iOSアプリを開発するには?適した言語や開発環境、リリースまでの全手順

こんにちは、ITプロマガジンです。

iPhoneやiPadが普及しているなかで、iOSアプリケーション(以降iOSアプリ)の開発をやってみたいという人も多いのではないでしょか。iOSアプリの開発する際には、使用する言語や開発環境、具体的な手順などを事前に把握しておく必要があります。

iOSアプリの開発言語には「Objective-C」、「Swift」などがありますが、それぞれの特徴を知らないで始めると、開発の目的やスキルの面で苦労することがあります。

そこで本記事では、iOSアプリを開発したい方に向けてiOSアプリの開発に必要なものや使用できるプログラミング言語、開発環境などを紹介します。収益化の方法や稼ぐためのポイントも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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目次

iOSアプリ開発の基礎知識

iOSアプリを開発する前に、まずは基本的な知識を押さえておきましょう。ここでは、iOSアプリの概要と、Androidアプリとの違いについて解説します。

iOSアプリとは?

iOSはApple社のiPhoneシリーズに搭載されているOSで、そのOS上で動作するアプリをiOSアプリといいます。iOSアプリはAppleが運営する「App Store」からダウンロードが可能で、個人や企業が開発したアプリも、Appleの審査を通過すればApp Storeで公開できます。

iOSアプリとAndroidアプリの違い

iPhone向けのiOSアプリに対して、Androidを搭載したスマートフォンで動作するアプリをAndroidアプリといいます。両者には、次のような違いがあります。

iOSアプリAndroidアプリ
動作するOSiOSAndroid
開発言語Swift、JavaKotlin、Java
開発ツールXcode、XamarinAndroid Studio
公開方法App StoreGoogle Play
公開にかかる費用99ドル(年間)25ドル(初回のみ)

このように、iOSアプリとAndroidアプリは開発言語や開発ツールなどが異なります。開発したアプリはiOSならApp Store、AndroidならGoogle Playで公開が可能ですが、そのためにはそれぞれのアプリストアへの登録料が必要です。

App Storeにアプリを公開するには、年間99ドルの「Apple Developer Program」に登録しなければなりません。一方、Androidアプリの場合は、「Google Play Console デベロッパー アカウント」への登録料として、初回のみ25ドルかかります。(2025年2月時点)

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iOSアプリの開発に必要なもの

iOSアプリを開発するには、パソコンや開発ツールなどを準備しなければなりません。ここでは、iOSアプリ開発を始めるために必要な環境やツールについて詳しく見ていきましょう。

パソコン(Mac・Windows)

iOSアプリを開発する場合、基本的にMacが推奨されます。Windowsでもプログラミング自体は可能ですが、最終的にアプリとして仕上げてApp Storeに公開するには、Macが必要になります。

アプリ開発を行う際に推奨されるMacのスペックは、以下の通りです。

  • CPU:M2以上
  • メモリ:16GB以上(最低8GB)
  • ストレージ:256GB以上

最新のモデルである必要はありませんが、古すぎると開発ツールの動作が不安定になるおそれがあります。そのため、2020年以降に発売されたMacを使用するのがおすすめです。

iPhone(テスト用)

開発したアプリの動作確認を行うために、テスト用のiPhoneがあると便利です。開発ツール上でも動作テストは可能ですが、実機でテストすることで、操作感や画面レイアウトの微調整が可能になります。

特に、タッチ操作やスワイプなどのジェスチャー、アニメーションの滑らかさ、通信速度の影響などは、実際にiPhoneで試さなければ正確に判断できません。ユーザー目線での使いやすさを考慮するためにも、公開前には必ず実機でのテストを行いましょう。

開発ツール

iOSアプリの開発には、Appleが提供する「Xcode」と、クロスプラットフォーム開発に対応した「Xamarin」の2つが主に活用されています。それぞれの特徴について、以下で紹介します。

Xcode

Xcodeは、Appleが公式に提供している統合開発環境(IDE)で、iPhoneやiPad、Mac向けのアプリ開発に必要な機能が揃っています。直感的な操作が可能で、ドラッグ&ドロップによるUIデザインや、画面遷移の設定を簡単に行えるのが特徴です。

また、Xcodeにはシミュレーターが搭載されており、「iPhone 15」や「iPhone 15 Pro Max」など、さまざまな機種を細かく選択して画面デザインや動作を確認できます。そのため、実機がなくても開発段階での動作チェックが可能です。iOSアプリを開発するなら欠かせないツールといえるでしょう。

Xamarin

XamarinはMicrosoftが提供するクロスプラットフォーム開発ツールで、iOS、Android、Windowsなど複数のOS向けのアプリを共通のコードで開発できます。開発にはC#を使うため、Swiftに慣れていない開発者でもiOSアプリを作成できるのが特徴です。

異なるOS向けに個別の開発を行う必要がなく、開発工数を削減できるというメリットがあります。ただし、XamarinでiOSアプリを開発する場合でも、最終的にApp Storeへ公開するにはMacが必要になる点に注意してください。

Apple ID

App Storeでアプリを公開するには、Apple IDの取得が必要です。Apple ID自体は無料で作成できますが、アプリを配信するには「Apple Developer Program」への登録が必要で、年間99ドルの費用がかかります。アプリ開発を進めてリリースの目処が立ってきたら、Apple IDを作成して必要な登録を事前に済ませておくとスムーズです。

iOSアプリを開発できるプログラミング言語の種類と特徴を紹介

iOSアプリの開発言語・プラットフォームの代表とされるものとして下記のようなものが挙げられます。

開発ができれば何でも同じじゃないかと思うかもしれませんが、それぞれの特徴についてポイントを押さえておくことでより効率的に開発することができます。

Objective-C

Objective-CはC言語をもとに開発されたプログラミング言語で、オブジェクト指向型という特徴があります。

C言語との互換性も高く、汎用的なプログラミング言語のように思えますが、実際に利用されている場面は、iOS製品向けのアプリケーションやシステムに限られており、そこまで有名なプログラミング言語ではありません。

Swiftが開発される2014年以前まではiOSのアプリ開発では、最も利用されているプログラミング言語でしたが、Swiftが普及し始めてからはObjevtive-Cは衰退していっている状況です。

また、Objective-Cの開発のプラットフォームのほとんどはmacOSで対応しているXcodeとなっており、WindowsOSでの開発が困難とされています。

これらの背景もあり、実際にフリーランスエージェントでのiOS開発案件の数を見ても、Swiftによる開発案件数の方が圧倒的に多く、Objective-Cのみでの開発という案件はほぼないのが現状でしょう。

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Swift

Swiftは2014年にAppleが開発したプログラミング言語で、macOSやiOS製品のアプリケーションやシステム開発の公式標準開発プログラミング言語としても指定されています。

先ほど紹介したObjective-Cに比べると、モダンなプログラミング言語の一つでもあり、学習コストがさほどかからないことから(習得難易度が低い)プログラミング言語未経験の方にも人気があります。

また、処理速度が非常に高い点もSwiftの特徴の一つとして挙げられます。Objective-Cと比較すると最大で2.6倍も高速処理可能で、アプリケーション実行時のストレスも緩和できるでしょう。

今までmacOS、iOSのみに対応していたSwiftですが、2020年にはWindowsでの利用も可能となったため、Swiftの需要は今後も伸び続けていくことが予想されます。

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JavaScript

JavaScriptは、インターネットが一般に普及し始めた90年代初頭に登場しました。Webページに動きをつけるためのクライアントサイド・スクリプト言語です。入門用としても扱いやすい言語といわれています。

画像に動きを加えたり、画像を拡大したりするなど、動きのある表示を楽しむことを可能とする点が特徴です。Web上でアニメーションを動かすのもJavaScriptによって行うことができ、ビジュアル的に楽しいWeb画面を作ることができます。

JavaScriptはシェアが高く幅広い現場で使われている言語であるため、今後も安定して需要があると考えられています。

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Python

スクリプト言語のPythonは1991年にグイド・ヴァンロッサム氏によって、分散オペレーティングシステムのシステム管理を行うために開発されました。AI(人工知能)や機械学習の開発にもよく利用されています。

DjangoなどのWebアプリ用のフレームワークが実装され、Webサイト開発にも活用される言語です。フロントエンド部分からデータベース接続まで必要なものが全てそろっています。

シンプルな構文で覚えることが少なく、1行で多くのことを処理できることなどもあり、初心者でも扱いやすいという点が特徴です。

将来性については、世界的にもシェアの高い言語であり、覚えておいて損はないといえます。

Pythonの将来性は高い?他言語と比較した今後の需要も徹底解説

C/C++/C

C言語は1972年に開発され、古くから親しまれてきたコンパイル型の汎用プログラミング言語です。非常にコンパクトで処理が速いことで知られています。

電子機器や家電製品などを制御するソフトウェアを作ったり、MacなどのOSやソフトウェアを作成したりすることができます。ただし、習得するにはやや難易度は高めです。C言語は常に一定の人気があり、将来性は安定していると考えられます。

C++はC言語の拡張版として1983年に開発されました。C++はC言語よりも開発効率がアップし、さまざまな機能が追加されています。

C++はスマートフォンアプリやWebアプリを制作するのによく使われます。Web開発やアプリ開発だけではなく、自動車業界や金融業界など一般的な産業の分野でも使われるため、将来的にも安定して使用されそうです。

C#はC++とJavaをもとに開発された言語で、C言語との互換性はありません。C言語やC++よりも改良が加えられ、アプリ開発やゲーム開発などに使用されています。

開発環境のVisual Studioがオープンソース化されたことで、iOSアプリでも開発ができるようになったことから、将来性は高いと考えられます。

Dart

Webアプリやモバイルアプリを開発するための言語です。Googleによって開発され、2011年にデンマークで開催された「GOTOカンファレンス」で公開されました。

オブジェクト指向型言語であり、クラスベースを備え、Cスタイルの構文を持っています。JavaScriptやJavaを扱える人であれば、問題なく使うことができると思われます。

記述されたコードは中間コードを生成することなくコンパイルされるため、セキュリティ面でも安心です。

以前は将来性のない言語とされたこともありましたが、アプリ開発に有用なフレームワーク「Flutter」にDartが使用されたことから、将来性が高いといわれています。

Ruby

まつもとひろゆき氏が開発したプログラミング言語で、1995年に一般公開されました。コードの記述が少なく分かりやすいというのが特徴です。フリーで手に入るため、費用をかけずに初心者がプログラミングを覚えるのに適しています。

Ruby on Railsというフレームワークがあり、最近はスマートフォン向けのアプリにも広く利用されています。国産のプログラミング言語であるため、日本語のドキュメントが豊富だというのも魅力です。変更に強いオブジェクト指向で、修正作業が楽でバグの発生も抑えやすくなっています。

やや処理速度などに難点があり将来性を危ぶむ声もありますが、一方でベンチャー企業などにも採用され、需要は増加傾向にあるとされています。

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iOSアプリ開発に役立つ開発環境やフレームワーク

システム開発におけるプラットフォームとはアプリを実行するための土台(基盤)を指し、OSやハードウェアなど、アプリを実行したりデータを保存したりできます。複数のプラットフォームでアプリを動作可能(クロスプラットフォーム)にするハイブリッドフレームワークなどを紹介します。

React Native

React Nativeは、Facebookが開発したクロスプラットフォーム(iOSとAndroidどちらでも動作可能)のアプリ開発用フレームワークのことを指します。

React Nativeの開発言語はJavaScriptが用いられており、JavaScriptで記述されているコードであればiOSでもAndroidでも開発可能です。

iOSでもAndroidでも大部分のコードを共有化することが可能なため、開発の効率は圧倒的によいプラットフォームだといえます。

JavaScriptを習得している方であれば、学習コストもかからずiOSアプリの開発ができますが、SwiftやJavaなどを用いるネイティブアプリを中心としてきた方はJavaScriptを一から学習しないといけないため、学習コストがかかります。

また、React Nativeは大規模なアップデートが頻繁に行われ、その都度開発環境をアップデートしないといけないため手間がかかります。React Nativeの開発環境に慣れていない方だと始めのうちはやや不便に感じるかもしれません。

Visual Studio

Visual Studioは、Microsoftが開発した総合開発環境のことを指し、iOS/Android /WindowsなどさまざまなOSのアプリ開発ができるクロスプラットフォームです。

コードエディタ、コンパイラ、デバッガ、テストツール、バージョン管理ソフトなどで構成されており、アプリやシステム開発をするうえでできないことがほとんどない程便利で、iOSアプリエンジニア以外の全エンジニアから人気の高いプラットフォームとなっています。

ネイティブエンジニアやWebアプリエンジニアの方でも利用できるため、一度何かのプログラミング言語でVisual Studioに触れておくと、その汎用性の高さからどのプログラミング言語でも似たように操作することが可能です。

また、Visual studioは非常に拡張性が高く、自由が利くプラットフォームであるため、開発者の能力や使いやすさに合わせた機能追加や操作性を実現することができ、開発効率を向上させることが可能な点も人気の理由です。

逆にあまりに拡張機能が豊富すぎて、全ての拡張機能を利用できなかったり、より便利な拡張機能を見逃し後悔したりすることもしばしばあります。

Kotlin/Native

Kotlin/Nativeは、Kotlinで記述されたプログラムをさまざまなプラットフォームで利用可能なネイティブバイナリにコンパイルします。

Kotlin/Nativeによってサポートされているプラットフォームは、iOS/macOS/Android/Windows/Linux/WebAssembly などが挙げられます。

通常JVMを利用して起動するKotlinでもKotlin/Nativeを用いれば、JVMを利用せずにアプリを起動でき、コードの共通化も可能なためAndroidとiOSを同時に作成できます。

非常に便利なKotlin/Nativeですが、Kotlin自体2011年にリリースされたばかりの新しい言語であるため、Kotlinの情報はもちろん、Kotlin/Nativeの情報も多く出回っていないため、学習するとなると初学者の方には大変でしょう。

他の言語でアプリ、システム開発を経験したことがある人であれば、問題ありませんが、iOSアプリ、プログラミング未経験者の方には学習コストが高いためおすすめできません。

SwiftUI

SwiftUIは2019年6月にApple社が開発した新しいフレームワークで、主にiOS・Mac向けのアプリ開発のために開発されたものになります。

特にスマホアプリやソーシャルゲーム開発をする際に土台として使用するソフトウェアで、通常であれば膨大な量のプログラムを書かならないものを少ない記述数でコーディングを行うことができます。

文法がわかりやすく学習用のチュートリアルも充実していることから経験が浅いエンジニアでも学習しやすいと言えるでしょう。

Flutter

Flutterは2018年12月にGoogle社が開発したモバイルアプリ用のフレームワークです。

モバイルアプリ用のフレームワークということで大きな特徴として、iOSアプリとAndroidアプリを同時に作成することができます。

通常であれば別々にアプリを作る必要があり作業工程や費用がかかるところを共通のコードを使って開発ができるため効率よく進めることができるのが特徴です。

iOSアプリ開発に適したプログラミング言語の選び方

iOSアプリの公式開発言語のObjective-CやSwift以外でもiOSアプリを開発することが可能です。となると、どの言語を選ぶのがよいのでしょうか。iOSアプリ開発のプログラミング言語の選び方を紹介します。

習得のしやすい言語を選ぶ

習得するならば、将来性のある言語のほうが今後エンジニアとして活躍していくのによいでしょう。

また、iOSアプリを開発するための言語の主流はSwiftであり、フレームワークも充実していることから習得しておくのがおすすめです。

ただ、最近ではJavaはセキュリティ攻撃を受けやすい規模の大きいアプリを開発する場合に適した言語であり、Pythonは開発サポートやフレームワークが充実しているので利用しやすい言語です。

弊社「ITプロパートナーズ」のサイトでそれぞれの言語で募集案件を検索するとJavaScript、Ruby、Pythonなども増えてきていますのでこれらも一つの指標にすると良いでしょう。

目的に合う言語を選ぶ

開発言語にはそれぞれ得意な分野があります。

iOSアプリ開発の際にも、何を作りたいかを考えたうえで目的に合ったものを選ぶようにします。ブラウザ上のWebアプリ、プラットフォームにインストールして使うネイティブアプリ、Webアプリとネイティブアプリの両方の性質を持ったハイブリッドアプリがありますが、それぞれに適した言語を選ぶとよいでしょう。

例えばJavaScriptはWebアプリ、ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリのいずれも作成するのに適していますが、PHPはWebアプリに特化した言語だといえます。

将来性のある言語を選ぶ

どうせ習得するならば、将来性のある言語のほうが今後エンジニアとして活躍していくのによいでしょう。

弊社「ITプロパートナーズ」のサイトでそれぞれの言語で募集案件を検索するとJavaScript、Ruvy、Pythonなども多くなっています。

また、iOSアプリを開発するための言語の主流はSwiftであり、覚えておいて損はないでしょう。

結局iOSアプリ開発にはどの言語が最適?

上述のように開発に使うプログラミング言語は、歴史があるものから、新しいものまでさまざまです。なかには、初心者にも覚えやすい言語も多くなっています。

そんな言語の数々を見てきましたが、結論としてiOSアプリの開発に使うとしたらどの言語がよいのでしょうか?

最も適した言語はSwift

iOSアプリを開発するのに最も適している言語は「Swift」だといえます。

理由としては、iOSアプリ開発において公式標準開発プログラミング言語として指定されており、全世界共通でiOSアプリ開発のスタンダードな言語であるためです。

また、高度なiOSのシステム制作をする場合や、最新の技術を用いてiOSアプリを制作する場合でも、すぐさま対応可能でありiOSアプリ開発の最先端を行くことが可能です。

フリーランスとしてiOSアプリ開発案件を獲得する際も、ほとんどがSwiftを利用する案件という点も大きな理由の一つです。

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また、プラットフォームはクロスプラットフォームで機能性と自由度の高い「Visual Studio」が最も適していると言えます。

理由としては、iOSアプリ開発のコーディングからテストまで全ての工程を網羅することができ、拡張機能を用いることで作業効率を向上させることが可能だということです。

また、iOSアプリ開発以外でも利用可能で汎用性が高いため、一度操作性に慣れてしまえば他のプログラミング言語を利用する場合も慣れた開発環境で対応することができます。

初心者におすすめな言語もSwift

iOSアプリ開発に限っていうのであれば、初心者が学ぶべき言語は間違いなく「Swift」になるでしょう。

理由は上述した通り、Swiftは世界的に見てもiOSアプリ開発のトップシェア率を誇っており、iOSアプリ開発に特化しているため高度な開発や最新の技術開発も対応可能だからです。

また、iOSアプリ開発の参考文献や情報もネット上に多くあるため初学者でも比較的学習しやすい言語の一つだといえます。

iOSアプリ開発もしたいけど今後他のプログラミング言語を用いた開発もしてみたいと考えている方は、JavaScriptを学習しておけば「React Native」を用いてモバイルアプリ開発からWebアプリ開発まで幅広く対応することができるのでおすすめです。

iOSアプリを開発するときの手順

企画からリリースまで、iOSアプリを開発するときの大きな流れについて紹介します。順を追って作業することでアプリの質を上げることができます。

初心者の場合、どのようなアプリを作ってよいか思いつかないということもありますが、まずは色々なアプリを見てみて、自分が欲しいという形にアレンジしながら練習する手もあります。

企画・設計

モノづくりの第一歩で大切なのが企画・設計です。自分が作りたいものにプラスしてユーザーのニーズを考えて企画しましょう。「いつ、誰が、どのような目的で使い、どのようなベネフィットを求めているのか」を考えることが大切です。

作りたいアプリの具体的なイメージができたら、画面設計図を作ります。その際はProttCacooなどのツールを使用するのがおすすめです。もちろん手書きでも問題はありません。

開発

設計に沿って言語を使用してソースコードを書いていきます。

コードが書けたらビルドし、Xcodeのシミュレーターを使ってiPadやiPhoneをMac上で動かし、きちんと動作するかテストを行いましょう。もしiPadやiPhoneを持っているならパソコンとつないで動作確認をします。チェック項目としては操作性、セキュリティなどさまざまです。

もし、動作をするなかで不具合を見つけたら、コードに戻って修正を行います。

動作テスト

アプリをリリースする前に、最終的な動作テストを行いましょう。開発中に各機能のテストを実施していても、実際のユーザー目線で操作すると、思わぬバグや使いにくさが見つかることがあります。

実機での動作テストを行うと、シミュレーターでは気づかなかったUIやデザインの改善点が見えてくるかもしれません。また、友人や知人に試してもらい、客観的な意見をもらうのも効果的な方法です。ユーザーが快適に利用できるアプリに仕上げるためには、このような入念な動作テストが求められます。

リリース

テストが終わればいよいよリリースだと思ってしまいますが、その前にアプリ審査があります。iOSの場合は専門家によって厳しく審査がされるため、一般的にはAndroidよりも時間がかかるとされています。おおよそ48時間は見ておいたほうがよさそうです。

万一、審査に通らない場合には修正と再申請が必要となります。そこで、審査の時間も考慮したうえで、予定リリース日から逆算して開発・テストのスケジュールを立てることが必要です。

iOSアプリの開発で収益化するための方法

せっかくiOSアプリをリリースするなら、収益化を目指したいと考えている方も多いでしょう。ここでは、iOSアプリの開発で収益化する3つの方法を紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

ダウンロード/サブスクリプション

アプリのダウンロードを有料にすると、ダウンロードごとに収益が発生します。また、ダウンロードを無料にし、アプリの一部機能を月額や年額のサブスクリプション制にする方法もあります。

特に、サブスクリプションは継続的な課金が期待できるため、安定した収益を確保しやすい点が魅力です。ユーザーにとって魅力的なアプリを提供できれば、長期間利用される可能性が高まり、より多くの収益につながるでしょう。

アプリ内課金

アプリの基本機能を無料で提供し、追加機能や広告の非表示などを有料にする「アプリ内課金」も一般的な収益化手法です。一部機能は無料で利用できるため、ダウンロードのハードルが低く、多くのユーザーを獲得しやすい点がメリットです。アイテム購入やプレミアム機能の追加など、それぞれのアプリに合った課金要素を検討してみましょう。

広告収入

アプリ内に広告を表示し、広告収入を得る方法もあります。広告の表示回数やクリック数に応じて収益が発生するため、ダウンロード数が増えるほど高い収益が期待できます。また、ユーザーによる課金が不要なため、収益化のハードルが低い点もメリットです。

広告の配置方法には、「画面の一部にバナー広告を表示する」「動画広告を視聴することでアイテムを獲得できる仕組みを取り入れる」など、さまざまなパターンがあります。ただし、広告の表示が多すぎるとユーザーのストレスにつながり、アプリの離脱の原因にもなるため、適切なバランスを考慮しましょう。

iOSアプリの開発で稼ぐためのポイント

iOSアプリの開発で稼ぐためには、競争の激しい市場で生き残るための工夫が必要です。ここでは、iOSアプリで収益を上げるための具体的なポイントを紹介します。

オリジナリティを意識する

App Storeには数えきれないほどのアプリが公開されており、競争が非常に激しいのが現状です。そのため、オリジナリティを意識して他のアプリとの差別化を図りましょう。企画・設計の段階で同じカテゴリーの人気アプリを調査し、「自分のアプリならではの強み」を明確にしておくことが大切です。

マーケティングの知識を身につける

アプリを公開しただけでは多くの人に利用してもらうのは難しいため、しっかりとしたマーケティング戦略が必要になります。企画段階でターゲットユーザーを明確にし、市場のニーズを把握したうえで、どのような収益化手段を選択するのかを計画しましょう。リリース後にはSNSやWeb広告を活用するなど、多くのユーザーにアプリを知ってもらうための施策も必要です。

常に分析と改善を繰り返す

アプリはリリースして終わりではなく、継続的な改善が不可欠です。ダウンロード数やアクティブユーザー数、収益の推移、よく利用される機能、ユーザーレビューなど、さまざまな指標を分析し、課題を明確にしたうえで改善策を検討しましょう。

改善策を実施した後は、その効果を測定し、必要に応じてさらなる調整を行います。こうしたPDCAサイクルを回し続けることで、アプリの品質を向上させ、長期的な収益の拡大につなげられます。

アプリ開発で稼ぐコツについては以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

個人アプリ開発は儲からない?収益の仕組みや儲かる方法・実例を紹介

iOSアプリの開発で稼ぎたいなら業務委託案件を受けるのもあり

iOSアプリの開発スキルがあるなら、業務委託案件を受注して収入を得るという選択肢もあります。これまでに開発したアプリをポートフォリオとして提示すればクライアントからの信頼を得やすくなり、案件獲得の可能性が高まるでしょう。

フリーランスエージェントの弊社ITプロパートナーズでは、iOSアプリ開発の業務委託案件を豊富に取り扱っています。9割がエンド直案件のため高単価な案件が多く、スキルを活かして効率的に収入を得ることが可能です。

以下は、ITプロパートナーズが扱っているiOSアプリ開発案件の一例です。

案件名【Swift/Flutter】iOSアプリ開発におけるバックエンドの業務委託案件・フリーランス求人
単価〜700,000円/月(週5日)
職種・ポジションバックエンドエンジニア・iOSエンジニア
スキルSwift、Flutter
仕事内容iOSアプリの運用、開発、リリース
コードの品質や開発環境の改善

iOSアプリ開発で稼ぎたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

iOSアプリの開発に関するQ&A

iOSアプリの開発に挑戦する中で、学習方法や開発中のトラブルに悩むこともあるでしょう。最後に、iOSアプリの開発に関するよくある疑問にお答えするので、参考にしてください。

iOSアプリの開発を学ぶ方法は?

これからiOSアプリの開発スキルを身につけたい場合は、プログラミングスクールや書籍を活用するとよいでしょう。短期間で効率的に学びたいならスクール、自分のペースでじっくり学習したいなら書籍を使った独学がおすすめです。

基礎知識を身につけた後は、実際に手を動かしながら小さなアプリを作成してみてください。学んだ知識を活かして開発を繰り返すことで理解が深まり、スキルの定着につながります。

iOSアプリの開発が進まない場合どうしたらいい?

開発中に行き詰まった場合は、まず検索エンジンでエラー内容を調べたり、Q&Aサイトで質問したりするとよいでしょう。同じ問題に直面した開発者が解決策を共有していることも多く、参考になる情報が見つかる可能性があります。また、公式ドキュメントやAppleの開発者向けフォーラムにも有益な情報が掲載されているため、積極的に活用してみてください。

まとめ

iOSアプリの開発には、適切な開発環境の準備とプログラミングスキルの習得が欠かせません。これから挑戦したいと考えている方は、まず基礎となるスキルを身につけ、開発環境を整えましょう。

アプリ開発で稼ぐ方法としては、自作アプリを公開して収益を得るほか、開発案件を受注するという選択肢もあります。スキルがあれば業務委託案件の獲得も可能なため、ぜひチャレンジしてみてください。

弊社サービス「ITプロパートナーズ」では数多くのiOSアプリ開発の求人案件を取り扱っています。健康診断などの福利厚生も用意している他、登録は無料なので、ぜひ、ご検討ください。

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