こんにちは、ITプロマガジンです。
ギグエコノミー(Gig Economy)という言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどのような意味なのかわからないという人も多いでしょう。
ギグエコノミーとは一つの働き方・経済活動のことを指す言葉です。この記事では、ギグエコノミーの意味や働き方、フリーランスとの違いなどを紹介します。
さらに、ギグエコノミーの具体的な仕事内容や仕事の探し方、メリットや問題点にも触れるので、今後の働き方を考える際の参考にしてください。
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目次
ギグエコノミーとは?
ギグエコノミーとは、ネットやアプリを通じて単発の仕事を請け負う働き方のことで、かつその働き方によって回っている経済活動です。職種は容易なものから専門性が高いものまでさまざまで、このスタイルで仕事をする人を「ギグワーカー」と呼びます。
ギグエコノミーは、ミュージシャンがライブハウスなどで単発演奏を請け負う「ギグ(gig)」が語源です。単発で仕事を請け負うという共通点から、ギグエコノミーと呼ばれるようになりました。
ギグエコノミーとクラウドソーシング・シェアリングエコノミーの違い
ギグエコノミーは、ネットを通じて仕事を請け負うスタイルです。同じような意味のある、クラウドソーシングやシェアリングエコノミーとは、何が異なるのでしょうか。詳しく解説します。
ギグエコノミーとクラウドソーシングの違い
ギグエコノミーとクラウドソーシングの違いを一言で表すと下記の通りになります。
- クラウドソーシング:仕事を依頼する企業側目線の名称
- ギグエコノミー:仕事を受ける側目線の名称
クラウドソーシングとは、企業がネットを通じて不特定多数の人に業務をアウトソーシングすることです。クラウドソーシングは、業務を依頼する側である企業目線からとらえた名称です。ギグエコノミーは、仕事を受ける側である労働者やその経済形態にフォーカスした名称という違いがあります。
ギグエコノミーとシェアリングエコノミーの違い
混同されがちなギグエコノミーとシェアリングエコノミーの違いは下記の通りです。
- シェアリングエコノミー:ネットを活用して「モノ」をシェアする概念
- ギグエコノミー:ネットを活用して「ヒト」をシェアする概念
シェアリングエコノミーとは、例えば使わない期間に自宅を貸したり、使用していない時間に自家用車を貸し出したりなど、「モノ」や「サービス」を複数人でシェアする新しい経済の形のことです。
一方、ギグエコノミーは「モノ」ではなく、仕事を受けて自分の労働力や時間を提供するという「ヒト」のシェアととらえられています。そのため両者は混同されがちですが、「モノ」「ヒト」という明確な違いがあるのです。
ギグワーカーとフリーランスの違い
ギグワーカーとフリーランスは、働き方や報酬といった点で異なります。それぞれ、以下で解説します。
ギグワーカーとフリーランスの働き方の違い
ギグワーカーとフリーランス、どちらも「自由な時間に働ける」のが特徴です。しかし拘束時間で考えると、ギグワーカーは好きな時間だけで働けますが、一方、フリーランスは好きな時間帯以外でも働かなければならないケースも多いです。
フリーランスはプロジェクトを完遂させる働き方なので、意志に反し、拘束時間を作り出してしまうことがあります。ギグワーカーは部分的な作業を単発で担う働き方なので、自分が働きたい時間だけに仕事を受けられるのです。
ギグワーカーとフリーランスの報酬形態の違い
ギグワーカーは働きたい時間だけ働く方法なので、報酬もその日に働いた分を受け取るスタイルです。ただ、単発の仕事を受ける働き方なので、収入は不安定です。
フリーランスも同様に、仕事の依頼を受けて報酬を得る働き方ですが、長期的・継続的に働ける案件が多くあります。ギグワーカーよりは収入が安定する働き方です。
ギグエコノミーが拡大している理由
ギグエコノミーは2021年現在、日本でも需要の高まりが見られています。ギグエコノミーという働き方が、日本でも拡大している背景には以下のような理由があります。
- 働き方の多様化
- プラットフォームの増加
- 人材の確保
以下で、それぞれ解説します。
働き方の多様化
2019年4月、日本では「働き方改革関連法案」が施行されました。働き方改革とは「働く人それぞれが置かれる環境や事情に応じた多様な働き方が選択できれば、一人ひとりがより良い将来の展望を持てる」という目的から生まれた政策です。
働き方改革関連法案の施行により、本業の仕事を持ちながら、そのスキマ時間に副業する人が増加しました。さらに2021年現在では、新型コロナウイルスによる働き方の変化によりギグエコノミーへの注目が集まっている背景もあります。
プラットフォームの増加
誰もがスマホを持っている時代です。スキルや時間をシェアすることで報酬を得られる「スキルシェアサービス」は誰でも簡単に登録・利用できます。
これらプラットフォームの増加に伴い、ギグワーカーが働きやすい環境が揃っているためギグエコノミーも拡大しているのです。ギグワーカーが使えるプラットフォームには、「ココナラ」などがあります。
人材の確保
日本では、少子高齢化による労働人口不足の問題を抱えています。労働人口不足により就職市場は売り手市場となり、入社しても転職するのが当たり前という時代です。
これら背景により、企業が従業員を確保できなくなっていることもギグエコノミーが拡大している理由とされています。
企業では、人材不足の状態で本業の拡大・維持をはかる必要があり、本業以外の雑務をアウトソーシングする傾向が見られています。それによりギグエコノミーへの依頼が増えているのです。
ギグエコノミーで成長し続けている企業
ギグエコノミーが拡大する背景には、プラットフォームを提供する企業の成長がなくしては考えられません。
- Uber
- Airbnb
- TaskRabbit
- Upwork
- Doordash
ここでは、ギグエコノミーで成長し続けている上記5つの企業を紹介します。
Uber
Uberは世界900以上の都市圏で、ライドシェア(乗用車の相乗りマッチングプラットフォーム)事業を展開している企業です。ライドシェアのほか、フードデリバリーなど、世界中で高いシェアを誇っています。
Airbnb
Airbnbは、民泊や宿泊施設を貸したい人と借りたい人をマッチングさせるプラットフォームです。2019年時点で、世界各国に約600万件の宿泊施設を扱っています。
Airbnbは宿泊施設を所有していません。プラットフォーム上で貸したい人と借りたい人をマッチングさせることでコミッション収入を得ています。
シェアリングエコノミーといえますが、貸す側はサービスによって収入を得られるので、ギグエコノミーの側面もあるのです。
TaskRabbit
TaskRabbitは、困っている人と手伝える人をマッチングするサービスです。2017年IKEAグループに買収されたことがきっかけとなり、世界中にシェアを伸ばしました。
TaskRabbitは日本でいう「便利屋」のようなサービスですが、困っている人の手伝いをするのは企業ではなく「TaskRabbitに登録したギグワーカー」などの個人です。
Upwork
Upworkは世界最大規模のクラウドソーシングのプラットフォームです。世界規模の「クラウドワークス」や「ランサーズ」とイメージすればわかりやすいかもしれません。
Upworkは世界中の企業から依頼を受けられるので、仕事の幅が広がりすます。当然スキルや経験を要する仕事も多いですが、日本国内からも受注可能です。
Doordash
Doordashはアメリカ発のフードデリバリーサービスです。日本では出前館やUber Eatsなどが有名ですが、アメリカではDoordashが圧倒的シェアを誇っています。
日本では宮城県仙台市でサービスが開始され、2021年9月現在では埼玉県と岡山県でもサービス展開中です。配達パートナーとして登録することで、ギグワーカーとして働けます。
ギグエコノミーの仕事例
ギグエコノミーという働き方や、それにより成長している企業について紹介してきました。では、具体的にギグエコノミーではどのような仕事が行われているのでしょうか。
ギグエコノミーの働き方には、「労働系の仕事」と「在宅系の仕事」があります。ここでは、それぞれの具体的な仕事例を紹介しましょう。
労働系の仕事例
労働系とは空いた時間を利用して、外で自分の体を使って仕事をすることです。おもに、以下のような仕事があります。
- Amazon Flex
- UberEats
- 買い物代行
- 料理代行
- ベビーシッター
Amazon FlexやUberEatsなどの配達系、買い物や料理などの代行系、ベビーシッターなどの支援系が具体的な仕事です。
在宅系の仕事例
在宅系とは空いた時間を利用して、自宅で自分のスキルを使って仕事をすることです。おもに、以下のような仕事があります。
- ライティング
- サイト制作
- システム設計
記事の執筆などのライティングスキル、サイト制作やシステム設計などのエンジニアスキルを活かした仕事を自宅で行います。
ギグエコノミーの仕事の探し方
ギグエコノミーの仕事を探すなら、ギグワーカーとしての働き方を実現できるプラットフォームを利用しましょう。
在宅系の仕事ならクラウドソーシングサイト、労働系の仕事ならシェアサービスなどへの登録がおすすめです。
- ランサーズ
- クラウドワークス
- クラウディア
- ココナラ
- Upwork
ギグエコノミーのメリット
ギグエコノミーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではギグワーカーとしての労働者と業務を依頼する企業側、それぞれのメリットを紹介します。
労働者側のメリット
労働者側のメリットは以下です。
- 時間と場所に囚われない
- スキルの成長につながる
- フリーランスの足がかりになる
ギグワーカーにとってもっともメリットになるのが、自由な働き方ができることです。好きな時間に単発の仕事ができるので、自分のライフスタイルに合わせて働けます。
仕事を経験することでスキルの成長にもつながるので、フリーランスへの足がかりにもなるでしょう。
企業側のメリット
企業側のメリットは以下です。
- 人件費削減
- 多様な人材との出会い
企業側にとっては、人件費の削減がもっともメリットといえることです。従業員として雇用するわけでないので、社会保険や福利厚生の負担がありません。
また、多様な人材に出会えるのもメリットです。高いスキルや経験を持つベテランや働き盛りの若いワーカーなど多様な人材に出会えるので、業務内容によって依頼を割り当てることもできます。
ギグエコノミーの問題点
ギグワーカーは自由な働き方ができるなど多くのメリットもありますが、問題点も少なくありません。単発の仕事がおもになるギグエコノミーでは雇用契約が曖昧という問題があります。
例えば仕事中に怪我をしたり、業務に手間取り長時間にわたって拘束されたりしても、労働者の自己責任です。
またギグワーカーは、自分を売り込んで仕事を獲得します。そのため、アピールできるスキルや経験が必要です。スキルがなければ仕事の依頼がない、または誰でもこなせる安い仕事しか受けられないことになってしまいます。
日本・世界におけるギグエコノミー市場について
世界で拡大するギグエコノミー市場
オックスフォード大学インターネット研究所よると、世界のギグエコノミーは過去1年間で26%も拡大しているというデータがあります。
職業別のデータによると、「ソフトウェア開発・技術作業」が1年間で37%増加し、市場で最も成長しています。その次に、「クリエイティブ・マルチメディア」が21%の増加となっています。「事務・データ入力」についてはほとんど成長しなかったというデータも出ています。
日本でのギグエコノミーの将来性
先にも触れたようにギグエコノミーは世界で市場規模が拡大しています。今後も仕組みを支えるプラットファームやテクノロジーが発展を続ければ、ギグエコノミーはさらに拡大することが予想されます。
日本ではギグエコノミーの実態が正確に把握されていのが現状です。信用が低いなど課題も多く、契約のあり方などインフラの整備が求められるでしょう。
ただ、日本でも注目され始めている働き方です。インターネットの急速な普及により、オンラインで多様なスキルを提供できるギグエコノミーは、一つの働き方として成長する可能性は高いでしょう。
まとめ
ギグエコノミーとは、どのような働き方なのかを中心に解説しました。
ギグエコノミーは、好きな時間に単発の仕事を受ける働き方です。自由に働けるというメリットはありますが、雇用契約の曖昧さなどの問題も少なくありません。また安定した収入を得るには、スキルや経験も必要です。
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