フリーランスエンジニアのキャリアパスの描き方と実例7選

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスエンジニアとして働くうえでは、キャリアパスも大切です。具体的なキャリアパスをイメージしながら仕事に取り組むと、長く活躍しやすくなります。より高度な業務に対応できるようになったり、自分らしい働き方を実現しやすくなったりするでしょう。

この記事では、フリーランスエンジニアのキャリアパスについて詳しく解説します。キャリアパスの具体例や考え方のポイントを説明するので、ぜひ参考にしてください。

なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本情報を知りたい方は、以下の記事を併せて参考にしてください。

▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情

フリーランスエンジニアの
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目次

フリーランスエンジニアがキャリアパスを描く重要性

フリーランスエンジニアにとって、キャリアパスのイメージは重要です。ここでは、フリーランスエンジニアがキャリアパスを描く重要性について解説します。

モチベーションの維持・向上につながる

具体的なキャリアパスがあれば、自分なりの目標を定めて努力しやすくなります。最終的にどのような姿になりたいかが明らかになっているため、困難なことがあってもモチベーションを維持して取り組めるでしょう。また、目標が高ければ高いほど、向上心をもって活動できるはずです。

案件を選ぶ際の判断基準になる

キャリアパスは、普段の案件選びの判断基準にもなります。明確なキャリアパスがあれば、その案件が目標達成のために役立つかという目線をもてるからです。思い描いているキャリアを実現するには、そのために必要な経験やスキルを積む必要があります。一口にフリーランスエンジニアであっても、キャリアパスの方向性によって必要な経験やスキルは異なります。

フリーランスエンジニアとしての具体的なキャリアパスをイメージしておけば、自分の将来にとって意味のある案件を常に選びやすくなるでしょう。実際に案件を受注できた後も、成長のために何が必要か考えながら取り組めます。

フリーランスエンジニアとして息の長い活動ができる

キャリアパスを描けば、フリーランスエンジニアとしてどのように働いていきたいかイメージできます。キャリアの道筋が明らかになり、最終的な目標に向かうために何をしていけばよいか分かるようになります。その結果、着実なステップアップを期待できるでしょう。最終的な目標の難易度が高いとしても、少しずつスキルや実績を重ねていけば、実現は不可能ではありません。

フリーランスエンジニアとしてのステップアップの流れをはっきりさせておくと、息の長い活動にもつながります。

フリーランスエンジニアの主なキャリアパス7選

フリーランスエンジニアの主なキャリアパスとしては、以下の7つがあげられます。

  • ゼネラリスト
  • スペシャリスト
  • プロジェクトマネージャー
  • ITコンサルタント
  • 講師
  • 海外フリーランス
  • 起業家

それぞれのキャリアパスの概要とともに、どのようなスキルや経験が必要か説明します。

ゼネラリスト

ゼネラリストとは、幅広いスキルや経験をもつ人材です。フリーランスエンジニアとしてさまざまな分野の経験を積極的に積み、ゼネラリストを目指す人もいます。そのためには、複数の言語を扱えるようにし、さまざまな特徴をもつ案件に挑戦する必要があります。1人で幅広い業務に対応できるフリーランスエンジニアは貴重な人材であり、重宝される可能性が高いです。

ゼネラリストを目指すうえでは、エンジニアとしての専門性以外にもさまざまなスキルが必要です。幅広い立場の人と関わるため、誰とでもスムーズにやり取りできるコミュニケーション力が求められます。また、多様な業務に対応するには、多角的な視点で物事を捉えるスキルも重要です。

スペシャリスト

スペシャリストは、特定の分野について高い専門性をもつ人材です。そもそもエンジニアは専門性のある職種ですが、1つの言語や業務について深めていくと高度な技術をもつスペシャリストとして活躍できます。自分の得意分野のみを対象にできるため、自分の強みを活かして働きたいという欲求が強い人に特に向いています。

フリーランスエンジニアとしてスペシャリストを目指すなら、高い将来性のある分野を見定めることも大切です。また、飽きずに1つの分野を追求する集中力も求められます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトをスムーズに成功に導くための役割です。プロジェクトの体制、スケジュール、コストなどを管理します。また、システムの要件定義を含む開発計画を策定するのも、プロジェクトマネージャーの重要な仕事の1つです。

プロジェクトマネージャーになるには、エンジニアとして豊富な経験を積む必要があります。プロジェクトマネージャーを目指す場合、まずはエンジニアとしてさまざまな業務に対応し、プロジェクト全体の管理に対する知見を深めていくことが大切です。

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ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業が抱える課題をITの力で解決に導く仕事です。ITコンサルタントとして適切なアドバイスをするには、エンジニアのスキルや知識が役に立ちます。ITコンサルタントになるには、まずはエンジニアとして豊富な開発経験を積むところから意識する必要があります。また、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクト全体を統括した経験もあると、より具体的な助言が可能です。

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講師

フリーランスエンジニアとして磨いたスキルや技術を活かし、講師として活躍する道もあります。これからエンジニアとして活躍したいと考えている人に、自分の知見を伝える仕事です。講師になれば、エンジニアとしてのどのような知識も役に立てられます。オンラインスクールの講師なら働く時間や場所の融通が効きやすいため、働き方を重視して選ぶ人もいます。

海外フリーランス

エンジニアのスキルは世界中で必要とされているため、海外フリーランスとしての活躍も目指せます。日本にいながら海外から案件を獲得したり、海外に住んで仕事を受注したりするには、必要最低限の語学力も必要です。しかし、エンジニアとしてのスキルが高ければ、仕事が舞い込むチャンスは多いでしょう。海外フリーランスを目指すなら、エンジニアに対する世界の需要も考慮したうえで必要な経験を積んだりスキルアップしたりすることが大切です。

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起業家

フリーランスエンジニアとしてのスキルや経験を活かし、自ら起業するのも選択肢の1つです。たとえば、多くの人にとって役に立つアプリを開発し、それを提供する企業を立ち上げるケースもあります。

起業するにはエンジニアとしての専門性だけでなく、経営者として企業を運営するためのスキルも必要です。エンジニアとしての専門性を磨きつつ、経営に関する知識やノウハウも身につけましょう。

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フリーランスエンジニアがキャリアパスを描く際の手順

フリーランスエンジニアがキャリアパスを描く際の手順は、以下のとおりです。

  1. 自己分析・現状把握を行う
  2. 目標設定を行う
  3. 目標達成のための必要なスキル・経験を洗い出す
  4. マイルストーンを作成して実際に行動する

それぞれで具体的に何をどうすればよいか解説します。

1.自己分析・現状把握を行う

キャリアパスを描くためには、まず自分自身について客観的に理解することが大切です。自己分析を行い、自分の特性、スキル、経験などを明らかにしましょう。自分自身の考え方を明らかにし、キャリアについてどのような希望をもっているか把握する必要があります。自分のプロフィールを深掘りしたり、自己分析ができるツールを活用したりして、改めて自分がどのような人間なのか確認してください。

そのうえで、周囲から見た自分の評価や価値についても把握すべきです。今あるスキルや経験などを考慮し、どの程度の市場価値があるか判断しましょう。

2.目標設定を行う

自己分析と現状把握で明らかになった内容を踏まえ、目標を設定しましょう。目標はなるべく具体的に定めることが大切です。目標が具体的であるほど、その目標を達成するための計画が立てやすくなります。目標が曖昧な場合、そもそも何をすればその目標を達成できるのかはっきりしません。また、成長のために仕事に一生懸命取り組んだつもりでも、自分が定めた目標を達成できたのか判断しにくくなります。

具体的な目標を立てるには、いつどのような仕事をしたいかイメージするとよいでしょう。たとえば「5年後にプロジェクトマネージャーになり、上流工程の仕事をする」といった目標を立ててください。

なお、目標は、必ずしも現時点でのスキルや経験などに直結していなくても問題ありません。スキルや経験が足りない場合は、それを補うために何が必要か考えて行動に移しましょう。

3.目標達成のための必要なスキル・経験を洗い出す

定めた目標を達成するために、どのようなスキルや経験が必要なのか洗い出しましょう。フリーランスエンジニアのキャリアパスの方向性は幅広く、目標によって必要なスキルや経験は異なります。目指す仕事や働き方でどのような力を発揮する必要があるか具体的に考えることが大切です。

たとえば、プロダクトマネージャーを目指しているなら、プロダクトマネージャーとして活躍するために何が求められるのか考え、必要なスキルや経験を洗い出しましょう。ひと通り洗い出せたら、それぞれの重要性を見極めて優先順位をつけます。基本的には、優先順位が高いスキルや経験から身につけていく必要があります。

4.マイルストーンを作成して実際に行動する

目標とその達成に向けて必要なスキルや経験が明らかになったら、具体的に行動を起こすための計画を立てましょう。計画の立て方はさまざまありますが、マイルストーンを作成し、時間軸に合わせてより具体的な目標を設定する方法がおすすめです。

マイルストーンは、途中経過が分かるようにプロジェクトの進捗を管理する手法です。最終的な目標を達成するために何をクリアすべきかについて、順を追って確認できます。マイルストーンで目標を管理するとキャリアパスの流れが分かりやすくなるだけでなく、目標達成に向けた取り組みがどこまで進んでいるかについても把握しやすくなります。

フリーランスエンジニアが理想的なキャリアパスを考える際のコツ

フリーランスエンジニアが理想的なキャリアパスをイメージするには、どうすればよいのでしょうか。具体的なコツを紹介します。

ロールモデルを探す

フリーランスエンジニアとしてのキャリアパスについて具体的なイメージができない場合は、ロールモデルを探す方法があります。フリーランスエンジニアとして活躍している人を探し、どのようなキャリアパスを描いているか確認しましょう。さまざまなフリーランスエンジニアがおり、人によって目標はさまざまです。価値観や環境が自分と近い人を見つけられた場合、理想とするキャリアパスも近い可能性があります。真似したいと思うキャリアを描いている人が見つかったら、その人を参考にして自分のキャリアパスを設計しましょう。

フリーランスエンジニアの中には、SNSやブログを通して情報発信している人も多いです。インターネット上で検索してみると、さまざまなフリーランスエンジニアが見つかります。

年齢を考慮したキャリアパスを考える

自分にとって最適なキャリアパスを考えるには、年齢を考慮することも大切です。現在の年齢によっても、目指しやすいキャリアパスには違いがあります。もちろん、いくつになっても、スキルや経験を積めばさまざまな可能性に挑戦が可能です。ただし、よりスムーズに目標を達成したいと考えるなら、年齢に合わせたキャリアパスの設定も戦略の1つであると捉えましょう。

たとえば、現時点で40歳以上の人は、今から幅広い知識やスキルを身につけてジェネラリストを目指すよりも、いまある経験を活かせる講師やマネージャーなどのほうが目指しやすい可能性があります。実際のスキルや経験を考慮し、どのような方向性ならスムーズに目指せるか検討してください。

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フリーランスエージェントの担当者に相談する

フリーランスエンジニアとしてのキャリアパスは、エージェントの担当者に相談するのもおすすめです。プロの目線から的確なアドバイスをもらえます。弊社ITプロパートナーズでは専属の担当者がつき、理想のキャリアパスを実現するために何が必要かアドバイスしています。

すぐ取り組める案件の紹介を希望するだけでなく、自分自身の最終的な目標も伝えながら相談しましょう。そうすれば、キャリアパスの実現に向けて必要なスキルや経験を増やせる案件を紹介してもらいやすくなります。

市場や時代の変化に応じて柔軟にブラッシュアップしていく

一度キャリアパスを描いた後も、状況に合わせて柔軟にブラッシュアップしていくことが大切です。当然ですが、市場や時代はどんどん変化しており、キャリアパスを描いてから時間が経つと環境も変わる可能性が高いです。また、目標達成のために努力を続けていくと、自分自身の価値観にも変化が生じる場合があります。

何らかの変化があったときは、キャリアパスを見直して調整しましょう。ときには、まったく新しいキャリアパスをイチから作り上げたほうがいいケースもあるかもしれません。一度決めたからといって目標を途中で変えてはいけないわけではないため、柔軟にブラッシュアップしてください。

フリーランスエンジニアがキャリアパスを実現するためのポイント

フリーランスエンジニアがキャリアパスを実現するには、さまざまなことを意識する必要があります。具体的なポイントを紹介します。

人脈を広げる

フリーランスエンジニアとして自分の理想のキャリアパスを実現していくには、人脈も重要です。人脈を広げると、スキルに関する最新の情報も入手しやすくなります。トレンドにいち早く反応でき、自分の市場価値を磨くために役立てられるでしょう。

また、フリーランスエンジニアの場合、人脈を通して新しい仕事が見つかるケースも多いです。知り合ってすぐに仕事を紹介してもらえるとは限りませんが、後から声がかかる可能性があります。顔が広い人はその分だけチャンスも多くなるため、積極的に人脈を広げていきましょう。

常にスキルアップする

キャリアパスを実現するためには、常にスキルアップを続ける必要があります。キャリアパスの先にあるのは現時点よりも高い目標です。その目標に到達するには、いま以上に多くのスキルを身につけなければなりません。常に勉強する姿勢をもち、新しい知識や技術をどんどん吸収していきましょう。

なお、フリーランスエンジニアとして働きながら勉強するには、時間の管理も徹底する必要があります。仕事と並行して学習できるよう、うまく時間を確保しましょう。

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資格を取得する

フリーランスエンジニアとしてのキャリアパスにおいては、資格の取得は必須ではありません。高い目標を掲げたとしても、基本的には資格がなくても実現を目指せます。ただし、資格取得を目指して勉強すれば、フリーランスエンジニアとして必要なスキルを効率的に学習できます。資格を取得するにはその分野について体系的に学ぶ必要があるからです。そのため、キャリアパスを実現する方法の1つとして、資格取得を目指してもよいでしょう。

たとえば、上流工程を目指す場合、プロジェクトマネージャ試験やシステムアーキテクト 試験などがおすすめです。プロジェクトマネージャ試験では、プロジェクトを成功に導くために必要なスキルを問われます。一方、システムアーキテクト試験では、システム開発の上流工程に携わるエンジニアとして必要なスキルを問われます。

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フリーランスエンジニアのキャリアパスに関するQ&A

ここでは、フリーランスエンジニアのキャリアパスに関するQ&Aを紹介します。

キャリアパスを考えるタイミングは?

フリーランスエンジニアとしてのキャリアパスは、独立前や独立当初のうちに考えておくのがおすすめです。早いうちからキャリアパスをイメージしておけば、そのために必要な行動にすぐ着手できます。

また、未経験からフリーランスエンジニアになる場合は、フリーランスとして独立するまでの計画を立てるところからスタートしましょう。いきなり独立しても、スキルや経験が一切ない状態では仕事を得られません。まずはフリーランスエンジニアになるための道筋から考える必要があります。

キャリアパスがないことのデメリットは?

キャリアパスがない場合、フリーランスエンジニアとしてその場しのぎの活動しかできません。目先の収入だけを考えがちになり、フリーランスエンジニアとして成長しにくくなります。

また、具体的な目標がないと、仕事に取り組むモチベーションも下がりがちになります。その結果、活動が頭打ちになる可能性も高いです。フリーランスエンジニアとして活動するなら、自分の方向性を定めるためにキャリアパスを考えたほうがよいでしょう。

キャリアパスの設計に迷った場合はどうすればいい?

キャリアパスの設計に迷ったら、エージェントの担当者に相談しましょう。すでに触れたとおり、エージェントに相談するとプロの目線から適確なアドバイスを受けられます。また、可能であれば自分のロールモデルとなる人にコンタクトを取り、相談するのも効果的です。

自分の力だけでキャリアパスを設計するのが難しいときは、客観的なアドバイスをもらうと参考になります。自分では考えつかなかった選択肢が見つかる可能性もあるため、思い切って相談してみましょう。

まとめ

フリーランスエンジニアのキャリアパスとしては、さまざまな種類があげられます。選ぶ方向性によって、いま意識すべきことも大きく異なります。自分が目指したいキャリアパスを意識し、目標を達成するために必要な取り組みに力を入れましょう。キャリアパスのイメージができない場合は、エージェントに相談するのも1つの方法です。第三者からの客観的なアドバイスも参考にしつつ、理想的なキャリアパスの実現を目指しましょう。

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