こんにちは、ITプロマガジンです。
Salesforceのフリーランスエンジニアとして生計を立てていけるか、どんな案件があるのか、といった疑問を抱いている人も多いでしょう。
Salesforceは、多くの企業が導入しているクラウド型顧客管理・営業支援システムです。システム自体の人気も手伝って、Salesforceエンジニアの案件は高単価な傾向にあります。しかし、フリーランスとして成功するためには、専門性に加えて案件獲得のノウハウも必要になります。
そこでこの記事では、フリーランスSalesforceエンジニアの案件単価や仕事内容、平均年収、案件獲得のノウハウを解説します。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
Salesforceとは?
Salesforceとは、セールスフォース・ドットコム社が提供するクラウド型顧客管理(CRM)・営業支援システムです。マーケティング、セールス、カスタマーサービス、コマースなどのジャンルに関するアプリが提供されていて、ユーザーはそのなかから必要なアプリを選び組み合わせて利用します。
クラウド型のサービスであるため、導入にあたってサーバー構築などの手間はかかりません。手軽かつ低コストに導入できる上、業種や規模を問わず活用しやすいため、多くの企業で利用されています。
Salesforceエンジニアのフリーランス案件の特徴
Salesforceエンジニアは、Salesforceの導入、運用、保守などを行うエンジニアです。そのフリーランス案件には、以下の2つの特徴があります。
- 案件数は増加傾向にある
- 稼働日数が少ない案件や在宅案件もある
それぞれについて以下で詳しく解説します。
案件数は増加傾向にある
近年、フリーランスSalesforceエンジニアの案件は増えてきています。
上記はフリーランススタートが調査した、Salesforceのフリーランス案件数の推移です。2023年12月から2024年5月にかけて、案件数は526件から553件まで増加しました。一時的な下降も見られますが、調査期間全体を見ると案件数は緩やかな増加傾向にあるといえます。
そのため、Salesforceエンジニアはフリーランスとして案件を獲得しやすいといえるでしょう。
稼働日数が少ない案件や在宅案件もある
Salesforceエンジニアの案件には、稼働日数が少ない案件やリモート案件もあります。
例えば、以下のように弊社「ITプロパートナーズ」でSalesforceエンジニア案件を検索すると、稼働日数が週3日程度で可能且つリモート可能な案件が「69件(2024年5月時点)」見つかります。
ただし、Salesforceエンジニア案件は人気のため比較的早く募集が終了することもあります。タイミングによっては募集案件が見つかりにくいこともあるので、こまめなチェックが必要です。
フリーランスSalesforceエンジニアの主な仕事内容
フリーランスSalesforceエンジニアの仕事内容は主に以下4つに分けられます。
- 開発
- 機能追加
- 導入コンサル
- 保守・運用
それぞれ詳しく解説していきましょう。
開発
セールスフォースドットコム提供のApexというJavaと似たプログラミング言語を使用し、見た目のデザインやロジックの変更、カスタマイズといった開発業務を行います。
クライアント側がSalesforceを導入している場合、会計管理システムや生産管理システムなどのほかのシステムと連携させることもあります。
機能追加
Salesforceエンジニアは、ヒアリングを通して生まれた必要な機能や、提案して依頼が確定した機能の追加業務も行います。
また不要と感じた機能を削除するのも、Salesforceエンジニアの業務の1つです。
導入コンサル
Salesforce導入にかかわるコンサルもSalesforceエンジニアの仕事です。初めて営業支援・顧客管理システムを導入する企業の場合は、既存の業務フローにどうSalesforceを乗せるかを考えなければいけません。
別の営業支援・顧客管理システムからSalesforceに乗り換える場合は、前のシステムとSalesforceの違いをもとに具体的な活用法を考える必要があるでしょう。場合によってはプログラムだけではなく、マーケティングの知識も求められる仕事です。
保守・運用
Salesforceアプリケーションの継続的な運用と保守も仕事内容になります。具体的には以下の業務内容が含まれます。
- データの品質管理
- セキュリティ対策
- システムパフォーマンスの監視
- 定期的なアップデート
- ユーザーサポート
特に導入経験のない企業は、Salesforceに慣れていないためアフターフォローや使い方のレクチャーも大切です。
フリーランスSalesforceエンジニアの平均年収・単価相場
弊社ITプロパートナーズに掲載中の案件をもとに、フリーランスSalesforceエンジニアの平均年収・単価相場を解説します。
Salesforceエンジニアの案件は、「安価なもので20万円、高額なものでは100万円」と、案件ごとにばらつきはありますが、大半は70万円から90万円の間に集中していたため、平均年収は、720万~1,080万円程度と推察されます。
フリーランスSalesforceエンジニアの案件例
弊社「ITプロパートナーズ」で紹介した案件をもとに、フリーランスSalesforceエンジニアの案件例や単価の相場の一例を紹介します。
- 週3日稼働〜の案件例・単価相場
- リモートOKの案件例・単価相場
- 客先常駐の案件例・単価相場
週3日稼働〜の案件例・単価相場
案件名 | 【サービス運用改善】SalesForce導入におけるエンジニアの案件・求人 |
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案件単価 | 〜600,000円/月 |
勤務地 | リモート |
スキル | サービス運用改善 |
職種・ポジション | エンジニア |
こちの案件は2〜3か月程度と、比較的短期間でのSalesforceの導入を求められています。応募にあたっては、3年以上のSalesforceの構築経験と、主体的にシステムの導入を進めた経験が必要です。
稼働日は週3〜5日で、平均日給は最高5万円となります。
リモートOKの案件例・単価相場
案件名 | 【SQL/MA/BI/その他ツール】フルリモート、働き方柔軟◎PowerBIのスペシャリストを募集! |
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案件単価 | 〜1,000,000円/月 |
勤務地 | リモート |
スキル | SQL,MA/BI,Salesforce |
職種・ポジション | エンジニア |
こちらの案件はPower BIやエクセルを使用し、営業・本社部門の意思決定に役立つレポートの作成や更新、修正を行います。データ管理や分析、システム運用、プログラムの作成も業務内容です。
稼働日は週1日であり、平均日給は最高25万円となります。
客先常駐の案件例・単価相場
案件名 | 【SQL】会員数10万人を超えるEd-Techサービスの、基幹システムの運用エンジニア募集! |
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案件単価 | 〜700,000円/月 |
勤務地 | リモート |
スキル | SQL,Salesforce |
職種・ポジション | エンジニア |
こちらの案件は自社内の基幹業務システムの運用を行います。稼働日は週5日であり、平均日給単価は35,000円です。ITプロパートナーズのフリーランス案件をもっと見たい方は以下からチェックしてみてください。
フリーランスSalesforceエンジニアに必要なスキル
フリーランスSalesforceエンジニアに必要なスキルを紹介します。
- Salesforceの基本知識・開発経験
- 業界知識
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
ここからは、それぞれの内容について確認しましょう。
Salesforceの基本知識・開発経験
まずは、Salesforceの基本知識と開発経験です。フリーランスのSalesforceエンジニアは、即戦力としてのスキルと経験が強く求められます。多くの募集では、以下のようなSalesforceに関する実務経験が明確な条件として設定されています。
職種・仕事内容 | 実務経験 |
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Salesforce開発 | ・要件定義から設計、開発、テスト、デプロイまでの一連の開発サイクルに関する経験 ・ApexやVisualforce、Lightning Componentの開発経験 |
Salesforceコンサルタント | ・Salesforceを使用してソリューションを提案 ・実装する経験 ・カスタマイズや統合の戦略策定に関する経験 |
Salesforceアーキテクト | ・複雑な統合やデータモデリングの設計経験 ・大規模なSalesforce実装のアーキテクチャ設計経験 |
フリーランスとして活動する際は、このような実務経験はほぼ必須条件と考え、自身のスキルと経験をしっかりとアピールすることが重要です。
業界知識
Salesforce業界に関する深い知識が求められます。以下は、フリーランスSalesforceエンジニアが持つべき業界知識のポイントです。
- Salesforceの新しい機能やアップデート
- Salesforceと関連性の高いアプリケーションやツール
- Salesforce以外のCRMや関連ツール
Salesforceエンジニアはそれぞれの企業に合わせてアプリをカスタマイズします。カスタマイズにあたっては業界知識があるとよりやりやすく、クライアントの意思疎通もしやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力
フリーランスSalesforceエンジニアには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。なぜなら、独立して業務を遂行する際、クライアントとの円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成功に直結する可能性が高いからです。
例えば、システムのカスタマイズや統合についての提案をする際に、説明が不十分や技術的で難しすぎると、クライアントは提案の意義や必要性を正しく理解できない可能性があります。
また、クライアントの要望を正確に把握し、それを実際のシステム設計や変更に反映するためにも、明確なコミュニケーションが求められます。
誤解や不明確な点が残ると、後々の修正業務や期間延長の原因となり、プロジェクトの品質や納期、そしてクライアントとの信頼関係に影響を及ぼす恐れがあるでしょう。
マネジメントスキル
マネジメントスキルもあったほうがよいでしょう。フリーランスSalesforceエンジニアが実際に全体のマネージメントを行うことは、あまりないかもしれません。
しかし、多数のタスクの優先順位付けや納期管理など、マネジメントスキルが必要になる機会が多いものです。
また、大きなプロジェクトでは、ほかのフリーランスや外部のリソースと連携することもあるでしょう。マネジメント職にもとめられる課題解決能力や全体を見通せるスキルは求められることがしばしばあるのです。
フリーランスSalesforceエンジニアに役立つ資格
フリーランスSalesforceエンジニアとして案件を得るにあたって、資格は必要ありません。しかし、持っている知識やスキルを示すために、資格を持っていたほうが便利な場面はあります。特にSalesforce認定資格を持っておくと実力を示しやすいでしょう。
主なSalesforce認定資格を以下に挙げておきます。
- Salesforce 認定アドミニストレーター
- Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー
- Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト
具体的な資格の内容やそのほかの資格については、「Salesforceの公式サイト」で確認してください。
Salesforce 認定アドミニストレーター
Salesforce 認定アドミニストレーターを取得すると、システムを管理する基本的なスキルがあることを証明できます。問題例や学習のポイントをまとめたサイトが多数あるため、比較的学習を進めやすいでしょう。
Salesforce 認定アドミニストレーターは、Salesforceの管理者として必要な基礎知識を証明する、入門的な資格といえます。
Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー
Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー資格は、Salesforceの宣言型機能に関する知識を問われます。アプリケーションの設計から開発、リリース、セキュリティ対応、レポートとダッシュボードの設計、モバイル向けのカスタマイズなどの理解が必要です。
アプリケーション開発者としてキャリアアップしたい人は、Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー資格を取得するとよいでしょう。
Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト
Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト(旧:Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト)は、Salesforceが提供するMAツールに関する資格です。出題範囲は、リード管理やオートメーション、メールマーケティングまで広範囲にわたります。
フリーランスSalesforceエンジニアの案件獲得方法
フリーランスSalesforceエンジニアの案件獲得方法を以下に説明します。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシングサービス
- SNSやHP経由
- 人脈
フリーランスエージェント
もっともおすすめの方法が、フリーランスエージェントの活用です。フリーランスエージェントはフリーランスにかわり、単価交渉や契約等の細かな手続きを遂行します。ブランクができないように案件を紹介してくれる点も、エージェントを活用するメリットです。
エージェントにはそれぞれ得意な分野や強み、福利厚生制度があります。自分に合ったエージェントを見つけることがエージェント活用のポイントといえるでしょう。
弊社「ITプロパートナーズ」はIT系の職種に特化したフリーランスエージェントです。大きな特徴は、高単価なエンド直案件が9割を占めているということ。
週3日程度〜の稼働から参画可能な案件が豊富で、リモート案件が7割。最新テクノロジーを扱った案件、スキルアップにつながる自社開発案件など、さまざまな種類の案件を用意しております。
「より高単価な案件を獲得したい」「スキルを高められる案件に参画したい」と考えている方は、お気軽にご相談ください。弊社エージェントがあなたにぴったりの案件をご紹介します。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングとは、クライアントが不特定多数に案件を公開し、条件の合う特定のワーカーと契約する業務形態です。代表的なクラウドソーシングサービスには、クラウドワークスやランサーズなどがあります。
Salesforceエンジニア向け案件を探す時は、クラウドソーシングサービスで「Salesforce」と検索しましょう。
クラウドソーシングサービスはさまざまなレベルの案件を掲載している反面、低単価なものが少なくありません。案件をこなして自信がついた時点でフリーランスエージェントに登録すると、より効率よく稼げる可能性があります。
SNSやHP経由
SNSを使ってエンジニアを募集する企業もあります。FacebookやTwitterのようなプライベートのつながりを重視するSNSだけではなく、LinkedInなどのビジネスSNSも活用しましょう。
また、ホームページを作成しておけば、SNSでは発信しきれない部分をカバーできます。信頼性が増し、クライアントに安心感を与えられる点も、ホームページを作成するメリットです。ホームページには少なくとも、自身の経歴と作品集(ポートフォリオ)を掲載して、問い合わせフォームも設置しておきましょう。
人脈
人脈を通じた案件獲得方法には、前職の知り合いから仕事をもらう、過去のクライアントから仕事を紹介してもらう、などの方法があります。
人脈が広いと、仕事獲得に有利になるだけではありません。情報収集力が高まり、モチベーションアップにつながることも、人脈を広げるメリットといえます。
未経験からフリーランスSalesforceエンジニアになることは可能?
完全な未経験からフリーランスSalesforceエンジニアになることは、かなり難しいでしょう。しかし、何かしらのシステム開発経験があれば、そこからステップアップしていけます。
1.スキル習得と実務経験を積む
まずはSalesforceのシステム開発に必要なApexを学び、実務経験を積みましょう。Apexのほかには、Java・C#のスキルも、Salesforce関連の案件に役立ちます。
スキルを習得したら、Salesforceを扱う企業に就職して現場経験を積みましょう。実務経験がない段階でフリーランスとして独立してもなかなか案件は獲得できません。また、実践を通じて、Salesforce案件の要件定義や、クライアントとのコミュニケーションを取るコツを学ぶ必要があります。
2.副業案件に取り組む
副業案件から始めて経験を積み、独立するのがおすすめの方法です。副業案件を獲得し、仕事に取り組むなかで、フリーランスの疑似体験ができます。土日のみ、週1~2日の稼働でよい案件などは、副業におすすめです。
3.フリーランスとして独立する
副業案件を通じて、フリーランスとして働いていけそうと感じたら独立しましょう。フリーランスの多くは、収入の不安定さに課題を抱えています。収入を安定させるため、この記事で紹介した方法を参考に、複数の案件経路を確保してください。
また、活躍するエンジニアになるには、常にスキルアップする意識が求められます。Salesforceは、多くのサービスや機能が搭載されており、関連する資格も豊富です。最新技術を反映した新しい仕様も随時追加されるため、常にインプット・アウトプットしてスキルを高めましょう。
フリーランスSalesforceエンジニアの将来性
最後に、フリーランスSalesforceエンジニアの将来性について説明しましょう。
結論からいうと、フリーランスSalesforceエンジニアの将来性は高いと思われます。その理由は、CRM市場規模にあります。
現在、CRM市場はさらに拡大しつつあります。IT・通信分野の調査分析等を行う「IDC JAPAN」によると2020年のCRMの市場規模は1871億7300万円で、5年後の2025年には2448億8200万円まで拡大すると予測しています。
また、「IDCの報告書」によると、Salesforceとそのパートナーで形成される「Salesforce エコノミー」が2021年から2026年にかけて、世界中で933万人の新規雇用と1兆600億ドルの事業利益を生み出すと予測しています。
Salesforceは、拡大し続けるCRM市場のなかでもトップシェアを誇ります。その導入・運用に欠かせないSalesforceエンジニアの需要も高くあり続けることが予測され、将来性は十分高いと考えられるのです。
まとめ
SalesforceエンジニアはSalesforceの導入、運用、保守等に欠かせない職種です。
Salesforceの需要は高く、エンジニアに対する需要も今後高い水準を保つであろうことが予測されます。Salesforceエンジニアを目指す場合は、まずはSalesforceの知識を付けて、実務経験を積んでいきましょう。案件探しでは、弊社などのフリーランスエージェントを上手く使うと、リモート案件や週数日の案件などのプライベートと仕事のバランスを上手に取れる案件を探しやすくなります。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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