こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。
2000年頃を境にWeb制作技術はどんどん進化し、それに伴ってWebデザイナーも立派な職業として認められるようになりました。
そんなWebデザイナーですが、さまざまな理由から転職を考えているという人は少なくありません。また、「未経験だけどWebデザイナーに転職したい」という人もいるのではないでしょうか。この記事では、Webデザイナーの転職について幅広く解説します。
なお転職ではなくフリーランスのデザイナーになる方法など総合的な情報については「フリーランスデザイナーになるには?年収や注意点、案件獲得方法も解説」で解説していますので、併せてご覧ください。
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目次
Webデザイナーの需要は高まっている
情報技術の発展により、IT人材の需要は高まっています。経済産業省の「IT人材需給に関する調査(2019)」によると、2030年には少なくとも16万人以上のIT人材の需給ギャップが生じるという試算がされていて、これにはWebデザイナーも含まれます。
引用元:IT人材需給に関する調査
また、DODAの転職求人倍率レポートによると、業種ではIT/通信の倍率が他の業種よりもかなり高いという結果となりました。職種別では技術系(IT/通信)や専門職の他、クリエイティブ系の需要も高まっていることがわかります。
Web業界の仕事は在宅ワークに適用しやすいこともあり、新型コロナウイルスの感染拡大による影響も比較的少ないとされています。これらの要因から、今後もWebデザイナーの需要は高まっていくといえるでしょう。
ちなみに、Webデザイナーの総合的な情報は「フリーランスWebデザイナーになるには?年収・スキル・案件獲得法も紹介」で詳しく解説しています。
Webデザイナーが転職を考える際のよくある転職理由とは?
Webデザイナーへの需要の高まりによって、Webデザイナーが自ら仕事を選べるようになりました。そのため、仕事の内容や待遇など、さまざまな理由で転職を考える人が増えています。
ここでは、Webデザイナーが転職を考える主な理由を紹介します。
年収を上げたい
転職理由として多いのが、年収を上げたいという理由です。これはWebデザイナーに限らず、多くの業界で共通する転職理由でしょう。
スキルやキャリアの向上に合わせて、給与もアップしたいと思うのは自然なことです。現在の職場よりも自分のスキルを活かせる職場に転職すれば、年収アップが見込めます。
ワークライフバランスを整えたい
こちらもWebデザイナー以外にも当てはまりますが、ワークライフバランスを整えたいという理由です。仕事とプライベートの時間をバランス良く調整したいという気持ちは、多くの人が持っているのではないでしょうか。
特に、Webデザイナーを含む「デザイナー」という仕事は、1日の生活リズムが崩れがちです。休みが希望通りに取れない、余暇が少ないなどの悩みを抱えているWebデザイナーは少なくありません。
ひどい場合は心身に影響が出ることもあるため、健康に生活するためにもワークライフバランスを整えることは大切です。
上流工程に関わりたい
上流工程に関わりたいという転職理由は、Webデザイナーだけでなくエンジニアやプランナー、ディレクターなどの仕事をしている人に多い理由です。経験を積んで、いつか上流工程を担当したいと思いながら仕事をがんばっている人もいるでしょう。
実力や実績がついてきたら、これまでより仕事の内容を充実させたいと思うのは当然のことです。キャリアアップして、アートディレクターやWebディレクターとして活躍したいと感じているWebデザイナーは増えています。
人間関係のストレスから解放されたい
こちらもWebデザイナーに限った話ではありませんが、人間関係のストレスから解放されたいという理由で転職を考えるケースも少なくありません。職場の人間関係は、働くうえで非常に重要です。
転職理由として多くの人が挙げる人間関係ですが、いざ転職するとなった場合、面接などでは言わないようにしましょう。ネガティブな転職理由は、面接での印象が良くないといわれています。人間関係が理由で転職する場合でも、面接ではキャリアアップなど前向きな理由を話すようにしましょう。
自社開発に携わりたい
自社開発に携わりたいという理由で、転職を検討するWebデザイナーもいます。自社開発とは、自社のメディアやサイトを制作・開発することです。一方、他社から依頼されて他社のメディアやサイトを作ることを、「受託ビジネス」といいます。
Web制作会社で勤務するWebデザイナーの場合、多くが受託ビジネスに携わっています。そのため、自社開発に携わるために転職したいと考える人もいるのです。
自社メディアやWebサービスを運営する会社が増えているため、Webデザイナー中途採用の需要も拡大しています。
Webデザイナーへの転職を成功させる8つのステップ
Webデザイナーに転職したいと思ったら、具体的にどのように転職活動を進めればよいのでしょうか。ここでは、Webデザイナーへの転職を成功させるためのステップを紹介します。
1.転職する目的を明確化する
転職を成功させるためには、はじめに転職する目的を明確にしましょう。なぜ転職したいと思ったのかを明確にさせることで、転職先を選ぶ際に役立ちます。思考を整理するためには、紙に書き出してみるのがおすすめです。
目的を明確化する際、次の3つのポイントで希望を整理してみましょう。
1つ目は、仕事内容です。「どんなデザインがしたいのか」「何をデザインしたいのか」などを詳しく掘り下げて考えます。
2つ目は、自分のキャリアについてです。クリエイターとしてデザインを続けていきたいのか、将来的にはディレクターを目指したいのかなどによって、選ぶ企業が変わってきます。
3つ目は、労働条件です。勤務時間や給与、年間休日など、求める労働条件に合う転職先を選ばなくてはなりません。特に、ワークライフバランスの調整や年収アップを目指して転職する人は、希望の条件を細かく考えておく必要があります。
2.内定までのスケジュールを立てる
転職活動は、しっかりとしたスケジュールを立てることが大切です。退職のタイミングや、いつまでに転職活動を終えるつもりなのかを明確にしておきましょう。
いつから新しい会社に入社できるのかを明確にしておかなければ、企業側も採用しにくくなります。また、転職活動のリミットを決めておかないと、現在の仕事が忙しくなって、転職がどんどん先延ばしになってしまうこともあります。
3.自己分析を行う
転職活動を成功させるために重要なのが、自己分析です。自分のスキルや実績を改めて整理して、人に見せられる形にする必要があります。特に、Webデザイナーの転職ではスキルや実績が重視されるため、この作業が一番重要ともいえます。
スキルや実績を洗い出すには、これまでの仕事や制作物の一覧を作ることから始めるのがおすすめです。一覧が完成したら、そこに使用したツールや技術、得られた成果や注力した内容などを書き加えていきます。
スキルや実績の整理と併せて、自分がどのような仕事をしたいのかという自己分析も行いましょう。明確化した転職目的とスキルや実績を併せて考えることで、自分がやりたいのはどんな仕事なのか、より具体的に想像できます。
4.自分のスキルや条件にマッチする企業を探す
次に行うのは、転職先となる企業の候補を探すことです。明確化した自分のスキルや求める条件をもとに、マッチする企業を探しましょう。ミスマッチな企業を選んでしまうと転職の成功とはいえないため、細かい点までチェックが必要です。
Webデザイナーとして転職する場合、条件や仕事内容と併せて、応募企業のWebサイトやその企業内のWebデザイナーの立場なども確認しましょう。応募企業のWebサイトが古いデザインだったり、力を入れてなさそうだったりする場合は、その企業に転職しても仕事に満足できない可能性があります。
企業内でのWebデザイナーの立場を知ることも大切で、Web関連の企業であってもWebデザイナーの地位が低いケースがあるため注意が必要です。これは実際に働いてみないとわかりにくいものですが、転職エージェントなどを活用して少しでも実態を把握しておきましょう。
5.履歴書・職務経歴書を作成する
履歴書と経歴書は、転職活動に欠かせないものです。ExcelやWordといった汎用性の高いソフトで作成しましょう。IT関連企業に応募する場合はデータでの送付を求められることが多いです。また、志望動機を書き換えるだけで複数の企業への書類を用意できるというメリットもあります。
Webデザイナーとして転職する場合、履歴書や職務経歴書のデザインも評価の対象となるケースがあるため、美しさや見やすさを意識して作成することが大切です。
6.:ポートフォリオを作成する
Webデザイナーの書類選考で重視されるのが、ポートフォリオです。自己分析のときに作成した実績一覧から、特にアピールしたいものを選んでポートフォリオを作成します。
Webデザイナーなので、実績はWebサイトとして公開できる形にしておきましょう。ただし、すべての面接でネット環境が使えるとは限りませんし、使える端末が限られている場合もあるため、紙のポートフォリオも用意しておくと安心です。
ポートフォリオは成果物だけでなく、目的や制作期間、得られた成果なども必要です。その成果物を作成するにあたって使用したスキルや、重要視したポイントなども記載しましょう。数値として表せる実績があれば、なお良いです。
7.面接対策(一次・二次)
面接は、一次面接と二次面接のそれぞれについて対策を行いましょう。一次面接では、多くの場合現場の責任者が面接官を担当します。そのため、一次面接では自分のスキルや実績と、応募企業の業務内容がマッチしているとアピールすると効果的です。そのために、企業研究とそれに合わせたポートフォリオのカスタマイズを行いましょう。
二次面接が最終面接となるケースも少なくないため、二次面接の面接官は企業の役員や経営層だと思っておいてください。そのため、具体的なスキルや実績よりも、どのようなキャリアを積んでいきたいか、どのように貢献できるかといった視点でアピールすることが大切です。
8.内定(条件・待遇の調整)
転職活動は、内定がもらえたら終了というわけではありません。内定を獲得したら、条件や待遇を調整する必要があります。内定後、年収や福利厚生などについて説明を受けるオファー面談があるため、不安や疑問はここで解消しておきましょう。
もし企業からオファー面談の連絡がない場合は、応募者側からオファー面談を申し込んでも問題ありません。転職エージェントを使っている場合は、エージェントに間に入って調整してもらうという手もあります。
Webデザイナーが転職で求められるスキル
Webデザイナーの求人要件として多く見られるのが、「実務経験1年以上」と「実務経験3年以上」という記載です。それぞれ、どの程度のスキルを想定しているのでしょうか。
ここでは、Webデザイナーが転職で求められるスキルについて解説します。
経験年数が1年以上の場合
「実務経験1年以上」と記載されている場合、「指示された通りに1ページ単位のWebページを作成でき、小規模なコーディングも可能」というレベルを求めているケースが多いようです。
HTML5やCSS3の基礎知識があり、PhotoshopやIllustratorを使えることが前提で、ひとりでページのデザインからコーディングまでを担当できれば、経験年数1年という条件の求人に応募しても問題ありません。
経験年数が3年以上の場合
「実務経験3年以上」という条件の場合は、大規模なWebサイトのデザインを担当できるレベルの人材を求めています。Webサイト構築に関する知識や流れを把握し、最終判断の手前の段階までは自分の判断でデザインを進められるスキルが必要です。加えて、UIやUXに関する知識を求められる場合もあります。
ただし、経験年数はあくまで目安のため、他に記載された細かい条件や業務内容を確認したうえで、自分にマッチする求人かを見極めましょう。
未経験からでもWebデザイナーとして転職する方法は?
未経験からでも、Webデザイナーとして転職することは不可能ではありません。未経験でも、Webデザイナーになるための勉強をして転職する方法はあります。
ここでは、未経験からWebデザイナーに転職するための方法を紹介します。ただし、企業によっては知識だけでなく実務経験や実績が必要とされるケースも少なくないため、やはり実務経験の有無で転職の難易度は大きく変わることを認識しておきましょう。
Webデザインスクール
ひとつは、Webデザインのために必要な知識が学べるWebデザインスクールに通うという方法です。Webデザインについての基礎から、必要なソフトの使い方やプログラミング言語などについて学べます。
転職を目的にWebデザインスクール通う場合は、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
- Web技術専門
- 平日の夜や土日に開講している
- 就職や転職をサポートしてくれる
Web以外にもさまざまな分野が学べる総合スクールもありますが、WebやITに特化したスクールのほうが、より専門的な技術を身につけられます。また、平日の夜や土日に授業をしているスクールなら、仕事をしながらでも通えるのでおすすめです。
スクールの中には、就職や転職をサポートしてくれるところもあります。このようなサービスを利用すれば、未経験からWebデザイナーに転職できる可能性が上がるでしょう。
独学
スクールに通うのが難しい場合は、独学で知識を身につけるという方法もあります。書籍やオンラインの学習ツールなど、世の中にはWebデザインについて学べるツールがたくさん提供されています。これらを活用すれば、独学でもしっかり勉強することが可能です。
Webデザイナーの転職に年齢制限はある?
Webデザイナーとして転職したいと考えたとき、年齢によって転職の難易度が変わるのかどうかが気になるという人も多いでしょう。実際のところ、Webデザイナーについても他の職種と同じく年齢を見られることはあります。
ただし、営業などと比べると、専門スキルや実績をアピールできれば年齢に関係なく採用してもらえるケースもあります。求人要件に年齢が書かれていなければ、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
実績やスキルが豊富ならフリーランスの選択肢も
Webデザイナーとしての実績やスキルがあるなら、転職ではなくフリーランスとして独立するという方法もあります。フリーランスには、受注する仕事によっては会社員よりも収入を増やすことができる、自分の好きな場所・好きな時間に働ける、などのメリットがあります。
転職目的として年収アップやワークライフバランスを挙げた人は、フリーランスという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
弊社ITプロパーナーズでは、以下のようなフリーランス案件を取り扱っています。
Webデザイナーとして転職・独立した人の体験談
実際にWebデザイナーとして転職や独立した人の声を参考にするのもおすすめです。ここでは、転職した人と独立した人、それぞれの体験談を紹介します。
転職した人の体験談
こちらは、Webデザイナーとして転職した人の体験談です。
https://twitter.com/yaccomi/status/1361063035889090563?s=20
https://twitter.com/kiilog2424/status/1369922774781730816?s=20
独立した人の体験談
こちらは、Webデザイナーとして独立した人の体験談です。
おすすめの転職サイト・エージェント5選
転職には、転職サイトやエージェントを活用するのがおすすめです。ここでは、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
ITプロパートナーズ
弊社ITプロパートナーズでは、専属のフリーランスエージェントが週2からの案件を紹介しております。IT/Web業界に特化したエージェントで、リモート対応やフレキシブルな勤務時間など、柔軟な働き方が可能な案件を多く扱っています。
仲介会社を挟まずに直接クライアントを契約しているため、高単価な案件が多いのも特徴です。専属エージェントが希望に合う案件を紹介してくれて、交渉や債権管理も代行させて頂くので、興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
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レバテックキャリアはエンジニアに特化した転職エージェントで、15年の実績があります。キャリアアドバイザーはITエンジニアやデザイナーの転職に精通しており、求人紹介から入社までサポートしてくれます。
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greenは、IT業界最大級の求人数を誇る転職サイトです。IT/Web業界に特化しており、企業からの直接オファー数も業界トップレベルです。転職エージェントではないため、企業と直接やりとりする必要があります。
まとめ
Webデザイナーの需要は高まっているため、より条件の良い職場への転職を考えている人や、未経験からWebデザイナーにチャレンジしてみたいという人は多いでしょう。Webデザイナーとして転職しようと考えている人は、今回紹介した8つのステップをぜひ実践してみてください。
転職には、転職サイトやエージェントの利用がおすすめです。Web業界に特化したサービスを活用すれば、希望する条件に合う企業が見つかりやすくなります。
しっかりしたスキルや実績があるなら、フリーランスを検討してみるのもおすすめです。その際は、IT起業家やフリーランスの自立を支えるITプロパートナーズをぜひご活用ください。
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