こんにちは、ITプロマガジンです。
イラストレーターとして副業を検討されている方も多いと思います。しかし「本当に稼げるのか」「どのような副業の方法があるのか」といった疑問を抱えることもあるのではないでしょうか。副業として取り組む場合、稼ぎ方や案件探しの方法を正しく理解し、収入や働き方の現実を把握しておくことが重要です。
本記事では、イラストレーターの副業における稼ぎ方・探し方のパターンや収入の目安、必要なスキル、注意点まで幅広く整理しました。さらに、未経験から副業を始める際のポイントや収入を伸ばすための工夫についても解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
イラストレーターの副業は稼げる?
イラストレーターの副業にはさまざまな種類があり、内容や取り組み方次第で収入は大きく異なります。以下は、主な仕事内容とその単価相場です。
仕事内容 | 相場の目安 |
---|---|
アイコン制作 | 500〜3,000円 |
カットイラスト制作 | 2,000〜5,000円 |
漫画イラスト制作 | 5,000〜8,000円 |
ストックイラスト販売 | 600〜1,000円/点 |
LINEスタンプ制作 | 5,000〜10,000円程度(パッケージ単位) |
同人誌・グッズイラスト | 1万円以上〜(内容・部数による) |
キャラクターデザイン | 2万〜10万円以上(案件規模による) |
アマチュアで経験が浅い場合、イラストを10枚制作しても月収は5,000〜5万円程度にとどまることもあります。しかしプロなら、副業のみでも月10万円以上を目指すことが可能です。
イラストレーターの副業で安定して収入を得るためには、まず低単価の案件であっても実績を積み、少しずつ単価や案件数を増やしていくことが重要です。また、副業探しや集客、イラスト販売に使えるプラットフォームも多いため、自分の方向性に合わせて選びましょう。
イラストレーター副業の稼ぎ方・探し方6パターン
イラストレーターが副業で収入を得る方法は大きく6種類に分けられます。ここではそれぞれの特徴と、利用できるサービスを紹介します。
イラストを出品・販売する
自分の描いたイラストを商品として販売する方法です。例えばイラストのストックサイトを利用すれば、登録した作品がダウンロードされるたびに収入が発生します。販売できる主なサイトには以下のようなものがあります。
- イラストAC
- オリジナルプリント.jp
- BASE
- BOOTH
ここではそれぞれのサイトの特徴を紹介します。
イラストAC
イラストACは、ACワークス株式会社が運営するストックイラストサービスです。投稿した作品を利用者がダウンロードするたびに報酬が発生します。
利用者層は、Webサイトやブログ記事、プレゼン資料などで素材を探すビジネス利用が中心で、個人・教育目的も多いのが特徴です。取引はサイトを通じて行われ、報酬は1ダウンロードにつき4.36ポイント(円)が支払われます。
副業として取り組む場合は、まず幅広いテーマで投稿を行い、自分の作品が求められる分野を見つけましょう。
オリジナルプリント.jp
オリジナルプリント.jpは、Tシャツやバッグ、マグカップといったグッズを1点から制作・販売できるプリントサービスです。デザインツールを使ってデザインを入稿し、注文から発送までをオンラインで完結できます。
用途は個人のオリジナルグッズ制作から小規模な販売まで幅広く、副業にも向いています。BASEとの連携機能を利用することで、ネットショップ上での販売から発送まで自動化できる点も魅力です。
副業として利用する場合は、小ロットから始められるのでリスクが低いのが強みでしょう。
BASE
BASEは、ネットショップを開設できるECサービスです。「スタンダードプラン」なら初期費用や月額費用は不要で、販売が発生した際に手数料が差し引かれる仕組みが採用されています。商品登録などの操作も直感的で、ショップのデザインはテンプレートを活用することも可能です。
利用例としては、個人のイラストやグッズ販売、ハンドメイド作品の展開、ブランド運営まで多岐にわたります。集客力は出店者に委ねられる部分が大きく、副業として取り組む場合はSNSとの連携やマーケティングの工夫が成功のポイントです。
BOOTH
BOOTHは、pixivが運営するクリエイター向けのマーケットプレイスです。二次創作やオリジナル作品を出品でき、同人誌やイラスト集、デジタル素材、グッズなど幅広い商品が販売対象となっています。
ショップ開設の流れは簡単で、無料でも始められますが、有料ダウンロード作品や二次創作販売の場合にはライセンス料や追加手数料が発生する場合があります。
BOOTHは、趣味の延長線上での創作活動を収益化する際に便利です。副業で利用する場合は、まずは少数の作品を出品し、購入者の反応を見ながらラインナップを拡充していくのがよいでしょう。
イラストレーターの募集案件に応募する
イラストレーターとして副業を始める際に比較的早く収益を得やすいのは、求人サイトに掲載されている募集案件に応募することです。
特にクラウドソーシングサイトは企業や個人が幅広い案件を公開しており、自分のスキルや得意分野に合った仕事を見つけやすい傾向があります。クラウドソーシングサイトでは、キャラクターデザインからバナー制作まで多様な案件が掲載され、初心者から経験者まで挑戦できます。案件ごとに報酬や納期が明示されており、自身の稼働状況に合わせて選びやすいのも利点です。
イラストレーターの募集案件を探しやすいサービスには以下があります。
以下の記事で、イラストの仕事におすすめクラウドソーシングサイトを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
依頼を受けてイラストを制作する
イラストレーターの副業としてよく選ばれるのが、依頼ベースで制作を行う方法です。クライアントから直接オーダーを受けてイラストを制作するため、自身の世界観を表現するというより、要件に沿った成果物を提供する方法となります。
SNSや個人サイトを活用すれば、自分の作風や実績をアピールしながら注文を受けることが可能です。また、スキルシェアサービスを利用すれば、営業活動をしなくてもプラットフォーム上でクライアントと接触できることがあります。効率的に案件を獲得できるため、副業初心者にも適した方法です。
依頼ベースで案件を受けやすいサービスには「ココナラ」があります。
自分で営業して売り込む
受け身で案件を待つのではなく、自らクライアントに営業する方法もあります。クライアントとの直接契約となるため、仲介手数料を抑えやすく、単価の高い案件につながりやすいのが特徴です。
営業活動では、ポートフォリオや実績資料を整えておくことが欠かせません。クライアントの要望を踏まえた提案を行えば、信頼関係を築きやすく、継続案件に発展する可能性もあります。積極的に動く分、安定した副収入を目指しやすい稼ぎ方と言えるでしょう。
イラストの描き方を教える・発信する
イラストレーターとしての副業には、制作だけでなく「教える・発信する」というパターンもあります。講師としてスクールやオンラインレッスンに参加するほか、スキルシェアサービスを利用すれば指導を始めることが可能です。
さらに、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを活用して、イラストの描き方やテクニックを解説する方法もあります。発信によって認知度を高めることで、広告収益やファンを通じた依頼につながる可能性もあるでしょう。
エージェントを利用する
イラストレーターとしてより本格的な副業を目指す場合には、エージェントの利用も有効です。エージェントとは、フリーランスと企業をつなぎ、条件やスキルに合った案件を紹介するサービスを指します。
エージェントの場合、経験や実績を求められる案件が中心ですが、その分アートディレクターや大規模プロジェクトへの参画など、高度なスキルを活かした案件に挑戦できます。エージェントを介することで、単価の高い案件や継続的な仕事を獲得しやすくなる点も魅力です。
エージェントで副業の仕事を探す際はITプロパートナーズをおすすめします。IT/Web分野に強く、イラスト関連ではPhotoshop/Illustratorを使用したデザインや、Webデザインの仕事も豊富。「週2〜3日から稼働可能」「リモート案件多数」といった柔軟な働き方に対応できる案件もあり、副業に向いています。
イラストレーターの副業10選と収入目安
イラストレーターが副業で稼ぐ方法には以下の表のようにさまざまなパターンがあります。
副業内容 | 収入目安 |
---|---|
スキルシェア出品 | 月に1万〜5万円 |
LINEスタンプ販売 | ・月数千〜数万円 ・人気が出れば月10万円以上 ※売上の約35%が取り分 |
ストックサイト | 月数千〜数万円 ※1ダウンロードごとに数円程度 |
自分のホームページで公開・販売 | 月1万〜5万円 |
オリジナルグッズの制作・販売 | 1点あたり500〜3,000円程度 (販売価格から原価を引いた額が利益となる) |
キャラクターデザイン | キャラクター1体あたり3万〜5万円 |
イラスト講師 | 1名あたり月1万〜10万円程度 |
イラスト関連の動画配信 | ・1再生あたり0.1〜0.3円 ・月間30万回再生で月約3万〜9万円 |
広告・Web用のイラスト制作 | ・SNS用アイコン:数千〜1万円 ・Webサイトの挿絵:1点5,000〜3万円 ・広告用キービジュアル:5万円以上 |
アートディレクター | 月10万〜50万円 |
ここではそれぞれの方法と収入目安について紹介していきます。
スキルシェア出品
スキルシェア出品とは、自分の得意なイラストスキルを「サービス」としてプラットフォームに登録し、ユーザーから直接注文を受けるスタイルです。例えば、アイコン、似顔絵、キャラクター設定画などを「出品」しておき、購入されたら納品する、というモデルが典型です。
メリットとしては、営業や受注交渉の手間をある程度プラットフォームが担ってくれる点、そして継続案件を受けやすくリピーターを作りやすい点があります。一方で、手数料が差し引かれるため、利益率には注意が必要です。例えば、ココナラではサービス提供後に販売価格の22%が手数料として差し引かれる仕様です(2025年9月時点)。
収入目安としては、出品数・単価・リピーターの獲得状況次第ですが、月に1万〜5万円ほどを目標とする人が多く見られます。
LINEスタンプ販売
LINEスタンプ販売は、イラストをスタンプ形式にしてLINEクリエイターズマーケットを通じて販売する手法です。スタンプ用の画像データを用意し、タイトル・説明文などを登録して審査に通過する必要があります。審査通過後、LINE STORE/スタンプショップで公開されます。
売上の約35%が制作者の取り分で、1セット120円の場合は約42円で、月100セット販売できた場合で4,200円です。多くは数千〜数万円程度ですが、人気化すれば10万円以上の収入も見込めます。
ストックサイト
ストックサイトは、自分の描いたイラストを素材として登録し、ユーザーがダウンロードするたびに報酬が入る仕組みです。登録後に審査を経て公開される場合が多く、特別な営業活動をしなくても不特定多数のユーザーに作品を届けられるという特徴があります。
例えば前述の「イラストAC」では1ダウンロードごとに数円程度の報酬が積み重なり、人気作を多く投稿できれば安定した収益を目指せます。ただし競合が多いため、ジャンル選定や検索タグの工夫、継続的な作品投稿が欠かせません。収入目安は数千円〜数万円程度と幅広く、副業としてコツコツ取り組むスタイルに向いています。
自分のホームページで公開・販売
外部のストックサイトを使わず、自分のホームページを立ち上げてイラストを公開・販売する方法もあります。販売用の仕組みを整えれば、ユーザーが直接購入できるだけでなく、広告収入を組み合わせることも可能です。
実際に「フリー素材サイト」を構築し、アクセス増加とともに広告や有料素材の収益化を図るクリエイターも少なくありません。初期の集客にはSEOやSNS発信が必要ですが、軌道に乗れば作品のブランディングにもつながります。収益は月1万〜5万円程度が一般的で、ストックサイトと並行して活用することで収入源を多様化できるのがメリットです。
オリジナルグッズの制作・販売
イラストを活用してTシャツやスマホケース、トートバッグなどのオリジナルグッズを制作・販売する方法です。近年はSUZURIのような画像をアップロードするだけで商品化できるサービスがあり、受注生産型サービスのため在庫を抱えるリスクがありません。
販売価格の相場は1,000〜1万円ほどで、販売価格から原価を差し引いた額が利益となります。ラインナップやデザイン次第で継続的な収益が期待できるでしょう。また、ご自身のブランドを確立したい場合は、BASEなどのネットショップ作成サービスを使って独自の販売サイトを構築するのも手です。
初期投資を抑えつつ販売チャネルを広げられるため、副業として取り組みやすい方法と言えます。
キャラクターデザイン
キャラクターデザインは、ゲームやアプリ、SNSで使われるキャラクターなどを制作する仕事です。クライアントから指定されたキャラクター像、表情、衣装といった要件に基づき、イラストや3Dグラフィックを制作します。報酬はキャラクター1体あたり3万〜5万円程度が目安です。
著名クリエイターや複雑な仕様の場合はそれ以上になるケースもあります。案件に取り組む際は、修正回数やポーズ追加の扱いをあらかじめ契約書などに明文化しておくことが重要です。実力・実績を積み重ねながら継続的なクライアントを増やしていけば、安定的な副収入につながります。
以下が弊社ITプロパートナーズが掲載している案件です。
案件名 | 【Photoshop/Unity】NFTソーシャルゲームにおけるデザイナー |
---|---|
案件単価 | 〜600,000 円/月(週1日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | 化粧品・美容系商材のWeb/LPデザイン経験、ブランド/ECサイト制作経験、関係各所との調整・推進経験 |
職種・ポジション | Webデザイナー |
イラスト講師
イラストの描き方を教える仕事も、副業として人気があります。絵を学びたい人は多く、基礎的なデッサンからデジタルツールの使い方までニーズはさまざまです。集客方法としては、SNSで募集するほか、スキルシェアサイトに講座を出品して受講生を募集するといった手段があります。
集客戦略やリピーター率次第では安定収入につながる点が魅力です。オンラインレッスンを取り入れれば場所にとらわれず活動でき、副業としての柔軟性も高い分野と言えるでしょう。
イラスト関連の動画配信
イラストの描き方やメイキング映像、使用している画材のレビューといった専門的な情報を、YouTubeなどの動画プラットフォームで配信する方法です。ライブ配信機能を使って、リアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取りながらイラスト制作を進める方法もあります。
広告収入やチャンネルメンバーシップ、視聴者からのスーパーチャットなどで収益化が可能です。一般的に、広告収入は1再生あたり0.1〜0.3円ほどが目安で、月間30万回再生されるチャンネルであれば、約3万〜9万円の広告収入が見込めます。チャンネル登録者が数万人規模に育てば、企業からのPR案件なども増え、より大きな収益が期待できるでしょう。
広告・Web用のイラスト制作
企業のWebサイトや広告バナー、記事の挿絵、SNSキャンペーン用の画像など、広告・Web媒体で使われるイラストを制作する仕事です。デジタル広告市場の拡大に伴い需要は安定しており、副業としても案件を見つけやすい分野と言えます。
収入の目安は案件によって大きく異なり、SNS用のアイコン制作で数千〜1万円、Webサイトの挿絵で1点5,000〜3万円、広告用のキービジュアル制作になると5万円以上になることも珍しくありません。単にイラストを描くだけでなく、クライアントの商材やサービスの魅力を引き出し、ターゲットに響くデザインを提案する力が求められます。実績を積むことで、より単価の高い案件に挑戦しやすくなるでしょう。
アートディレクター
アートディレクターは、自身がイラストを描くだけでなく、プロジェクト全体のビジュアル表現やクリエイティブ制作を統括する仕事です。Webアプリや広告、ゲームなどの制作物において、コンセプト設計からビジュアルの方向性決定、品質管理までを担います。チーム内のイラストレーターやデザイナーに指示を出し、全体のクオリティを担保するのが主な役割です。
イラスト制作スキルはもちろん、クライアントの要望を正確に汲み取るヒアリング能力、チームをまとめるリーダーシップ、スケジュールを管理するディレクションスキルなど、複合的な能力が求められます。副業の場合、プロジェクト単位で関わることが多く、その報酬は規模や業務範囲によってさまざまですが、月10万〜50万円程度が目安となります。
以下はITプロパートナーズが掲載している案件例です。
案件名 | 【Photoshop/Illustrator】クオリティチェックを担うアートディレクター |
---|---|
案件単価 | 〜400,000 円/月(週3日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | ディレクターのご経験,商業イラスト、ゲーム業界でのイラスト制作実務経験,イラストのクオリティチェック、管理の実務経験 |
職種・ポジション | アートディレクター |
イラストレーターとして副業するメリット
イラストレーターの副業には、どのようなメリットがあるのでしょうか。イラストレーターとして副業する3つのメリットを紹介します。
収入が増えることで生活に余裕が生まれる
イラストレーターの副業のメリットは、副業分の収入が単純に増えることです。本業が会社員の場合は、大幅に収入アップすることはありません。副業はやればやるほど稼げる働き方なので、収入アップにより生活に余裕が生まれます。
イラストのスキルを磨くことができる
イラストのスキルを磨けるのもメリットです。副業によりスキルを磨くことで、仕事の幅が広がったり高単価案件を受けられたりなど、収入アップにつながります。また、今よりもやりがいがあり、待遇の良い会社へ転職できるなど、本業への良い影響も期待できるでしょう。
本業にできる可能性がある
売れっ子イラストレーターになり収入が安定してくれば、フリーランスも視野に入れられます。フリーランスになれば、副業案件よりも高単価案件を受けられるようになります。
また、自由に働けるので活動の場を広げることもでき、自分の作品をアピールできる機会も増やせるでしょう。
フリーランスのイラストレーターとして案件を獲得したい方は、ぜひ弊社ITプロパートナーズにご相談ください。あなたのスキルや経験に合わせて最適な案件をご紹介させて頂きます。
イラストレーターが副業する際の注意点

イラストレーターとして副業を始める際は、いくつか確認しておくべき注意点があります。トラブルを未然に防ぎ、スムーズに収入を得るためにも、特に「会社のルール」「税金」「契約」に関わるポイントを押さえておきましょう。
会社員の場合は就業規則を確認する
会社員で副業を始める場合、最も重要なのが勤務先の就業規則を確認することです。近年、副業を認める企業は増えていますが、「競合他社での業務は禁止」「事前に申請が必要」など、条件が定められているケースもあります。
特に、公務員の場合は注意が必要です。国家公務員法や地方公務員法には職員の職務専念義務が定められており、原則として営利目的の副業は法律で禁止されています。
また、副業が禁止されているにもかかわらず、会社に隠れて活動を始めるのは避けるべきです。副業で年間20万円以上の所得を得ると確定申告が必要になり、その結果として住民税の額が変動します。これをきっかけに会社に副業が発覚してしまう可能性があるためです。
確定申告をする
副業する場合、切っても切れないのが確定申告です。
イラストの副業をして年間20万円以上の利益(売り上げ-経費)が出る場合は課税対象になるので、確定申告をする必要があります。逆に、利益が20万円以下の場合は確定申告の必要はありません。
フリーランスのイラストレーターとして収入がある方(会社員ではない方)は確定申告は必須なので、必ず確定申告するようにしましょう。
スキルの安売りは避ける
スキルの安売りは避けましょう。スキルの安売りは、稼働した割に稼げなくなる可能性があります。例えばクライアントの要求がエスカレートして、理不尽な条件で案件を押し付けられる可能性があります。そこから安い単価のまま新たなクライアントに紹介され、稼働と収入のバランスが悪い状態が続くケースも少なくありません。
特に経験者はスキルの安売りを避けることが大切です。スキルがあるのに稼げなくなるので、自分のスキルや実績に自信を持って対応しましょう。
著作権などにも注意が必要
イラスト関係の仕事で注意すべきなのが著作権の問題です。
例えば、「他人のイラストを模倣して一部だけ変更する」といったような案件はトラブルになる可能性があります。
エージェント経由から受注した案件はこのような問題は起きづらいですが、クラウドソーシングサイトや個人からお願いされた案件などについては、依頼主も著作権が曖昧なまま発注しているというケースもあります。
従って、副業する際は案件を吟味し、自分自身でも著作権の勉強をしておくとよいでしょう。
イラストレーターとして副業収入を上げるには?

イラストレーターが副業で収入を増やすには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここでは、具体的なポイントを説明します。
単価アップのための交渉術を身につける
副業としてイラスト制作を続けるなかで収入を伸ばすには、単に案件数をこなすだけでなく、報酬単価を上げるための交渉力が重要です。依頼を受ける際には、制作にかかる時間や工程、修正回数などを具体的に提示し、適正価格を伝えることがポイントとなります。
また、過去の実績や評価を根拠として示せば、依頼主に納得してもらいやすくなります。安価な案件ばかり受けてしまうと収益が伸び悩みがちになるため、スキル・経験に応じて値上げや条件調整を行いましょう。
ポートフォリオを充実させる
イラストレーターとしての実績をまとめたポートフォリオは、定期的に更新しましょう。スキルアップに応じて古い作品を差し替えたり、新しいジャンルの作例を追加したりすれば、常に自分の成長を示せます。ポートフォリオは依頼主にとって最も大きな判断材料であり、掲載作品の質が高くバリエーションが多いと関心を持ってもらいやすくなるでしょう。
Webサイトやポートフォリオサービスを活用し、誰でもアクセスしやすい形にしておくと効果的です。常に自分の強みや実績を最大限アピールできる状態を維持することが、案件獲得と単価アップにつながります。
複数の案件を掛け持ちする
2つ以上のイラスト案件を遂行すれば、副業でもある程度の収入を得られます。案件の内容や単価にもよりますが、一般的には月数万円から数十万円程度の収入が期待できるでしょう。
ただ掛け持ちは、業務量によって本業に支障をきたす可能性もあります。同時に複数の案件獲得を目指すのではなく、徐々に増やしていき収入を上げることを意識しましょう。
イラストレーターの副業は未経験でも可能?

イラストレーターの副業は、未経験者でも始められる可能性があります。実際、クリエイティブなスキルはテイストの好みも大きく影響するため、腕前以上に「自分のスタイルがクライアントの好み・世界観と合うか」が鍵になることもあります。
ただし、全くの未経験だと高単価案件を最初から受注するのは難しいため、まずは小規模な案件から実績を積み重ねていくことが現実的です。練習用作品や自主制作、模擬案件などもポートフォリオに加えるとよいでしょう。
また、「未経験可」の案件でも、「Illustrator」や「Photoshop」のスキルを前提としているケースが多いため、これらの操作には慣れておきたいところです。
まとめ
本記事では、イラストレーターの副業における多様な稼ぎ方や収入目安、未経験から挑戦するためのステップを紹介しました。イラストレーターが副業に取り組めば、スキルの磨き方や案件の選び方次第で、収入源の多様化や幅広い分野での活躍につなげることが可能です。
イラストレーター・デザイナーとしてIT/Web分野での経験がある方は、ITプロパートナーズの活用がおすすめです。週2~3日から稼働可能な案件やフルリモート案件を多数取り扱っており、デザイナーやエンジニア、マーケター向けの高単価案件も扱っています。スキルや実績に合った副業案件を見つけたい方は、ぜひITプロパートナーズをご活用ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!