フリーランスのイラストレーターになるには?始め方や案件獲得の流れ

こんにちは、ITプロマガジンです。

働き方が多様化する昨今、「会社員からフリーランスのイラストレーターとして独立したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、フリーランスのイラストレーターとして働くとはどのようなことなのか、会社員イラストレーターとは何が違うのかを解説します。平均収入や案件例、独立にあたってやるべきことや成功のポイントまで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なおイラストレーターを含め、フリーランスのデザイナーになる方法など総合的な情報については「フリーランスデザイナーになるには?年収や注意点、案件獲得方法も解説」で解説していますので、併せてご覧ください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

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目次

フリーランスと会社員イラストレーターの違い

同じイラストレーターであっても、フリーランスと会社員を比較するとさまざまな違いがあります。違いを一覧でまとめると、以下のとおりです。

フリーランス会社員
収入不安定毎月固定
必要スキル・イラストのスキル
・営業力
・高いコミュニケーション能力など
イラストのスキル
社会的信用低い高い

以下では、会社員イラストレーターと比較した場合の、フリーランスイラストレーターの特徴を紹介します。

高い収入を得られる可能性はあるが安定しない

フリーランスは担当する案件ごとに報酬を受け取れるため、高単価の案件を受注したり、多くの案件をこなしたりすれば高い収入を得られる可能性もあります。例えば、ITプロパートナーズでは、月単価〜90万円の案件も掲載されており、年収1,000万円も実現可能です。

ただし、常に仕事を獲得できるという保証はないため、収入は安定しづらいです。

一方、会社員は勤め先から毎月固定の給料を受け取れます。想定以上の高収入を得られる可能性はほとんどないものの、継続的に安定した収入を得られます。

営業力が求められる

フリーランスのイラストレーターは、自ら営業活動をして仕事を獲得しなければなりません。高単価な案件を受注するには、実績だけでなく営業力も必要です。クライアントのニーズを理解するスキルも求められるでしょう。

しかし、クラウドワークスやランサーズなどのビジネスマッチングサイトを利用すれば、案件を募集している事業主も多く、比較的手軽に仕事を獲得できます。

一方で会社員のイラストレーターの場合、自分で営業活動を行う機会は基本的にありません。会社から与えられた仕事に集中して取り組むパターンが多いです。

フリーランスイラストレーターの営業方法7選と営業せず仕事を取る方法

オリジナリティやセンスがより求められる

フリーランスのイラストレーターとして仕事を得るには、個性が必要です。オリジナリティやセンスが光るイラストを描けなければ、わざわざ仕事を頼もうと思ってもらえないでしょう。

会社員のイラストレーターは、会社に求められているテイストのイラストを描きます。そのため、イラストのスキルさえあれば、個性を出せなくてもきちんと仕事に対応できます。

高いコミュニケーション能力が求められる

フリーランスはさまざまな相手と関わりながら仕事を進めます。営業活動や受注後のやり取りをスムーズに進めるには、高いコミュニケーション能力が必要です。円滑に会話するだけでなく、会話を通してクライアントのニーズも理解しなければなりません。

会社員のイラストレーターは、コミュニケーションをとる相手が限られています。もちろん、周囲と協力して仕事を進めるための協調性は必要です。しかし、クライアントと交渉する場面はないため、ある程度のコミュニケーション能力さえあれば問題ありません。

社会的信用度が低い

一般的に、フリーランスは会社員と比べて社会的信用度が低いと言われています。すでに触れたとおり、フリーランスは収入が不安定になりやすいからです。フリーランスは、クレジットカードを作ったり、賃貸物件の契約をしたりする際の審査で不利になる場合もあります。

フリーランスイラストレーターの平均年収

フリーランスイラストレーターの場合、個人のスキルや経験によって大きく収入が異なるため、年収もバラバラになります。したがって、一概に平均年収を算出するのは難しいと言えます。日本イラストレーター協会によれば、フリーランスのイラストレーターの単価相場は、モノクロイラストで3,000〜5,000円、カラーイラストで5,000〜10,000円となっています。この単価をもとに、「自分なら1ヶ月でどれくらいの数のイラストを制作できるか」を考慮することで、おおよその年収を割り出すことができるでしょう。

なお、正社員として働くイラストレーターの平均年収については、求人ボックスのデータによると362万円です。また、厚生労働省による職業情報提供サイト「job tag」によると、年代別で見た場合の正社員イラストレーターの平均年収は以下のようになっています。

年代年収
20代前半約342万円
20代後半約405万円
30代前半約477万円
30代後半約594万円
40代前半約592万円
40代後半約568万円
50代前半約717万円
50代後半約512万円

上記の通り、40代までは右肩上がりで年収が上がっていくものの、その後は停滞する、という推移になっています。50代前半で金額が跳ね上がっていますが、正社員ということで管理職への昇進が多い年代であることが要因の一つかもしれません。

フリーランスの場合、正社員のように安定的な年収推移とはなりにくいですが、その分、努力次第で20代から高い年収を得ることも可能です。正社員イラストレーターの平均年収を基準にして考え、それ以上稼げそうかどうかを判断しながらフリーランスになるべきかを判断するのもよいでしょう。

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ITプロパートナーズでは、高単価な案件を多く扱っています。フルタイムはもちろん、週2日・3日〜稼働可能な案件もありますので、ぜひお気軽にご相談ください。

フリーランスのイラストレーターの案件例

現在、イラストレーターのフリーランスの案件は、下記のようなものがあります。

案件例①:【アートディレクター】自社開発のゲームにて、社内外のイラスト管理をお手伝いいただける方募集

案件名【アートディレクター】自社開発のゲームにて、社内外のイラスト管理をお手伝いいただける方募集!
案件単価案件単価:〜700,000 円/月
勤務地新宿三丁目
スキル・イラスト発注に必要な仕様書・指示書の製作・監修
・Photoshopなどのイラストレーションツールに関する3年以上の使用経験
・リアル系や厚塗り系のイラスト製作・監修
職種・ポジションイラストレーター,アートディレクター

開発中のカードゲーム案件でアートディレクターとして参画する案件です。実際にイラストを製作する下流工程ではなく、スケジュール管理や仕様書作成といった上流工程を担当する案件になります。戦国系のアプリやゲームのイラストに関わった経験があると歓迎されます。

案件例②:【Adobe XD/figma】エンタメ領域におけるイラストレーターの案件・求人

案件名【Adobe XD/figma】エンタメ領域におけるイラストレーターの案件・求人
案件単価案件単価:〜900,000 円/月
勤務地フルリモート
スキル・イラスト作成ツール用いたデザイン経験(CLIP STUDIO PAINT等)
・メタバース/アニメーションへの興味
職種・ポジションイラストレーター

アニメ系やVtuber系のデザインを作成する案件です。CLIP STUDIO PAINTやAdobeのツールが使用できることが必須条件ですが、メタバースやアニメーションの案件に関わったことがあると仕事がしやすくなります。

案件例③:人気ネイティブアプリゲームのイラストレーター案件

案件名人気ネイティブアプリゲームのイラストレーター案件!
案件単価案件単価:〜600,000 円/月
勤務地渋谷
スキル・イラスト発注に必要な仕様書・指示書の製作・監修
・Photoshopなどのイラストレーションツールに関する3年以上の使用経験
・リアル系や厚塗り系のイラスト製作・監修
職種・ポジションイラストレーター,アートディレクター

スマホ向けのゲーム事業に特化した企業の案件で、3Dモデルの製作や修正が主な業務となります。スマホゲームが好きな方には向いている案件かもしれません。

フリーランスイラストレーターになるには?始め方を経験別で紹介

フリーランスのイラストレーターになるには、主に3つの方法があります。この項目では、フリーランスイラストレーターになるためのパターンを解説します。

経験者は可能であれば副業を経験してから独立する

会社員のイラストレーターなどで経験がある場合でも、すぐに独立するかどうかは慎重に判断した方がよいです。なぜならば、フリーランスと会社員では働き方がまったく違うからです。したがって、イラストレーターとしての一定の経験がある場合でも、まずは副業を経験し、フリーランスとして仕事をすることがどういうことなのかを知った上で、独立するかどうかを決めた方がよいでしょう。

なお、十分なスキルと経験があり、友人・知人・仕事の関係者などにフリーランスイラストレーターがいることから働き方についてもよく知っている、というような場合は、「すぐに独立する」という選択をしてもいいかもしれません。

イラストレーターが稼げる副業10選!おすすめ案件と稼ぎ方を解説

新卒でフリーランスになる

学校を卒業したばかりでも、新卒でフリーランスになることは可能です。ただし、仕事に対応できるレベルのスキルがあり、スムーズに収入を得られる状態を事前に作っておかなければなりません。

新卒でいきなりフリーランスになると実務経験がないため、案件によっては募集条件を満たせない可能性もあります。できれば、以下で説明する流れで実務経験を積み、そのうえでフリーランスを目指したほうが成功しやすいでしょう。

未経験者はスキルや実績をつけてからフリーランスになる

未経験からでは受けられる案件がほとんどないので、スキルや実績を付けたうえでフリーランスを目指しましょう。未経験からフリーランスになるまでの具体的なステップを説明します。

1.実務経験を積む

イラストレーターの中には、イラストレーターとして働く前から絵を描くのが得意だった方も多いかもしれません。しかし、やはりフリーランスとして独立する前に、「イラストレーターとしての経験」を積んでおくことは大切です。

仕事を依頼するクライアントの立場からすると、同じお金を出すのなら、きちんと実績を積み重ねているイラストレーターにイラストを描いてほしいと思うのは当然のことではないでしょうか。

もしあなたがこれまで一度もイラストレーターとして働いたことがないなら、一度企業でイラストレーターとして働いてから独立することも選択肢に入れましょう。最低でも3年以上の実務経験を積む必要があるでしょう。もちろん、会社に所属するイラストレーターとしての実績も、実務経験に含めて構いません。

2. スクール・独学でスキルアップする

先ほど、フリーランスのイラストレーターには個性やセンスが求められると書きました。

個性やセンスは、がむしゃらに努力すれば鍛えられるものではありません。多くの本を読み、多くの名作を味わい、多くの場所を旅し、いろいろな人と会う中で、磨かれてゆくものだと思います。これも、独学の中の一つと言えるでしょう。

また、イラストの練習も大切ですが、専門的な知識を本格的に学ぶことも、後々のセンスや独自性につながります。いろいろなことにチャレンジして、自分の感性を刺激してあげましょう。そういった場の一つとして、スクールは大変有効です。

イラストのスキルアップに役立つスクールとしては、WinスクールAVIVAなどがあります。IllustratorやPhotoshopなど、イラストやデザインに必須のソフトの使い方を学べます。スキルをしっかり身につけ、フリーランスとして活躍するための土台を整えましょう。

3.フリーランスとして独立する

実務経験を積んだり、スキルアップを図ったりすれば、フリーランスとして独立しやすくなります。フリーランスのイラストレーター向けの案件を探し、実際に受注してみましょう。

実際にフリーランスのイラストレーターとして独立した方も確認できました。

最初から高単価な案件を獲得できるとは限りませんが、積極的に挑戦していくとリピーターを獲得できたり、評判を聞き付けたクライアントから依頼が舞い込むようになったりする可能性もあります。

フリーランスのイラストレーターになる際に準備しておくこと

フリーランスのイラストレーターになると決めたら、事前に準備しておきたいことがあります。以下で具体的に解説します。

開業届の提出を忘れずに行う

フリーランスとして活動するにあたって、必ず開業届を出しましょう。所得税法上、開業届は開業した日から1カ月以内に提出しなければなりません。

開業届を提出しなくても罰されることはありませんが、青色申告して控除を受けるためには、開業届の提出が必須です。

開業届の提出はそれほど難しくありませんので、忘れずにおこないましょう。書類は、以下の国税庁のWebサイトからダウンロードできます。

[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

税金・保険の知識を得ておく

フリーランスになると、お金まわりの管理もすべて自分でやらなければなりません。まず、毎年の納税や確定申告のために、フリーランスに関係する税金のことをあらかじめ学んでおくのは必須でしょう。

さらに、フリーランスになると保険についても考える必要があります。病気やケガはもちろん、納品物のミスやパソコンへのウイルス感染などでクライアントに損害を与えてしまうリスクにも備えなければなりません。

加えて、請求書の発行方法もマスターしておく必要があります。これらお金の問題については、ぜひ独立前に理解しておきましょう。

資金に余裕を持っておく

フリーランスとして独立したあと、順調に仕事が舞い込むとは限りません。クライアントとの信頼関係を築き、安定した収入を得られるようになるまで、時間がかかるケースもあります。

仕事を受けられない時期がある程度続いても生活に困らないよう、最低でも6ヶ月は給料が入ってこなくても生活できる程度の資金を用意しておきましょう。

名刺をつくっておく

フリーランスのイラストレーターになるなら、自分の名刺を作っておきましょう。名刺があれば、営業活動や交流会などで自分自身を売り込みやすくなります。名刺がない場合、それだけで仕事の依頼を受けるチャンスを失う可能性があるため注意が必要です。

名刺はIllustratorやPhotoshopなどで作れます。素敵で分かりやすい名刺を作成すれば、名刺そのものが自分をアピールする材料にもなるでしょう。

フリーランスに名刺は必須!記載項目や名刺作成サービスも紹介

ポートフォリオを作成しておく

フリーランスのイラストレーターとして仕事を受ける際は、過去の作品をポートフォリオにまとめて提示する必要があります。クライアントはポートフォリオを参考にして依頼するかどうか決めるからです。これまでに制作した作品を分かりやすくまとめ、自分のスキルや実績をしっかり伝えましょう。

ポートフォリオの形式は、冊子またはWebサイトです。冊子のポートフォリオを用意しておくと、打ち合わせの際もすぐに自分の作品を提示できます。Webサイトのポートフォリオもあれば、より多くの人に自分の作品へ興味をもってもらえるきっかけになるでしょう。ポートフォリオにはイラストそのものだけでなく、工夫した点や制作期間などの情報も添えるとより分かりやすくなります。

人脈をつくっておく

フリーランスとして活動するなら、人脈をつくっておくのも必要な準備です。人脈が広がれば、案件を受けられる経路を増やせる可能性があります。自分の人柄やスキルを理解した人から仕事を受けられるので、ミスマッチも防げます。

また、同じ分野で活躍している人に相談できるのも大きなメリットです。仕事の相談はもちろんですが、フリーランスでは前述したように開業や税金手続きなど、会社員では経験しない慣れない作業もあります。独立したてでこれらを相談できるのは心強いことです。

フリーランスのイラストレーターの案件獲得方法

フリーランスは基本的に、自分で仕事を探さなければいけません。ここでは、フリーランスのイラストレーターが仕事を探す方法を説明します。

クラウドソーシングを利用する

ランサーズやクラウドワークス、ココナラといったクラウドソーシングサイトには、フリーランスや複業する人が取り組める多種多様な仕事が掲載されています。こうしたサイトでイラスト募集の依頼を探す方法があります。

クラウドソーシングでの仕事探しはほかの方法に比べて手軽ではありますが、個人からの依頼も多く、一般的には1回きりの契約です。企業案件などほかの手段で得られる仕事に比べて報酬は低く、しかもメッセージを数回交換する必要もあるので、初心者で経験を積みたいならともかく、本気で稼ぎたいならクラウドソーシング以外の方法をおすすめします。

クラウドソーシングサイトおすすめ14選!初心者が副業で稼ぐコツとは

コンテストに応募する

世の中では、たくさんのイラストコンテストやイラストコンペが開催されています。条件やルールが設定されているコンテストが多く、入賞するとイラストが商品化されたり、賞金がもらえたりします。

コンテストでの入賞・入選をプロフィールに記載することで、クライアントからの注目度も高まり、ほかの仕事にもつながるでしょう。現在どのようなコンテスト・コンペが実施されているかは、各種コンテスト情報サイトで簡単に確認できます。

コンテストで入賞することは難しいですが、エントリーすれば、スキルアップのモチベーションにもなるでしょう。

ストックイラストを始める

「ストックイラスト」とは、PIXTAやAdobe Stockのようなストック素材サイトで配布されているイラストのことをいいます。こうしたサイトに向けてイラストを制作・販売するのも、フリーランスのイラストレーターが収入を得る手段の一つです。

1回の利用で受け取れる報酬は通常の仕事よりも少ないのですが、その後もイラストが利用されるたびに利用料が支払われます。働いていない時間にも収入が積み重なっていくのがストックイラストのメリットです。

ホームページ・SNSで情報発信する

フリーランスとして働いていくにあたって、積極的な情報発信は欠かせません。自分のホームページを設置して、実績や過去の作品を掲載しましょう。

また、SNSでの情報発信も効果的です。InstagramのハッシュタグやTwitterのリツイート機能などを活用すれば、これまでリーチできなかった層にも自分の存在を知ってもらえます。

他にも、描いたイラストをSNSに投稿し、ファンを獲得すれば直接依頼がきたり、イラストの書き方やキャリアの積み方などの技術的な部分を投稿し、ファンを獲得して仕事に繋げる方法もあります。

知人・友人の紹介

フリーランスとして仕事を得る手段として、意外に多いのが知人や友人からの紹介です。

フリーランス同士のイベントや、講演会、勉強会などに参加し人脈を広げていけば、将来的に仕事に困ることはなくなるでしょう。

フリーランスの中には、仕事をするだけではなく依頼している方も多く、知り合いになれば仕事の話は自然に来るので、仕事が欲しい方は人脈を広げることも有効です。

クリエイター向けのイベントに参加する

クリエイター向けのイベントに参加するのも案件獲得につながる方法です。

イラストレーターを対象とした勉強会や交流会、セミナーなどのイベントには同じ仕事をしている人たちが集まっているので、情報交換が活発に行われています。積極的に参加すれば、案件の獲得につながる可能性があります。

インターネットで「クリエイター 交流会」と検索すると応募フォームが出てきます。他にもSNSで検索すると、イベント情報について告知があったり、他のイラストレーターと繋がることができるので、積極的に調べてみましょう。

エージェントを活用する

エージェントは、イラストレーターの仕事を紹介してくれる会社です。エージェントを利用して仕事を受けた場合、報酬から10%〜20%の手数料が引かれますが、その分、営業活動や単価交渉など、本業以外の多くの部分を補ってくれます。

エージェントが紹介する仕事にもさまざまな形態があります。会社員と同じように週5で働くケースもあれば、リモートワークとして好きなところで働いて、週1で会社に行くケースもあります。

フリーランスイラストレーターが登録すべきおすすめサイト・エージェント

ここでは、フリーランスイラストレーターが仕事を探す際に活用できるおすすめのサイトやエージェントを紹介します。

初心者向けおすすめサイト

フリーランスのイラストレーターとして働く方が登録しておきたいサイトをご紹介します。

クラウドワークス

クラウドワークスには、イラストだけでなく多様な仕事の依頼が集まります。キャラクターイラスト、商品やサービスのイメージイラスト、バナーやロゴなどさまざまな仕事があり、ほとんどはコンペ方式です。

初心者でも受注しやすい案件が多くありますが、イラストレーターとして経験を積んでいれば、他のユーザーより案件を受注しやすくなるでしょう。

ココナラ

引用元:ココナラ

ココナラは、自分の得意スキルを手軽に販売できるスキルマーケットです。サービスの販売はすべてネット上で行えるため、場所にとらわれずに利用できます。イラストの出品者は多いため、オリジナリティを意識して出品することがポイントです。

初心者でも受注しやすい案件が多くありますが、イラストレーターとして経験を積んでいれば、他のユーザーより案件を受注しやすくなるでしょう。

BASE

引用元:BASE

BASEは、無料でオンラインショップを制作できるサービスです。自分の描いたイラストを売ることはもちろん、自作イラストを使ったオリジナルのTシャツやスマートフォンケースを作って販売できる機能もあります。

SNSでイラストの投稿をしてファンを獲得すると、ユーザーからイラストが載ったトートバッグやクリアファイルなどのグッズが欲しいという要望が集まるので、グッズ販売も頭に入れておくと良いでしょう。

経験豊富な人向けおすすめエージェント

続いて、フリーランスのイラストレーターが登録しておきたいエージェントをご紹介します。

ITプロパートナーズ

最初におすすめするエージェントは、弊社ITプロパートナーズです。仲介会社を挟まずエンドクライアントと直接契約しており、中間マージンが取られないので、単価の高い案件が豊富に見つかります。

また、ITプロパートナーズの魅力として、「週2〜3の稼働でOK」「リモートワークOK」の案件が多いことも挙げられます。柔軟な働き方が叶うので、フリーランスとして独立したあとはもちろん、副業可の会社であれば独立前の力試し・スキルアップにも活用できるでしょう。

また、保険・税金・契約など、法律関係の不安を取り除けるサポートサービスも充実しています。

レバテッククリエイター

レバテッククリエイターは、Web・ゲーム業界のクリエイター専門のフリーランスエージェントです。

個人での獲得が難しい案件なども豊富にあり、幅広い選択肢からユーザーの希望に合った案件を提案します。商談の調整や条件の交渉、契約手続きなど、フリーランスのバックオフィス業務も全面的にサポートしてくれる特徴があります。

フリーランスイラストレーターの仕事の進め方

フリーランスイラストレーターの仕事の進め方としては、以下のような流れになります。

  1. 見積もりの相談
  2. 契約締結
  3. クライアントに対するヒアリング
  4. ラフ案の提出
  5. イラスト制作
  6. 納品

まずはクライアントから相談を受けた際に、見積もり金額を提示します。見積もりに納得してもらえたら、正式な契約へと移行します。

その後、クライアントから具体的な要望をヒアリングし、どのようなイラストを求めているのかを把握します。クライアントによって、どんなイラストを必要としているのかはまったく異なります。

  • ソーシャルゲームキャラクターのデザイン
  • 企業・自治体向けのデザイン
  • 広告・パッケージのイラスト

正社員イラストレーターならば、ヒアリングは別の担当者が行ってくれるケースもありますが、フリーランスの場合、案件に関するすべての仕事を自分でこなさなければなりません。したがって、ヒアリングも重要な仕事だと認識しておきましょう。

制作するイラストが決まったら、まずラフ案を作成します。ここでクライアントからOKをもらえたら、いよいよ実際のイラストを制作し、完成したら納品します。修正依頼がなければ、ここで納品完了となります。

フリーランスのイラストレーターとして成功するための5つのポイント

「成功しているフリーランス」と「そうでないフリーランス」は、何が違うのでしょうか?

フリーランスとしての活動を成功させているイラストレーターの多くは、次にご紹介する5つのポイントを押さえています。ぜひ、参考にしてください。

フリーランスとしての活動プランを明確にしておく

フリーランスのイラストレーターになるなら、事前に活動プランを考えておきましょう。一口にイラストレーターと言っても、働き方や対応範囲は人によって異なります。自分自身がどのようなイラストレーターになりたいのかイメージし、それを実現するために何が必要か考えることが大切です。

案件獲得経路を増やす努力をする

継続的な安定収入を得るには、案件獲得経路を増やす努力が必要です。1つの経路に頼ってしまうと、収入源が途切れてしまう恐れがあります。

例えば、エージェントやクラウドソーシングなどの案件獲得サービス、人脈による案件の依頼、SNSやブログからの依頼など、幅広く仕事を受けられる環境づくりを進めておきましょう。

継続案件を受注する

フリーランスとして独立することのデメリットは、多くの人がイメージしているとおり、「収入面での安定性に欠けること」です。しかし、継続が前提となっている案件を受けることができれば、そのデメリットを補えます。

一つでも継続しやすい案件を受注していれば、精神的にも余裕ができて、残りの時間で新しいチャレンジがしやすくなるというメリットもあります。

フリーランスイラストレーターの仕事の取り方10選と登録すべきサイト

スケジュール管理を徹底して納期を守る

フリーランスイラストレーターは納期までにイラストを提出するのが仕事であるため、スケジュール管理の徹底が必要です。納期に遅れるとクライアントに迷惑がかかるだけでなく、信用を失って仕事が減る恐れがあります。

スケジュール管理をするには、自己管理能力が重要です。自分自身をしっかりコントロールし、無理のないスケジュールを組みましょう。

クライアントが求めるものを作成する

クリエイターとして、自分の作りたいものを作る楽しみはもちろん大きなものですが、仕事ではあくまでも「クライアントのニーズに応えること」を優先する必要があります。

たしかにイラストレーター個人の独自性やセンスは重要なのですが、まずはクライアントの要望をしっかり聞き取って、それをベースにしつつ自分のセンスを発揮することが大切です。

フリーランスイラストレーターとして収入アップするには?

フリーランスイラストレーターとして活動する際に、より一層収入を上げるためには、以下のようなことを意識するようにしてください。

ニッチ市場の開拓や売れっ子を分析する

イラストレーターとして収入を得るには、ニッチ市場を開拓するのも1つの方法です。ニッチ市場には競合が少なく、活躍のチャンスが多くあります。また、コアなファンがついて安定的な収入につながる可能性もあります。

また、売れっ子のイラストレーターのイラストや活動を分析し、成功の秘訣を探るのも効果的です。売れっ子のイラストレーターについて深く知れば、世の中が求めているイラストの傾向や仕事を獲得するコツなども分かります。

アートディレクターになる

イラストレーターの経験を活かし、アートディレクターとしてより高単価な案件の受注を目指す方法もあります。アートディレクターとは、プロジェクトのクリエーターチームをまとめるリーダーです。進捗や納期の管理、スケジュールの確認、クライアントやメンバーとの打ち合わせなど、制作ではなくプロジェクトを円滑に進めるための業務を担当します。

アートディレクターになるには、イラスト以外の関連スキルも身につけているとよりよいです。たとえば、イラストはWebデザインと相性が良いので、両方のスキルや知識があるとプロジェクトをまとめる際も役立つでしょう。なお、弊社ITプロパートナーズでも、以下のようなアートディレクターの高単価案件を取り扱っています。

案件名【LPO/EFO/CRO/デザインディレクション】不動産投資プラットフォームのLP改善・バナー制作の案件・求人
案件単価〜900,000円/月
勤務地リモート
スキルLPO/EFO/CRP,Webデザイナー,アートディレクター
職種・ポジションディレクター

フリーランスイラストレーターの需要と将来性

最後に、フリーランスのイラストレーターにはどの程度需要があるのか、そしてどの程度将来性があるのかを解説します。

イラストレーター全体に言えることですが、紙媒体での需要は減り、デジタル媒体での需要が増えています。最近では、特にスマートフォンゲームやアプリで使われるイラストへの需要が高まっている印象です。そうした媒体でのイラストとして、万人受けするキャラクターイラストを描くスキルがあると、活躍の場が増えるでしょう。

ただ、近年ではデジタルイラストを描けるツールが手に入りやすくなったことで、プロだけでなく、アマチュアでイラストを描く人も増えました。プロのイラストレーターとして生き残っていくためには、ただ絵が上手いだけでなく、クライアントのニーズにいかに応えられるか、ビジネスの視点からいかに的確な提案ができるかが試されるでしょう。

将来性を考えると、ただクライアントから依頼を受けてイラストを描くだけでなく、自分のイラストを使ったオリジナルグッズを制作・販売することもおすすめです。加えて、Webデザインのような隣接する分野のスキルも身につければ、より重宝される人材となるでしょう。

まとめ

今回は、フリーランスのイラストレーターについて幅広く解説しました。フリーランスとして成功すれば、自由な働き方が実現し、会社員イラストレーターよりも高い収入を得られるでしょう。

独立後に成功するためには、実務経験を積むことやスキルアップ、人脈づくりなど、事前の準備も重要です。この記事で紹介したポイントをしっかり押さえて、ぜひフリーランスとしての輝く未来をつかんでください。

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