フリーランスから正社員になるには?転職・再就職のコツと注意点

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスとして働いている人の中では、不安定さや孤独感、更なるスキルアップなど、様々な理由で正社員に戻ることを考えている方もいるでしょう。

そこでこの記事では、「フリーランスから正社員に再就職したい」という方に向けて、

  • フリーランスから正社員になることはできるのか
  • フリーランスから正社員になる際に知っておくべき事情

について詳しく解説します。フリーランスから正社員になる際の面接対策についても紹介しているので、ぜひ最後までご一読ください。

フリーランスの単価の伸ばし方

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Contents

フリーランスから正社員になることはできる?

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結論から申し上げますと、フリーランスから正社員になることはできます。しかし転職の動機やスキル、経験を整理しないとフリーランスから正社員への転職は苦戦するでしょう。

またフリーランスでは、高い手取りをもらえていても、正社員になると一時的に手取り収入が減る可能性が高いです。年収をどこまで落とせるのか、折り合いが付きにくいため転職したが、ミスマッチだったというケースも非常に多いです。

また、20代の頃からフリーランスとして仕事をしていると、チームでの業務経験が少ない傾向があります。その場合、協調性が不安視され不採用となる可能性もあります。もし新卒でフリーランスになっているのであれば尚更です。

フリーランスから正社員になることは可能ですが、企業側の不安や懸念を面接で払拭できるようアピールすることで、採用される確率が高まるでしょう。

フリーランスから正社員になる際に知っておくべき事情

フリーランスから正社員になる際に知っておくべき事情が2つあります。

  • フリーランスの評価が高まっている
  • 企業は優秀な人材を求めている

2つの内容をそれぞれ紹介します。

フリーランスの評価が高まっている

フリーランスで働いた経験がある人は、積極的に採用されています。既存社員の育成を待つよりも、外部から能力の高いフリーランスを採用した方が、即戦力としての評価が高く期待されています。

優秀な経験やスキル、実績があるフリーランスは企業から見ると、喉から手が出るくらい欲しい人材です。

企業は優秀な人材を求めている

企業は常に優秀な人材を求めています。特にIT業界は人材不足が始まっているため、フリーランスエンジニアの求人需要は高まっています。実績やスキル、経験が豊富なフリーランスエンジニアは、即戦力として需要が高いです。

さらに豊富なスキルや経験があれば報酬も高くなるため、フリーランスを通じて培ったコミュニケーション能力や、チームワークをアピールすると良いでしょう。

フリーランスから正社員になる主な5つのきっかけ

フリーランスから正社員になる方のきっかけは様々ですが、よくある理由は以下の5つです。

  1. 正社員でも働き方が選べるようになった
  2. クライアントから直接誘われた
  3. 社会的に大きくインパクトのある仕事がしずらい
  4. スキルをさらに磨きたい
  5. 収入が不安定だから

ポジティブな部分とネガティブな部分を含めて解説します。

1.正社員でも働き方が選べるようになった

そもそも自由な働き方を求めてフリーランスになった人も多いかと思います。しかし近年は、正社員でも在宅勤務や時短制度・フレックス制の導入など、様々な働き方が認められるようになってきています。そのため、以前よりも正社員としての働き方が選べる時代になったと言えるでしょう。

また、フリーランスは請求書の発行や確定申告、未払い代金の回収、営業など本来エンジニアが行う職務とは別の事務的な作業も発生します。業務外の作業や働き方の変化など、総合的に考え、「正社員の方が良い」と判断し、再就職を検討する方も多いです。

2.クライアントから直接誘われた

フリーランスでプロジェクトに参画していた時のクライアントから、「うちで働かないか」と誘いをもらい、社員になるエンジニアもいます。スキルが高いエンジニアは、他社のプロジェクトに参加してしまう前に、自社に就職してほしいという企業側の思いがあるようです。

フリーランスは、孤独で寂しいからチームで働きたいという思いから、正社員として企業に転職することにメリットがあると言えるでしょう。

3.社会的に大きくインパクトのある仕事がし辛い

フリーランスは即戦力として重宝されます。しかし、与えられたものをこなすだけの作業が多いです。フリーランスの中には「ずっと似たような仕事を継続的に行い代わり映えがしない」「もっと刺激が欲しい」という方もいるでしょう。

クラウドソーシングサービスの普及に伴い、大手企業がフリーランスに仕事を発注することも増えてきました。しかし、大手企業が抱える重要な仕事をフリーランスに発注するということは、企業経営の観点でも適切ではないはずです。

つまりフリーランスに外注が出来る仕事というのは、発注側からすると自社で抱える程重要でない仕事と言えるでしょう。最重要な仕事を担当するには、企業の中にいた方が仕事に携われる確率が高いです。

このようにやりがいを求めて、フリーランスから正社員に転職をする方もいます。

4.スキルをさらに磨きたい

自らスキルをもっと磨きたい理由から、フリーランスではなく正社員へ転職を考えている方もいます。フリーランスの場合、事務作業や営業などあるため、スキル磨きに掛けられる時間が少ないです。

正社員になると、企業が持っている技術力を学べたり、経験したことがないプロジェクトを任せられたりする機会も生まれます。また事務作業や営業をする必要もないため、収入が安定し空いた時間にスキルを磨ける余裕が生まれます。

5.収入が不安定だから

フリーランスから正社員より、報酬を伸ばせますが、安定せず苦労することもあるでしょう。フリーランスは同じクライアントから仕事をずっと貰える保証がありません。貯金をしていないと仕事が貰えなくなった際に、収入が一気に減るため生活が苦しくなる可能性があります。

このように収入の不安定さから、正社員に戻りたいという気持ちが湧いてくる人も多いです。

フリーランスから正社員になる際に注目されるポイント

企業の人事担当者から見ると、フリーランスに対してが最初は警戒心が働きます。そのためフリーランスから正社員になる際に、注目されるポイントを5つ紹介します。

  1. スキルや経験
  2. 組織にフィットできるか
  3. すぐにフリーランスに戻ることがない
  4. なぜフリーランスになったのか
  5. 今回はなぜ正社員を希望しているのか

それぞれの内容を見ていきましょう。

1.スキルや経験

フリーランスから正社員へ転職するためには、スキルや経験が必要です。企業側は一定のスキルや経験を満たしている、即戦力となる人材を求めています。そのため採用後、すぐに企業の力になってくれるのかを重視しています。

特にフリーランスは実務経験が豊富と判断されるため、育成に時間が掛からないというメリットがあると企業側は考えています。そのためスキルや経験があるのか、面接時に詳細を伝え、アピールしましょう。

反対にアピールができないと、マイナスな印象を与えてしまい正社員としての採用が難しくなります。

2.組織にフィットできるか

フリーランスは「個」として仕事を進めていきます。しかし正社員になると組織の一員として勤務するため、組織にフィットできるのかも見極められるポイントになります。採用後、組織内で孤立しないか、企業側は不安に思うでしょう。

そのため「過去に大きなプロジェクトに携わり、コミュニケーションを意識した」「企業戦略に魅力を感じた」など、企業自体に貢献できる気持ちをアピールすることが重要です。

3.すぐにフリーランスに戻ることがないか

長くフリーランスで仕事をしていて、正社員に戻ると「やっぱりフリーランスが自分に合っている」と感じ、すぐに辞めてしまう方もいます。そのため「採用してもすぐフリーランスに戻るんじゃないかな」と不安な考えを持つ担当者もいます。

不安な気持ちを解消させ、フリーランスに戻ることはないことを強く伝えましょう。

4.なぜフリーランスになったのか

なぜフリーランスになったのか、必ず企業の採用担当者から尋ねられます。この質問の意図としては、会社という枠組みに関しての疑問などを探り、同じようにフリーランスとして独立してしまわないか確認するためです。

フリーランスだった人が正社員になると、すでに働いている従業員のフリーランス予備軍の人々を揺さぶってしまう可能性があります。

これまで育成してきた人材が、退職してしまうと憂き目に遭いかねません。そのため、以前の会社に関するネガティブな情報を伝えることは、避けたほうが良いでしょう。

5.今回はなぜ正社員を希望しているのか

当然ですが、なぜ正社員を希望しているのか、企業から注目されます。正社員は制約も多く自由度が低い代わりに、他の契約に比べて安定しているのが特徴です。面接時に尋ねられたら、安定した地位を選ぶ必要がある理由や、長期的に就業できるという安定性を答えると良いでしょう。

例えば「結婚して子どもが産まれたため」など安定することが長期的に求められると、容易に想像できる状況を話すことがプラスになります。このような理由を伝えると、すぐに辞める心配をする必要がなくなり、人事担当者としては好印象となります。

フリーランスから正社員になる3つの方法

フリーランスから正社員になれることはわかりましたが、具体的にどういった方法で正社員を目指せば良いかわからない方もいるでしょう。

フリーランスから正社員になるための方法は以下の3つです。

  • 業務委託先から正社員へのオファーを受ける
  • SNSを利用したスカウト
  • 転職エージェントを利用する

3つの方法について詳しく解説します。

業務委託先から正社員へのオファーを受ける

フリーランスが正社員へ転職する場合に多くあるのが、業務委託先から正社員へのオファーを受けることです。業務委託先から正社員へのオファーは、能力や人柄をすでに把握できているため、スムーズに正社員へ移行できます。

仕事の流れはもちろん、人間関係や実績を把握できているため、採用後もお互い負担なく業務に取り組めます。

SNSを利用したスカウト

SNSを利用したスカウトを受けて、フリーランスから正社員になる方もいます。WanredlyやLinkdinなど、スキルや実績をアピールしていると企業からスカウトを受けることもあるでしょう。Twitter就職もこれに近い感覚です。

SNSを利用したスカウトの場合、カフェやオンラインで実際に業務している人とカジュアルに面談することが多いです。スカウトを受けた企業に関する理解を深めてから、応募するか判断できるため、ホームページや求人情報を見るよりも生の声を知ることができます。

転職エージェントを利用する

転職のプロにお手伝いしてもらう、転職エージェントを活用するのも1つの方法です。転職エージェントは、企業とのパイプ役になっているため、自分のスキルや実績をもとにマッチする企業を紹介してくれます。

また年収交渉も代わりにしてくれるため、フリーランスで働いていた頃よりも、できるだけ年収を下げないまたは年収をあげられる可能性もあります。

転職エージェントを活用すれば、エージェントが代わりに企業を探してくれるため、自分から企業に連絡をする必要はありません。フリーランスで働きながら効率よく正社員へ転職を目指したい方におすすめの方法です。

フリーランスから正社員へ転職・再就職する時の面接対策

フリーランスから正社員へ転職や再就職するときに、面接時には以下の4つの内容を聞かれることが多いです。

  • フリーランスになる前の仕事は何をしていた?
  • なぜフリーランスになった?
  • フリーランスを辞めて正社員になりたい理由は?
  • 再びフリーランスに戻る可能性は?

どういった回答をするべきなのか、それぞれの対策を4つ紹介します。

フリーランスになる前の仕事は何をしていた?

フリーランスになる前の仕事は何をしていたのか、オーソドックスな質問をされます。企業と同じ業種にいた場合は、勤務していた頃の経験や知識を活かせることを伝えるとプラスになります。自分の持つ経験やスキルを整理し、どのようなアピールをするべきか考えておくことが大切です。

なぜフリーランスになった?

フリーランスになる前の仕事は何をしていたのかと、セットで聞かれる内容の1つです。フリーランスになる理由は人によって、異なるでしょう。「人間関係が苦手」「チームで働くのが合わない」といった組織で働くことにネガティブな理由を避けます。

また家族の事情により、フリーランスに転身した場合は正直に伝えつつ、フリーランスとして仕事に取り組んだことを伝えます

フリーランスを辞めて正社員になりたい理由は?

フリーランスを辞めて正社員になりたい理由を聞かれる背景として「生活が安定していない」「企業で働くことが楽だと思っている」といった、ネガティブな先入観があります。

企業の先入観を払拭するために、ポジティブな回答をすると良いでしょう。志望理由や志望動機と同じように、フリーランスでの経験をどのように活かせるのか、企業にどのように貢献できるのかを伝えてください。

再びフリーランスに戻る可能性は?

面接時に「フリーランスに戻ることはありますか?」と聞かれることもあります。聞かれた場合は「ない」と即答するべきです。また「フリーランスでは受注できない、大規模なプロジェクトに腰を据えて関わっていきたいため、戻る予定はない」といった、前向きな理由を入れて返答すると、なお良いでしょう。

【年代別】フリーランスから正社員へ転職するためのアピール方法

フリーランスから正社員へ転職する際、年代別でアピール方法が異なります。20代と30代、40代の3つに分けてアピール方法を紹介します。

20代フリーランスの場合

20代は、物事に対して執拗な固執が少ないため、成長力や柔軟性を期待しています。フリーランスで仕事をしてきた、管理能力やクライアントへの交渉能力、コミュニケーション能力をアピールすると好印象になるでしょう。

30代フリーランスの場合

30代は、20代と比べて社会人としての経験が豊富と判断されています。そのため、マネジメント能力が求められる年代です。フリーランスとしてどのようなプロジェクトを担当し成果を出したか、マネジメント実績をアピールすると良いでしょう。

40代フリーランスの場合

40代では、20代や30代よりもさらに高いマネジメント力が求められます。40代で正社員として働いている場合、管理職を任されている人が多い年齢層です。そのため、フリーランスでは管理能力や運営能力が採用に大きく関わります。

実績を具体的に伝え、どのような成果を出したのか、またどのような困難を乗り越えたのかアピールすると良いでしょう。

フリーランスから正社員になる際に必要な手続き

フリーランスから正社員になる際に、いくつか必要な手続きがあります。

  1. 個人事業の開業届出・廃業手続き
  2. 所得税の青色申告の取りやめ手続き
  3. 事業廃止届出書
  4. 給与支払事務所等の開設・移転廃止の届出書

まずフリーランスになった方は、開業届を自治体に提出しているでしょう。その場合、個人事業の開業届の廃業手続きを行う必要があります。国税庁には廃業した日から1ヵ月以内に届出書を作成し送付する必要があります。

続いて確定申告を青色で行っている場合、青色申告をやめる書類を提出します。提出をしないと無申告でも、青色申告が適用されてしまいます。

また粗油費税の課税事業者の場合は、事業廃止届出も忘れずに提出しましょう、提出をしないと事業が継続していると判断され、「確定申告を忘れている」とし無申告加算税が発生する可能性があります。

最後に従業員へ給料を支払っている場合や、給与などの支払に関する事務を行う事務所を廃止する場合の書類を所轄の税務署に提出します。大きな事業を展開していない場合、ほとんどのフリーランスは1か2の手続きをするだけです。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?
前述の通り、フリーランスから正社員への転職というとちょっと王道キャリアではない印象を持たれるかもしれませんが、
上記のようなコンテキストにいて悩んでいる人にとっては正社員に転職するというのも一つの選択肢かもしれませんね。

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この記事を書いた人
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ITプロマガジン
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。

1 個のコメント

  • […] それでも以前の記事でもご紹介した通り、フリーランスより会社員であることの方がメリットがある場合もあるので、より大きなチームの一員として働きたい、より社会的責任やインパクトのある仕事をしたい、より専門性の高い仕事に特化して働きたい、などの思いがある方は、会社員に戻るという選択肢も一つかもしれません。 […]

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