こんにちは、ITプロマガジンです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を用いて業務改善やビジネスモデル創出などを実現することです。多くの企業がDXに取り組んでいますが、IT人材が不足し確保が難しいことからデジタル化をサポートするDX副業に注目が集まっています。
この記事では、DX副業の仕事内容と必要スキル・経験について解説しています。さらにDX副業に取り組むメリットや注意点、案件の探し方も紹介しています。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
DXの副業をする際に知っておきたい3つのポイント
まずは、DX副業を始める際に押さえておきたい3つのポイントを紹介しましょう。
DX副業の仕事内容
DXとは、端的にいうと「デジタルへの変革」という意味です。DX副業はクライアント企業のデジタル化にあたって、デジタル技術導入支援や付随する事業戦略変革のサポートを行います。
副業の場合、どこまでコミットできるかにもよりますが、DX推進にあたっての「DX戦略立案」「組織におけるIT活用設計」「実装戦略・サポート」「施策効果の測定・メンテナンス」などが主な仕事内容として考えられるでしょう。
お仕事マッチングサービスのクラウドワークスによると、DX推進事業を展開する企業の活用が全体の6割を占める一方で、非IT企業がDXに向けて人材を募集するケースもあるようです。
DXの市場規模
株式会社富士キメラ総研の調査によると、2020年度における日本国内のDX市場規模は1兆3,821億円。2030年度には3.8倍の5兆1,957億円になると予想されており、市場規模の拡大が見込まれます。
特に市場規模拡大が予想される分野は「自治体」と「流通・小売業」。自治体は予算や職員数減少のカバーに向けて、オンライン行政手続きやチャットボットによる窓口対応など利便性向上が求められるでしょう。
流通・小売業では需要予測・発注業務の自動化・顧客購買データと行動データを活用したRaaSなどの普及が進むとされています。
DX副業案件の単価相場
DX副業の単価相場は週2日程度の副業であっても20万円以上、案件によっては50万円以上になるケースもあり比較的高単価が期待できます。例えば、以下は弊社ITプロパートナーズで募集されている社内DXを推進する案件です。
Zapierなどのノーコードツールを用いたデータの統合・整理業務で、週1日勤務・リモートワーク可となり想定月収は70万円です。ノーコードツールの使用経験や実務経験などが求められますが、副業としては十分な収入といえるでしょう。
DXの副業で需要のある領域と仕事内容
総務省「令和3年版 情報通信白書」によると、米国に比べて日本は「データ分析」「スマホアプリ」といったデジタル技術の導入状況が遅れています。日本にとってDX推進は大きな課題であり、DX人材にはこれらの分野において活躍が求められるでしょう。ここでは、DX副業の領域・仕事内容について説明します。
AI・データ分析
AI(人工知能)とデータ分析は異なる領域に思われますが、実は関連がある仕事です。AIの仕事は「システム開発」と「データ分析」に大きく分けられます。システム開発では機械学習などの開発・プログラムの実装を、データ分析ではビッグデータをもとにAIの精度向上や企業の課題解決に向けた提案などが主な内容です。
データ分析には「データサイエンティスト」や「データアナリスト」などの職種があり、AIやマーケティングといったさまざまな分野に関わります。
スマホアプリ
AndroidアプリやiOSアプリの開発・保守・リニューアルなどが主な仕事で、SwiftやKotlinなどの言語を使用します。iOSはリリース時の審査が厳しい傾向にありますが、Androidはオープンソースなので各社が自由に搭載可能です。
アプリ開発は中小企業も参入しやすいことから幅広く案件を探せるでしょう。ちなみに日本ではiOSとAndroidどちらも同程度のシェアになっていますが、世界的にはAndroidの方が高いシェアを誇ります。
IoT・ドローン・ロボット
組み込みソフトウェアの開発などもDX副業として挙げられます。組み込みソフトウェア開発は家電製品や通信機器、ロボット、ドローンのシステム設計・ソフトウェア開発・実装などが主な仕事です。
エンジニアには、プログラミングスキルやネットワークの知識・技術が求められます。組み込み系はトレンドの分野と関連性があり、特にIoT(モノのインターネット化)技術の普及によってニーズが高まっている状況です。
ITエンジニアの副業については以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらも合わせて参考にしてください。
クラウド
クラウドサービスを利用してシステムを構築する仕事になります。AWS・Azure・Google Cloudなどさまざまなクラウドサービスがありますが、AWSが30%以上のシェアを誇り、特にニーズが高いサービスです。
システムをオンプレミスからクラウドへ移行する企業の増加に伴って、クラウドエンジニアの需要も高いと考えられます。移行後も運用や保守が必要になるため、長期的契約が期待でき収入が安定しやすい仕事といえるでしょう。
DXの副業案件に取り組むメリット
DXの領域は専門的な知識や経験が必要な仕事であり、副業といえども高いスキルを求められます。DX副業の案件に取り組むことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
時間を有効活用して収入を得られる
まず1つ目に、帰宅後のすきま時間や土・日などの休日を活用して本業以外に収入を得られるメリットがあります。DX副業案件は比較的高単価が見込めるため、少ない時間で効率よく稼げるでしょう。
会社員の給与とは異なり、案件をこなした分だけ収入につながる点も魅力です。実績や信用の積み重ねによって単価アップも期待できます。
収入源の多様化で経済的安定が見込める
本業以外の収入源を確保することで、経済的な安定が見込めます。正社員だからといって収入源が会社のみという状態はリスクが高いといえるでしょう。何が起こるか分からない現代では、複数の収入源を持つことがリスクヘッジにつながります。
また、収入源の多様化は収入の総額を増やすことになるため、経済的自立も期待できます。
最新情報の収集やスキルアップが見込める
副業を始めることで本業では得られない知識や経験を習得でき、スキルアップが見込めます。新しい分野を選択すれば、多様なスキル・情報を獲得できるでしょう。たとえ本業と同様の職種だったとしても、クライアントごとに業務フローや担当箇所は異なり、自分のスキルに磨きをかけるよい機会になります。
仕事仲間・クライアント候補が増える
人脈が広がる点も副業のメリットです。さまざまな案件に携わることで、本業では関わることがない人たちとつながりを持てます。コミュニケーションを重ねるうちに、クライアントや案件を紹介してもらえる機会が訪れるかもしれません。
さらにクオリティの高い成果物を納品することも大切です。クライアントから高い信頼を獲得し、スカウトや新たな案件獲得につながる可能性もあります。
独立・起業などのキャリアパスも期待できる
副業は独立・起業の準備にもなります。これまで紹介したDX副業のメリットは、どれも独立・起業に欠かせない要素です。会社員として働きながら副業を始めることで、独立・起業に必要な要素を獲得しながらも失敗のリスクを抑えられます。
副業による収入が増えれば、安定した収入を確保できるだけのスキル・実績があると考えられるため、独立や起業も難しくありません。
DXの副業案件獲得に必要なスキル・経験
DX副業は、収入アップ以外にもさまざまなメリットが得られることが分かりました。では、案件獲得にはどのようなスキルや経験が必要なのでしょうか。
IT戦略構築・設計スキル
DXは、複数の業務プロセスにわたってデジタル化を推進するケースが多くみられます。単一のアプリケーションだけでなく、特定の組織あるいは部門全体の業務に関係するIT戦略の立案・設計が必要になることもあるためビジネス視点で考えられることが重要です。
ビジネス戦略の策定やプログラムの再構築のほか予算管理なども業務に含まれ、売上向上やコスト削減を念頭に置きながら企業の課題解決に対するコミットが求められます。
各ITサービスへの網羅的な知識
幅広いITサービスの知識や使用経験も必要なスキルです。DXでは既存の人気サービスを組み合わせることが多く、会計ソフトの「freee」やDB作成で人気の「kintone」といった各種サービスを一通り理解している必要があります。
新しいテクノロジーを活用してビジネスの変革を推進することが多いため、クラウドプラットフォーム(AWS・Google Cloud・Azureなど)やAI、機械学習の活用についても幅広い知見が必要といえるでしょう。
専門的なテクニカルスキル
専門的なスキル・知識はDX副業に欠かせないスキルといえます。
DXプロジェクトではさまざまなITサービスを扱うことになりますが、前提としてプログラミングスキル(Python、Java、JavaScriptなど)やデータ分析スキル(SQL、R、Pythonなど)、ネットワークやデータベースなど何かしらの得意分野があるとスムーズに対応できるでしょう。
IT分野は進歩が早いため、最新情報をキャッチアップすることも重要です。
プロジェクト管理能力
プロジェクトを計画・実行・監視し、結果を評価する力も必要スキルの1つです。プロジェクト全体を把握し納期・予算を考えながら、チーム体制の構築や目標達成に向けたスケジュールを管理します。
プロジェクトにはさまざまな職種のチームメンバーが参加しているため、調整やトラブル解決などが必要になる場合もあるでしょう。そのため高いコミュニケーションスキルも求められます。
コミュニケーションスキル
DXプロジェクトは、クライアントとの密な意思疎通が求められます。相手の理解度に合わせてコミュニケーションを取る必要がありますし、目標達成のために説得や交渉が必要になるケースも考えられます。
また多くの場合、DXプロジェクトはチームベースで行われるため、さまざまなバックグラウンドを持つ人々の協力が必須です。効果的にコミュニケーションを取りつつ意見をまとめ、必要な情報を伝えるスキルが必要といえます。
DXの副業案件を探すのにおすすめの方法
DX領域はニーズが高く仕事内容も幅広いため、さまざまな方法で副業案件が掲載されています。ここからは、DX副業案件探しにおすすめのサイトや方法を紹介します。
副業・フリーランスエージェント
副業・フリーランスエージェントは、専属スタッフが希望や条件に合った仕事を提案し、契約なども代行するサービス。効率的に案件を探したい人にもおすすめです。
DX案件は、副業とはいえ専門性が高い人材が必要とされます。ITやDX専門のマッチングサービスは案件数・適正条件の仕事が多い傾向にあり、高いスキルや実務経験が求められる分、高単価のため副業には最適でしょう。
例えば弊社「ITプロパートナーズ」は、フリーランス向けの副業案件やITエンジニア案件を多く扱うサービスです。実務経験者向けに高単価の案件を掲載しており、ライフスタイルに合わせて仕事を探せます。
求人情報検索サイト
「Indeed」や「Googleしごと検索」など、求人情報検索サイトでもDX関連の副業を探せます。主に業務委託やパートといった副業・フリーランスを前提とした契約形態で募集しており、フルリモート可の求人もあるようです。
例えば、Indeedでキーワードを「DX 副業」、雇用形態を「業務委託」で検索すると3万3,859件がヒットしました(2023年5月時点)。以下は週1日からのDX支援を目的とした求人で、SFA導入に向けたコンサルティングが主な業務内容となっています。
サイトの規模によって掲載している求人数が異なりますので、複数のサイトを活用すると選択肢が広がるでしょう。
クラウドソーシング・スキルシェアサイト
クラウドソーシングやスキルシェアサイトなら、スキルが基礎〜中級程度の人材でも案件獲得のチャンスがあります。クラウドソーシングは募集中の案件に応募して仕事を獲得する仕組みです。
スキルシェアサイトは自分のスキルを出品して、利用したいユーザーに購入してもらうサービスです。どちらも掲載ジャンルが幅広く、難易度が低い案件も取り扱っているため取り組みやすい点がメリットといえます。
専門サービスである副業・フリーランスエージェントと比較すると、案件相場は低い傾向にありますが実績を積むには最適です。
SNS・ポートフォリオ
SNSやポートフォリオによる情報発信も案件獲得に役立ちます。TwitterやFacebookなどのSNSでDXに関連する仕事内容を発信しておけば、関心を持ったクライアントからメッセージが届くかもしれません。
自治体のDX副業人材公募情報が掲載されているケースもあるため、キーワードやハッシュタグで検索してみるのもよいでしょう。また、GitHubやQiita、teratail、Zennといったエンジニアならではのノウハウ・ソースコード共有サービスによる情報発信もおすすめです。
サイトによって特色が異なるため、さまざまなエンジニアとつながるきっかけになります。そのほかYouTubeのような動画配信媒体で情報発信し、クライアントに訴求するのも1つの方法です。
取引先・知人の紹介
取引先や知人などの人脈を活かして仕事を紹介してもらう方法もあります。知り合いならばすでに信頼関係が構築されており、スキルレベルも把握できているため仕事におけるミスマッチを極力減らせるでしょう。
紹介先の企業としても安心感があることから、スムーズに案件を獲得できる可能性があります。ただし、取引先や知人の場合「報酬金額の交渉がしにくい」「条件が曖昧になりやすい」といったデメリットも考えられるため、契約書を交わすなどの対策を講じることも大切です。
DXの副業で高い収入を得るための方法
DX副業案件の探し方を紹介しましたが、業務内容と報酬が見合っていないといった経験をしないためにも、副業で高収入を得るためのコツを押さえておきましょう。
高単価案件が多い媒体で案件探しをする
高単価案件を多く扱うサービスを利用しましょう。ITに特化したエージェントサービスやマッチングサイトがおすすめです。サイトごとに得意とするジャンルが異なるため、複数サイトに登録するとチャンスが広がります。
また、複数のエージェントサービスに登録することで、自分のスキルレベルを確認できるメリットもあります。単価交渉や受注する際の目安にできるため単価が低い案件を回避でき、効率のよい案件探しに役立つでしょう。副業エージェントは以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
専門性の活かせる案件に取り組む
「本業で培ったスキルを活用する」あるいは「新しい技術を習得する」などして専門性を活かせる案件を受注しましょう。専門性が高い業務は必然的に単価も高い傾向です。短時間で高収入を目指すには効率がよい方法といえます。
また、携われる仕事の幅を広げることも重要です。自身の市場価値が上がり、単価が高いポジションや高単価案件を獲得できる可能性が高まります。
大規模・上流案件を目指す
豊富な知識や経験、スキルが求められる大規模・上流案件を目指すのも1つの方法です。上流案件ではクライアントとコミュニケーションを取り、システムや構造、進行を管理するなど多様な業務が含まれるため高単価が期待できます。
また、プロジェクト規模が大きいほど高いスキルや経験が求められますので、単価も高めです。実績がついてきたら、ぜひ大規模・上流案件も狙ってみましょう。
適切単価になるよう交渉する
業務内容に見合った単価になるように、クライアントに交渉することも重要です。例えば、仕事量の増加や新たなスキルを習得したタイミングで交渉してみましょう。契約更新時や新規プロジェクトが始まる際もおすすめです。
ただし、単価アップに見合うスキルを身につけており、クライアントと信頼関係を築けていることが前提となります。
DXの副業案件に取り組む際の注意点
トラブルに発展させないためにも対策および確認は重要です。DX副業案件に取り組む際の注意点についても押さえておきましょう。
情報管理を徹底する
副業をする際には情報管理に注意しなければなりません。意図的ではないとしても、本業あるいは副業で知り得た情報が流出してしまうと会社・クライアントの不利益となる可能性があります。
特にライセンスや著作権などを意識し、クライアントやスタッフとの雑談にも注意を払いましょう。本業と副業で同じパソコンを使用しているケースでも情報漏えいにつながる恐れがあります。場合によっては損害賠償を請求される可能性もありますので十分注意が必要です。
業務範囲や条件を確認する
副業で仕事を引き受ける際、責任は全て自分自身にあります。多くの場合、業務委託契約を結びますが、締結前に業務範囲・条件・報酬額などをしっかりと確認しましょう。曖昧にしておくと、後々トラブルに発展する可能性もあります。
また、業務委託契約での副業は労働関連法の対象とはならないため、最低報酬額は原則として規制されていません。単価が妥当な額かどうかもチェックし、不明点があれば細かく確認したうえで契約書を締結してください。
まとめ
DX市場は今後さらに拡大すると予想されており、DX領域で活躍する人材も需要が高まると考えられます。仕事内容はさまざまですが、いずれも専門性が高い分野であることから高単価な案件が多く、副業でも十分な収入を見込めるでしょう。
将来的にフリーランスを目指している人にとっても、リスクを抑えながら独立・起業の準備ができます。
「DXの副業を始めたいけど案件探しに時間をかけたくない」という方には、フリーランス向けエージェントサービスのITプロパートナーズがおすすめです。高額案件や「週2〜3日から、フルリモートOK」といった柔軟な働き方ができる案件を多数取り扱っており、専属スタッフが契約や請求もサポートします。
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