こんにちは、ITプロマガジンです。
会社員とは異なり、個人事業主は自分自身で仕事を受注するのが一般的です。自由が利く反面、時には仕事がない状態に陥ることもあります。個人事業主にとって仕事がない状態は死活問題であるため、大きな不安を感じるでしょう。
そこでこの記事では、個人事業主や自営業で仕事がない状態になる理由について触れたうえで、仕事がない状態を解決するための方法や、やっておくべき活動について解説します。安定的に仕事を獲得するための心構えについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
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目次
「個人事業主や自営業で仕事がない」状態になる理由と特徴
個人事業主で仕事がない状態は事業の存続リスクにつながります。ここでは仕事がない状態に陥る主な理由と特徴をお伝えします。
スキルと実績が不足している
制作物の納品をメインとする個人事業主の場合、スキルや実績が不足していると仕事がない状態になることがあります。
例えばフリーランスのエンジニアは、クライアントから即戦力として期待されやすい職種です。依頼内容に必要なスキルや経験を持ち合わせていなければ、受注につながることはないでしょう。仮に受注できたとしても、制作物がクライアントの期待に添う内容ではなかった場合、継続受注は難しいといえます。
個人事業主の稼ぎ方やおすすめの職種については以下の記事で詳しく紹介しているので、改めて職種を見直したい方は参考にしてください。
営業が得意でない
営業が苦手で遠慮がちになっていることも、個人事業主として仕事がない原因になっている可能性があります。そもそも営業が苦手で「どうやって新規顧客・新規案件を獲得すればよいのか分からない」という個人事業主も多いでしょう。
しかし、ただ待っているだけで仕事が舞い込んでくることは稀です。個人事業主は収入が不安定なことが多いため、案件獲得のために営業を続ける必要があります。個人事業主やフリーランスの営業方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
営業する時間がない
営業に時間をかけられず、新規顧客を上手く獲得できないことも仕事がない原因の1つと考えられます。個人事業主は、コア業務以外にも、原則として自分で案件探し・営業や経理・税務といった事務手続きをこなさなければなりません。目の前の仕事で忙しければ営業にまでは手が回らず、特定の取引先に依存する状況に陥るおそれがあります。
1つの受注経路・案件に依存している
「仕事の受注経路が1パターンしかない」「大口の案件1つだけに依存している」といった場合は、仕事がない状態になるリスクが高いといえます。ある日突然、大口案件や元請け企業との契約がなくなれば、仕事を失いかねません。
また、元請け企業の経営状況によっては報酬の支払いが滞る可能性もあり、収入がない状態に陥ることも考えられるでしょう。リスク分散のためにも受注経路や取引先・受注案件は複数持っておくことが大切です。以下の記事でも、仕事の探し方を紹介しているので、参考にしてください。
顧客との信頼関係を築いていない
クライアントに対する接客・コミュニケーションで悪い印象を持たれたり、仕事の品質に不満を持たれたりなども考えられる原因の1つです。十分なスキルや実績があったとしても、礼儀・ビジネスマナーといった社会人スキルが不足していれば、クライアントからの信頼は得にくいでしょう。
また、クライアントが納得できる成果物を仕上げられない場合も同様です。評判は口コミとして広がり、次の仕事に影響することもあります。「1つひとつの仕事をいかに丁寧に行えるか」が安定した仕事獲得に影響するといえるでしょう。
弊社ITプロパートナーズでは、IT/Web系フリーランス・個人事業主の方に高単価な案件をご紹介しています。週2・3日〜稼働できる案件も豊富に扱っているため、仕事を探されている方はぜひお気軽にご相談ください。専属エージェントがあなたに最適な案件をご紹介します。
基本的なビジネスマナーに欠けている
「基本的なビジネスマナーに欠けている」というのも、個人事業主として仕事が途切れる理由のひとつです。「納期に遅れる際に事前連絡をしない」「メールの返信が遅い」など、意外と基本的なマナーが守られていないケースも多く見られます。
これらの行為が目立つとクライアントからの信頼を得られず、次の仕事につながりません。どんなにスキルが高くても、基本的なマナーが欠けていると仕事を失いやすいので注意してください。
個人事業主で仕事がない状態になったときに真っ先にすべきこと
仕事がなくなった際には、まず資金繰りの確認が最優先です。手元にある資金と今後の収入や支出を明確にすることで、適切な対策が見えてきます。
例えば、貯金が十分にあり、現状の受注件数がゼロでない場合は、時間をかけて対策を検討する余裕があるでしょう。一方、貯金が少なく今後の仕事が全くない場合は、短期間で収入を得る方法を考えなければなりません。
このように、現状を冷静に分析し、自身の状況に合った対策を講じることが重要です。
「個人事業主で仕事がない」状態を解消するための9つの対策・対処法
個人事業主で仕事がない状態において、考えられる原因をお伝えしました。ここからは、仕事がない!途切れた!という状態を解消するための対策を確認していきましょう。
新しいサービス・商品を展開する
提供するサービス・商品の幅を広げることで、受注できる案件や取引先の増加につながります。例えばWebエンジニアなら、フロントエンドだけでなくバックエンドに挑戦してみてもよいでしょう。
自分の強みを活かすことはもちろん重要ですが、1つの分野にだけ特化するのは不安が残るもの。サービス・商品の幅を広げることによって、クライアントに寄り添った柔軟な仕事が実現できます。
複数の収入源を確保する
1つの収入源に頼らず、リスクヘッジを図っておくことも大切です。例えば、複数の案件を並行して進めればリスクが分散されます。案件が1つなくなったとしても、他案件があるため仕事がない状態は回避できるでしょう。大幅な収入低下も防げます。
案件の並行受注については、同じ事業テーマで取引先を増やす方法もありますが、前述したように仕事の幅を広げることも有効です。また、ビジネスのアイデアがあれば、別の新規事業を立ち上げてもよいでしょう。本業とは違った分野で副業を始めるという手もあります。
個人事業主の副業については、後段「個人事業主でもできる副業おすすめ6選」を参照してください。
スキルアップ・実績作りをする
スキルと実績が不足していると感じるのであれば、スキルアップや実績作りに努めましょう。スキルアップの方法としては、次のような手段が考えられます。
- 独学で学ぶ
- スクールを利用する
- 資格を取得する
専門性を高めることで単価アップの交渉がしやすくなります。IT系の仕事なら最新技術の取得が仕事の幅を広げることにつながるでしょう。
実績作りでは、新しい分野に挑戦するのも1つの方法です。大手企業の案件はスキルレベルの確認になりますし、クライアントによって異なる作業フローを経験することで今後の仕事に役立ちます。
新しい営業方法を取り入れる
営業の仕方に課題があると感じている場合は、営業方法を工夫してみましょう。人づての紹介、あるいは馴染みの元請け会社に頼るなども立派な営業ですが、これまで使ったことがない方法にも挑戦してみると受注経路の拡大につながります。
例えば、営業代行サービスやエージェントサービスなどの利用を検討してみましょう。営業代行サービスはその名の通り、営業を代行してくれるサービスです。エージェントサービスは、条件に合った案件を紹介してくれるサービスです。
おすすめのフリーランスエージェントは以下の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
積極的に知人や友人に連絡をとる
個人事業主は、知人や友人からの紹介で仕事を獲得するパターンも多いです。そのため、積極的に知人や友人に連絡をとり、自分ができる仕事がないか聞いてみましょう。すぐに仕事を紹介してもらえなくても、後から相談してもらえる可能性もあります。
また、過去の取引先に連絡をしてみるのも有効です。以前の実績や信頼関係がある相手なら、新しい仕事を依頼してもらえるかもしれません。
なお、仕事の紹介を受けるには、日頃から良好な人間関係を築いておく必要があります。仕事の紹介を頼むだけでは相手からの印象が悪くなる恐れがあるため、注意も必要です。気軽にやり取りできる関係を維持すると、仕事の情報交換もしやすくなります。
副業・単発バイトをする
空いた時間を利用し副業や単発バイトをすることで、収入面の不安軽減になります。例えば、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングで検索すると隙間時間にできる案件がたくさん見つかりますし、ほとんどはリモートワークが可能です。
これまで請け負ったことのない業務であれば、実績作りにもなるでしょう。また、一般的な求人サイトで単発バイトを探すのも1つの手です。1ヶ月程度の短期契約や土日のみ空き時間にできるバイトなら、いざ個人事業主の仕事が増えてきた時でも業務が重ならずに済みます。
働き方の見直しをする
これまでのこだわりにとらわれず、新しい働き方を検討することも大切です。働き方や仕事内容、単価にこだわり過ぎても仕事の受注は難しくなります。以下のように探す仕事の範囲を広げ、働き方を柔軟に受け入れると可能性が広がるのではないでしょうか。
- 常駐型の案件を受け入れる
- 業種は同じでも職種を変えてみる
- 全く別の業種に挑戦してみる
また「個人事業主(フリーランス)」という働き方が、自分に合っているかどうかを見直してみるのもよいでしょう。もし合っていないと感じるなら、正社員など雇用契約の仕事に切り替えることも必要です。
無料のキャリア相談を利用する
エージェントサービスに登録して、無料のキャリア相談を利用してみると今後のヒントになるかもしれません。キャリア相談とは、働き方や仕事の探し方、キャリアについての悩みなどを相談できるカウンセリングです。
客観的な視点からアドバイスをもらえるメリットがあり、話すことで悩みや不安の解消になるうえキャリアの棚卸しにも役立ちます。多くのエージェントサービスでは無料のキャリア相談を受け付けており、案件も紹介してもらえれば一石二鳥といえるでしょう。
ITプロパートナーズでも、案件を紹介する前にプロによる無料カウンセリングを受け付けていて、対面・リモートで対応しています。IT系の個人事業主の方で、仕事を探されている方はぜひお気軽にご相談ください。あなたのスキルや経験にマッチした案件をご紹介させて頂きます。
ポートフォリオの内容を見直す
ポートフォリオは、個人事業主がスキルや実績をアピールするために必要なツールです。しかし、日々の業務に追われて更新が滞っているケースも少なくありません。この機会にポートフォリオの内容を見直し、最新の実績やスキルを反映させましょう。
特に、具体的な成果やクライアントの評価を盛り込むことで、信頼性を高められます。魅力的なポートフォリオは新規案件を受注するための大きな武器となり、仕事の幅を広げるきっかけになるでしょう。
個人事業主におすすめの営業方法・仕事獲得方法6選
仕事獲得の方法には従来の営業に加えて、代行サービスやインターネットサービスの活用も多く見られます。営業方法・仕事獲得方法を6つ紹介します。
①エージェントサービスに登録する
エージェントサービスとは、クライアントとワーカーの間に立ち仕事のマッチングや条件調整を担うサービスです。正社員の転職などにも利用されますが、フリーランスなど業務委託で仕事をする人にもおすすめ。営業が苦手な人やあまり時間を割けない人に役立ちます。
弊社「ITプロパートナーズ」はIT/Web系フリーランス専門のエージェントです。スタッフが希望に合う案件を紹介します。高単価な案件を多く取り扱い、週2~3日からの副業案件も掲載していて、契約交渉・福利厚生サービスなどのサポートも充実しています。ぜひご活用ください。
②クラウドソーシングサイトに登録する
クラウドソーシングサイトとは、さまざまな分野の案件が見つかるWebサイトです。案件を引き受けてくれる人材を求める企業や個人が募集を出しているため、気になる案件がないかチェックしましょう。相手と直接やり取りするわけではなく、仕事の相談、交渉、納品、支払いなどもすべてWebサイト上で完結できます。顔が見えない相手とのやり取りでも安心です。
クラウドソーシングサイトの案件は単価が低い傾向がありますが、なかには相場以上の案件もあるため探してみましょう。
③営業代行サービスに依頼する
営業代行とは、企業に代わってテレアポ・メールなどの営業活動をしてくれるサービスです。経験豊富な担当者による営業活動を実現できる点がメリットといえます。大手向けの他に個人事業主向けのサービスもあり、幅広い業種で利用可能です。
特に建築・工事関係やコンサル業、代行業などの個人事業主におすすめ。建築・工事関係は企業や個人宅への営業、コンサル業や代行業は自社の営業体制が整備できるまでの営業力として利用されています。
依頼内容は代行会社や契約内容によって異なり、アポ取りから成約を目的としたクロージングまでさまざま。ただし、費用がかかるため予算がある時の利用に限られます。
④ブログやSNSで発信する
ブログやSNSによる発信も営業活動の1つです。モバイル社会研究所のアンケートによると、SNSの利用率は年々上昇傾向にあり、10代~20代の約6割はSNSから情報を得ているという結果でした。30代~40代においてもWebやアプリからの情報収集が多く見られます。
よく利用されるツールはFacebook・Instagram・LINEなど。口コミの影響力や拡散力が大きいことから各種サービス業や商店などはもちろん、フリーランスにも向いているでしょう。事業用のアカウントを作成している人もおり、業種によってはYouTubeでの動画配信も効果的です。
⑤交流会やコミュニティに参加する
仕事を獲得するには、人との関わりを増やすことも重要です。すでに触れたとおり、個人事業主は人から案件の紹介を受けるケースが多いからです。仕事につながる知り合いを増やす方法として、交流会やコミュニティへの参加があげられます。知り合いや仲間を増やしたいと考える人が集まるため、新しい人脈を作りやすいです。その場ですぐ仕事につながる話ができなくても、その後の交流を通して案件の獲得に至るパターンも期待できます。
⑥人脈をたどる
これまで声をかけてこなかった人脈をたどってみると、仕事の獲得につながる場合があります。友人・家族・親戚・過去の取引先など、改めて声をかけられそうな人脈を整理してみましょう。
すぐには受注に結びつかなくとも、つながりを大切にしていれば声をかけてもらえる可能性があります。友人や知人に声をかけることで、異なる業種の人と出会えるかもしれません。また、交流会やセミナーなどに参加して、新しい人脈を作る方法もあります。
個人事業主でもできる副業おすすめ6選
仕事がない時におすすめの活動として副業を挙げましたが、個人事業主にはフルリモート・在宅で隙間時間を使って自由にできる副業がおすすめです。6つの副業についてそれぞれ解説します。
Webライター
Webライターは、主にWebサイトなどに掲載する文章を書く仕事です。未経験でも始めやすく、作業場所・時間帯の指定が無いことが多いというメリットがあります。また、テーマは非常に豊富なので、自分の知識や得意分野を活かせる案件を見つけられる可能性が高いのも魅力です。
クライアントからの依頼内容に沿って執筆しますが、文字単価は経験・記事内容によってさまざまです。経験や専門的な知識があれば1本当たり1万円以上を安定的に獲得することも可能です。
SNS運用代行
SNS運用代行の仕事内容は投稿やフォロー、フォロワーとのコミュニケーションなど多岐にわたり、時にはアカウントの立ち上げや企画立案から携わることもあります。SNS利用者は年々増加傾向のため、需要が高く受注のチャンスもあるでしょう。
単価相場は担当する業務内容によって異なりますが、1アカウント3,000円〜/月が一般的です。マーケティングスキルやコミュニケーションスキルなどを磨くことができ、別の仕事に役立つ可能性もあります。
動画編集
動画編集は人気が高く、簡単な作業であれば初心者でも始めやすい副業です。SNSと同じく動画市場も拡大傾向にあるため需要は高いと考えられます。主な作業内容はYouTubeなどにアップする動画へのテロップやBGMの挿入、不要なシーンのカットなどです。
単価相場は動画1本あたり数千円~となり、内容やスキルによって異なります。動画編集ソフトが必要となりますが、基本操作なら独学でも十分学べる内容です。
自分の事業で動画配信を検討しているなら、スキル磨きにもなり一石二鳥でしょう。
事務スタッフ
事務スタッフは、書類作成や問い合わせメールの返信、データ入力などPCでの事務作業を代行する仕事です。特別なスキルや知識は必要なく、事務経験や「Word」「Excel」などのOfficeソフトが使えるとよいでしょう。
報酬は歩合制が多く月1万円~とあまり高くはありませんが、隙間時間の副業としては始めやすい内容です。
データ入力
データ入力は、クライアントから指示を受けた内容をExcelやスプレッドシートに書き起こす仕事です。単価は低いですが、コツコツ続けることで一定の金額を稼ぐことができます。
データ入力は、単発で完結する仕事も多いので、本業の仕事の合間をぬって作業できるのも魅力です。
モニター・アンケート回答
モニターやアンケート回答もおすすめの副業です。モニターは現地に行って覆面調査を行ったり、自宅に届いた商品を試した感想をレビューする仕事です。必ずしも在宅でできるというわけではないので、その点は注意しましょう。
一方、アンケート回答はスマホで簡単にできるものが多いです。ただし、基本的には単価が低いものが多いので、あくまで他の案件と併用して受注するのが良いでしょう。
個人事業主として仕事がないときのNGな行動
仕事が途切れた際、焦りからつい逆効果となる行動を取ってしまうケースも少なくありません。ここでは、仕事がないときのNGな行動を3つ紹介します。落ち着いて適切な対策を取るために、ぜひ参考にしてください。
受注単価を下げすぎてしまう
受注単価を少し下げることで新しい案件を獲得するという方法もありますが、極端に単価を下げるのはおすすめできません。単価が低すぎる仕事を受けると、同じ条件での依頼が続く可能性があり、今後単価を上げるのが難しくなります。
また、労力に対して得られる報酬が少ないため、精神的にも肉体的にも消耗してしまう可能性も。焦らず、自身のスキルや価値に見合った価格設定を心がけましょう。
不安や焦りからやみくもに多くの案件に応募する
不安や焦りから、やみくもに多くの案件に応募するのは避けましょう。単価が相場より安すぎる案件や、自分のスキルでは対応が難しい案件に応募してしまい、時間を無駄にしてしまう可能性があります。
仕事が途切れたときこそ、適切な案件に絞って計画的に応募することが大切です。自分のスキルや希望する単価、働き方に合った条件を明確にしたうえで、慎重に案件を選んでください。
SNSでネガティブな情報発信をする
SNSで「仕事がなくて困っている」「仕事をください」といったネガティブな情報を投稿するのは逆効果です。Sクライアントや知人が見ている可能性があり、個人事業主としての信頼を損ねるリスクがあります。
SNSを案件獲得の場として活用するなら、「自分が提供できるスキルやサービス」を積極的にアピールしましょう。クライアント目線で有益な情報を発信することで、新たな仕事につながる可能性が広がります。
個人事業主で仕事が途切れない人の特徴
個人事業主として仕事を安定して受注している人には、いくつかの共通点があります。ここでは、仕事が途切れない人の特徴を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
仕事のクオリティが高く安定している
仕事が途切れない個人事業主に共通する特徴のひとつは、常に高いクオリティの成果物を提供していることです。安定したクオリティを保てる人はクライアントからの信頼を得やすく、継続的に案件を依頼される可能性が高まります。
「またこの人に依頼したい」と思ってもらえるように、高品質な成果物の提供と丁寧な対応を心がけましょう。クライアントの期待を超える成果を提供することで、安定して仕事を得られるようになります。
レスポンスが早い
個人事業主として信頼されるためには、レスポンスの早さも非常に重要です。迅速な連絡はクライアントに安心感を与え、信頼関係を築くことができます。
特に締切がタイトな案件や、細かい進捗確認が必要な案件では、レスポンスの早さが信頼構築の鍵となります。迅速で丁寧な連絡を心がけることで「安心して仕事を依頼できる」と感じてもらうことができ、安定した仕事の受注につながるでしょう。
スキルアップを常に心掛けている
仕事が途切れない個人事業主に共通する特徴として、スキルアップを常に心掛けている点も挙げられます。特にIT業界は新しい技術やツールが次々と登場し、トレンドの変化が激しいため、情報収集とスキルの向上が欠かせません。
現状に満足せず、新たな知識やスキルを習得し続ける姿勢は、ライバルとの差別化にもつながります。また、スキルアップを続けることで対応できる案件の幅が広がり、クライアントから選ばれやすくなるというメリットもあります。
複数案件の受注をベースに活動している
仕事が途切れない個人事業主は、複数案件の受注をベースに活動しています。1つの案件に収入を依存している状態はリスクが高く、その案件が終了すると収入がゼロになるおそれがあるためです。収入源を分散しておけば、仮にひとつの案件が終了しても他の案件から安定した収入を得られるため、急激な収入減を防げます。
個人事業主が普段から安定して仕事を獲得するための心構え
個人事業主が仕事を安定的に獲得するには、何を意識すればよいのでしょうか。ここでは、具体的な心構えを解説します。
向上心を持って活動する
個人事業主は向上心が重要です。仕事につながる行動を積極的に取れる人は、仕事を多く獲得できる可能性が高いです。例えば、最新の情報のキャッチアップに力を入れたり、常にスキルを磨いたりする必要があります。個人事業主を取り巻く環境は常に変化しているため、時代や市場のニーズにあわせてスキルアップできる人はチャンスを手に入れやすいです。
また、人脈づくりを継続し、常に新しい出会いを大切にする姿勢も求められます。仕事に何が必要か常に考え続け、何事にも積極的に取り組みましょう。
自身の現状を客観視する視点を持つ
個人事業主として活躍するには、客観的な視点を持つ必要があります。個人事業主は基本的に1人で働くため、気軽に相談できる相手が周囲にいないケースが多いです。そのため、自分自身について客観視するスキルがないと、適切な判断や選択ができない恐れがあります。個人事業主として成功するには、常に自分自身を冷静に捉えて何が必要か考えなければなりません。
例えば、自分のスキルや実績などを洗い出し、対応できる案件のレベルを正確に捉えることが大切です。そのうえで足りないスキルがあれば、習得を目指して勉強する必要があります。
ニーズに対するアンテナを常に張り巡らせる
個人事業主が仕事を獲得するには、世の中のニーズに対応することが重要です。そのため、ニーズに対してアンテナを常に張り巡らせておきましょう。ニーズは市場、顧客、取引先などによっても異なります。自分の得意分野や受注したい分野のニーズを正確に捉えられれば、スムーズに仕事を獲得するための戦略を練りやすくなります。
自己管理を徹底して行う
個人事業主にとって自己管理は特に重要です。自己管理を徹底しないと、さまざまな問題やトラブルにつながる恐れがあります。例えば、体調を崩して作業できず納期に遅れると、信頼を著しく落とす原因になります。その結果、仕事の依頼がストップする可能性もないとは言えないため、注意が必要です。
会社員とは違い、個人事業主は自分が休んでいる間に誰かに業務を進めてもらうことはできません。自己管理により体調を整え、常にベストなパフォーマンスを発揮できるようにする必要があります。
仕事の進め方や向き合い方を考え直す
安定的に仕事を獲得するには、仕事の進め方や向き合い方について考え直す機会を設けましょう。仕事で高いクオリティを発揮できれば、その後も継続的な発注につながる可能性が高まります。個人事業主はクライアントが求める価値を提供する必要があり、そのような視点をもっている人は信頼されやすいです。
また、専門的なスキルや知識も重要ですが、適切なコミュニケーションができれば信頼を獲得しやすくなります。自分自身の仕事について定期的に振り返り、改善できる部分がないか考えましょう。
仕事がなく赤字が発生したときの確定申告について
個人事業主として仕事がなく、売上も経費も発生していなければ確定申告は必要ありません。
なお、同じ年に発生した利益と損失を合算する損益通算の考え方があるため、事業で赤字が発生していれば他の所得から差し引ける可能性があります。個人事業主としての事業所得は、不動産所得や譲渡所得などと損益通算が可能です。事業以外にも収入源がある人は、事業で赤字が発生した際も忘れずに確定申告を行いましょう。
また、青色申告で損失額の繰越控除を利用すると、次年度以降3年間にわたって赤字を繰り越すことも可能です。次年度以降に発生した黒字分と今回申告した赤字分を相殺できるため、将来的な節税効果が期待できます。
個人事業主で仕事がない時のよくある質問
ここでは、個人事業主で仕事がないときのよくある質問について解説します。
仕事がなくなるか不安な時の対処法は?
個人事業主になると「仕事が突然なくなってしまうかもしれない…」という不安が付き纏ってきます。もし、精神的に辛くなったら自分をいたわり、リラックスする時間を作ることが大切です。具体的には下記の方法を試してみましょう。
- しっかり食事をとる
- 規則正しい生活をする
- ゆっくり湯船につかる
- 不安なことを紙に書き出す
生活が乱れるとメンタルを崩しやすくなります。そのため、起床や就寝時間をしっかり決めておき、食事を3食とるようにしましょう。また、個人事業主は基本的に1人で仕事をするため、悩みを他の人に打ち明けられないケースが多いです。友人や相談できる人に話したり、悩んでいることを紙に書き出すのもメンタルを健康に保つのに有効です。
個人事業主が入っておくと良い保険などはある?
個人事業主が入っておくべき保険を「病気や怪我の備え」「老後の蓄え」の2つに分けて紹介します。
個人事業主は急な怪我や病気で仕事ができなくなると、収入がなくなってしまいます。そのため、「病気や怪我の備え」なら下記の保険に入っておきましょう。主な保険は以下の通りです。
また、「老後の蓄え」を考えている方は下記のような保険が候補として挙げられます。
仕事がない個人事業主が受け取れる補助金・給付金はある?
個人事業主が利用できる補助金はあるので、自分がお金を受け取れるかチェックしてみてください。
- 事業再構築補助金:認定支援機関と協力して事業を再建できる
- 小規模事業者持続化補助金(一般型):小規模事業者や要件を満たしている特定非営利活動法人が最大200万円支援してもらえる
※一定の要件を満たさないと補助金は受け取れません
まとめ
個人事業主で仕事がない状態の人には、実績やスキル不足、営業に時間をかけられないなどの特徴が見られます。これらの課題解消が仕事獲得への対策になりますが、複数の収入源を確保し、仕事の幅を広げることも有効です。
仕事がない時には副業・単発バイトを検討するのもよいでしょう。クラウドソーシングを利用すれば、隙間時間を活用したさまざまな副業を探せます。また、エージェントサービスなら副業探しに加え、営業活動不要で仕事を獲得できる点もメリットです。
IT系の個人事業主の方は、ぜひ弊社ITプロパートナーズにお気軽にご相談ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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