こんにちは、ITプロマガジンです。
Webアプリケーション開発の現場では、フレームワークに関するスキルが求められることが少なくありません。エンジニアを目指すうえで、「フレームワークの基礎や主な種類を知りたい」「自分も使えるようになったほうがよいのか」といった疑問や悩みを抱えているエンジニアの方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、プログラミングにおけるフレームワークとは何なのかを解説しつつ、習得におすすめのフレームワークを紹介します。
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目次
プログラミングにおけるフレームワークとは

フレームワークとは、アプリケーションを効率的・安全に開発するために、あらかじめ設計や構造、ルールなどが定められている「土台」や「枠組み」のことです。根本的なルールを共有することで、複数名で開発を行う際も作業の分担がしやすくなり、効率的かつ安全に作業を進められます。
フレームワークは、家づくりで例えると建築設計図あるいは骨組みに該当します。もしも現場で職人が「ここに柱を立てたい」「窓を増やしたい」などと好き勝手にやれば作業が進まず、手間がかかるうえに無理やり完成させたとしてもチグハグな家になりかねません。
プログラミングにおいても、個人によって設計や構造が異なると作業効率が低下し、バグを生み出す原因にもなります。そこでフレームワークを用いて既存の共通ルール・骨組みを持ちることで、工数やリスクを軽減しているというわけです。
プログラミング言語との違い
プログラミング言語は、コンピュータに命令を伝えるための「言語」です。人間同士がさまざまな言語でコミュニケーションを取るように、コンピュータを動かすにはコンピュータが理解できる言語を使わなくてはなりません。プログラミング言語にはさまざまな種類があり、文法や習得難易度、適した用途などがそれぞれ異なります。各プログラミング言語には、それぞれ対応したフレームワークが存在します。
家づくりで例えた場合、プログラミング言語は建材や大工道具です。家(アプリケーション)を完成させるには、木材やコンクリート、ノコギリといった材料(プログラミング言語)を使い、建築設計図・骨組み(フレームワーク)に従って作業を進める必要があります。
プログラミング言語はアプリケーション開発に欠かせないものですが、フレームワークは必須というわけではありません。補完関係ではあるものの、担う役割は異なります。
ライブラリとの違い
ライブラリとは、アプリケーション開発でよく使われる機能や処理が1つのパッケージになっている「部品のセット」です。必要な時に読み込んで使用します。
ライブラリを家づくりで例えると、システムキッチンのようなものです。コンロや蛇口などを別々に揃えてキッチンを組み立てるのには手間がかかりますが、必要な設備が一体となっているシステムキッチンであれば、導入するスピードが圧倒的に早くなります。
つまりフレームワークはライブラリを使う側であり、役割が根本的に異なります。
プログラミングでフレームワークを使用するメリット
プログラミングでフレームワークを使用する主なメリットは以下の4つです。
- 工数・コストの削減になる
- ルールを統一でき保守性が向上する
- ミス・エラーの防止になる
- 習得することで活躍の場が広がる
各項目を順番に解説します。
工数・コストの削減になる
フレームワークには、データベースとのやりとりやWebページの表示、ログイン機能など、アプリケーション開発で頻繁に使われる機能があらかじめ組み込まれています。フレームワークを使えば、基本的な機能を最初から作る必要がなくなり、開発スピードを大きく向上させることが可能です。
開発にかかる時間を削減できれば、より少ない人数での作業ができるため、人的コストの削減にも役立ちます。特に納期が短いプロジェクトや小規模なチームでの開発を成功させるには、フレームワークによる効率化が欠かせません。また、無駄な作業を減らすことでリソースをコアの部分に集中させられるという点も大きなメリットです。
ルールを統一でき保守性が向上する
フレームワークを使うことで、プロジェクトに取り組むメンバーが共通の方法・認識のもとで作業を進められるため、開発効率はもちろんプログラムの保守性が向上します。フレームワークでは、モジュールの使い方やディレクトリ構成など、開発を行ううえでの基本ルールがあらかじめ定められています。
もしも途中で担当者が交代した場合も、ルールに沿って書かれたコードであれば分かりやすく、内容も把握しやすいため、開発や保守、機能追加などを行う際もスムーズです。また、エンジニア個人の書き方や構成に依存しないため、外部の開発者が加わるようなケースでも支障なく進められます。
ミス・エラーの防止になる
アプリケーション開発では、バグの原因となるミスやエラーをいかに防ぐかが重要です。フレームワークを導入すれば構造的なミスの発生を抑えることができ、品質を安定させるのに大いに役立ちます。
フレームワークには基本的な機能がすでに組み込まれているため、作業量そのものを大幅に削減でき、結果的にバグを減らすことが可能です。
習得することで活躍の場が広がる
多くの現場では、フレームワークを使った開発が当たり前のように行われています。フレームワークを扱うことで得た経験やスキルは別の開発現場でも活かせるため、即戦力としてキャリアパスを広げる際にも有利です。
実際、フリーランスエンジニア向けの案件では、必須条件または尚可条件として、フレームワークのスキルが挙げられていることが少なくありません。需要の高いフレームワークを扱えれば、参画できる案件の幅が広がります。
プログラミングでフレームワークを使用するデメリット

フレームワークは便利なものである一方で、デメリットもあることを知っておきましょう。主なデメリットは以下の4つです。
- 自由度が低くなる
- 学習の手間がかかる
- 脆弱性が存在する場合がある
- プログラミング学習の妨げになることがある
それぞれを順番に解説します。
自由度が低くなる
フレームワークを使用する開発では、「ファイルはこのディレクトリに置く」「この処理はこの順序で記述する」など、構造や書き方のルールが定められます。分かりやすくなる一方で、開発の自由度が制限される点がデメリットです。特に、独自の手法や設計思想で開発したい場合は、フレームワークがあることで、窮屈さを感じるかもしれません。
また、独自の仕様を組み込もうとすると、フレームワークの制約により、かえって複雑な構造になってしまうこともあります。型が決まっているゆえに、柔軟性が失われる点に注意が必要です。
学習の手間がかかる
フレームワークにはそれぞれ独自のルールや哲学があり、プログラミング言語の知識だけでは扱えません。初めて使う時は、ドキュメントを読んだり、実際に動かして仕組みを理解したりする必要があり、習得するまでに時間と労力がかかります。
フレームワークのなかには扱いが難しいものもあり、ドキュメントを読むだけでは理解が追いつかないこともあるため、基本的には扱いながら中身や構造を理解していかなければなりません。学習コストがそれなりに発生することは、無視できないデメリットの1つです。
脆弱性が存在する場合がある
フレームワークは完璧で万能なものというわけではなく、バグや脆弱性が潜んでいることがあります。フレームワークの脆弱性がサイバー攻撃の標的となることも少なくありません。特に多くの現場で使われているフレームワークほど、攻撃者の標的になりやすく、リスクも高まります。
使用中のフレームワークに脆弱性が見つかった場合も、開発者がすみやかに修正してくれるとは限りません。アプリケーションの開発者にとって、フレームワークの脆弱性は自力で解決できない部分であり、常にリスクが伴います。
プログラミング学習の妨げになることがある
フレームワークは、多くの機能を適切に処理してくれるため、裏側で何が行われているのかを意識せずに使えてしまいます。その結果、初心者がフレームワークから学び始めると、言語本来の動作や基本原理を理解しないまま開発が進んでしまうこともあるでしょう。
例えば「なぜこの処理が動くのか」「どこでデータが渡されているのか」が曖昧なまま、コピペでコードを組み立てるだけになることもありえます。これは見た目上アプリが動いても、根本的なスキルが身についていない状態を生みかねません。過度にフレームワークに依存すると、応用力やエラー対応力に欠ける危険があります。
プログラミングのフレームワークの代表例18選
ここでは、以下の主要なプログラミング言語ごとに代表的なフレームワークを紹介します。
プログラミング言語 | フレームワーク |
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Java | Spring Framework |
Play Framework | |
JSF | |
JavaScript | React.js |
Vue.js | |
Next.js | |
PHP | Laravel |
CakePHP | |
Codeigniter | |
Ruby | Ruby on Rails |
Sinatra | |
Padrino | |
Python | Django |
Flask | |
FastAPI | |
CSS | Bootstrap |
Bulma | |
Tailwind CSS |
特徴や概要を順番にみていきましょう。
Javaのフレームワーク
Spring Framework
「Spring Framework」は、Javaの代表的なアプリケーションフレームワークです。小規模なプロジェクトから、エンタープライズ向けの大規模なプロジェクトまで、さまざまなシーンで利用されています。アプリケーション全体の開発に使われるほか、専門APIとして特定機能だけを実装することも可能です。
注目すべき特徴は、依存性注入(DI)やアスペクト指向プログラミング(AOP)などの機能により、拡張性や保守性、再利用性が高いことです。学習にも一定の知識が求められるため習得難易度は他のフレームワークよりも高いものの、常にニーズがあり習得できれば大きな武器となります。
こちらの案件では、バックエンド開発に必須スキルとしてSpring Frameworkが含まれています。
案件名 | 【Java/Spring】Webサービス開発エンジニア |
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案件単価 | 〜500,000円/月(週5日 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル・経験 | Java(Spring),API開発,基本設計 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
Play Framework
「Play Framework」は、Webアプリケーション開発向けのフレームワークです。フレームワークは一般的に、1つのプログラミング言語でしか使えませんが、Play FrameworkはJavaとScalaの両方で使用できるという特徴があります。
効率性・高速性を重視した設計でリアルタイム処理に強く、チャットアプリなどの応答速度が重要視される開発で重宝されます。また、従来の開発環境と比べると、直感的でスピーディーな開発が可能です。
こちらの案件では、バックエンド開発にPlay Frameworkが使用されています。
案件名 | 【Scala/Play】ライフイベントサービスのサーバーサイドエンジニア |
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案件単価 | 〜1,000,000円/月(週5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | Scala、Play Framework、静的型付け言語のWebサービス実務経験2年以上 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
JSF
「JSF(Java Server Faces)」は、Jakarta EE(Java EE)というプラットフォームに標準搭載されているWebアプリケーションフレームワークです。WebアプリケーションのUI構築に使われています。
入力フォームを簡単に作成したり、ユーザーが入力した氏名やメールアドレスをチェックしたりする機能があり、UIコンポーネントをテンプレートとして簡単に扱えるのが大きな特徴です。企業の業務アプリケーション開発や、Jakarta EE(Java EE)で構築されたアプリケーションの保守や改修などに使用されます。
学習コストはやや高めですが、業務アプリケーションは長期間にわたって使われるものも多く、一定の需要があります。
JavaScriptのフレームワーク
React.js
「React.js」は、Meta社(旧Facebook)が開発したUI開発のライブラリです。Meta社のSNSであるFacebookやInstagramをはじめ、世界中のWebサービスやWebアプリケーションで使われています。UIをコンポーネントごとに開発可能で、再利用性が高く、保守性という点も優秀です。
ソースコードが分かりやすいのも特徴の1つで、直感的に理解できる部分が多く、チームでの開発にも向いています。また、バグが発生した場合の原因の特定も比較的容易です。JSXの記法を使うため、最初はとっつきにくさを感じることがあるものの、習得して損はありません。
以下の案件では、フロントエンド開発に使用されています。
案件名 | 【Node.js/React.js】英語可能なフロントエンドエンジニア |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | React.js+TypeScript、英語での日常会話レベルのコミュニケーション能力 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア |
Vue.js
「Vue.js」は、Google社に所属していたエンジニアが、個人プロジェクトとして開発したUI構築のためのフレームワークです。構造がシンプルで使いやすく、初心者が最初に学ぶのにも適しています。扱うにはHTMLとJavaScriptの知識が必要ですが、日本の開発現場でも使用されていることから日本語の情報も多く、習得のハードルは低めです。
React.jsと同じく、コンポーネントを使ったUIの構築が可能で、シンプルな設計ゆえに柔軟性や拡張性が高いのが特徴です。企業のWebサイトやブログサービスなど、幅広い場面で使われています。
例えばこちらのWebアプリケーション開発案件でも、Vue.jsのスキルが必要とされています。
案件名 | 【Kotlin/Vue.js】toB向け広告分析におけるフルスタック開発 |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | SaaS開発にてフルスタックエンジニアとして参画した経験,Vue3+TypeScriptの経験,静的型付け言語でのバックエンド開発経験 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
React.jsとVue.jsの違いについては、こちらの記事を合わせてご覧ください。
Next.js
「Next.js」は、React.jsをベースに開発されたフレームワークです。「サーバーサイドレンダリング(SSR)」や「静的サイト生成(SSG)」といった機能があり、SEOを重視するWebサイトや、表示が速いWebサイトを作るのに向いています。実際、Webサイトの高速表示はSEO(検索エンジン最適化)の観点からも需要が高いため、多くの現場で使われています。
また、ゼロコンフィグ対応で、環境構築が簡単なことも大きな特徴です。基本的な使用方法はおおむねReact.jsと同じで、すでに習得している人であれば、それほど苦労することなく習得可能です。React.jsと合わせて学ぶフレームワークとしてもおすすめです。
こちらの案件では、ヘルスケア分野に特化したWebサイトの開発にNext.jsのスキルが必要とされています。
案件名 | 【WordPress/Next.js】受託開発会社におけるフロントエンド開発 |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週4日〜5日) |
勤務地 | 基本出社一部リモート |
スキル・経験 | 1人称のフロントエンド設計・開発スキル,Next.jsまたはWordPressでの開発経験 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア |
PHPのフレームワーク
Laravel
「Laravel」は、Web開発に必要な多彩な機能を備えたフレームワークです。「MVC(モデル・ビュー・コントローラー)」という構造を持ち、処理が「データベースとのやり取り」「HTML生成」「制御」の3つに分散しているため、ファイルや機能が整理しやすくなっています。また、別の処理に影響を与えにくく、チームでの開発や保守・運用がしやすい点も特徴です。Webサービスをはじめ、予約システムや会員制サイト、ECサイト、社内システムなど、さまざまな場面で使われています。
高機能なフレームワークであるものの、公式ドキュメントの完成度が高く、加えて日本語の情報や学習コンテンツも豊富で、比較的習得しやすいとされています。
こちらの会員プラットフォーム開発に携わる案件では、Laravelのスキルが必須です。
案件名 | 【PHP/Laravel】会員プラットフォーム開発におけるPHPエンジニア |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週5日) |
勤務地 | 出社 |
スキル・経験 | PHP実務経験3年以上,Laravel実務経験3年以上,AWSの基礎知識および実務経験 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア |
CakePHP
「CakePHP」は、2005年ごろに登場した歴史あるフレームワークです。「ケーキを焼くように簡単に」という開発理念が名前の由来となっています。初心者でもすばやく開発が始められるようにルールが明確で、最小限のコードで多くの機能を効率的に実装できるのが特徴です。データベースアクセスや検証といった機能が最初から備わっているうえ、セットアップも簡単です。
国内でも海外でも長く使われてきたフレームワークであり、日本語の情報も多く、習得はそれほど難しくありません。
こちらの案件で、CakePHPのバージョンアップ対応経験が歓迎されているように、保守や改修のニーズもあります。
案件名 | 【CakePHP/Vue.js】受託開発エンジニア |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週3日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | Vue.jsでの開発経験,CakePHPを用いたサーバサイド開発経験 |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
CakePHPについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。
Codeigniter
「Codeigniter」は、軽量かつ高速なフレームワークです。2006年に登場して以来、ある程度のスキルを持ったエンジニアから支持されています。自由度が高く、必要最低限の機能だけを提供しているため、シンプルなアプリケーションを手早く作りたい時に便利です。
自由度が高い点が魅力ではあるものの、これにはコーディング規則が緩く、決まりごとが少ないという側面もあるため、自分で設計や整理をしながら開発を進めるスキルが求められます。どちらかといえば玄人向けのフレームワークであり、現代の主流ではありません。しかし、ベテランエンジニアを中心に根強い支持があるため、自由な環境を重視する現場で重宝されています。
Rubyのフレームワーク
Ruby on Rails
「Ruby on Rails」は、Rubyの定番フレームワークです。圧倒的な知名度があり、実務でも広く使われています。シンプルで柔軟性が高く、スピーディーに開発が進むことを目的に作られました。「設定より規約」という設計理念を持ち、複雑な処理も少ないコードで書くことができます。
また、「Ruby」は開発者が日本人で、Ruby on Railsも日本語のドキュメントや情報が多く、学習しやすい環境が整っているのが魅力です。Webアプリケーション開発に携わるのであれば、ぜひ習得をおすすめします。
以下のバックエンドエンジニア向け案件では、Ruby on Railsのスキルが必須です。
案件名 | 【Ruby on Rails/GoogleCloudPlatform】HR SaaS企業におけるEmbedded SRE |
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案件単価 | 〜900,000円/月(週4日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | GoogleCloudを使用したWebアプリケーション開発の実務経験3年以上,フレームワークを使用したWebアプリケーション開発の実務経験5年以上,Ruby on Rails 5.0以降を使用した開発の実務経験2年以上 |
職種・ポジション | バックエンドエンジニア |
Sinatra
「Sinatra」は、軽量で高速処理が可能なフレームワークです。最小限のコードでシンプルにWebアプリケーションを作るのに向いています。ルールも最小限にとどめられているため、導入のハードルも低めです。「簡易的なWebアプリケーションを自作したい」「簡単なAPIを開発したい」といったシーンでは重宝します。
ただし日本語のドキュメントが少なく、日本語で学びたい人にはややハードルが高いかもしれません。また、多機能なWebアプリケーション開発においては、機能面でもの足りないと感じることもあります。
Padrino
「Padrino」は、高速かつ軽量なフレームワークであるSinatraをベースに開発されたフレームワークです。「MVC」構造を導入しているため、Sinatraの軽さや自由度を保ちつつ、より規模の大きなWebアプリケーションの開発に利用しやすくなっています。
Padrinoの特徴の1つが、必要に応じて機能を追加・構成できる点です。認証や国際化など、全てのWebアプリケーションで必須というわけではない機能を必要に応じて利用できます。この機能により、開発の規模に応じた運用が可能です。
いわば「Sinatra」の拡張版ともいえる存在であり、ベースとなっている「Sinatra」を使える人であれば、Padrinoも比較的スムーズに習得できるでしょう。
Pythonのフレームワーク
Django
「Django」は、Pythonの定番ともいえる高機能なフレームワークです。データベースとの連携やセキュリティなど、多彩な機能が組み込まれているため、ゼロから機能を作り込む手間が少なく、開発がスピーディーに進みます。実際に、Instagramも開発にDjangoを採用していたことで知られています。その充実ぶりは、「Web開発に必要な機能が一通り揃っている」といっても過言ではありません。加えて拡張性も高く、改修などにも対応可能です。
ただし、多機能ゆえに使いこなすハードルはやや高く、初心者には難しく感じられるかもしれません。とはいえ市場のニーズは高いため、時間をかけてでも習得する価値があります。
一例として、ヘルスケア領域のWebアプリケーションを開発する以下の案件では、Djangoのスキルが必須とされています。
案件名 | 【Python/Django】ヘルスケアベンチャーにおけるWebアプリエンジニア |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週4日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | PythonとDjangoフレームワークを使用したバックエンド開発,LAMPスタックの開発および運用,データベース設計および実装,AWSインフラ構築,PythonおよびDjangoフレームワークを用いたバックエンド開発経験 |
職種・ポジション | アプリケーションエンジニア |
Flask
「Flask」は、軽量で利用しやすいフレームワークです。最小限の機能だけを備えたシンプルな設計と、拡張性の高さが特徴で、データベース接続や認証といった機能を必要に応じて追加しつつ使用できます。この柔軟性により、小規模な開発はもちろんのこと、構成によっては中規模開発や大規模開発にも対応が可能です。実務の場で使われることも多く、一定の需要があります。
また、設計がシンプルなため学習コストは低く、日本語の情報も多いため、初心者が習得するのにも向いています。Djangoのような高機能なフレームワークを難しいと感じる時は、まずFlaskに触れてみてもよいでしょう。
以下の案件では、生成AI系のCS開発にFlaskのスキルが必須です。
案件名 | 【Python/Flask】新規生成AI系CS開発におけるAIエンジニア |
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案件単価 | 〜1,000,000円/月(週3日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | Python(Flask)での開発経験,LLMに対する知見(OpenAI API を用いたR&Dの素養、経験) |
職種・ポジション | 機械学習エンジニア |
FastAPI
「FastAPI」は、高速な処理性能と開発効率の高さで注目されているPythonのモダンなWebフレームワークです。非同期処理(async/await)への対応や、自動で生成されるAPIドキュメント(OpenAPI/Swagger)など、近年のWeb API開発のニーズを満たす設計が特徴です。
特に、JSONベースのRESTful APIを構築する際に便利で、入力バリデーション・ドキュメント自動生成・型ヒントを活かした記述の明確さなどが、バックエンドエンジニアから高く評価されています。処理速度も非常に高速で、「Node.js」「Go」などの他言語フレームワークと比べても劣らないベンチマーク結果が出ている点も大きな魅力です。
設計の自由度も高く、Flaskのように最小構成から開発を始めつつ、必要に応じて「Pydantic」や「Starlette」など機能拡張していける柔軟性も兼ね備えています。
CSSのフレームワーク
Bootstrap
「Bootstrap」は、世界中で使われている最も有名なCSSフレームワークの1つです。開発したのは旧Twitter社(現X社)で、見栄えのよいWebサイトをすばやく作るためのボタンやナビゲーションなどが豊富に用意されています。
パソコンやスマホ、タブレットに自動で最適化するレスポンシブ対応も標準で備わっているため使い勝手に優れ、利用シーンを選びません。個人のブログからコーポレートサイトまで、幅広いWebサイト制作に向いています。HTMLとCSSの知識があればカスタマイズも簡単で、デザイナーなしでおしゃれなWebサイトを制作できます。
以下の案件では、Bootstrapを用いたフロント構築経験が尚可スキルとしてピックアップされています。
案件名 | 【Laravel/Vue.js】受託開発におけるエンジニア |
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案件単価 | 〜500,000円/月(週3日〜5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | LaravelなどPHPフレームワークを用いたWebアプリケーション開発経験(3年以上),業務アプリケーション開発の実務経験,Vue.js、jQuery、Bootstrapなどを用いたフロント構築経験 |
職種・ポジション | バックエンドエンジニア,インフラエンジニア |
Bootstrapの習得には、こちらのページも参考にしてください。
Bulma
「Bulma」はフランスで誕生した軽量なCSSフレームワークです。モダンでシンプルな設計が特徴で、JavaScriptは使われておらず、CSSのみで完結しています。そのため「Webサイトの見た目を整えたい」というニーズと親和性が高く、デザイン性を重視するランディングページやブログなどに採用されています。
特徴の1つが、「Flexbox」というCSSのレイアウト機能を標準で活用している点です。CSSに関する深い知識がなく人手も直感的に扱うことができ、洗練されたデザインを実現可能です。コードが読みやすいため、扱いながらCSSを理解したい人にも向いています。
Tailwind CSS
「Tailwind CSS」は、「ユーティリティファースト」と呼ばれる新しいスタイルを採用したフレームワークです。Webサイトの見た目を決める細かなスタイルをクラス名で直接HTMLに指定するのが特徴で、CSSファイルにクラスを定義しなくてもCSS的なデザインを構築できます。自由度が高く、デザインを細かく調整しつつコントロールできることから、開発者からの人気が高まっています。
概念が他のフレームワークと異なるため、最初は違和感があるかもしれませんが、使い方が身につくと非常に効率的な開発が可能です。また、カスタマイズ性も高く、独自性を強調したい場合にも適しています。
以下の案件では、フロントエンド開発にTailwind CSSのスキルが求められます。
案件名 | 【PM】生成AIのWebサービス開発におけるPM |
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案件単価 | 〜700,000円/月(週5日) |
勤務地 | フルリモート |
スキル・経験 | WebプロダクトにおけるPjM経験3年以上,開発エンジニアの経験1年以上(フロント/バックエンド問わず),TypeScript, Next.js (App Router),Tailwind CSS |
職種・ポジション | PM |
学習するフレームワークの選び方

フレームワークには多くの種類があるため、「どれを学べばよいのだろうか」と迷うこともあります。そのような時は、以下の3点に着目しましょう。
- 自分が成長したい方向性にマッチするか
- 情報収集・学習がしやすいか
- フレームワークの需要・将来性はあるか
各項目を解説します。
自分が成長したい方向性にマッチするか
エンジニアとしてのキャリアの方向性や携わりたい業務、開発したい成果物が決まっている場合は、それに合ったプログラミング言語とフレームワークを選ぶことが重要です。
そのためには、フレームワークごとの用途や利用に適したシーンなどを把握しておく必要があります。複数のフレームワークを習得したい場合も、方向性を決め、自身のスキルを拡張できるフレームワークを選択しましょう。
情報収集・学習がしやすいか
フレームワークによって習得難易度には大きな違いがあります。日本語の情報が豊富なものもあれば、英語ドキュメントしか見つからないものもあり、まずは自分が学習しやすいフレームワークを選びましょう。チュートリアルやコミュニティなどが充実しているフレームワークであれば、情報収集・交換がしやすく、学習がはかどります。
また、最初はシンプルなフレームワークを学び、ある程度の知識やスキルを身につけてから高機能なフレームワークの学習に取りかかるのも手です。いきなり高難易度のフレームワークから始めると挫折してしまう可能性があるため、順番にステップアップすることをおすすめします。
フレームワークの需要・将来性はあるか
フレームワークの人気やニーズは変動します。現在実務の現場で広く使われているフレームワークが、5年後や10年後も第一線で使われるとは限りません。新しいフレームワークが登場することで、人気やニーズに陰りが出ることは十分に考えられます。学習を始める時は、「将来的に使われるかどうか」「実務の現場でのニーズはどのくらいか」といった視点からも検討しましょう。
とはいえ、人気のピークが過ぎたフレームワークのスキルが保守や改修で必要になることも少なくありません。流行ばかりを追わず、1つのフレームワークを深く学ぶことも重要です。
まとめ
アプリケーション開発の現場で使われるフレームワークは、共通のルールや構造を提供し、開発の効率化やコスト削減を実現するために有効です。エンジニアとして活躍するには、フレームワークのスキルがほぼ必須であり、複数の種類を習得することで活躍の場も広がります。
IT/Web分野に強いフリーランスエージェント「ITプロパートナーズ」では、フレームワークごとに案件を検索していただけます。「高単価」「フルリモートOK」「週2〜3日から稼働」といった案件も豊富です。フリーランスエンジニアとして仕事探しをする際はぜひご活用ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!