こんにちは、ITプロマガジンです。
クラウドエンジニアは、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを利用してシステムを構築する仕事をおこないます。なかには自分のスキルや経験を活かしてフリーランスクラウドエンジニアとして独立したいと考えている人もいるでしょう。
この記事では、フリーランスクラウドエンジニアの案件事情や平均年収などについて解説します。活躍するために必要なスキルや、取得しておくと役立つ資格についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
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Contents
クラウドエンジニアのフリーランス案件の特徴
フリーランスクラウドエンジニア向けの案件には、どのような傾向があるのでしょうか。ここでは、フリーランスクラウドエンジニアの案件事情について見てみましょう。
在宅・リモート案件は少ない
インフラエンジニアは業務で企業の重要な情報資産に関わる機会が多いため、フリーランスでも在宅やリモートで取り組める案件は少ない傾向があります。これは、クラウドエンジニアも同様です。フリーランスクラウドエンジニアとして活躍したいと考えているなら、常駐型の案件の受注が中心になるでしょう。
ただし、すでに多くの企業がクラウドへ移行しているため、在宅やリモートで対応できる案件が今後は増えていく可能性もあります。現在でも在宅・リモート案件が全くないわけではないので、働く場所にとらわれない案件を受注したい場合はよく探してみることをおすすめします。
長期案件が多い
フリーランスクラウドエンジニア向けの案件は、長期での契約が前提となっている場合が多いです。クラウドを活用して企業が求めているサービスを構築・運用するには、ある程度の時間がかかります。単発で対応できる案件はそれほど多くないため、計画的にスケジュールを組んで仕事を受注する必要があるでしょう。
フリーランスクラウドエンジニアの需要・将来性
フリーランスクラウドエンジニアの需要・将来性はどのように評価できるのでしょうか。データから見る需要が高いエンジニアの種類や、高い需要が見込まれる理由を解説します。
特に需要が高いのはAWSエンジニア
フリーランスクラウドエンジニアのなかでも、特に需要が高いのは AWSエンジニアです。
canalysの調査レポート「Global cloud services market forecasts downturn despite growing 19% in Q1 2023」によれば、AWSは市場で32%のシェアを誇ります。他のサービスの市場シェアはMicrosoft Azureが23%、Google Cloud が9%です。この結果を踏まえると、AWSは市場全体で見ても非常に高いシェアを占めていることが分かります。
フリーランスのAWSエンジニアになれば、豊富な案件を獲得できるチャンスがあるでしょう。また、Microsoft Azureの需要も高まっているため、こちらも押さえておくと対応できる案件の幅が広がります。
フリーランスのAWSエンジニアについては以下の記事で詳しく解説しています。
フリーランスクラウドエンジニアの需要・将来性は高い
現在の状況を考慮すると、将来的にもフリーランスクラウドエンジニアの活躍の幅は広いと考えられます。システムをオンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えており、今後もその流れは加速する可能性が高いです。多くの企業がクラウドに移行した後も、運用や保守などのニーズは継続します。
ただし、クラウドサービスは常にアップデートされているので、最新情報もしっかりチェックすることが大切です。いまのところAWSのシェアが最も高いですが、今後は状況が変化する可能性もあります。AWSではなくGoogle CloudやAzureなどでインフラを構築している企業も少なくはないため、幅広い知識とスキルを身につけておくと対応できる案件の幅を広げられるでしょう。
フリーランスクラウドエンジニアの平均年収
フリーランスクラウドエンジニア向けの案件の報酬は、月収50万~70万円程度です。この金額から平均年収を割り出すと、600万~840万円程度となります。
もちろん、実際にフリーランスクラウドエンジニアとして働く場合に得られる年収は、働き方によっても大きく変化する可能性があるでしょう。案件によって稼働日数や勤務条件はさまざまです。年収だけでなく、働き方についても自分の希望に合わせて自由に案件を選べます。
クラウドエンジニアのフリーランス案件の例と単価相場
フリーランスクラウドエンジニア向けの案件としては、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、案件例と単価相場を紹介します。
在宅・リモートOKの案件例・単価相場
数はそれほど多くないものの、フリーランスクラウドエンジニア向けでも在宅勤務やリモート対応が可能な案件もあります。
例えば、以下の案件は在宅勤務やリモート対応が認められており、稼働日数は週3日です。
報酬は最大月収90万円と非常に高単価となっています。
週2・3日の案件例・単価相場
フリーランスクラウドエンジニア向けの案件のなかには、週2・3日程度の勤務が可能な案件も多いです。
例えば、以下の案件ではAWSエンジニアを募集しています。
こちらはtoCサービスのインフラ領域を担当する案件で、想定月収は60万円程度となっています。
客先常駐の案件例・単価相場
なかには、客先へ常駐して業務を進める案件もあります。
例えば、以下の案件は、toCサービスの立ち上げにあたってインフラ設定とPHPを用いた開発を担当する案件です。
勤務日数は「週3日から」となっています。リモートは応相談となっており、基本的には常駐が想定されているようです。月収の目安は30万円程度です。
ITプロパートナーズでは他にも数多くの高単価なフリーランス案件を取り扱っています。どのような案件があるか知りたい方は、ぜひ以下から無料登録をして、閲覧してみてください。
フリーランスクラウドエンジニアに必要なスキル
フリーランスクラウドエンジニアとして活躍するには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。具体的には以下の通りです。
- クラウド・インフラ関連の実務経験
- 自己管理力
- コミュニケーション能力
それぞれ詳しく解説していきましょう。
クラウド・インフラ関連の実務経験
フリーランスのクラウドエンジニアとして活動するには、クラウド・インフラ関連の知識を持つだけでは不十分といえます。なぜなら、案件を獲得するためには実務経験が欠かせないからです。
特に、三大クラウドプラットフォームであるAWS、Azure、Google Cloudを用いた業務経験は、クライアントからの信頼を得るうえで価値があります。また、クラウドサービスの経験だけでなく、インフラ全般に関する実務経験も役に立ちます。クラウドエンジニアのフリーランスは知識だけでなく、多岐にわたる実務経験を持つことが強みになるでしょう。
自己管理力
クラウドエンジニアに限らず、フリーランスとして独立するなら自己管理力が必要です。フリーランスは自分の希望に合わせて案件を受注できます。高いスキルや実績があれば、複数の案件のなかから好きなものを自由に選べる可能性も高いです。
案件に対応するには、自己管理を徹底して納期を守る必要があります。また、運用や保守などの日々の業務に支障が出ないようにするため、健康にも気を使わなければなりません。例えば、働きすぎた結果、重要な時期に体調を崩すとクライアントに迷惑がかかります。信用を落とす原因にもなるので、注意が必要です。好条件の案件を継続的に獲得するには、信頼関係を大切にしなければなりません。
コミュニケーション能力
フリーランスクラウドエンジニアは、現場に出向いて業務をこなすケースも多いです。その場合、他のエンジニアや常駐先の社員と連携して仕事を進める必要があります。チームで業務に取り組むうえでは、コミュニケーション能力が必要です。自分の意見や考えを相手へ正確に伝えるだけでなく、相手の主張にもしっかり耳を傾けなければなりません。
また、フリーランスクラウドエンジニアとして活躍していると、リーダーシップを求められる可能性があります。周囲とコミュニケーションをとって業務を進められるだけでなく、中心に立ってチームを牽引できる人材は貴重です。フリーランスクラウドエンジニアとして活躍の場を広げるには、積極的にリーダーシップを発揮していく必要があります。
未経験からフリーランスクラウドエンジニアになる方法
現在クラウドエンジニアの仕事の経験がないとしても、以下の手順を踏めばフリーランスクラウドエンジニアになることは可能です。
まずはクラウドエンジニアとして必要な基本的スキルを身につけ、企業に就職してインフラに関わる仕事をこなしましょう。十分な実務経験を積めば、フリーランスとして独立してもスムーズに案件を獲得できる可能性が高いです。
実務経験を積んだ後、いきなりフリーランスとして独立するのが不安な方は、まずは副業案件を獲得して経験を積むのもおすすめです。
クラウドエンジニアに必要なスキルは独学も可能ですが、専門のスクールに通って勉強する方法もあります。分からない部分があっても講師に質問できるため、全く知識がない状態から勉強を始めるならスクールに通うとスムーズです。
クラウドエンジニアの副業については以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
フリーランスクラウドエンジニアの案件獲得方法
フリーランスクラウドエンジニアの案件を獲得する方法は以下の3つです。
- フリーランスエージェントを利用する
- クラウドソーシングで案件を探す
- 友人・人脈を利用する
各方法の特徴を詳しく解説します。
フリーランスエージェントを利用する
フリーランスクラウドエンジニアとしてより好条件な案件を獲得するためには、専門のエージェントを利用しましょう。エージェントではさまざまな企業の豊富な案件を扱っており、自分のスキル、経験、希望条件にあう案件を紹介してくれます。
例えば、弊社ITプロパートナーズでは、高単価で週2・3日から働ける案件を多く扱っています。フリーランスクラウドエンジニアとして自分が求める働き方を実現するために、ぜひ登録してください。
クラウドソーシングで案件を探す
クラウドソーシングは、クラウド関連を含む多くの業界・分野の案件が集まるプラットフォームです。例えば、AWSを利用したインフラ構築や、クラウドベースのアプリ開発などの専門的な案件はもちろん、初心者向けの簡単なタスクも見つかります。
自分のスキルセットに合わせて案件を選べるので、フリーランスのクラウドエンジニアとして初めて案件を探す際におすすめです。さまざまな案件に参画し、実績を積みながらステップアップできるでしょう。
クラウドソーシングはフリーランスのクラウドエンジニアにとって、自分に合う案件を効率的に探す有効な手段といえます。
友人・人脈を利用する
クラウドエンジニアのフリーランス案件を獲得するには、友人・人脈を利用する方法も有効です。友人や以前勤務していた会社の上司に相談することで、案件を紹介してもらえるかもしれません。また、フリーランスとして独立する前に、さまざまなコミュニティーやセミナーに参加し、業界の人脈を広げておくと、後々の案件獲得に役立ちます。
例えば、エンジニア向けの勉強会や交流会、情報交換を行うコミュニティーなどに参加すると、多くの業界関係者とのつながりを持てます。そして、独立の意向を周囲の人に知らせておくことで、案件の紹介を受けやすい環境を作れるでしょう。
フリーランスとして案件を獲得するためには、友人や人脈を大切にし、積極的にコミュニケーションをとることが重要です。
クラウドエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント
クラウドエンジニアにおすすめのフリーランスエージェントは以下の3つです。
- ITプロパートナーズ
- レバテックフリーランス
- ミッドワークス
それぞれの特徴やクラウドエンジニアの案件探しにおすすめする理由を解説します。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、IT起業家・フリーランスの案件獲得をサポートするフリーランスエージェントです。週に2〜3日からの案件やリモート案件を豊富に扱っています。クライアントと直接契約をしているので高単価な案件が多く、少ない稼働で十分な収入を得られるのも魅力です。
また、専属のエージェントがスキルや希望に合う案件をご紹介するので、クラウドエンジニアとしての力を発揮できる案件に参画できます。収入を安定させたい方や、自分に適した案件で実績を積み上げたい方におすすめのエージェントです。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、ITエンジニアの案件に特化しており、高い認知度と多くの登録者を持つフリーランスエージェントです。担当者はITに知見があるので、クラウドエンジニアの具体的なスキルや経験を理解したうえで案件を紹介してくれます。また、75%以上がフルリモート案件になっており、自由度の高い働き方をしたいフリーランスのクラウドエンジニアにもおすすめです。
その他にも、キャリア相談や参画までのスケジュール調整、商談対策など、幅広いサポートをしてくれるエージェントです。
ミッドワークス
ミッドワークスは、ITフリーランスエンジニアを対象に案件を紹介するフリーランスエージェントです。2022年7月時点で公開案件数3,300件以上あり、全体の80%は未公開案件になっているので、通常は見つからない魅力的な案件に参画できます。
また、案件の継続的な参画のサポートとして、案件が途切れた際に報酬の60%を保障してくれるサービスもあります。さらに、キャリアプランの設計もサポートしてくれるので、クラウドエンジニアからのキャリアパスに迷っている方にもおすすめできるエージェントです。
おすすめのフリーランスエージェントは以下の記事でも詳しく紹介しているので合わせて参考にしてください。
フリーランスクラウドエンジニアの案件獲得に役立つ資格
フリーランスクラウドエンジニアになる場合、獲得しておくと役立つ資格もあります。ここでは、特におすすめの資格を紹介します。
AWS認定資格
AWS認定資格は、AWSを扱うための専門知識があることを証明する資格です。初級、中級、上級に分けられており、理解度やスキルに応じて取得できます。
初級の取得のために学習を進めれば、AWSに関する基本的な知識とスキルを身につけることが可能です。AWSの基礎を把握し、全体の構造を理解する必要があります。中級では、分散システムの可用性やスケーラビリティ設計などについての知識とスキルが必要です。1年以上の実務経験がある人が対象となります。
上級はAWSを利用した実務経験が2年以上ある人が対象です。AWSそのものだけでなく、関連する他の知識も求められます。例えば、WindowsやLinuxなどのOSについての理解も必要です。
Microsoft Azure認定試験
Microsoft Azure認定試験は、Microsoft社が提供しているパブリッククラウドのAzureを活用するために必要な知識やスキルを認定する資格です。AWS認定資格と同様、初級、中級、上級の各レベルの試験があります。
Microsoft Azure認定試験はこれまでにも何度か資格の枠組みが変更されています。試験を受験したい場合は、最新情報をチェックして資格取得を目指しましょう。
Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格は、Google のパブリッククラウドを扱うための知識やスキルを認める資格です。旧名「Google Cloud Platform」を略して「GCP」と表す場合もあります。
Google Cloud認定資も難易度に応じた3つの区分が設けられています。まずは基本的な知識やスキルを身につけ、難易度が低い試験からチャレンジしましょう。
まとめ
クラウドエンジニアにはニーズがあり、フリーランスとして独立すれば活躍の幅は広いです。ただし、そのためには必要なスキルをしっかり身につけ、常に最新情報をキャッチする必要があります。
認定資格を取得すれば、クラウドエンジニアとしてのスキルを明確に証明できます。案件を獲得する際にも役立つ可能性が高いです。専門のエージェントを活用すれば好条件な案件も獲得しやすくなるため、フリーランスクラウドエンジニアとして独立する際は上手に活用しましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
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