こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスは時間や場所に縛られず仕事ができるため、休みを確保しやすいイメージがあるかもしれません。一方で、会社員のような手厚い補償は受けられないため、休んだ分だけ稼働日数、そして収入が減るという現実もあります。
本記事では、フリーランスの稼動状況が分かる調査結果も交えつつ、フリーランスの休日事情について、一般会社員との違いや、休日を取る重要性、上手な休みの取得方法などを解説します。
フリーランスには興味があるけれど、「休みが取りづらいのはちょっと」「収入が減るのは心配」などと懸念を抱いている人はぜひ参考にしてください。
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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
フリーランスの休日事情とは?
フリーランスの休日事情にはどのような特徴があるのでしょうか。主な3つの特徴をご紹介します。
基本的に休日は自分で決める
フリーランスは、クライアントとの間に雇用関係はないため、契約時に特別な取り決めをしないかぎり、休日の取得に指定はありません。そのため、基本的には休日をいつ設定するかは自分次第になります。
しかし、出社が必要な常駐型案件は、契約時に定められた「精算幅」がある場合、それに従って稼働時間をキープする必要があります。精算幅とは、約束された報酬(単価)に対する労働時間の基準を定めたもので、たいていは月ベースで設定します。
たとえば、契約時に精算幅が「月140~180時間」と定められた場合、稼働時間が140時間を下回ると受け取る報酬が減額されます。ひと月を4週とみて、週5日、つまり月20日間の稼動とすると、1日あたり最低でも7時間の稼動を維持する必要があります。
週何日働くかも自分次第
フリーランスの間では、会社員のように週休2日で平日5日間働く人もいれば、たとえば趣味の活動や子育て、親の介護など事情に合わせて週3〜4日だけ稼働する人も多く見受けられます。
あるいは、メインの参画先のチームの状況にスケジュールを合わせて動く人も多くいます。
フリーランスは会社員のように就業規則による規制を受けることもないため、仕事をしたい場合は毎日働くことも可能です。
長期休暇が取りづらい
長期休暇が取りづらいのも、フリーランスに見られる傾向の1つです。
フリーランスには就業規則がないぶん、クライアントから仕事の連絡が来たら、基本的に常時対応する必要があります。複数のクライアントを抱えている場合は連絡も増えるため、なおさらスケジュールが読みにくくなります。結果、毎月納期に追われてしまい、まとまった時間が取れず、長期休暇が取りづらくなってしまうのです。
長期休暇の予定がある場合は、日程を事前に設定したうえで休暇前に仕事を終わらせたり、クライアントに休暇の予定がある旨を事前に知らせておくなどの工夫が必要です。
フリーランスの稼働時間についての独自調査結果
以前、ITプロパートナーズがフリーランスの稼働時間について独自に調査した結果を見てみましょう。
「フリーランスとして週何時間業務を行っていますか」という回答に対し、49.1%が「40時間前後」と回答しています。次いで「30時間前後」が15.8%となっています。フリーランスといえども、半数は通常の会社員とほとんど同じ時間稼動しているということですね。
一方で、「70時間前後」との回答が10.5%、「50時間前後」が12.3%となっています。「60時間前後」も少なからずいるため、3割以上のフリーランスは長時間にわたり稼動している状況が伺えます。
フリーランスは休めない?会社員との違いとは
休日についてフリーランスは会社員とどのような違いがあるのでしょうか。4つのポイントから見ていきます。
フリーランスには会社員のような休暇制度がない
会社員には、会社が設けた有給休暇や長期休暇などの休暇制度によって休暇を取得できる権利が法的に定められています。
一方、フリーランスには会社員のような休暇制度がありません。しかし働く場所や時間は自由であるため、休みも自由に取得できます。ただし、休んだ分だけ稼動時間が減り、収入減につながるのは覚悟が必要です。
時間給と成果報酬
会社員のほとんどは、会社との雇用契約により時間給で稼動し、報酬を受け取ります。
一方、フリーランスの多くは、納品した成果物に対して報酬が支払われる成果報酬で収入を得ています。そのため、請け負ったすべてを完成させるまでは稼動する必要があり、場合によってはなかなか休日が取りづらいのが実情です。
フリーランスには有給休暇制度がない
フリーランスの場合は会社員と異なり、有給休暇制度がありません。休んだ分だけ、収入が減ります。
ただし、クライアント企業に出向いて業務を行う常駐型での稼動の場合は、少々事情が異なります。業務委託契約書の締結により、あらかじめ精算幅が定められているため、所定の稼動時間をクリアしておけば休みを取得でき、報酬も減額されることはありません。
フリーランスには産休・育休制度がない
出産や育児などのライフイベント時、会社員は会社との雇用契約により、産前・産後の休業制度や育児休業制度に則って必要な休暇を取得する権利が保証されています。
フリーランスの場合、スケジュールを調整すれば出産・育児にかかる休暇は取得可能なものの、その間の収入は絶たれます。ただし、手続きさえすれば出産一時金や児童手当の支給、国民年金保険料の免除などの措置は受けられます。
フリーランスが病気やケガで休むことになったら
フリーランスが万が一病気にかかったり、ケガを負ったりした場合の休みはどうなるのか、3つのポイントで見ていきます。
短期間で業務に復帰できるなら休んでも問題ない
基本的にフリーランスは成果物さえ期限までに完成させられれば休んでも問題ありません。そのため、一時的に病気やケガで休んだとしても、短期間で業務に復帰でき成果物を期限内に納品できれば、休みを取得できます。
ただし、業務委託契約などで事前に稼働時間が定められている場合は、約束通りの金額で報酬を得るために、最低限の稼働時間を守る必要があります。
基本的に労災保険や傷病手当金はない
会社員の場合、企業の取り計らいにより労災保険に加入しています。そのため、業務の関係でケガや病気があった場合に保険給付金を受け取ることができます。治療費だけでなく休業期間の給与も保証されるなど、手厚い保証があります。
会社員は労災保険だけでなく、社会保険により、業務にかかわりなく病気にかかったりケガを負ったりした場合は、傷病手当金の支給も受けられます。
フリーランスは労災保険にも社会保険にも加入していないため、基本的にいずれのサポートも受けられません。ただし、タクシー運転手や建設業者などの特定の職業に就いている場合は、労災保険の対象となる「特別加入」の制度が設けられています。2021年からはフリーランスエンジニアなどのIT関係者も対象となりました。
フリーランス向けの所得補償保険などを活用する
フリーランスでも国民健康保険に加入しておけば、病気やケガの際に医療費の一部を国が負担してくれます。
今はフリーランスの人口が増えたことで、フリーランス向けの共済制度や所得補償制度、職業不能保険のサービスが整備され始めています。事前にこのような保険や共済に加入しておけば、病気やケガになった際も補償が受けられるので、おすすめです。
フリーランスが休日を確保する重要性
フリーランスが休日を確保する重要性について、3つのポイントから見ていきます。
仕事のオンオフが切り替えられる
フリーランスはいつでも自由に仕事ができる分、常に仕事モードに入りがちです。そのため、なかなか完全な休日モードへの切り替えが難しいのが現状です。
しかし、休暇を適度に取らなければ、集中力やパフォーマンスが低下していきます。そうなると、業務のスピードや成果物の完成度にもマイナスに影響します。
いつでも万全の状態でベストな仕事ができるよう、オンオフの切り替えはしっかり行うことをおすすめします。
スキル・キャリアアップのために時間を作る
フリーランスは仕事に追われがちなため、自己研鑽のための時間を捻出しづらいでしょう。しかし、より高単価案件を獲得したり、自身の思い描く理想のキャリアを実現するためには、さらなるインプットが必要です。
忙しい中でも意識して休日を取り、スキルアップ・キャリアアップのために時間を使うのがおすすめです。
仕事量や体調など自己管理をする必要がある
フリーランスは仕事に時間を費やした分だけお金を稼ぐことができます。利益を追い求めていると、休みが取れなくなりがちです。
しかし、ノンストップで稼動していると、自分で思っている以上に疲労が貯まるものです。体調不良や病気になって仕事に遅れが生じるようであれば本末転倒なので、しっかり休息を確保する必要があります。
フリーランスが上手に休みを取得する方法
フリーランスがうまく休みを取得するには、どうすればよいでしょうか。有効な方法を4つ解説します。
固定の休日を決める
たいていの企業は土日・祝日が休みです。クライアント企業が休みの土日や祝日・祭日、長期休業の時期に合わせて、あらかじめ休みを決めておくとよいでしょう。事前に休みを決めておかないと、毎日のように仕事をするはめになりかねません。
プライベートな予定以外で仕事をする
スケジュールを組む際はプライベートの時間をしっかり確保しておき、予定が入っている時間以外で仕事をするやり方も有効です。例えば、家族で外出する、友だちと会うなど、プライベートな時間を優先してスケジュールに組み込んでおくことで生活にメリハリが生まれ、リフレッシュしながら仕事に臨めるようになります。
仕事をしない時間帯を決めておく
あえて仕事をしない時間帯を決めておくのも重要です。例えば「遅くとも夜8時以降は仕事をしない」「朝は8時30分から稼働する」「午前10時と午後3時は10分間の休息を取る」など、通常の企業のようなリズムをつけて稼働すると、働きすぎを防ぐことにつながります。
案件を断る勇気も必要
収入が安定しないフリーランス、特に固定のクライアントがつかない駆け出しの頃などは、不安に駆られて必要以上に多くの案件を受けてしまう傾向があります。複数の案件を並行してこなしていると、結果として心身ともに疲弊してしまい、期日を守れないような状況にもなりかねません。
ある程度固定で収入を確保できるようになったら、休息を取る時間も見越して計画を立て、スケジュールが合わないようであれば案件を断る勇気も必要です。
フリーランスが休みの日にすべきこと
フリーランスにとって望ましい休日の過ごし方にはどのようなものがあるでしょうか。4つのポイントで解説します。
スキルアップのための勉強
前述のように、フリーランスはスキルアップのための時間がなかなか取れない状況に陥りがちです。しかし、プロとして腕一本で食べていくためには継続的な学習は欠かせません。
せっかく休日を取得したら、以前から興味があった新しい技術や言語を勉強してみるなど、スキルアップのために時間を割くのがおすすめです。
趣味などでリフレッシュ
休日の第一の目的は休息を取ることですが、ただ身体を休めるだけでなく、映画に行ったり読書をしたり、ドライブをしたり、ショッピングに出かけたりなど、趣味や遊びに時間を使うことで、気分がリフレッシュします。
気持ちが切り替われば、仕事への新たな英気が養われ、パフォーマンス向上にもつながるでしょう。
健康を意識して運動する
フリーランスにとって健康であることは、継続的に仕事をこなして収入を得るために重要です。休みが取れたら、健康維持・向上を意識して運動に時間を費やすのがおすすめです。
ジョギングや水泳、テニスなど、スポーツを趣味にしている人は休日を利用して思い切り運動できます。スポーツが苦手な人でも、たとえば一時間程度散歩に出かけるだけでも健康維持につながります。
仕事の予備日にする
どうしても時間が足りない案件が出た場合の予備日として、休日を確保しておくやり方もあります。事前に予備日が設けられていれば、仮に片付かない案件があっても余裕をもって対処できるでしょう。
ただし、あくまでも休日なので、身体を休めたり、好きなことをしてリフレッシュするための時間として活用するのがおすすめです。
短期で高単価を稼ぎ休みを確保するには?
短期かつ高単価の案件を受けていれば、稼働時間が短くても高収入が得られ、休みに使える時間も増えます。
短期の高単価案件を獲得できるようになるための3つのコツを解説します。
実績やスキルを積み上げる
短期の高単価案件を任される場合、やはり実績の豊富さやスキルの高さなどが重要視されます。例えばエンジニアなら、ある程度上流工程をこなせるようになれば、豊富な実績や高いスキルがある人材とみなされ、より条件の良い案件が回ってくることが期待されます。
とはいえ、最初から高単価案件を狙うのは難しいので、まずはスキルアップや実績の積み重ねを図る努力をすることが大切です。
交渉力を上げる
フリーランスには交渉力を上げる努力も重要です。交渉力があれば、たとえ満足のいかない単価を提示されたとしても、うまくクライアントを説得して希望の単価に引き上げることも可能でしょう。
ただし、希望の単価を受け入れてもらえるよう誘導するだけでなく、「この人に任せれば良いものができ上がる」などと思ってもらえるような魅力・付加価値をアピールすることが大事です。
クライアントと直接契約する
クライアントと直接契約できれば、仲介者に支払われる中間マージンも発生しないため、それだけ自分が得られる報酬の金額も上がります。
自分で営業してクライアントを開拓する方法もありますが、その分の時間と労力がかかるので、よほどの太いコネクションでもない場合は苦労することでしょう。
高単価案件を数多くそろえているフリーランスエージェントを活用すれば、効率的な案件獲得が可能です。クライアントと直接契約を前提としているサービスであれば、中抜きがないエンド直案件を獲得できます。ITプロパートナーズもエンド直案件を獲得できるフリーランスエージェントの1つです。
フリーランスの休みについてよくある質問
最後に、フリーランスの休みについてありがちな質問を3つ取り上げて解説します。
常駐型のフリーランスが長期休暇を取りたい時はどうすれば良いですか?
常駐型のフリーランスは、クライアント企業側の営業・稼働時間に合わせて休日を取得できます。クライアント企業側の長期休暇とは別の日程で長期休暇を取得したい場合は、事前に先方と相談するのが第一です。合わせて、休暇前までは所定の稼働時間を下回らないよう作業すること、期日を守って仕事を仕上げることも大事です。
準委任契約で休暇を取る場合の注意点を教えてください
準委任契約で休暇を取得する場合は、あらかじめ定められた稼働時間(精算幅)を下回らないように注意しましょう。精算幅を下回ると報酬が減額となる可能性が高いため、最低限の稼働時間を確保した上で休暇を取得する必要があります。
休暇や残業についてクライアントから指示がありますが休めますか?
フリーランスはクライアントとの間で雇用契約を結んでいるわけではないので、休暇や残業について本来指示を受ける立場にはありません。
もし休暇や残業について指示がある場合は、クライアントとの間に指揮命令系統が存在するとされ、偽装請負が疑われる可能性があります。違反と判断されればクライアント側が罰則を受ける可能性もあるので、注意が必要です。
まとめ
フリーランスは時間や場所の縛りがなく、好きな時間・日数だけ働けるため、休みが少なくオーバーワークに陥りがちです。休みが少ないと身体が休まらず、精神的にもストレスがたまり勝ちで、集中力やパフォーマンスが低下して仕事に影響を与える恐れがあります。
休暇を取得した場合は、ただ休むのも良いですが、スキルアップ・キャリアップを目指して勉強をしたり、健康維持のため運動するなどの方法で有効活用するのがおすすめです。
短期の高単価案件をこなせるようになれば、休める時間も増えます。ただし、そうした案件を得るにはある程度のキャリアやスキルが必要です。効率的に案件を探す場合は、中間マージンが発生しないフリーランスエージェントに頼むのがおすすめです。
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