フリーランスのデータサイエンティストとして独立する方法と年収目安

こんにちは、ITプロマガジンです。

昨今、売り手市場かつ将来性も高い職業として注目されるデータサイエンティスト。今後、フリーランスのデータサイエンティストとして独立しようと考えている人も多いのではないでしょうか?

ただし、ただデータを解析・分析するだけでは今後AIに取って代わられる職業でもあることから、「今後どのようなスキルと経験を身につけていく必要があるのか」をしっかりと考えながら検討してくことが重要です。

そこで今回の記事では、フリーランスデータサイエンティストのなり方に加え、求められるスキルや案件獲得方法、将来性まで幅広く解説します。

フリーランスエンジニアの
ドンピシャ案件の探し方

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エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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Contents

データサイエンティストがフリーランスとして独立しやすい理由

昨今のトレンドを見ると、データサイエンティストはフリーランスとして独立しやすい環境にあるといえます。以下、その根拠について解説していきましょう。

人材獲得に課題を持つ企業は多い

データ分析に取り組みたいと考える企業が増えている一方で、データ分析に精通した人材を確保できている企業は少ないのが現状です。一般社団法人 データサイエンティスト協会によるアンケート調査では、データサイエンティストの採用を希望する企業の58%が「目標の人数を確保できなかった」と回答しました。

このようにデータサイエンティストの採用が難しいことから、フリーランスなど外部の人材にデータ分析やコンサルティングを依頼したいと考える企業は多くあります。そのため、データサイエンティストは独立しても案件を獲得しやすい環境となっています。

ビックデータ市場規模が拡大傾向にある

近年、ビッグデータ市場は世界で拡大傾向にあります。2022年に株式会社グローバルインフォメーションが公開した調査レポートによると、2021年のビッグデータ市場規模が1,626億ドルであったのに対して、2026年には2,734億ドルにまで拡大すると予測されています。

この流れを受けて、日本でもビッグデータの活用が今後さらに加速すると考えられるでしょう。データの分析や活用を得意とするデータサイエンティストの活躍の場が広がり、独立しやすい環境が続くといえます。

新しい職種として注目されており将来性も高い

データサイエンティストという仕事が登場したのは比較的最近で、新しい職種として注目を集めています。その一方で、データ分析から課題解決力まで高いスキルが求められるため、データサイエンティストの数はそれほど多くありません。そのためデータ分析を進めたい企業から重宝されやすいのも、データサイエンティストが独立しやすい理由のひとつです。

このように希少価値の高いデータサイエンティストは、将来性も高いといえます。実際に、データサイエンティスト協会が会員を対象に実施したアンケート調査では、84%が「将来性を感じる」もしくは「どちらかというと将来性を感じる」と回答しました。

フリーランスの案件数が多い

案件数が多いことも、データサイエンティストが独立しやすい理由です。ビッグデータの活用や機械学習などの需要は高まっているので、案件数も比較的多い傾向にあります。

弊社ITプロパートナーズで案件を検索すると、データサイエンティストに関連する「データ分析」の案件が170件程度、「python」の案件では380件程度ヒットします(2024年4月時点)。そのため、案件は獲得しやすい状況といえるでしょう。

データサイエンティストの仕事内容とは

データサイエンティストとは、ビッグデータにもとづいて的確な経営判断ができるようにクライアントをサポートする職務です。主な仕事は「データの収集・加工・分析」と「データ分析環境の構築」です。それぞれの内容について解説しましょう。

データの収集・加工・分析

データサイエンスの主な仕事は、クライアントの経営資源として役立つデータを収集・加工・分析することです。その範囲はWebに限定されず、さまざまなデータの収集・加工・分析を担います。

機械学習や統計学などの専門的な知識を活かし、膨大なデータを分析モデルに確立していく仕事です。例えば、分析アルゴリズムの採択やデータクレンジング、精度を高めるためのチューニングなどをおこないます。

データ分析環境の構築

データを収集・分析するための環境づくりもデータサイエンスの仕事です。経営資源に活かすためのデータをさまざまなシステムから収集する環境づくりや、収集した膨大なデータを統合したり、項目分けしたりして意味のあるデータにすることも求められます。

例えば、収集するデータはグラフや数値、口コミなどさまざまです。これら統一性のないデータを統合し、蓄積や変換、活用できる分析しやすい環境を構築します。

データ分析に基づいた戦略立案

データを分析するだけでなく、分析結果を経営戦略に役立てるのもデータサイエンティストの仕事のひとつです。データを分析して得られた結果を参考に、課題解決のための施策の提案や戦略立案のサポートなどを行います。

このような業務は従来は企業の企画部門やマーケティング担当が担っていましたが、近年は経営におけるデータ活用の重要性が増しているため、高度なデータ分析が可能なデータサイエンティストが戦略立案を担当するケースも少なくありません。

フリーランスデータサイエンティストの年収相場・案件例

データサイエンティストは年収が高い職業といえます。以下、平均年収とフリーランス案件相場を見ていきましょう。

データサイエンティストの平均年収

求人ボックスの給与ナビによると、データサイエンティストの平均年収は約694万円となっています。若手からベテラン社員全てを掛け合わせた数値の平均であり、日本の平均年収である443万円(※)と比較しても、年収水準はかなり高いといえます。

月給にすると58万円、初任給は25万円程度が相場のようです。厚生労働省の「令和3年度 賃金構造基本統計調査」によれば、大卒の賃金は22万5,400円であり、その水準を上回っていることが分かります。

派遣社員では、平均時給が2,500円のようです。

※国税庁・令和3年分民間給与実態統計調査より

フリーランスデータサイエンティストの年収や単価相場

弊社「ITプロパートナーズ」に掲載されているデータサイエンティスト案件のうち、週4〜5日稼働のようなフリーランス向けの場合、単価の相場は60万〜90万円程度でした。

年収に換算すると720万〜1,080万円ほどになり、先述の正社員の平均年収である約695万円と比較しても高い傾向にあります。

フリーランスデータサイエンティストの案件例

収入の平均や相場に加えて、実際にどのような案件があるのかも気になるポイントでしょう。

ここでは、弊社「ITプロパートナーズ」に掲載されているデータサイエンティスト向けの案件を2つ紹介するので、仕事内容や報酬をチェックしてみてください。

【データ解析】大手通信会社のデータアナリスト募集

案件名【データ解析】大手通信会社のデータアナリスト募集
データサイエンティストの案件単価データサイエンティストの案件単価:〜900,000円/月
勤務地常駐
スキルデータ解析
職種・ポジションデータサイエンティスト

こちらは、大手通信会社が提供する防災関連サービスにおけるデータ分析を担当する案件です。データ分析により課題を発掘するだけでなく、課題解決のためのソリューションの提案も求められます。案件単価は、月90万円と高単価です。

【SQL/データ解析】小売業界における販促施策向けデータ分析の案件・求人

案件名【SQL/データ解析】小売業界における販促施策向けデータ分析の案件・求人
データサイエンティストの案件単価データサイエンティストの案件単価:〜400,000円/月
勤務地フルリモート
スキルSQL/データ解析
職種・ポジションデータサイエンティスト/データアナリスト

こちらは、小売やドラッグストア向けの販促施策に向けた分析を担当する案件です。小売業界を対象としているため、POSや位置情報などに関するデータ分析の経験が求められます。フルリモートで参画でき、単価は月40万円です。

【データ解析/マーケティング】データ活用におけるアナリスト/サイエンティストの案件・求人

案件名【データ解析/マーケティング】データ活用におけるアナリスト/サイエンティストの案件・求人
データサイエンティストの案件単価データサイエンティストの案件単価:〜600,000円/月
勤務地基本出社一部リモート
スキルデータ解析/マーケティング
職種・ポジションデータサイエンティスト/データアナリスト

こちらはクライアントのデータ活用をリードする案件で、メディアサイトのデータ分析経験やデータ活用に関する企画・提案経験が求められます。稼働は週2〜5日で、基本は出社が必要ですが、一部リモートも可能です。

データサイエンティストがフリーランスとして独立するメリット

データサイエンティストがフリーランスとして独立すると、以下のようなメリットがあります。

  • 年収アップが期待できる
  • 働く場所や時間に縛られにくい
  • 好きな仕事を選べる

上記3つのメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。

年収アップが期待できる

前章で見たように、会社員のデータサイエンティストの年収は、日本の平均年収よりも高くなっています。フリーランス向けの案件も、高単価案件のものが目立ちます。

データサイエンティストの守備範囲は、エンジニアの部分だけではなく、マーケティングやコンサルティングの部分も求められるほど幅が広いため、案件が高単価になる傾向にあります。フリーランスとして実績を積み、スキルを蓄積していけば、さらなる年収アップが期待できるでしょう。

働く場所や時間に縛られにくい

フリーランスとして独立すれば、データサイエンティストは働く場所や時間に縛られることなく自由に働く環境を選べる職種でもあります。リモートワーク対応の案件、現場常駐の案件を自分の裁量で選ぶことが可能です。

スケジュール管理をきちんとしていれば、長期休暇をとることもできます。

好きな仕事を選べる

担当する案件を自分で選べるのも、データサイエンティストが独立するメリットのひとつです。興味のある業界の案件や得意とする分析ツールを使う案件など、希望に合う仕事を選べば楽しみながら働けるでしょう。

また、希望に合わない案件や苦手分野の案件を無理に受注する必要もありません。会社員は基本的にアサインされる仕事を選べないので、自分で好きな仕事を選べるのはフリーランスの大きな魅力です。

データサイエンティストがフリーランスとして独立するデメリット

データサイエンティストの独立には多くのメリットがある一方、以下のようなデメリットもあるため注意してください。

  • 収入が不安定になる
  • 事務作業を自分で行う必要がある
  • 自己管理が必要になる

以下で、どのようなデメリットがあるのか詳しく解説します。

収入が不安定になる

フリーランスの代表的なデメリットは、収入が不安定になることです。案件の単価と受注数によってその月の収入が決まるため、単価の低い案件しか受注できなかったり、そもそもの受注数が少なかったりすると、独立前よりも収入が下がってしまいます。

データサイエンティストは需要が高く高単価案件も多く見られますが、必ず案件を獲得できるという保証はありません。会社員のように毎月決まった給与がもらえるわけではないため、月による収入の変動は覚悟しておきましょう。

事務作業を自分で行う必要がある

フリーランスとして独立すると、契約書の確認や請求書の作成、経費の管理や確定申告など、事務作業も自分で行わなければなりません。仕事の合間にこれらの事務作業をこなす必要があり、案件を多く受注するほど事務作業も多くなるため、人によっては大きな負担になる可能性があります。

自己管理が必要になる

働き方の自由度が高いフリーランスには、自己管理力が求められます。納期までに成果物を納品できるように計画的に仕事を進める必要があり、自己管理が不十分では納期に間に合わないなどトラブルの元になります。

「面倒な作業を後回しにしてしまった」「仕事を詰め込み過ぎて体調を崩してしまった」といった事態を招くおそれもあるため、自分を律しながら計画的に仕事を進める姿勢が重要です。

フリーランスのデータサイエンティストに必要なスキル

フリーランスのデータサイエンティストとして成功するためには、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。

データサイエンティストの仕事は広範囲に及ぶため、幅広い知識と専門的スキルが求められます。ここでは統計学の知識、プログラミングスキル、ビジネス・マーケティングスキル、データベースの知識の4つに分けて解説します。

統計学の知識

収集されたデータの解析には、統計処理や数理モデルの作成が必須になるので、統計学の知識が欠かせません。「記述統計」「推測統計」「回帰分析」などの統計用語についての理解とともに、問題解決のための提言を出すためにはどの分析手法を使えばよいのかの判断がつかないといけません。

PythonやR言語などのプログラミングスキル

データのバッチ処理やデータの形式を統一する際などに、Python(パイソン)やR言語などのオープンソースのプログラミング言語を使用することがあります。PythonやR言語は統計処理向けに最適化されたプログラミング言語なので、ほかの言語に比べて効率的にデータ分析ができます。

特にPythonは汎用性が高く初心者から学ぶことも多い言語で、Webアプリの作成に多用されているだけでなく、今後AIやディープラーニングの分野でも注目されている技術なのです。

PythonやR言語のような統計処理向けのプログラミング言語の習得は、データサイエンティストにとって必須スキルになっているといえます。

ビジネス・マーケティングスキル

データ分析の結果をビジネスに活かす必要があるため、ビジネスやマーケティングに関する知識・スキルも求められます。具体的には、課題とその解決方法を見つけるために必要な論理的思考力やビジネスに関する知識、解決策をクライアントに提案するためのプレゼン力などが挙げられます。

また、クライアント側の担当者がデータ分析に精通しているとは限らないため、分析結果についてわかりやすく説明するスキルも必要です。

データベースに関する深い知識

データベースに関する知識もデータサイエンティストには必須となります。収集された膨大なデータは、いったんデータベースに納められ、必要な時にデータベースからピックアップして分析することになります。その際に、MySQLやPostgreSQLなどのオープンソースのデータベース管理システムが駆使されますが、それらに関する知識と経験が求められます。

フリーランスのデータサイエンティスト案件は未経験からでも応募可能?

フリーランスのデータサイエンティスト案件は、即戦力の専門人材が求められることがほとんどなので、未経験から仕事を取るのは難しいでしょう。しかし「データサイエンティストの経験がなければ絶対に案件を獲得できないのか」というと、そうではありません。

例えばデータサイエンティスト職は初めてであっても、統計学や数学などの素養がある場合は、未経験でもチャンスがあります。「持っているスキルがデータサイエンティストの仕事に具体的にどう関わってくるか」が重要になるでしょう。

例えば、以下は「ランサーズ」に掲載されているデータサイエンス案件で、初心者でも応募可能です。

引用元:ランサーズ

その他、データ分析教育のメンターや研修プログラム監修といった案件もあり、データサイエンティストとしての実務経験が少なくても獲得できる可能性があります。

フリーランスのデータサイエンティストになるには?独立のステップ

ここでは、フリーランスのデータサイエンティストになるための具体的なステップを見ていきましょう。

ステップごとに取り組むべき内容を、以下で解説します。

まずは実務経験を積んでスキルを身につける

もし未経験の段階からデータサイエンティストを目指すのであれば、まずは企業に正社員として就職・転職し、実務経験を積みましょう。

独学でスキルを学ぶよりも、企業での実務を経験したほうがデータサイエンティストとしてのスキルを身につけられます。また、職場での先輩や同僚との切磋琢磨が自身の成長につながるということもあります。

全くの未経験からの出発なのでいきなりの就職・転職が不安だという人は、スクールで学んでから就職するのもよいでしょう。各種ビジネススクールでデータサイエンティスト養成講座が開かれています。オンライン完結型のものもあり、働きながら転職活動の一環として学ぶこともできます。

フリーランスとして活動するなら、最低でも1年、基本的には3年以上の実務経験を積みましょう。フリーランスは即戦力スキルが求められるので、実務経験が少ないと安定して案件を受注するのは困難です。ITプロパートナーズでも、案件を受注できるワーカーは3年以上の実務経験者が多くなっています。

可能であれば副業やフリーランス案件を試す

データサイエンティストとしての仕事にも慣れ、生活にゆとりが出てきたら、データサイエンティストとしての副業案件を受けてみるという手があります。

データサイエンティストの守備範囲はとても広いので、副業として選べる案件も多種多様に存在しています。例としては、以下のようなものがあります。

  • データベースの構築
  • データ分析
  • マーケティングプランの構築
  • 新規商品開発のコンサルティング
  • 技術監修
  • ビジネススクールの講師

経験の積み上げとともに、高単価案件、大きなプロジェクトの案件を受注していくようにしていきます。

データサイエンティストは副業できる?案件の取り方や必要スキル

人脈づくりと一定の貯金ができたら独立する

会社員時代は積極的に人脈づくりに努めることをおすすめします。フリーランスになってからの案件獲得の方法は、知人の紹介も多くあるからです。

勤めているのが大きな会社であれば、部署横断型のプロジェクトに積極的に参加する、社内報に投稿する、懇親会・レクリエーションに顔を出すなどをしましょう。

社外に人脈をつくるには、ツイッターやフェイスブックなどのSNSの活用が欠かせません。まだアカウントを持っていない人は、すぐに作成しましょう。ビジネス系のオンラインサロンや異業種交流会、ビジネスマッチングアプリの活用なども有効です。

また、独立前に一定の貯金をしておくことも大切です。独立してすぐに案件を受注できるとは限らないため、しばらくの間は収入が途切れることを想定して生活費を貯めておかなければなりません。独立前に1年程度の生活費を貯めておくと安心でしょう。

ある程度の貯金があると生活費の心配がなくなるため、気持ちに余裕を持って活動できます。

必要に応じて資格を取得しておく

データサイエンティストになるための特別な資格はありません。しかし、資格の勉強は学びになりますし、案件獲得のアピール材料になることもあります。関連する資格は、必要に応じて取得しておくと役立つでしょう。

データサイエンティストに関連する資格には以下のようなものがあります。

  • 統計検定2級以上
  • オラクルマスター
  • 応用情報技術者試験
  • OSS-DB技術者認定試験
  • G検定・E資格
  • Python3 エンジニア認定データ分析試験
データサイエンティストにおすすめの資格は?試験の難易度・勉強法を調査!

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フリーランスデータサイエンティストの案件の探し方

晴れて独立し、フリーランスになったデータサイエンティストは、どのように案件を獲得すればよいのでしょうか。具体的な案件の探し方を紹介していきます。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントは、仕事を探しているフリーランスと人材を求めている企業を仲介するサービスです。これまでの経験や持っているスキル、希望の条件などをエージェントの担当者に伝えると、それに合う案件を紹介してくれます。

自分で営業しなくても案件を見つけられるのがメリットで、エージェントを介することで個人では契約が難しい大企業の案件を受注できる可能性もあります。実務経験やスキルが十分にある人は、まずフリーランスエージェントの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ITプロパートナーズでは、データサイエンティストの案件も扱っています。エンド直案件が9割で高単価な案件を多く取り扱っているので、ぜひご活用ください。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングサービスを利用して、案件を獲得するという方法もあります。クラウドソーシングとは、インターネット上で企業が不特定多数に業務をアウトソーシングする形態です。

クラウドワークスランサーズココナラなどが有名なクラウドソーシングのプラットフォームですが、これらを利用してフリーランスが案件を受注する方法は今や一般的になってきました。

クラウドソーシングサイトの活用は、案件を獲得しやすい反面、データサイエンティストの仕事としては単価が低いことが多いので、その点は注意が必要です。データサイエンティストの案件はもともと高単価なのですが、クラウドソーシングサイトで募集されている案件はそこまで高度なスキルが求められないものも多々あり、その分単価が抑えられているといえます。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

知人・友人・前職などからの紹介

前章で少し触れたように、友人・知人や以前勤めていた会社の同僚・取引先などから紹介を受け、案件を受注する方法もあります。

データサイエンティストの数自体がまだまだ少ない日本では、コネを使って担い手を探そうとする企業も多く、人づてに案件が紹介されるケースが多くあります。そうした点でも「人脈を持っている」ということは、フリーランスにとって強いアドバンテージになるのです。

フリーランスのデータサイエンティストが単価を上げる方法

フリーランスとして歩み始めた当初は、比較的低価格の案件であったとしても、あえて引き受ける場面があるかもしれません。それでも、経験の積み重ねとともに単価を上げていく努力をしていくことが必要になります。

データサイエンティストとして案件の単価を上げる方法を解説します。

データサイエンティストとしてのスキル向上

前章で述べた関連資格を取得し、スキルを向上させることは、データサイエンティストとして案件の単価を上げる材料となりえます。知識やスキルを証明する意味でも、実務経験や保有している資格はしっかりとクライアントに示すようにしましょう。

スキルアップを目指すには、「エンジニアが集まる勉強会で最新情報をキャッチアップする」「新たな資格取得を目指す」といった方法があります。特にデータの分析や活用に関しては新たな技術やツールの登場が予想されるので、最新情報について常にアンテナを張っておきましょう。

プロジェクトマネージャーなどを経験し、市場価値を上げる

実務経験を積み重ね、仕事で結果を出していけば、クライアントの信頼を勝ち得ることになります。さらにその仕事の質が高ければ高いほど評価は上がり、データサイエンティストとしての市場価値も高まります。

プロジェクトマネージャーなどの責任ある立場で案件に関わり、成果を上げていくことで、一流のデータサイエンティストとして認められていくことになります。

コンサルティング能力を身につける

データサイエンティストとしての仕事のゴールは、クライアント企業が抱える課題解決のための提言になります。それをなしえるためには、単なるエンジニアのスキルだけでは決定的に足りません。クライアントへのヒアリング能力、論理的思考能力、プレゼンテーション能力などの総合力、つまりビジネスコンサルタントとしての力量が求められるのです。

クライアント企業の真のニーズを満たすことに成功すれば、継続的な案件獲得にもつながるでしょうし、案件の高単価化も可能になるでしょう。

英語を身につけ海外企業の案件を獲得する

英語を身につけて、外資系企業の案件を獲得するという方法もあります。海外、特にアメリカでは、日本よりもデータサイエンスの必要性が企業の共通認識となっており、データサイエンティストのニーズも高い傾向にあります。

外資系企業は社内公用語が英語であることが多く、ドキュメントやレポートも英語が求められることが少なくありません。データサイエンティストとしてのスキルにプラスして、英語スキルを身につけることで希少価値が生まれ、外資系企業の案件獲得を狙えます。

外資系企業の案件は高単価であることが多く、データサイエンティスト+英語の組み合わせは、難易度は高いですが高収入を実現する道であるといえます。

フリーランスのデータサイエンティストのキャリアパス

フリーランスのデータサイエンティストは、どのようなキャリアパスを描いていくのか、気になっている方も多いでしょう。

ここでは「コンサルタント」「マーケター」「クオンツ」「AI開発エンジニア」の4つに触れ、それぞれの仕事内容や違い、難易度について解説します。

コンサルタント

コンサルタントは、クライアントの課題を解決する職種です。データサイエンティストとして培ったスキルは、いわゆる専門知識であり、それを生かした仕事ができます。社内に向けて業務を行うデータサイエンティストとは異なり、社外のクライアントに向けて戦略を提案するのがコンサルタントの仕事です。

コンサルタントは、クライアントと仕事をしなければならないため、データサイエンスの基礎だけでなく高いビジネス力も求められます。もちろん難易度は低くありませんが、データサイエンティストからコンサルタントへのキャリアパスは、定番の1つでもあります。

フリーランスコンサルタントになるには?独立後の年収・単価相場

マーケター

マーケターは、統計に関する専門的な知識を生かして、自社のマーケティングを最適化する職種です。データサイエンスの知見を用いるデータサイエンティストから一歩進み、「データサイエンスの知見を生かしたマーケティング」を使って課題を解決します。マーケティングに特化している点で、データサイエンティストとは仕事内容が異なります。

データサイエンスの知識に加えて、マーケティングのスキルが必要になるため、比較的ハードルは高いといえます。

フリーランスWebマーケティング案件の種類ごとの単価相場

フリーランスWebマーケティングは稼げる?なり方や年収、案件例

クオンツ

クオンツは、企業によって細かな定義が異なるものの、一般的に「モデルを乗せたシステム開発ではなく、そのモデル自体を開発する」仕事です。そのため、すでに完成しているモデルやライブラリを用いるデータサイエンティストとは、仕事内容が異なります。

クオンツは、高度な数学力やプログラミング能力が必要になりますが、特定の資格が条件になっているわけではありません。数学的な素養があればクオンツになることは難しくないでしょう。

AI開発エンジニア

AI開発エンジニアは、AIを企画・設計・実装・テストする仕事です。データサイエンティストとほぼ同義ではありますが、より「ものづくりの力」が重視される傾向があります。

AI開発エンジニアは、技術力に加えてチームでプロジェクトを進めるコミュニケーションスキルや調整スキルも必要です。開発現場での実務経験の質・量によって、AI開発エンジニアの道が開かれるかどうかが決まるでしょう。

AIエンジニア(機械学習)がフリーランスになるには?必要スキルや案件例

フリーランスのデータサイエンティストとして活躍し続けるためのポイント

フリーランスのデータサイエンティストとして長く活躍し続けるには、情報収集を怠らないことが大切です。IT業界は変化が激しく、新しい技術やツールが次々と登場してくるため、最新情報を常にキャッチアップする姿勢が重要になります。

また、データサイエンティストを取り巻く状況や自分のスキルなどに応じて、方向性を見極めることも大切です。場合によっては、先ほどデータサイエンティストのキャリアパスとして紹介した職種へ転換するなど、柔軟な動きも必要だといえます。

まとめ

求められる知識とスキルが幅広いがゆえに、希少性が高くなっているデータサイエンティストは、これからも重宝される職種であるといえるでしょう。その意味で、フリーランスのデータサイエンティストは、とても夢のある職業ではないでしょうか。

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