データベースエンジニアはやめとけ・きついと言われる6つの理由

こんにちは、ITプロマガジンです。

高度な専門性が要求されるため、システム開発などITプロジェクトの現場で重宝されるデータベースエンジニア。しかしながら、IT業界では「データベースエンジニアはやめとけ!」という声もちらほら聞かれます。

本記事では、データベースエンジニアの仕事内容や「やめておけ」と言われる理由、実際にデータベースエンジニアとして働いている人の口コミ、やりがいや魅力などを紹介します。

併せて、データベースエンジニアを目指す場合に必要なスキルや資格も解説するので、データベースエンジニアを目指すか悩まれている方はぜひ参考にしてください。

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Contents

データベースエンジニアの仕事内容

データベースは、企業が取り扱うデータを管理するための入れ物です。データベースエンジニアは、その入れ物であるデータベースが正常に稼働するよう、設計や開発、管理、運用など、広範囲にわたる業務を担当します。具体的な業務内容は、どのフェーズのデータベースに携わるかで異なります。

それでは、フェーズごとにデータベースエンジニアの業務内容を解説します。

データベースの設計・開発

最初のフェーズはデータベースの設計・開発です。企業が扱うデータの種類や用途に合わせて、データベースを設計・構築します。Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、MySQLなどのデータベースアプリケーションを使用します。

データベースの管理

データベースが万全の状態で稼働して企業の業務に支障が出ないようにするために、調整を施して管理します。長期にわたり安全にデータを保管できるよう、データベースサーバーの最適化や使用効率の最大化を図る業務です。

運用

稼働中のデータベースにおいて、データのバックアップやアクセス権限の管理などを担います。サイバー攻撃や不法侵入、データ流出などが未然に防がれるよう、セキュリティ対策も施します。

データベースエンジニアはやめとけ・きついと言われる6つの理由

データベースエンジニアは重要な職種である一方、「データベースエンジニアの仕事はおすすめできない」という意見も散見されます。なぜそのように言われるのか、6つの理由から検証します。

1.個人情報・セキュリティを扱うため責任が重い

データベースエンジニアは、企業が保有するデータの安全な管理に対して責任があります。

企業のデータベースには、顧客や従業員の個人情報、商品やサービスに関する企業秘密などが大量に保管されています。万が一漏洩や消失などが起きた場合、企業側の重大な過失としてニュースで大体的に報道されることもあり、重大な損失をもたらします。

万全なセキュリティ対策を施す一方で、データベースを利用する各ユーザーの業務に支障がないよう、データベースを円滑に運用するのもデータベースエンジニアの仕事です。

ミスが許されない責任の重い仕事を任されることが、やめとけと言われる理由の1つです。

2.地道な作業が多い

データベースが支障なく稼働するよう、裏で細かい設定や数字などを調整する地味な作業の繰り返しが多い部分です。

システム開発などの表舞台に立つ仕事とは違い、データベースエンジニアは縁の下の力持ち的な存在のため、表立って評価される機会にはあまり恵まれていません。

3.一人での作業が多い

一般的に、一つの開発チームに配属されるデータベースエンジニアの人数は1名です。

そのため、データベースの関連業務が一人のエンジニアに集中し、業務過多になりがちです。作業が長時間に及ぶこともあります。すべての業務を一人でこなさなければならないため、孤独感に陥りやすいのも事実です。

4.働ける会社が限られている

データベースエンジニアが働ける会社はそれほど多くありません。インフラエンジニアがほかのインフラと合わせて、データベースを担当するケースが多いためです。

データベースの専門知識とスキルを有する人材への需要はありつつも、データベースを専門的に扱うポジションのエンジニアを募集している企業は少なく、主に大企業に限定されているのが現状です。

5.クラウドのスキルも必要になる

データベースエンジニアは、データベースの専門スキルだけでなく、クラウドのスキルも必要です。

現在、多くの企業でデータベースのクラウド移行が盛んです。このため、データベース専門のエンジニアの需要は今後減るという見方もあります。

ニーズの変化に対応して自らの市場価値を高めていくには、従来の知識やスキルに加えて、クラウド関連の知識やスキルを習得する必要があります。プラスアルファの知識とスキルを得るには、さらなる時間と労力、コストがかかります。

6.コミュニケーション能力が必要

データベースエンジニアとして働くには、コミュニケーション能力も必要です。

基本的にチーム内で一人だけのポジションとはいえ、業務を進める上で他のチームメンバーとのコミュニケーションが必要な業務は多々あります。円滑に業務を進めるためには、専門知識がない相手にも分かりやすく状況を説明することや、自分の意見や疑問を相手に明確に伝えることが必要になります。

データベースエンジニアとして働いている人の体験談

実際にデータべースエンジニアとして働いている人は、自分の仕事をどう考えているのでしょうか?

良い口コミ

まずは、ポジティブな内容の口コミをピックアップしてご紹介します。

年収が高い

データベースエンジニアの場合、ある程度スキルと経験を積めば高単価の案件が受注可能なようです。しかも案件の絶対数が多いため、受注した分だけ相当な収入アップが実現できるといえるでしょう。

求人ボックスによると、正社員のデータベースエンジニアの平均年収は623万円です。1,000万円以上稼いでいる人も一定数いるなど、報酬の幅が広い職種といえそうです。

データベースエンジニアの年収は?仕事内容や必要スキルも紹介

需要が高い

データベースエンジニアの仕事の中でも、特にデータベースの保守運用のニーズはかなり高いようです。

ビッグデータの活用、機械学習の発展に伴い、データを管理するための大規模なデータベースの需要増が見込まれるため、データベースのスペシャリストとして高度なスキルを身につけられれば、仕事に困ることはなさそうです。

悪い口コミ

次に、データベースエンジニアに関するネガティブな口コミをピックアップしてご紹介します。

配属が一人で仕事量が多い

実際、チーム内に配属されるデータベースエンジニアは一名というのが、よくあるケースのようです。仕事そのものはやりがいがあるものの、たった一人に課せられる責任の重さと業務量の膨大さが見て取れます。

勉強する範囲が広い

ただでさえ仕事量も課せられる責任も重い状況の中、広い領域の勉強もこなさなければならないのは、相当なプレッシャーですね。しかも習得にかかる費用も自己負担となると、やりきれないものがあります。

データベースエンジニアのやりがいや魅力

「作業量が多い」「勉強することが多い」など、否定的な見方もあるデータベースエンジニアの仕事ですが、実際の業務を通じて得られるやりがいや魅力もあります。いくつかのポイントで解説します。

大規模なプロジェクトに携わりやすい

案件にもよりますが、大手企業の顧客情報を保管するデータベース、例えば銀行の金融情報を保管するデータベースに携われる機会も多々あります。時には、政府の機密情報を扱うような一大プロジェクトに参画する機会もあるようです。

もちろん大規模なプロジェクトであればあるほど業務量も多く責任も重大ですが、困難であればあるほど、成功した際のやりがいや喜びはひとしおです。

大規模プロジェクトに関わる経験を積めば経歴にも箔が付き、フリーランスとしてより魅力的な案件を獲得する機会も増えるでしょう。

プロジェクトの主要メンバーとして活躍できる

プロジェクトやチームに一人で配属されるケースが多いため、立ち上げ当初から、データベースの専門家として活躍する場が用意されています。

プロジェクトの主要メンバーとして他分野のエンジニアと連携しながら、データベースの知識やスキルを生かし、目標の達成に貢献できます。

特にITシステムの開発プロジェクトや大規模案件の場合は大きなやりがいが得られるとともに、経歴として大いにアピールできます。

かかわる業務の領域が広い

データベースエンジニアは、広範囲にわたる業務に関わります。

ITシステム開発のプロジェクトなどに携わる場合、専門外のネットワークやサーバー、セキュリティ関連の技術に触れることで、エンジニアとしての幅が広がります。近年増え続けているビッグデータ間連のプロジェクトであれば、AIやデータサイエンス間連の知識やスキルを身に付ける機会にも恵まれます。

保有スキルが増えるほど、受注できる案件の幅も広がり、より高単価の案件獲得につながるでしょう。

データベースエンジニアに向いている人の特徴

データベースエンジニアには、どのような人が向いているでしょうか? データベースエンジニアに必要な3つの特徴を解説します。

論理的思考力のある人

先を見越して筋道を立てる論理的思考力のある人は、データベースエンジニアに向いています。

データベースエンジニアは、データを快適に利用するための環境や操作性、ニーズに適したデータベース製品、納期や予算などのポイントを踏まえながら、セキュアなデータベースの構築・運用を進めていきます。

そのため、データベースを利用する企業の業種やビジネスの内容、ニーズ、要求など複雑に絡み合うさまざまな要素を、論理的に整理する能力が求められるのです。

課題解決力のある人

課題解決力がある人も、データベースエンジニア向きです。

データベースエンジニアは、「サーバーの処理速度が低い」「データの統合ができない」「セキュリティが脆弱」など、データベースやITシステムに関わるさまざまな課題と日々向き合っています。課題を一つひとつ解決してデータベースの最適なパフォーマンスを実現していくうえで、物を言うのは課題解決力です。

几帳面な人

几帳面さも、データベースエンジニア向きの資質です。

データベースエンジニアは、機密情報や個人情報などのデータを扱う仕事です。万が一データが漏洩、不正アクセスされてしまったら、大変な社会問題に発展するとともに、企業に甚大な損失を与えることになります。

重大な事故や事件が未然に防がれるよう、データベースが最適かつ安全な状態で稼働するよう管理するのが、データベースエンジニアの責任です。データベース開発においても、あらゆる不安要素を想定して細部に至るまで確認と対策を重ねつつ、業務を進める必要があります。

他者の目からは過度に几帳面に見えたとしても、何度も何度も入念なチェックを繰り返して最善かつ安全なパフォーマンスに持っていく姿勢こそ、データベースエンジニアに必要です。

未経験からデータベースエンジニアになるには?

未経験からでもデータベースエンジニアを目指すことはもちろん可能です。将来的にフリーランスとして独立するのも夢ではありません。

では、どのようなプロセスを踏めばデータベースエンジニアになれるのか、3つのポイントで解説します。

データベース関連のスキル・資格を習得する

第一の方法は、データベース関連のスキルや資格の習得です。

データベース関連のスキルとしては、情報システムやデータベースそのもの、セキュリティ関連のスキルなどが挙げられます。資格としては、情報処理技術者やデータベーススペシャリスト、オラクルマスターなどがあります。スキル・資格の詳細は改めて後述します。

プログラミングスクールに通う

データベースエンジニアになるうえで、プログラミングスクールも有効です。特に独学が苦手な場合や、何から手をつけたらよいかわからない場合は手っ取り早い方法です。

プログラミングスクールなら、未経験からでも体系的にスキルや知識を習得できるよう学習プログラムが組まれています。課題の進め方など、不明点があれば講師に相談できるのも心強い点です。また、就職や案件獲得に向けた支援も受けられるといったメリットもあります。

どの程度手厚いサポートが受けられるかはスクールにより異なるため、入学前に確認する必要があります。

プログラマーやSEで業務経験を積む

プログラマーやSEとしての知識を身に付けた後、企業で働きながらデータベースエンジニアとしてのステップアップを図ることも可能です。実際の案件に触れながらエンジニアとしての幅を広げていくことが可能なので、実践力が身に付きます。

数は少ないものの、全くの未経験者でも採用して、社内でプログラマーやSEを育成しているIT系企業も存在します。そうした企業に就職してキャリアを積みながら、データベース関連のスキルや知識を徐々に身に付けていくやり方もあります。

データベースエンジニアに必要なスキル

データベースエンジニアとして働く場合、どのようなスキルが必要になるでしょうか? 3つのポイントで解説します。

データベースに関する知識・スキル

第一に必要なのが、データベースそのものの専門知識とスキルです。データベースの構造に関する知識や、データモデル設計のスキル、ベータベースのパフォーマンス向上・最適化を図る設定スキルなどが必要です。

データベースの操作に必要なSQL言語のスキルに加え、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、My SQLといった各種ソフトに関する知識も求められます。

データクレンジングやデータマイニング、データウェアハウスなど、データそのものの活用に関する知識も、受注する仕事の幅を広げてくれます。

セキュリティの知識・スキル

セキュリティ関連の知識・スキルも必要です。

データベースは不正アクセスや情報漏洩、データの消失などさまざまなリスクにさらされています。昨今はサイバー攻撃の頻度も手口も巧妙化の一途をたどっているため、セキュリティに関する知識・スキルの継続的な刷新も必要です。

強固なデータベースの構築および運用のためには、システムの脆弱性診断やユーザーアクセス権限の付与、アクセスコントロール、データの暗号化などの処理を適切に行う知識が求められます。

コミュニケーションスキル

データベースエンジニアには、コミュニケーションスキルも欠かせません。

クライアントがデータベースに関してどのような課題や要望を持っているのか、データベースの向上を通じてどのような経営目標を達成していきたいのかなどを把握し、具体的な形にしていくためには、綿密なヒアリングが不可欠です。

データベースエンジニアは、業務を進める上で他のチームメンバーと連携して動く必要もあります。活発なコミュニケーションを通じて情報の共有を図ることで、良好なチームワークの中でプロジェクトも円滑に進むでしょう。

データベースエンジニアを目指す人におすすめの資格

データベースエンジニアを目指す場合、プログラマーやSEなどとして経験を積みながら、徐々に専門的なスキルや知識を増やしてキャリアチェンジするルートが一般的です。その際、以下の3つの資格の取得がおすすめです。

情報処理技術者試験

日本でITエンジニアを目指す場合に広く認知されているのが、情報処理技術者試験です。情報処理推進機構が提供している資格試験の総称で、4つの異なるレベルが設定されています。

最も低いレベル1に位置するのが「ITパスポート試験」で、社会人に対して情報技術に関する全般的かつ基礎的な知識を問う内容です。プログラマーやシステムエンジニアを目指す場合は、レベル2の「基本情報処理技術者試験」、さらにその上のレベル3にあたる「応用処理技術者試験」があります。

その上のレベル4には、高度IT人材向けに、合計8つの専門分野に分かれた試験が設定されています。中でもデータベース分野に関連が深いのが「データベーススペシャリスト試験」です。高品質なデータベースの企画、要点定義、開発、運用、保守に必要な知識・実践能力を問う試験問題が出題されます。

オラクルマスター

日本オラクル社が提供する資格試験です。オラクル社が提供するOracle Database製品に関する知識・管理スキルを証明する資格として、IT業界では広く認知されています。オラクル社製品を使用している企業でデータベースエンジニアとして就職する、あるいは案件を獲得する場合に有利に働きます。

オラクルマスターには、「Bronze」「Silver」「Gold」そして「Platinum」の4つのレベルが設定されています。Bronzeではデータベースの基礎知識、Silverはデータベースの運用知識、Goldはバックアプ・リカバリ、マルチテナント環境、インストール・アップグレードなど、Platinumは高可用性やセキュリティ、性能管理に関わるスキルが出題されます。

OSS-DB

特定の企業の製品ではなく誰でも利用可能なソースとして一般公開されているのが、オープンソースデータベース(OSS-DB)です。そのOSS-DBに関する技術と知識を公平かつ厳正に、中立的な立場から認定するIT技術者認定試験が、「OSS-DB技術者認定試験」です。NPO法人のLPI-JAPANによって提供されています。

データベースシステムの設計・開発・導入・運用ができる技術力を問う「Silve」と、大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングができる技術力を問う「Gold」の2つのレベルが設定されています。

まとめ

データベースエンジニアは、一人でセキュリティを担保する責任の重さや膨大な業務量、働ける場所が限られているなどの理由から、ネガティブな意見を持つ人も少なくありません。

一方で、データベースエンジニアは、大規模なプロジェクトに参画する機会が多く、プロジェクトの主要メンバーとして活躍できる上に、かかわる業務領域が広いことから、やりがいのある職種です。

論理的思考力や問題解決力、几帳面さなどの資質が備わっている人はデータベースエンジニアに向いています。未経験からでも、スクールに通ったり、プログラマーやSEとして業務経験を積みながら、データベースの専門知識やスキルを身に付ける方法があります。

スキルアップ次第では、高度なIT人材として今後も高い需要が見込まれるデータベースエンジニア。興味のある方はぜひチャレンジをお勧めします。

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