こんにちは、ITプロマガジンです。
近年、「フルスタックエンジニア」に注目が集まっています。実際に「フルスタックエンジニアとして活躍したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、フルスタックエンジニアという言葉が独り歩きし、どういう存在なのか、その実像についてはっきりしないところが多いです。
そこで今回は、フルスタックエンジニアの概要や仕事内容、年収、必要スキルなどを詳しく解説します。フルスタックエンジニアに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
フルスタックエンジニアとは?

フルスタックエンジニアは、一言でいえば「システム開発のオールラウンダー」です。マルチエンジニアとも呼ばれるフルスタックエンジニアは、システム開発に関わる技術全てでスペシャリストとしてスキルを発揮します。
かつて、LAMPエンジニアと呼ばれた人々がいました。LAMPとは、Webシステム構成要素である四つの技術Linux(OS)、Apache(Webサーバ)、MariaDB・MySQL(DBMS)、PHP・Perl・Python(プログラミング)です。LAMPエンジニアは、LAMPの全てに精通しています。
LAMPエンジニアのように、現代のフルスタックエンジニアは、システム開発の仕事に手広く対応することが可能です。
フルスタックエンジニアが企業に求められる理由

改めてフルスタックエンジニアが求められている理由を考えたいと思います。
現在フルスタックエンジニアが求められる理由は下記5つです。
- コスト削減と生産性向上につながる
- スタートアップからの重宝
- 日本のエンジニアに対する価値観の変化
- サービスの構築の難易度が下がっている
- 万能なフルスタックエンジニアのニーズが増えている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. コスト削減と生産性向上につながる
フルスタックエンジニアのニーズが高まっている理由の1つに、コスト削減と生産性向上を求める企業が増えたことが挙げられます。フルスタックエンジニアは幅広い業務を1人でこなせるため、これまでのように職種や工程別にエンジニアを雇わなくても構いません。エンジニアの雇用数が減ると、コスト削減が可能です。
また、1人のフルスタックエンジニアに業務を一任すれば、複数のエンジニアで情報を共有する手間を減らせます。作業が効率よく進めば生産性向上が見込めるでしょう。
2. スタートアップからの重宝
上記のこともあって、資金力も乏しいベンチャー企業、スタートアップ企業では特に積極的にフルスタックエンジニアを求める傾向が強いです。
実は日本では、これまでフルスタックエンジニアという考え方はあまり見られませんでした。
Webシステム開発においても、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分業していたり、エンタープライズシステム開発を担うシステムインテグレーターを見ても、アプリ系エンジニア、インフラ系エンジニアと分けた上で、更にインフラ系エンジニアをネットワークエンジニア、データベースエンジニアと特化させてきました。
3. 日本のエンジニアに対する価値観の変化
ではなぜ、今フルスタックエンジニアという言葉に注目が集まっているかというと、「同じ雇うなら万能なフルスタックエンジニアが欲しい」という企業側が増えている、というのもありますが、それ以上に「日本のエンジニア」の価値が揺らいでいるからでしょう。
単にプログラミングさせたり、ある分野の技術支援を受けたりするだけであれば、ベトナムなど日本より人件費の安い国のエンジニアを使えば良いでしょう。
結果、オフショアはシステム開発の世界で当たり前になっています。
4. サービスの構築の難易度が下がっている
さらにクラウドサービスの登場も、これまでのタイプの日本のエンジニアには向かい風になっています。また、まさにAWSが良い例ですが、クラウドサービスによって構築難易度が下がったシステムもあります。
例えば、ある会社が社員全員に1人1環境づつ仮想デスクトップ(VDI)環境を提供するとしましょう。これまで良く使われていた「Citrix XenDesktop」の場合、管理サーバーやデータベースサーバー、Active Directoryサーバーそして、仮想PCのホストの構築、保守・運用が必要でした。
しかし、AWSの提供するサービスの一つ「Amazon WorkSpaces」を使えば、必要な人数分のWorkSpacesアカウントを発行するだけです。当然ながら、WorkSpacesシステム群の保守・運用はAmazon側で良しなにしてくれるので、利用企業側で深く考える必要はありません。
更に、WorkSpacesへの接続はChromeなどのWebブラウザーからでも接続可能ですので、WorkSpaces導入にあたって、クライアント端末に設定変更を行う必要もありません。
そう考えると、ちょっとパソコンが得意な要員1人いれば、半日もあれば、まったくゼロのところからでも、社員全員に1人1環境づつ仮想デスクトップ(VDI)環境を提供開始できます。
つまりは、ITエンジニアがまったくいなくても、作りたいシステムをスピーディーに作れるようになりつつあるということです。
5. 万能なフルスタックエンジニアのニーズが増えている
このような状況で、今後も「単価が高くてもわざわざ頼みたい日本のエンジニア」になるには、「AIなどの価値の高い分野で優れたスキルを持つエンジニア」になるか、「この人だったら、なにを頼んでも問題ない!と言ってもらえるエンジニア」、つまりはフルスタックエンジニアになるかの二択しかない、という危機感が、現役エンジニアのなかでも高まっている、という事情があるようです。
フルスタックエンジニアの仕事内容

フルスタックエンジニアは、オールラウンダーのITエンジニアです。そのため、業務内容は多岐にわたります。ここでは、開発・運用・保守の工程のなかで携わる主な業務を紹介していきます。
フロントエンド開発
フロントエンド開発では、ユーザーが直接触れる部分を開発します。例えば、在庫管理アプリケーションの場合、ユーザーが実際に在庫数などを入力する部分がフロントエンドです。
フロントエンド開発においては、HTML、CSS、JavaScriptなどを用います。ほかにも、JavaScriptなどのフレームワークやライブラリを使用する場面も多いため、こうしたノウハウも必須となるでしょう。
バックエンド開発
バックエンド開発とは、ユーザーからは直接見えないサーバーサイドの開発のことです。在庫管理アプリケーションの場合、在庫数などを入力すると、データを処理して、何が足りていないのかを返す仕組みがバックエンドとなります。
バックエンド開発ではJava、C++、PHPといった言語を扱えることが求められます。フロントエンドとバックエンド双方の開発が行えることは、フルスタックエンジニアとして活躍する上で大事な一歩になるでしょう。
アプリ開発
アプリには、Webサイトと連動するWebアプリと、OSと連動するスマホアプリがあります。Webアプリ開発には、JavaScriptやPHPなどが必要です。一方で、スマホアプリの開発には、Java、Swiftなどが求められます。
スマホ特有の技術や、iOS・アンドロイドごとの端末の挙動もあるため、1人でWebとスマホ全てに対応するのは難しいといえます。しかし、双方に精通しているエンジニアがいれば、より親和性の高い開発が可能になるでしょう。
インフラ構築・保守
インフラ構築・保守では、サーバーの設計や運用、ネットワークの構築、障害発生時の復旧作業をします。インフラ周りをフルスタックエンジニアが対応することで、障害が発生した際に、復旧までの時間を短縮できるというメリットがあります。
Webデザイン
デザイン業務も、フルスタックエンジニアの仕事の1つです。仕事の範囲は、Webデザイナーのサポーターとしての役割を求められる場合もあれば、Webデザイナーといって遜色ない範囲を任される場合もあります。
サポーターとしての仕事とは、Webデザインの修正や、HTML・CSS・JavaScriptなどを使ったコーディングなどです。なお、本格的にWebデザインを担当するフルスタックエンジニアは、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールも使いこなせなくてはなりません。
フルスタックエンジニアに求められるスキル

フルスタックエンジニアとして認められるためには、以下のようなスキルが必要になります。
- プログラミング言語
- ミドルウェア、OSスキル
- クラウドサービス
- サーバー
- データベース
- 上流工程をこなせるスキル
それぞれ詳しく解説していきます。
プログラミング言語
フルスタックエンジニアになるには、大前提としてプログラミングスキルが必要です。
ネットワークエンジニアなど、インフラ系エンジニアの場合、往々にして、業務ではプログラミングしない方たちもなかにはいますが、やはり、ITエンジニアたる者、プログラミングができて当たり前、ましてフルスタックエンジニアがプログラミングできない、ということはあってはいけません。
最低でも一つは習得しておく必要があるでしょう。
もちろん、使えるプログラミング言語が多ければ多いほど良いのは言うまでもありません。
ミドルウェア、OSスキル
ミドルウェアの知識やOSスキルも、フルスタックエンジニアにとって欠かせない要素です。
プログラミング言語をアプリ系エンジニアやフロントサイドエンジニア側のスキルと定義すれば、ミドルウェアやOSスキルはバックエンドエンジニアやインフラ系エンジニア側のスキルになります。
OSとは、具体的に言えばWindowsやLinuxなどになります。
ミドルウェアはOSの機能を強化したり、アプリケーションの共通した機能を提供したりするために導入するソフトウェアです。
OSとアプリケーションの間に立つということで、ミドルウェアと呼ばれます。LAMPのAであるApacheや、MのMariaDB・MySQLもミドルウェアです。
ミドルウェアは非常に種類が多く、Wikipediaのミドルウェアの項目でも、約50種類が紹介されています。少なくとも、各分野の代表的なミドルウェアを一つづつは知っておきたいところです。
クラウドサービス
昨今インフラの主流となりつつある、クラウドサービスについても学んでおく必要があります。
クラウドサービスもいくつかありますが、特にシェアトップのAWSはマストでしょう。
クラウドサービスでシステム開発するメリットは、オンプレミスに比べて、イニシャルコストが安く、また開発速度もずっと早くなります。
大企業でもベンチャー企業でもクラウドサービスの利用が広がっており、フルスタックエンジニアを目指す際、絶対に外せない技術となっています。
サーバー
サーバーに関する知識やスキルも、フルスタックエンジニアに求められる要素です。
特に、Webサーバーの設定や管理に関するスキルは必須と言えます。ApacheやNginxの設定、パフォーマンスの最適化、サーバーの稼働状況の監視といった作業が必要になることがあるので、これらの作業には対応できるようになっておきましょう。
データベース
フルスタックエンジニアならば、データベースに関する理解を深めておく必要もあります。バックエンドの設計や実装を担当する際に、データベースを扱う必要があるためです。例えば、ユーザー情報やトランザクションデータを効率的かつ安全に管理するには、データベースの選定や設計、クエリの最適化などが求められます。
なお、MySQLやPostgreSQLといったリレーショナルデータベースでは、テーブル設計や正規化、SQLの基本的な操作スキルが必須ですので、これらも身に付けておかなければなりません。
上流工程をこなせるスキル
開発工程のすべてに対応できるのがフルスタックエンジニアですから、コーディングやテストといった下流工程だけでなく、要件定義や基本設計・詳細設計といった上流工程についても把握しておくべきです。
上流工程をこなすには、クライアントの意図を正確に汲み取る力や、トラブルに対応する際の分析力、開発メンバーたちをまとめるマネジメント力といったスキルが必要になります。
対応できる上流工程が多いほど、フルスタックエンジニアとして重宝されるでしょう。
フルスタックエンジニアの年収相場
一般的なITエンジニア | フルスタックエンジニア | |
平均年収 | 約500万円 | 約500万円〜約1000万円 |
ITエンジニアの平均年収自体は統計情報から具体的な数値を叩き出せますが、すでにお伝えした通り、フルスタックエンジニアはある種の敬称のようなもので、その定義も曖昧なモノなので、具体的な平均年収を割り出すのは難しいです。
そこで複数の求人サイトを参照すると、フルスタックエンジニアと呼ばれる程度に現場経験とスキルを持つITエンジニアの年収は想定500万円〜1000万円ほどでした。
ちなみに、フリーランスエンジニア向けの求人サイト「プロエンジニア」は下記のような推計を出しています。
フリーランスエンジニア向けの求人情報サイト「プロエンジニア」にて、月額単価の記載のある案件(50件)を対象に、平均年収を調査しました。結果は、平均月収では「月収82.1万円」、平均年収では「年収985.2万円」でした(提示された金額に幅がある場合は中央値を、最低価格が提示されている場合はその最低価格を計算対象としています)。
引用元:プロエンジニア
フルスタックエンジニアの案件単価については、弊社が運営する「ITプロパートナーズ」で確認できます。
フルスタックエンジニアに向いている人の特徴
フルスタックエンジニアに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 好奇心旺盛な人
- コミュニケーション能力の高い人
選り好みせず何にでも興味を持てる人は、フルスタックエンジニアに向いています。一方、飽きたり嫌になったりして継続してインプットができなければ、技術のトレンドについて行けなくなるでしょう。
コミュニケーション能力も、フルスタックエンジニアには欠かせません。フルスタックエンジニアは幅広い仕事をこなす分、かかわる人が増えます。マネージャーとしてエンジニアとコミュニケーションを取ることもあれば、クライアントとやり取りすることもあるでしょう。コミュニケーション能力が高ければ、円滑に仕事をこなせます。
フルスタックエンジニアになるためのロードマップ

フルスタックエンジニアは高年収の傾向があるため、目指されている方も多いです。あくまで一例ですが、ここではフルスタックエンジニアになるためのロードマップを紹介します。
Step1. 下流工程の経験を積む
まずは、プログラマーとして下流工程の仕事をこなしましょう。下流工程とは、上流工程で作成された仕様書や設計書をもとに、コーディングや単体テストをする仕事を指します。下流工程を経験しながら、フロントエンドとバックエンド双方の開発に携われることが望ましいです。
プログラマーとしての基礎力をつけながら、開発に必要な開発環境、ツールなどの使い方も身につけると良いでしょう。
Step2. 幅広くクラウドサービスやOS周りのスキルを身につける
昨今では、AWSやAzure、GCPなどのクラウドサービスを使い、自社サーバーを立てない場合が多くあります。そのため、これらの知識はエンジニアにとって必須です。それぞれのサービスを理解して、条件に応じて選択できるようになりましょう。
Step3. 上流工程の経験を積む
フルスタックエンジニアでは、プログラムの実装のみならず、上流工程にも対応できる必要があります。上流工程とは、システムの企画や要件仕様作成などのシステム開発前半の工程のことです。
企画や要件仕様を作成するにあたって、クライアントとのすり合わせが必要になってくるため、コミュニケーション力やマネジメント能力なども求められます。これらのスキルを一通り身につけることで、ようやくフルスタックエンジニアとしての一歩を踏み出せます。
フルスタックエンジニアを目指す際のポイント
フルスタックエンジニアを目指す際のポイントを解説します。
- 需要のある開発スキルを習得する
- 複数の分野で専門性を磨く
- 最新情報に対して常にアンテナを張る
- セミナーやコミュニティに参加する
需要のある開発スキル・言語を習得する
業界を俯瞰して、需要が高い開発スキル・言語を見抜けると、稼げるフルスタックエンジニアになれるでしょう。
フルスタックエンジニアになるには複数のスキルを身につける必要がありますが、開発スキルは多岐にわたります。ある程度優先順位をつけて、身につける開発スキルを絞り込んでください。
また、一時的な需要があっても、将来的に需要が続くとは限りません。長く活用できる開発スキルを身につけましょう。需要のある言語については、以下の記事で紹介しているのであわせてチェックしてみてください。
複数の分野で専門性を磨く
スキルの幅を広げるだけではなく、しっかり専門性を磨きましょう。専門性を身につけなければ、特定の専門分野に特化したエンジニアに負けてしまうためです。
意欲的にキャリアの幅を広げると、実践を通じて複数の分野の専門性を磨けます。フルスタックエンジニアを名乗るためには、勉強と実践に数年ほど必要です。複数の専門分野を身につけたのちに、フルスタックエンジニアとして活躍しましょう。
最新情報に対して常にアンテナを張る
フルスタックエンジニアとして活躍している人は、常に業界の最新情報を取得し続けています。最新情報を知るとニーズの高い開発スキルが分かり、効率よくスキルを高められるでしょう。
IT業界の技術は日夜進歩して、トレンドも刻々と変わっていきます。今注目されているものは何か、フルスタックエンジニアは日々意識せねばなりません。
セミナーやコミュニティに参加する
セミナーやコミュニティに参加して人脈を作っておけば、活躍するためのヒントを得られます。例えば、どのようにクライアントの要望を聞き出すか、エンジニアをどのようにマネジメントすればよいのか、などに悩んだ時は、これまでかかわりを持ってきた人の仕事術が参考になるでしょう。
自力で習得できる知識やスキルのみでは、対応力に限界を感じるようになります。たくさんの人とかかわり、活躍のチャンスを増やしましょう。
フルスタックエンジニアのキャリアパス

フルスタックエンジニアには「マネジメント系」「スペシャリスト系」「独立系」という大まかに3つのキャリアパスがあります。ここでは、それぞれ詳しく紹介します。
マネジメント系のキャリアパス
フルスタックエンジニアのキャリアパスにおいて、マネジメント系では以下2つの職種の道が考えられます。
- CTO:企業の最高技術責任者として、経営的視点を用いながら、社内で活用する技術や機器の選定などをします。
- プロジェクトマネージャー:プロジェクトの品質・コスト・納期などに責任を持ちます。スケジュールの管理やクライアントとの折衝、予算の管理など幅広いスキルが必要です。
スペシャリスト系のキャリアパス
一方、スペシャリスト系は以下の通りです。
- ITコンサルタント:クライアントの要望や問題点をヒアリングした上で、分析し、最適なソリューションを提案します。
- ITアーキテクト:開発の上流工程を担い、クライアントから要件をヒアリングしながら、アーキテクチャを設計します。
どちらのキャリアに進むかを考えながら、普段のスキルアップや情報収集をするようにしましょう。
独立系のキャリアパス
ニーズの高いフルスタックエンジニアは、実力次第でフリーランスとして独立できます。フリーランスエンジニアはスキルが高ければ会社員と比較して大きな収入を得られますし、自由な働き方も実現できます。
フリーランスエンジニアになるステップは以下の記事で解説しているので、興味がある人は参考にしてください。
なお、フリーランスとして成功するためには、魅力的な案件の獲得が重要です。
弊社「ITプロパートナーズ」は、IT業界で働くフリーランスを応援します。専門のスタッフがフルスタックエンジニアのスキルやキャリアへの希望などを考慮して、ぴったりの案件をご紹介。リモート案件や週2~3日から働ける柔軟な案件や、エンド直で高単価な案件を多数保有しています。
フルスタックエンジニアを目指す際におすすめの資格
「何らかの資格を取ればフルスタックエンジニアになれる」というわけではありませんが、資格を取ることで、その分野における一定の知識があることの証明にはなります。したがって、これからフルスタックエンジニアを目指すという場合には、資格取得も有効でしょう。
フルスタックエンジニアを目指すのに役立つ資格としては、以下のようなものがあります。なお、すべてIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格です。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験とは、システム開発プロジェクトのマネジメントに関して高度なスキルが問われる国家資格です。プロジェクト管理における最高レベルの知識が問われるため、大変難易度の高い試験となっています。
プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、下流工程だけでなく上流工程に関しても担当できることを印象付けられるでしょう。
ITストラテジスト
ITストラテジスト試験は、IT戦略や経営戦略の立案・実行能力が問われる国家資格です。合格率は15%程度で、IT関連資格の中でも最難関の資格と言われています。
ITストラテジストの資格を取得すれば、一つのプロジェクト単位ではなく、企業全体としてのIT戦略にも関われることをアピールできます。フルスタックエンジニアに留まらず、将来的にはCIOやCTOを目指したいという方には特におすすめです。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITの応用技術やシステム開発、管理などに関する知識が問われる国家資格です。基礎的なIT知識だけでなく、それらを活かした応用レベルのスキルがなければ合格は難しいでしょう。
ただ、難易度としてはプロジェクトマネージャ試験やITストラテジストよりも下であるため、まずは応用情報技術者試験から挑戦するのがよいでしょう。取得することで、「ITエンジニアとして網羅的な知識がある」と認識されやすくなります。
フルスタックエンジニアはいらないと言われる理由は?
「フルスタックエンジニアはいらない」という意見もあります。いらないといわれる理由を考えると、企業に求められるフルスタックエンジニアが分かるでしょう。
器用貧乏なイメージが強い
フルスタックエンジニアのオールラウンダーぶりを、器用貧乏と結びつける人もいます。器用貧乏なイメージを払拭するためには、専門分野を複数作るとよいでしょう。専門分野を持つフルスタックエンジニアは、特定の分野に特化したエンジニアと渡り合える上に、万能さもアピールできます。
品質面で不安視される
フルスタックエンジニアは、品質面で不安視されるケースもあると理解しておきましょう。不安視される背景には、「開発スピードは早くても、品質は今ひとつではないか」という疑いがあります。
効率・品質とともに評価されるフルスタックエンジニアになるには、開発チームのレベルを底上げするエンジニアを目指すとよいでしょう。さまざまな分野に対応できるフルスタックエンジニアは、全体を俯瞰して、個々のエンジニアのスキルを高める役割を担えます。
フルスタックエンジニアの将来性
フルスタックエンジニアはいらない、という意見は確かにあります。しかし、市場ではIT関連の人材不足から、フルスタックエンジニア需要は高い傾向です。フルスタックエンジニアは、将来性が高い仕事といえるでしょう。
また、専門分野に特化すると、自分が得意とする技術や言語が廃れた時に、世間から必要とされなくなってしまうかもしれません。自分のエンジニアとしての価値を守るためにも、フルスタックエンジニアを目指す意味はあります。
まとめ:フルスタックエンジニアの市場価値は高まっている
今回はフルスタックエンジニアについて解説してきました。
いきなりフルスタックになるのは難しいですが、自分の担当領域に近いところ、関連するところの知識を習得するのは、それほど難しくないはずです。
データベースエンジニアでなくても、フロントサイドエンジニアの方でも、バックサイドエンジニアの方でも、データベースについて知識のあるITエンジニアは多いです。
知識を広げていくのだ、という意識を持って日々の業務や学習を進めていきましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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