フルスタックエンジニアになるためのロードマップ【経験別の全工程】

フルスタックエンジニアになるためのロードマップ

こんにちは、ITプロマガジンです。

フルスタックエンジニアを目指すにあたって、「何から始めればいいのか」「どの順番でスキルを身につけるべきか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。フルスタックエンジニアは幅広い技術領域を扱うため、学習の進め方に不安や迷いを感じやすい職種でもあります。

本記事では、未経験・初心者から経験者までを対象に、フルスタックエンジニアになるための具体的なロードマップと、目指す際に押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。理想のキャリアを描くためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

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目次

フルスタックエンジニアとは?仕事内容や役割

フルスタックエンジニアとは、インフラ・フロントエンド・バックエンドといった、システム開発の一連の工程を横断して担当できるエンジニアのことです。UIの実装、サーバー設計、データベース開発、インフラ構築など、扱う業務は多岐にわたり、開発をワンストップで進められる点が大きな特徴です。

担当領域が広く高いスキルが求められるため、年収相場は一般的なエンジニアより高い傾向があります。企業やプロジェクトにもよりますが、十分な実績があれば年収500万〜1,000万円で採用されるケースも珍しくありません。

フルスタックエンジニアとは?仕事内容や年収、必要スキルを解説

フルスタックエンジニアになるためのロードマップ【未経験・初心者向け】

フルスタックエンジニアは幅広い知識とスキルが求められるため、未経験や初心者から目指す場合は段階的にスキルを習得していくことが重要です。

ここでは、未経験・初心者からフルスタックエンジニアを目指すための具体的なロードマップを紹介します。

1.プログラミングの基礎スキル・ITリテラシーを身につける

まず身につけるべきなのが、プログラミングの基礎スキルとITリテラシーです。データ構造やアルゴリズムなど、プログラミングの基礎となる知識はもちろん、データベースやネットワークの基本、サーバー構築に広く利用されるLinuxのコマンド操作など、フルスタックエンジニアを目指すうえで必要な基礎知識は多岐にわたります。

あわせて、開発環境の構築方法や、フロントエンド・バックエンド・インフラなど各領域で使用される主要なプログラミング言語、システムの品質を保つためのソフトウェアテストの基礎も学んでおくとよいでしょう。

これらの基礎がしっかり身についていれば、後のフロントエンド・バックエンド学習もスムーズに進められます。

2.フロントエンド・バックエンド開発スキルを習得する

基礎を習得したら、次にフロントエンドとバックエンドの開発スキルを学びましょう。

フロントエンド開発ではHTML/CSS、JavaScriptに加え、UI/UXデザインの基礎も理解しておくと強みになります。

バックエンド開発ではPythonやJavaといった需要の高い言語、そしてそれぞれのフレームワークに関する知識・スキルが必要です。さらに、APIによるシステム連携、セキュリティ対策などについても理解しておかなければなりません。

3.インフラ領域の知識を身につける

フロントエンド・バックエンドのスキルを身につけたら、次はシステムの基盤となるインフラ領域についても学ぶ必要があります。

近年はクラウド環境での開発が主流のため、AWS・Azure・GCPなど主要クラウドサービスの機能や操作方法は必ず習得しておきたいポイントです。また、Dockerなどのコンテナ技術や、テストやデプロイを効率化するCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の仕組みも理解しておくと、スキルの幅が大きく広がります。

こうしたインフラ技術を身につけることで、アプリケーションが安定して動作する環境を自分で構築・運用できるようになります。

4.要件定義・基本設計の経験を積む

フルスタックエンジニアとしてワンストップで開発を担うには、上流工程である要件定義や基本設計の経験も欠かせません。

個人開発でゼロからアプリを設計・実装してみたり、身近な人に「どんなアプリがほしいか」をヒアリングして要件をまとめてみたりするなど、仕様を決めて形にしていくプロセスを積極的に経験しておきましょう。

このように、ITの基礎から実践的な開発スキル、そして上流工程へと段階的に学習を進めることで、フルスタックエンジニアに必要なスキルを効率よく身につけられます。

フルスタックエンジニアになるためのロードマップ【経験者向け】

すでに開発経験のあるエンジニアがフルスタックを目指す場合、チームをリードできる存在として期待されることが多くなります。そのため、専門領域の強化やクラウド技術・サーバーの理解、マネジメントスキルの向上が重要です。

ここでは、経験者がフルスタックエンジニアを目指す場合のロードマップを紹介します。

1.特定の領域での専門性を強化する

経験者がフルスタックエンジニアを目指す際は、まず自身の得意分野をさらに深めることを意識しましょう。例えば、フロントエンドを主軸としている場合はUI/UX の設計力を磨くなど、幅広い知識の中でも特に専門性の高い領域を持っておくと差別化につながります。

専門性を確立しつつ守備範囲の広い人材は市場価値が高く、フルスタックエンジニアとして高い評価を得られるでしょう。

2.クラウド技術・サーバーの知識を身につける

近年のシステム開発では、クラウドやセキュリティの重要性が急速に高まっています。AWS・Azure・GCPなど主要クラウドの基本機能を理解し、インフラの構築や運用ができるようになると、より実践的なスキルを持つフルスタックエンジニアとして重宝されるでしょう。

さらに、サーバー管理やセキュリティ対策の知識があれば、障害発生時のトラブルシューティングや安全なシステム運用に貢献でき、プロジェクト全体を支える存在として評価されやすくなります。

3.マネジメントスキルの向上を図る

経験者の場合、早い段階でリーダーやマネージャーの役割を任されるケースも多く、マネジメント力も必要になります。タスク管理やプロジェクト進行、チームメンバーとのコミュニケーション、人材育成といったスキルを磨いておけば、より上位の役割を担えます。

フルスタックエンジニアにとって、こうしたマネジメント能力は技術力と同じくらい重要な要素です。この両面を高めていくことで、組織から必要とされるフルスタックエンジニアへと成長できます。

フルスタックエンジニアを目指す際のポイント

フルスタックエンジニアは幅広い技術を身につけるだけでなく、学習やキャリア形成において押さえておくべき点がいくつかあります。ここでは、フルスタックエンジニアを目指す際に知っておきたい3つのポイントを紹介します。

専門領域をつくる

フルスタックエンジニアは担当する領域が広いため、「器用貧乏」と言われることもあります。こうした評価を避けるために、幅広いスキルの中でも「これは得意」と言える専門領域をつくっておきましょう。

例えば、AI・機械学習といった先端技術、AWSなど需要の高いクラウドサービス、セキュリティ領域などは、企業のニーズも高く専門性が活かしやすい分野です。こうした特定領域の強みがあると、フルスタックエンジニアとしての価値が一段と高まります。

最新情報を常にキャッチアップする

IT業界は技術の進化が速く、常に新しい情報を追い続ける姿勢が欠かせません。特にフルスタックエンジニアは複数領域を横断して担当するため、フロントエンド・バックエンド・インフラなど、それぞれの最新トレンドに柔軟に対応する必要があります。

需要の高い技術領域や新しいツールが登場した場合は、積極的に習得を目指しましょう。継続的なキャッチアップは、フルスタックエンジニアとして長期的に活躍し続けるための重要な土台になります。

活躍できる場所を事前に理解しておく

フルスタックエンジニアは、自身の強みが発揮できる環境を理解しておくことも大切です。例えば、ベンチャーやスタートアップなど少人数で開発を進める企業では、1人が複数領域を担当するケースが多く、フルスタックエンジニアが重宝されます。

一方、大規模開発を行う企業では領域ごとに完全分業化されているケースが多く、専門エンジニアのほうが求められやすい傾向があります。

どのような環境で力を発揮できるのかを把握していないと、思うように仕事を得られずキャリア形成にも影響が出てしまうため、こうした状況を事前に把握しておきましょう。

フルスタックエンジニアになるにはどのようなスキルが必要?

フルスタックエンジニアとして活躍するには、幅広いスキルを総合的に身につけなければなりません。ここでは、フルスタックエンジニアに求められる主なスキルを紹介します。

高度な開発スキル

フルスタックエンジニアは上流工程から下流工程まで幅広く関わるため、まず重要になるのが高度な開発スキルです。フロントエンド・バックエンドの両方を理解し、設計から実装まで一貫して対応できなければなりません。

また、ただアプリケーションを作れるだけでは不十分で、要件を整理するヒアリング力、課題を解決する思考力、仕様書や設計書を作成する文書化スキルなど、開発を円滑に進めるための周辺スキルも求められます。

インフラに関するスキル

フルスタックエンジニアには、システムを安定して稼働させるためのインフラ知識も欠かせません。サーバーやネットワークの基礎に加えて、近年の開発現場ではクラウド環境が主流となっているため、AWS・Azure・GCPといった主要クラウドサービスの理解も必須と言えるでしょう。

これらのクラウド技術をはじめ、需要の高いインフラスキルを身につけておくと、対応できる業務の幅が広がるだけでなくエンジニアとしての市場価値も大きく向上します。

データベースに関するスキル

多くのシステムはデータベースを利用するため、フルスタックエンジニアにはデータベースのスキルも求められます。SQLを扱えることはもちろん、データベースの構造設計やパフォーマンス最適化の知識も身につけておきましょう。

データベース設計はシステム全体の品質や性能に大きく影響するため、重要度の高いスキルのひとつです。

マネジメントスキル

フルスタックエンジニアは、開発全体を俯瞰する立場でのマネジメントを任される場面も多い職種です。プロジェクトの進捗管理やタスク管理、関係者との調整、品質の担保など、開発を円滑に進めるための幅広い役割を担います。そのため、全体を統括するマネジメントスキルも欠かせません。

また、技術的な判断を行う際には、チームメンバーの意見をまとめたり、課題に対する優先順位を決めたりと、リーダーとしての判断力も求められます。開発スキルに加えてコミュニケーション力やリーダーシップも磨いておきましょう。

フルスタックエンジニアになるためのおすすめの学習方法

フルスタックエンジニアを目指す方法はひとつではありません。ここでは代表的な学習方法を紹介するので、自分に合ったスタイルを選んで効率よくスキルを身につけていきましょう。

スクールを活用する

未経験者が効率的に学習を進めたいなら、プログラミングスクールの活用がおすすめです。フロントエンドからバックエンド、インフラまで幅広いカリキュラムが用意されており、体系的に学べるのがメリットです。

わからない点は講師に質問できるため、学習につまずきにくい点も大きな魅力でしょう。アプリケーション構築の実践を通して学べるスクールも多く、効率よく実務に近いスキルを身につけられます。

オンライン学習サイトを活用する

同じく未経験者の場合、動画やテキスト教材を提供するオンライン学習サイトを利用し、独学でスキルを身につける方法もあります。無料で学べるサービスも多く、スクールよりも費用を抑えて学習できる点がメリットです。

また、自分のペースで進められるため、仕事の合間や休日を活用して学びたい人にも向いています。気軽に始められるため、まずは基礎を独学で身につけたい人におすすめです。

資格を取得する

IT関連資格を取得し、特定分野の知識を身につけるという方法もあります。

例えば、未経験で基礎を固めたい場合はITパスポート、専門領域をつくりたいならデータベーススペシャリストやネットワークスペシャリスト、設計力を強化したいならシステムアーキテクト試験などがおすすめです。

資格があるとスキルの客観的な証明になるため、転職や実務での信頼性を高める効果も期待できます。

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自身でゼロからWebサービスを開発する

自身でWebサービスを作ってみることも、フルスタックエンジニアを目指すうえで非常に有効な学習方法です。ユーザーニーズを考え、仕様を決め、設計して実装し、リリース後の運用まで行うと、フルスタックエンジニアの仕事の流れを丸ごと経験できます。

本格的なサービスでなくても構いません。小さなアプリを1つ完成させるだけでも、大きな成長につながるでしょう。

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フルスタックエンジニアになった後に検討できるキャリアパス

フルスタックエンジニアとしての幅広い知識と実務経験があれば、キャリアアップやキャリアチェンジの選択肢も大きく広がります。ここでは、フルスタックエンジニアになった後に目指せる代表的なキャリアパスを紹介します。

CTO

CTO(Chief Technology Officer/Chief Technical Officer)は、日本語では「最高技術責任者」と呼ばれ、企業の技術部門を統括する立場です。システム開発や技術選定だけでなく、IT戦略の策定や技術的観点からの経営判断にも関わります。

フロントエンドからバックエンド、インフラまで理解しているフルスタックエンジニアは、技術を踏まえた意思決定を行いやすく、CTOに求められる視点と相性の良い職種と言えるでしょう。

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ITアーキテクト

ITアーキテクトは、経営戦略やビジネス戦略を踏まえたうえで、ITシステムの全体設計や技術方針を策定する職種です。システム構成の最適化や、開発効率・品質を高めるための支援を行う役割も担います。

システム全体を俯瞰しながら設計を行う立場であり、フルスタックエンジニアの経験が大きく活きる職種のひとつです。技術とビジネスの橋渡し役として活躍したい人に向いています。

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エンジニアリングマネージャー

エンジニアリングマネージャーは、技術的な視点を持ちながらチームやプロジェクトをマネジメントする職種です。具体的には、工数の調整や技術的課題の解決支援、エンジニアの評価や育成、採用活動、開発環境の整備などを担当します。

高い技術理解とマネジメントスキルの両方が求められるため、実務経験を積んだフルスタックエンジニアにとって、自然なキャリアアップ先のひとつと言えるでしょう。

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フリーランス

フルスタックエンジニアとしての十分なスキルと実績があれば、フリーランスとして独立する道もあります。フルスタックエンジニアは対応領域が広く重宝されやすいため、高単価案件が豊富です。現在はフリーランスエージェントや人材マッチングサービスが充実しており、経験があれば安定して案件を獲得できる可能性が高いでしょう。

フリーランスエンジニアとは?稼げるのか?実態を紹介

フリーランスエンジニアって実際どう?今から目指す人が知るべき実態とは

弊社ITプロパートナーズは仲介業者を挟まないエンド直案件が多く、フルスタックエンジニアが活躍しやすいスタートアップやベンチャー企業の案件も多く扱っています。独立を検討している人は、ぜひご活用ください。

フルスタックエンジニアの将来性

結論から言うと、複数の領域を担えるフルスタックエンジニアの将来性は明るいと言えます。IT人材不足が続く中で、フロントエンド・バックエンド・インフラまで横断的に理解し、開発を進められる人材は希少です。特に、限られた人員で開発を進めるスタートアップや中小企業では、フルスタックエンジニアの需要が高まっています。

また、技術全体を俯瞰できる点から、将来的にITアーキテクトやマネージャー、CTOといったポジションへキャリアアップしやすいのも特徴です。継続的にスキルを磨き続けることで、市場価値を向上させながら長く活躍できる職種と言えるでしょう。

フルスタックエンジニアがいらないと言われる4つの理由と実際の需要

まとめ

フルスタックエンジニアは幅広い領域を担う分、求められるスキルや学習量が多く、決して簡単な道ではありません。しかし、段階的にスキルを習得し、自分の強みとなる専門領域を持てば、市場価値の高いエンジニアとして活躍できます。

これからフルスタックエンジニアを目指す人は、本記事で紹介したロードマップを参考に、計画的にスキル習得やキャリアアップを進めてみてください。

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