ReactとVue.jsはどっちが良い?違いを徹底比較【性能・将来性・難易度】

こんにちは、ITプロマガジンです。

JavaScriptの開発手法であるライブラリ「React」とフレームワーク「Vue.js」は、注目度の高い手法です。

携わりたい開発案件や目指したいエンジニア像がある場合、両者の違いを理解し、習得する手法を吟味しなければなりません。なぜならスキルごとに、携われる案件が異なるからです。

そこで、本記事では7つの観点から両方の手法を徹底比較します。加えて初心者におすすめする参考書や、案件を獲得する方法まで幅広く紹介します。

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Reactとは?特徴・代表サービス

Reactとは、どのような開発手法なのでしょうか。特徴およびReactを使用した代表的なサービスを紹介します。

Reactの特徴

Reactとは、Mate社(旧Facebook社)によってオープンソース化されたJavaScriptのライブラリです。主にWebサイト・アプリケーションの見た目や機能など、UI開発を目的としています。

汎用性があるため、世界的に有名な企業でも採用されており、日本の導入社数も増加傾向にあります。

また、スマートフォンアプリケーション開発向けの「React Native」の存在も注目される理由の1つです。Reactの知識があれば、iOS・Android端末のアプリケーションを同時に開発できる、便利なプラットフォームとなっています。

Reactで作られている代表的なサービス

Reactは前述した通り、世界的に有名・大規模Webサイトやアプリケーションにも導入されています。そこで、実際どのようなサービスでReactが採用されているのか紹介します。

  • Facebook
  • Instagram
  • Netflix
  • Dropbox
  • Paypal
  • Reddit
  • Salesforce
  • Uber
  • WhatsApp

Mate社が提供するオープンソースということもあり、FacebookやInstagram、WhatsAppなどのSNSで採用されているようです。他にもNetflixやSalesforceなど、プライベート・ビジネス関係なく有名なサービスが、Reactを導入していることが分かります。

Vue.jsとは?特徴・代表サービス

Reactと比べられることの多いVue.jsは、どのような特徴があるのでしょうか。また、使用されている代表的なサービスを紹介します。

Vue.jsの特徴

Vue.jsは2014年に、元Google社員のEvan You(エヴァン・ヨー)氏によってリリースされたフレームワークです。氏はGoogle在籍中に、「JavaScript三大フレームワーク」の1つとされる「Angular」の開発にも携わっています。

他のJavaScript関連フレームワークに比べ、シンプルに設計されていることが特徴で、HTML/CSS、JavaScriptの知識があればすぐに使えます。

また、段階的に機能を拡張できるため柔軟性が高く、あらゆる規模の開発に対応可能です。

Vue.jsで作られている代表的なサービス

Vue.jsもReact同様、大規模なWebアプリケーションに数多く採用されている開発手法です。そこでVue.jsがどのようなサービスで採用されているのか紹介します。

  • Google
  • Apple
  • Trivago
  • Zoom
  • Upwork
  • note
  • クラウドワークス

元Google社員が開発したフレームワークということもあり、Googleが提供するさまざまな機能でも採用されています。例えば、「Googleマップ」もVue.jsが使われているのです。国内外のサービスに利用されており、その人気の高さをうかがい知れます。

ReactとVue.jsの共通点

ReactとVue.jsの違いを比較する前に、まずは共通点を見ていきましょう。両者には「WebサイトをデザインするUIを構築できる」「コンポーネントの考え方を用いる」という2つの共通点が挙げられます。

まずUIとは、Webサイト・アプリケーションにおけるボタンや入力フォーム、メニューなどユーザーが操作する部分です。つまり、どちらの手法もユーザーが使いやすいUIを、簡単に構築することを目的としています。

続いて、どちらもコンポーネント機能を保有しています。同機能のメリットは、複数の機能・概念をコンポーネントという部品として分割することで、コードの管理・修正がしやすくなる点です。さらに別のシステムへの再利用性も上がり、開発効率の向上も実現します。

ReactとVue.jsの違いを7つの観点で比較

ReactとVue.jsの違いについて解説する前に、特筆すべき点が3つ挙げられます。

まず、Reactはライブラリなのに対し、Vue.jsはフレームワークである点です。次に、Vue.jsの方が学びやすい手法とされる一方で、処理速度はReactの方が優れているという特徴も大きな違いです。

これらを背景として、Reactの方が大規模な開発に活用されています。ですから、どのような案件に携わりたいか、あらかじめ考えることが重要です。

1.開発用途・分野の違い

特にSPA(Single Page Application)開発など、単一ページ内でコンテンツの切り替えを行う場面で採用される両者ですが、どのような点が異なるのでしょうか。

Reactは大規模システムの開発に適しているという特徴があります。設計が見やすく、複雑な条件も組み込めるため、大規模な開発でも耐えられるのです。

一方Vue.jsは非常にシンプルに設計されているため、拡張性が高い特徴を持ちます。追加機能が豊富かつ、他のライブラリやフレームワークとの共存がしやすいのです。

2.処理速度の違い

ReactはVue.jsに比べ処理速度が早く、大規模なWebアプリケーションを作成しても遅延しにくいとされています。また、大量にオブジェクトを作成する場合でも、十分な処理速度でオブジェクトを扱うことが可能です

Vue.jsも処理速度の速いフレームワークです。中小規模のアプリケーションであれば、Reactと同等レベルの処理速度を維持できます。しかし、オブジェクトが多い場合は処理が遅く、いわゆる「もっさり」とした動作になってしまうことがあります。

このような理由もあり、大規模システムにはReactが向いているとされるのです。

3.公式サポートの充実度の違い

Reactは公式ガイドで紹介されているライブラリが限定的です。公式のサポートが充実しているという点では、Vue.jsに軍配が上がります。

上記の理由からReactを使用する場合、必要なライブラリを自ら調査および選定しなければなりません。ライブラリの選定には、ReactおよびJavaScriptの専門知識が必要になるため、初心者が独学で選定するには時間がかかってしまいます。

一方Vue.jsは、公式サイトで利用頻度の高いライブラリをドキュメントで紹介しています。それを参照すれば、最小限必要なライブラリを確認できます。

4.学習コスト・難易度の違い

そもそも、JavaScriptは習得しやすいプログラミング言語です。ですから、ReactとVue.jsは比較的習得難易度が低い手法になります。

しかし比較した場合、Reactの方がライブラリの選定など覚えることが多く、若干学習の難易度が高いでしょう。さらに、Reactは日本語の書籍やhow-to記事が少ない点もネックです。

一方、Vue.jsは日本語の教材が豊富なため、独学でもスキルを身につけやすいワークフレームです。ただし、Vue.jsは必要最小限の機能しか備えていないため、他のライブラリとの併用が前提となるケースがあります。つまり、他の手法も合わせて習得しなければなりません。

5.年収の違い

ITエンジニア向けの仕事仲介サービス「Remogu」を提供する株式会社LASSICが発表した「月額報酬が最も高い開発言語とフレームワークランキング」では、開発手法ごとの平均月収をランキング化しています。

  • 1位:Vue.js (82万6,928円)
  • 2位:Ruby on Rails(81万5,708円)
  • 3位:React(81万2,063円)
  • 4位:Angular(80万5,000円)
  • 5位:Node.js(79万3,659円)

ランキングによると、1位がVue.jsで「82万6,928円」、3位がReactで「81万2,063円」という結果となっています。しかし、順位こそついているものの、現状報酬金額はほぼ同等といえます。

6.需要・シェアや注目度の違い

あえて比較するならReactの方が利用率は高いという調査結果があります。

JavaScriptの開発手法に関する調査「State of JavaScript 2021」によると、2016年から2021年までのReactの利用率は50%台〜80%で常にトップでした。Vue.jsは2021年時点で利用率51%の3位となっています。

一方で興味を持っている人の割合はVue.jsが50%で3位、Reactは48%で4位という結果でした。なお、両者には一長一短あるので、このデータはどちらが優れているかを指すものではなく、用途によって使い分けるのが重要であるということを忘れてはなりません。

7.将来性の違い

現在、ReactとVue.jsはいずれも需要が高く、将来性のある手法です。

Reactは前述のランキングで利用率が高かったことからも分かる通り、安定した需要が期待できます。また、日本より海外からの人気がある点も特徴的です。

Vue.jsも注目度および認知度が高いため、将来性のあるフレームワークです。日本語でのサポートが充実しているという特徴から、国内での人気が高くなっています。

経済産業省が発表した調査「我が国におけるIT人材の動向」によると、そもそもIT人材不足は深刻な問題となっています。ですから、いずれの手法も扱える人は今後も重宝されるでしょう。

ReactやVue.jsが役立つ開発案件・求人例

ReactとVue.jsを活用する案件にはどのようなものがあるのでしょうか。弊社「ITプロパートナーズ」で検索した案件の内容や報酬、週稼働日数および求められるスキルを紹介します。

Reactを用いる開発案件例

ITプロパートナーズに掲載されているReactに関連した実際の求人を見ていきましょう。

Reactを活用したWebアプリケーションのフロントエンド開発案件です。

  • 週稼働日数:週に3日勤務
  • 想定月収:~60万円前後

業務では要件定義から開発、テストまで幅広い経験が求められる案件です。

ほぼ創業メンバーとして新しい製品を開発するバックエンドエンジニア募集です。

  • 週稼働日数:週に4日勤務
  • 想定月収:~90万円前後

業務内容は、React以外の手法知識も求められる高単価案件。エンジニアとしての技術はもちろん、職種に関係なく柔軟な対応が求められます。

Vue.jsを用いる開発案件例

ITプロパートナーズに掲載されているVue.jsに関連した実際の求人を見ていきましょう。

財務戦略を支援するソフトウェアのフロントエンド開発案件です。

  • 週稼働日数:週に4日勤務
  • 想定月収:~60万円前後

業務内容は自社サービスの開発およびリプレイスで、バックエンド開発経験も合わせて求められています。

求人検索エンジン開発のフロントエンドエンジニア募集案件です。

  • 週稼働日数:週に5日勤務
  • 想定月収:~90万円前後

要件定義から開発、テストおよび運用など一貫した経験と、Webデザイナーとしての知見が求められる案件です。

ReactやVue.jsを用いる案件をもっとみたい方は、弊社ITプロパートナーズにご相談ください。無料登録して頂ければ、どのような案件があるか閲覧頂けます。

ReactとVue.jsは結局どっちがおすすめ?

多様な視点から比較しましたが「推奨手法はこれ」と、一概に断言きれないのが悩ましいところです。そこでどちらを選ぶか悩んでいる方向けに、あえて選ぶとしたらという視点で解説します。

Reactがおすすめの人の特徴

Reactは大規模な開発でも耐えられる高速処理が、特徴の1つでした。そのため、「大手企業で開発してみたい」「大規模な案件に携わり」たいという方はReactがおすすめです。

また、日本よりも海外での人気があり、英語などのマニュアルの方が出回っています。英語に抵抗なく、海外でも活躍したいと考える方は身につけておきたい手法です。

Vue.jsがおすすめの人の特徴

Vue.jsは拡張性が高く、さまざまなライブラリと共存できるフレームワーク。「積極的に他の開発手法を習得していきたい」「分野にとらわれず幅広く活躍したい」と考えているエンジニア向けです。

また、実装方法がシンプルなので学習しやすく、日本語の教材が豊富な点も嬉しいところです。独学や周りに相談できる先輩エンジニアがいない場合でも、安心できます。

番外:Angularの特徴やおすすめの人は?

ReactやVue.jsと併記されることが多いAngularとは、Google社がオープンソースを公開しているJavaScriptの開発手法で、フロントエンドの開発に使用されます。

Angularはサーバーと連携する機能を備えている点が特徴。Webアプリケーション開発のフェーズ全てで利用できるフレームワークといわれます。フルスタックエンジニアを目指している方におすすめです。

ReactやVue.jsの勉強におすすめの参考書

学びたい手法が決まったら、学習に取り組まなければなりません。そこで、数ある参考書のなかでも、ReactやVue.jsをこれから学ぶ人におすすめの書籍を紹介します。

Reactの勉強におすすめの参考書3選

これからReactを学ぶ方におすすめの書籍は以下3つです。

  • 作りながら学ぶReact入門
  • モダンJavaScriptの基本から始めるReact実践の教科書
  • TypeScriptとReact/Next.jsでつくる実践Webアプリケーション開発

作りながら学ぶReact入門」は、Reactを実際に使って、システムを作りながら学べる書籍です。JavaScriptの基礎知識はあるという前提の書籍ですが、演習をしながらフロントエンドのスキルを習得できます。

モダンJavaScriptの基本から始めるReact実践の教科書」は、Reactの実践的な使い方はもちろん、より基礎的なモダンJavaScriptから学べる一冊です。Reactの挫折ポイントを解決する構成となっているため、他の書籍で諦めた方にもおすすめできます。

TypeScriptとReact/Next.jsでつくる実践Webアプリケーション開発」はReact/Next.jsとTypeScriptを用いたWebアプリケーション開発の入門書です。どのように開発が進んでいくのか体系的に学べます。これから身につけるべきスキルが明確になります。

Vue.jsの勉強におすすめの参考書3選

これからVue.jsを勉強する方におすすめの書籍は以下3つです。

  • Vue 3 フロントエンド開発の教科書本
  • いちばんやさしい Vue.js 入門教室
  • これからはじめるVue.js 3実践入門

Vue 3 フロントエンド開発の教科書本」は、Vue.jsのバージョン3である「Vue3」とTypeScriptを使ったコーディングを学ぶための入門書です。網羅性があり、Vue3でフロントエンド開発するための手法を体系的に学べます。

いちばんやさしい Vue.js 入門教室」は、Vue.jsを初歩から学べる入門書で、初心者向けのシンプルな内容です。会話形式の補足もあり、固すぎる内容が苦手な方にもおすすめ。基礎から応用まで対応している書籍です。

これからはじめるVue.js 3実践入門」は、入門書でありながら、Vue.jsを本格的に使いこなしたい方にも参考になる書籍です。Vue.jsの中核機能であるコンポーネントの説明を詳しく解説してくれる点が特徴。JavaScriptの基礎知識がある方向けです。

ReactやVue.jsの案件を獲得する方法

ReactやVue.jsの案件獲得方法にはどのようなものがあるのでしょうか。手法ごとの特徴や、どのような方におすすめか紹介します。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、オンライン上で発注者と受注者が契約できるサービスです。エンジニアは条件を絞って検索し、好きな案件にエントリーできます。特徴は以下の通りです。

  • 案件数が多い
  • 実績作りに最適
  • 手数料がかかる
  • 報酬額が低め

報酬額は低いものの、まだ実績の少ないフリーランスが最も案件獲得しやすい方法です。代表的なサービスに、「ランサーズ」や「クラウドワークス」があります。

求人検索サイト

求人検索サイトで案件を探す方法も1つの手です。求人検索サイトとは、求人メディアや企業ホームページに掲載されている求人情報がまとめられており、求職者が自分好みの条件で検索できるサイトを指します。特徴は以下の通りです。

  • 手数料がかからない
  • 求人数が豊富
  • 自分で案件探しをする必要がある
  • 応募や条件交渉を自分で行う

Indeed」「Googleしごと検索」といった総合的な求人検索サイトから、エンジニア特化型のサービスまで幅広くあります。

副業・フリーランスエージェント

副業・フリーランスエージェントとは、サイト運営会社が発注企業と受注者を仲介するサービスです。担当者がエンジニアのスキルや希望に応じた案件を紹介してくれるので、ミスマッチが起きにくい方法です。特徴は以下の通りです。

  • 適切な案件を探してくれる
  • 面接アドバイスや条件交渉も任せられる
  • 報酬金額が高め
  • スキル・実績が必要

ある程度実績を積んだエンジニアであれば、一番効率的な方法といえます。例えば、弊社「ITプロパートナーズ」や、「レバテックフリーランス」が挙げられます。

まとめ

ReactとVue.jsの将来性はいずれも高く、甲乙つけがたい開発手法ということが分かりました。ですから、それぞれの特徴を理解したうえで選択することが大切です。

また、実績の積み方も重要。初心者は数多くの案件をこなすことに重点を置きますが、ある程度の実績を持つ方の場合、案件獲得はプロにお任せするのが効率的です。

弊社ITプロパートナーズは、さまざまなReactおよびVue.jsの案件を紹介しております。興味のある方はぜひご利用ください。

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