こんにちは、ITプロマガジンです。
Web制作の仕事は便利なWeb制作ツールや生成AIの普及、フリーランスの増加、労働条件の問題など、さまざまな外部要因の影響から、一部で「オワコン」とも囁かれています。Web制作を仕事にしている方のなかには、「将来的に仕事がなくなってしまうのではないか」「今後生き残るためにどのような戦略を選べばよいか?」と悩まれている人もいるのではないでしょうか。
結論、「オワコン」と言われるWeb制作でも、その実態を深く掘り下げると、実はそう単純ではありません。本記事では、Web制作が「オワコン」とされる理由とその実態、さらに生き残りのための戦略について詳しく解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
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目次
Web制作がオワコンと言われる4つの理由
まずは、「Web制作はオワコン」という意見が出ている理由から確認します。
- 便利なITツールの登場
- 生成AIの登場
- フリーランスの増加
- 労働条件が悪い
主に、これらがWeb制作に対するネガティブな意見につながっています。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.便利なITツールの登場
専門のWeb制作ツールを使えば、誰でも簡単なWebサイトを作成できるようになりました。これにより、コーディングを専門としてきた人材の需要が低下しています。
従来のWeb制作では、HTML・CSS・JavaScriptの3つのフロントエンド言語の知識は必須でした。しかし、いわゆる「ノーコード」「ローコード」対応の便利なITツール・開発ツールを使えば、コーディングや言語の専門的知識がなくてもWebサイトを作ることができます。
他にも、Web制作に役立つ便利なツールは数多く普及している状況です。例えば、「WordPress」や「Wix」などのプラットフォームを使えば、豊富なテンプレートをもとに直感的な操作をしながら、専門知識がなくてもWebサイトを構築できます。
こういったツールが普及しさらに便利になって専門人材の強みが活かしにくくなり、オワコンという声が出るようになっています。
2.生成AIの登場
生成AIの発展も、Web制作が「オワコン」とされる理由の1つです。
AI技術は急速に進化し、特に生成AIはWeb制作の分野でも活用しやすくなっています。例えば、「ChatGPT」「Gemini」といった生成AIを使えば、コンテンツの下書き生成やデザインの提案、さらにはコードの自動生成まで可能です。これにより、デザインからコーディングまでのプロセスを大幅に省人化・自動化でき、専門のプロに頼らなくても担当者がWebサイトを制作・運用しやすい環境になっています。
このように生成AIが普及して活用方法も広がるなか、Web制作人材へのニーズが減り、仕事がなくなる可能性があります。
3.フリーランスの増加
近年、IT業界ではフリーランスになる人が増加しています。Web制作自体の需要はありますが、関連人材の母数が増えることで競争が激化。人によっては仕事を獲得しにくくなっていることも、オワコンという声につながっていると考えられます。
ランサーズ株式会社「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、2015年に937万人だったフリーランス人口は、2021年10月には1,577万人になっています。急拡大の背景には、働き方改革に加え、副業・兼業の解禁の流れや新型コロナウイルス感染症の流行が影響しています。急激にフリーランスが増えたことにより、仕事が取りにくくなるほか、「価格競争によって単価が低くなるのでは」という懸念もあります。
なお、Web制作のフリーランス事情については以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
4.労働条件が悪い
Web制作では労働環境が悪いケースが多いことから、オワコンだという意見が出ています。
Web制作は、報酬が低くなることがあるのも事実です。なぜならWeb制作は二次~三次請けになることも多く、そのような多重下請けの構造では下流の取り分が少なくなってしまうという点が挙げられます。
また下請け構造の特徴として、発注者の都合に合わせてタイトなスケジュールが組まれることもあり、短期間で仕事をこなす必要があるケースもあるでしょう。さらにはフリーランス増加による競争激化で単価が下がれば、より多くの仕事をこなす必要があることから薄利多売の状態に陥り、「激務なうえ報酬は高くない」という状況も考えられます。
Web制作がオワコンというのは本当?実態を確認
Web制作がオワコンと言われる理由についてみてきましたが、本当に将来性はないのでしょうか。ここからは、Web制作という仕事の実態をお伝えします。
優秀な人材が不足している
Web制作に携わる人や目指している人が増えているのは事実ですが、高度なスキルを持った優秀な人材は未だ不足しています。実際に、Web制作はオワコンだと言われる4つの理由は、いずれも新規人材が参入しやすい業務分野においての傾向です。
一般的に、IT系の案件は上流工程に携わることで、労働環境や報酬も良くなります。上流工程には、主にプロジェクトの企画や設計、管理などの業務が該当します。Web制作でも同じく、スキルアップして自身の市場価値を上げていくことで、オワコン人材にならずに安定して仕事を獲得できるようになります。
需要が高く将来性も期待できる
Web業界は、年々市場規模が拡大しており、他業界と比べても将来性が高いと言えます。
電通の調査によると2023年のインターネット広告費は3兆3,330億円であり、毎年のように過去最高を更新しています。
今後も成長を続ける見込みのある業界であり、需要に対応できる経験・スキルがあれば十分に収入を得られるでしょう。
ノーコードツールを使った仕事もある
ノーコードツールが普及しているからと言って、必ずしも仕事を奪われる結果になるわけではありません。プロでもノーコードツールを使ってWeb制作するというケースも珍しくないためです。
実際、近年はノーコードツールの普及に伴ってそういったツールを活用する仕事も多くあります。ノーコードツールは便利ではありますが、必ずしも社内のノウハウ・リソースだけで理想のデザイン・機能を実現できるとは限りません。
なかにはWeb制作の専門家によるサポートを必要とするケースも多く、そういった仕事は今後も残る可能性が高いのです。コーディングだけで生き残りを図るのは厳しいと考えられますが、ツールの使い方をマスターしておくと仕事獲得の選択肢は広がるでしょう。
以下は弊社「ITプロパートナーズ」で掲載している、WordPressを使う案件例です。
生成AIだけでは全ての仕事を完結できない
生成AIは確かに便利かつ強力で、実際にWeb制作に大きな影響を与えていますが、生成AIだけで全ての仕事を完結させることは難しいのが現実です。
生成AIはコーディングやデザイン、コンテンツ制作など幅広いタスクをこなすことができますが、Webサイト・アプリケーションとして実装・公開できるような完全な成果物に仕上げるには、ノーコードツールでの説明と同様に、専門的な知識や経験を持った人が必要です。生成AIが提供するのはあくまで基本的な機能であり、複雑な要件や独自性を求められる業務には専門人材が欠かせません。
生成AIが単純な作業を代行する一方で、専門知識・スキルを持つWeb制作人材への需要は今後も一定数存在することが見込まれます。
未経験で今からWeb制作を学ぶのは遅い?
未経験からでもWeb制作を学んで活躍することは十分可能です。生成AIや便利なWeb制作ツールの登場により、新しい知識・スキルを学ぶ必要がある点は経験者も同様ですが、未経験者には逆に柔軟に新しい知識・スキルを吸収しやすいという強みがあります。過去の手法や古い知識にとらわれず、最新のトレンドに迅速に対応すると、経験者よりも有利に立ち回れるでしょう。
AI開発やデータサイエンスといった非常に高度な知識・スキルが要求される分野と比較して、Web制作は学習コストが低く、新しい知識・スキルを身につけるハードルもそれほど高くありません。
また需要についても安定が続く可能性があります。ビジネスにおいてWebサイトは不可欠であり、新規作成やメンテナンスの需要は今後も続くでしょう。
ただし、誰でも同じやり方で長期的に活躍できるとは限りません。業界で「オワコン人材」とならないためには、業界の変化に敏感になり、スキルセットをアップデートし続けることが重要です。
オワコン人材になりやすいWeb制作人材の特徴
それでは、Web制作業界でオワコン人材にならないためには、どうすればよいのでしょうか。ここではそういった事態を避けるために、オワコン人材になりやすい人の特徴を確認してみましょう。
コーディングしかできない
コーディングスキルだけに依存していると、オワコンになるリスクが高まります。先述の通り、現在は生成AIやノーコードツールが普及しており、コーディングスキルそのものの価値は相対的に低下しています。コーディング作業は確かにWeb制作で不可欠ですが、一方でWeb制作の下流工程に位置付けられることが多く、これだけで安定的に仕事を獲得するのは難しいかもしれません。
むしろ、生き残りのためには最新のツールを使いこなして業務効率・品質を高めたり、その活用ノウハウをもとにクライアントをサポートしたりといった方法が考えられるでしょう。
とはいえ、現在のところ、コーディングスキルがあるのとないのでは受けられる案件の幅や報酬に差があります。「コーディングに加え、その他のスキル・経験も求められている」という認識を持ちましょう。
クライアントとの信頼関係を築けていない
Web制作業界に限らない点ですが、クライアントとの信頼関係を構築できないと生き残るのは難しくなります。信頼関係は、日々のコミュニケーションや品質の高い成果物を通じて築かれるものであり、これが欠けるとクライアントからの評価や新しい仕事の獲得にも影響します。
例えば、スピードを優先しすぎるあまりWeb制作のクオリティを犠牲にしたり、報連相を怠って相手に不信感を与えたりするケースがあります。このような問題が続くと、クライアントとの信頼関係を築くのは困難でしょう。
クライアントとの良好な関係を築くためには、常に丁寧なコミュニケーションを心がけ、高品質の成果物を作り続けることが必要です。信頼関係は一朝一夕には築けないもので、日頃からこういった点を意識して仕事をしましょう。
生き残り戦略が甘い
これもどの業界でも同じですが、生き残る工夫をしていない人は、周囲や時代に取り残される可能性があります。特に、将来性があるWeb制作のジャンルには、今後も多くの人材が新規参入してくることが予想できます。フリーランスであれば、独立したばかりでも豊富な実績を持つベテラン人材がライバルとなるでしょう。
例えば、最新情報を常にチェックして、最新スキルを身につけたりトレンドを取り入れたりと、自分の市場価値を保たなければなりません。また、できるだけ条件のよい案件を探すために、SNSやエージェントなどさまざまな方法を試すことも重要です。
Web制作でオワコン人材にならないためのポイント
Web制作でオワコン人材にならないためには、下記のような生き残り戦略が有効です。
- 自分のスキルを常に最新に保つ
- 仕事のクオリティを保つ
- Web制作以外の仕事にも取り組む
- 受注活動を強化する
いずれも、企業でWeb制作に携わる場合にも、フリーランスとして活動する場合にも役立ちます。
自分のスキルを常に最新に保つ
Web制作業界で生き残るためには、「リスキリング」などと言われるようにスキルのアップデートが不可欠です。
例えば、生成AIやノーコードツールを活用したWeb制作案件に対応できるようにスキルを磨けばチャンスが広がるでしょう。さらに、最新のUI/UXトレンドを把握することも重要です。Webデザインやユーザー体験について最新の動向を追い続けることで、差別化につながり高付加価値の案件を獲得しやすくなるでしょう。
「どのようなスキルが市場で求められているか」を把握するうえではエージェントサービスなどに掲載されている案件の特徴やスキル要件を確認するのもおすすめです。
仕事のクオリティを保つ
仕事1つひとつのクオリティは重要です。仕事ぶりに満足してもらえれば、同じクライアントから継続して仕事をもらえたり、口コミから別の仕事で声がかかったりと、次の仕事の獲得につながります。
また、Web制作フリーランスとして普段から質の高い仕事をしていれば、単価交渉もしやすくなり、将来的な収入アップにも役立ちます。仕事のクオリティを保つためには、スムーズなコミュニケーションや自己管理など、一般的なビジネススキルも重要です。
Web制作以外の仕事にも取り組む
Web制作に加えて、他の関連分野のスキルを持つことも有効です。例えば、広告運用、SNS運用、SEOなどのWebマーケティング全般のスキルを身につけると、案件獲得のチャンスが広がります。
多くの場合、クライアントの目的はWebサイトの制作だけでなく、その後の運用やマーケティングにも及ぶものです。そこで、Web制作以外の領域も担当できると、クライアントにとってはワンストップで頼れるパートナーと認知され、オワコンになることを避けられるでしょう。
営業活動を強化する
Web制作人材として特にフリーランスで長く活躍するためには、営業活動にも戦略的に取り組むことが重要です。
安定的に収入を得るには、潜在顧客にリーチすることに加えて、高い単価の案件を獲得するための営業の工夫も欠かせません。例えば、エージェントサービスを利用するにあたっては、後述するようにエンド直の案件が多いエージェントの方が、仲介者のマージンがかかりにくいためより高単価案件を獲得できる可能性が高くなります。
また、ポートフォリオを充実させ、提案力を磨くことも重要です。過去の実績を掲載し、見やすく整理しましょう。工夫した部分や制作ストーリー、使用した言語などの情報も記載して、クライアントに見所を伝えてください。こういった工夫をもとにクライアントが「この人なら信頼できそうだ」と思ってもらうことが大切です。
Web制作案件で収入アップするためのコツ
報酬アップを目指す場合は、案件1つひとつの単価を上げる必要があります。続いては、報酬アップのためにできるだけ単価の高い条件で契約できるよう、単価交渉や案件探しのコツについて詳しくみていきましょう。
単価交渉では理由をしっかり伝える
単価交渉では、価格の根拠を伝えることが重要です。「業務範囲が広がった」「作業量が増えた」「最低単価の引き上げを行った」など、納得感のある理由を伝えることでクライアントに単価アップに合意してもらいやすくなります。
ここで重要なのがクライアントとの信頼関係です。契約を続けてもらえなければ、仕事を1つ失ってしまうことになります。単価交渉にあたってはクライアントのメリットも分かりやすく提示しましょう。
エンド直の案件を探す
エンド直のWeb制作案件を軸に探すのもポイントです。「エンド直案件」とは、クライアントと直接やりとりする形態のことです。通常、仲介業者が多くなるにつれて報酬から引かれる手数料が増えますが、エンド直なら第三の仲介業者が関与しないため、相場よりも高い報酬を受け取ることができます。
先述の通り、エージェントを利用する場合でも、できるだけエンド直の案件を選ぶと報酬面では有利です。弊社「ITプロパートナーズ」のように、エージェントサービスによっては、エンド直の案件を中心に取り扱っているケースもあります。
できるだけ上流工程を目指す
できるだけ上流工程に携われるよう、スキルを磨き、経験を積みましょう。Web制作のうち、プログラミングやコーディング、システムテストなどは下流工程に該当します。下流工程は下請けになりやすく、報酬も低くなる傾向があるのは事実です。
上流工程の案件には、実際に上流工程に携わった経験が求められます。フリーランスになると、上流工程未経験者が経験を積む場がなかなかないので、企業に勤めている間に担当しておくのがおすすめです。
信頼できるクライアントを複数持つ
収入を安定させるためには、信頼できるクライアントを複数持つことが大切です。
わずかなクライアントに依存すると、契約終了や突然の廃業などで収入が途絶えるリスクがあります。また頻繁に新しい相手に営業活動していると、仕事に充てる時間が減ってしまい、やはり安定的に収入を得るのが難しくなります。
複数のクライアントと継続的に関係を築いておくと、案件が途切れることなく安定した収入を確保しやすくなるでしょう。また、クライアントとの関係を強化するために、定期的にフォローアップや追加の提案を行うことも有効です。
専門性を高める
専門性を高めると、競合との差別化につながり、単価アップを狙いやすくなります。例えば、「BtoB企業のWebサイト制作に特化している」「グローバル展開・多言語対応可能なWeb制作に強みがある」といった訴求材料があると、それだけで優位性にあり、また特定のクライアントの印象に残りやすくなるでしょう。
専門性をアピールするためには、SNSアカウントや自身のホームページでその旨を強調したり、ポートフォリオにスキル・実績を分かりやすく示したりすることが重要です。また、専門性を証明するうえでは、その分野での情報発信や、関連する資格の取得も効果的です。
Web開発の仕事をする
Web制作に加えてWeb開発のスキルを身につけることで、さらに仕事獲得のチャンスが広がります。
Web制作は主にWebサイトのデザインとコーディングを担当しますが、Web開発はWebアプリケーションや内部システムの開発を行います。Web開発にはフロントエンド、バックエンド、データベース、またそれらを実装するためのフレームワーク・ライブラリなど、さまざまな技術が必要です。これらのスキルを習得することで、高度かつ高単価の案件が獲得できる可能性があります。例えば、フロントエンドではReactやVue.js、バックエンドではNode.js、Laravel、Ruby on Railsなどのスキルが人気です。
Web制作人材が身につけたい周辺スキル
Web制作に直接関わるスキル以外にも、優先的に身につけておきたいスキルが存在します。
マネジメントスキル
マネジメントスキルは、上流工程に携わるには必須のスキルです。Web制作においては、具体的にWebコンサルタントやプロジェクトマネージャー、Webディレクターといった職種で求められます。
マネジメントスキルは、実際にプロジェクトやメンバーを管理しないと身につかないものなので、チャンスがあれば積極的に挑戦したいところです。
マネジメント経験がないフリーランスの場合は、その他のスキルを磨きつつ、マネジメント側の業務を任せてくれるクライアントを探しましょう。信頼関係が築けたクライアントであれば、ステップアップできる案件を任せてくれることもあります。
Webディレクターに必要なスキルは以下の記事で解説しています。
Webマーケティングのスキル
Webマーケティングとは、集客・ブランディング・販促などを目的にしたWeb上のマーケティング活動を指します。企業にWeb戦略の提案やプロジェクトの立案を行うWebコンサルタントには必須のスキルです。プロジェクトマネージャーやWebディレクターであっても、Webマーケティングのスキルを持っていると強みになります。
近年は、SNSや動画共有サービスを使ったマーケティング手法に注目が集まっているため、スキル・経験を得ておきたいところ。そのほか、Web制作と親和性が高いコンテンツマーケティングの知見もあると、携われる案件の幅が広がります。
アクセス解析・SEOのスキル
マネジメント側を目指すのであれば、Webサイトのアクセス解析とSEOのスキルも重要です。アクセス解析とは、Webページに訪れたユーザーの行動履歴や特徴の可視化・分析を指します。分析したデータ・結果は、サイトのコンバージョンを増加させる次の施策の検討に用いられます。一方、SEOはWebマーケティングの手法の1つで、検索エンジン経由でWebサイトの露出・流入を増やすための施策です。
アクセス解析やSEOのスキルは独学でも学べるため、仕事の合間などに知識を増やしていくとよいでしょう。
これからWeb制作のスキルを身につけたい人におすすめのスクール
Web制作のスキルを身につけたい人に、おすすめのスクールを紹介します。
- TechAcademy
- DMM WEBCAMP
- CodeCamp
それぞれの特徴を順番に見ていきます。
TechAcademy
「TechAcademy」は、企画からデザイン、フロントエンド、システム開発、マーケティングといったWeb制作に関するスキルを制作段階ごとに学べます。「オススメコース診断」で質問に答えていくと、自分にぴったりのコースが分かるので試してみてください。
DMM WEBCAMP
「DMM WEBCAMP」は、ライフスタイルに合わせて受講スケジュールを計画できます。ほとんどの受講生が未経験から受講していますが、学習継続率は高い傾向です。コースごとに専属のメンターがつき、マンツーマンで学習をサポートします。
CodeCamp
「CodeCamp」は、実践的なスキルとマインドセットが身につくプログラミングスクールです。厳しい選考を経て選ばれた講師陣が、丁寧に指導します。オーダーメイドコースでは、Webデザイン・プログラミングに関するカリキュラムを希望に合わせて組み合わせることが可能です。
Web制作で安定して活躍するための仕事の探し方3選
最後は、Web制作人材として安定して活動し続けるためにおすすめの仕事の探し方を3つ紹介します。複数の方法を併用するのがおすすめです。
エージェントサービスに登録する
エージェントサービスは、仕事を探している人とクライアントを仲介するサービスです。転職向けとフリーランス向けがあり、経験や持っているスキルに応じて希望に合う仕事を紹介してもらえます。経験者向けのサービスが多く、クラウドソーシングなどの他のマッチングサービスよりも単価の高い案件を見つけやすいのが特徴です。
エージェントサービスの利用では、自身で営業をする必要がありません。エージェントがプロの営業力により、仕事を探してきてくれるため、フリーランスになっても安定した仕事の獲得が期待できます。弊社「ITプロパートナーズ」は、IT/Web分野に特化したフリーランス・副業エージェントです。
Web制作のフリーランス案件、副業案件を探している方はぜひお気軽にご相談ください。
SNS・ブログで発信する
SNS・ブログで自身について発信することも、案件獲得につながります。SNSやブログでは、実績はもちろん、自身の日々の活動や仕事観も発信できるので、履歴書やプロフィールではできない自己アピールが可能です。
近年は、SNSを利用しているクライアントも多く、SNSで受注者を探しているケースもあります。また、その他の方法で仕事を探す時のアピール材料としても使える点も魅力です。SNS・ブログのアカウントは、プライベートのものとは分け、ビジネス用アカウントとして運用しましょう。
人からの紹介をもらえるようにする
Web制作で良い案件を獲得するには人から紹介してもらう仕組み作りも重要です。フリーランス協会「フリーランス白書 2022」によると、フリーランスの仕事の獲得経路のなかで最も多いのは「人脈」で約65%が人脈を通じて仕事を得ているということでした。紹介を受けることで、発注者・受注者双方に安心感が生まれ、条件を相談できるケースもあります。
ある程度Web制作業界にいると、人とのつながりが自然とできるものです。前職の同僚、取引先など仕事でつながった人や友人などに営業をかけてみましょう。同業者が集まる交流会やセミナーに参加するのも有効です。
Web制作業界の今後の動向について
Web制作という仕事自体が消滅することは考えにくいですが、業界の動向には大きな変化が見込まれます。Web制作案件は依然多いものの、AI技術やノーコードツールの進化により、仕事の範囲やスキルセット要件が大きく変わる可能性があります。
生成AIやノーコードツールを使えば専門家でなくてもWeb制作は可能です。しかし、これらのツールでは複雑なカスタマイズやデザインのクオリティには限界があるのに加えて、Webサイトの企画・マーケティングやUI/UX最適化は最終的に人でなければ判断が難しいため、専門人材へのニーズは依然残るでしょう。
このような環境のなかでオワコンと言われるWeb制作人材にならないためには、新しい技術を使いこなしたうえで、人間ならではのコンセプト思考や綿密なコミュニケーションといったスキルで付加価値を高めることが重要です。
まとめ
本記事では、オワコンという声も出ているWeb制作の仕事について詳しく解説しました。
Web制作業界が「オワコン」とされる理由には、ITツールや生成AIの進化、フリーランスの増加、労働条件の問題などがあります。Web制作を取り巻く環境は大きく変化しており、誰でも楽に稼げるわけではありません。
しかしWeb制作の仕事そのものが消えるわけではなく、新しい技術を使いこなして環境の変化に適応することで、むしろより高付加価値の仕事を獲得するチャンスがあるのも事実です。そのためには継続的なスキルのアップデートや専門性の強化、信頼関係の構築がカギになるでしょう。
弊社「ITプロパートナーズ」はIT/Web分野に特化したフリーランスエージェントで、Web制作関連の案件も豊富です。エンド直・高単価の案件が多く、また週3日から働ける案件も揃っています。Web制作フリーランスとして案件探しをする際はぜひご活用ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
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