組み込みエンジニアはオワコン?需要や今後の将来性を徹底解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

組み込みエンジニアに対する需要は高く、今後も幅広く活躍できる可能性が高いです。新しい技術を取り入れた機器も増えており、高いスキルや豊富な経験をもつ組み込みエンジニアを求める企業は多く存在します。

しかし、組み込みエンジニアはオワコンと言われる場合もあるようです。この記事ではその理由を確認したうえで、組み込みエンジニアの将来性や活躍しやすい業界などを紹介します。やりがい、向いている人の特徴、長く活躍するためのコツなども解説するので、ぜひ参考にしてください。

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組み込みエンジニアはオワコン?

組み込みエンジニアはオワコンと言われる場合もありますが、実際は現在から将来にかけて高い需要を期待できます。IoTやAIなどの新しい技術を取り入れる製品が増えており、それらに対応できる組み込みエンジニアに対して特にニーズがあります。高いスキルや幅広い経験をもつ組み込みエンジニアは、今後も長く活躍できる可能性が高いです。

組み込みエンジニアがオワコンと言われる具体的な理由や将来性などについては、以下で詳しく解説します。

組み込みエンジニアはオワコンと言われる理由

なぜ組み込みエンジニアは、オワコンと言われるのでしょうか。ここでは、その理由について解説します。

激務になるケースもある

組み込みエンジニアは単にシステムを作るだけでなく、エラーへの対策にも力を入れる必要があります。組み込みエンジニアが作るシステムは製品に内蔵され、リリース後の修正は容易ではないためです。システムの制作には納期があり、必要な作業のすべてを期限内に終えなければなりません。納期に追われて仕事が忙しくなり、激務になるケースも少なからずあります。

dodaが行った調査によると、組み込みエンジニアの毎月の残業時間は22.8時間です。あくまでも平均値であり、企業やプロジェクトの状況によっても残業時間は異なります。

現場で人手不足の状態が続いている

IT業界全体の慢性的な課題として、人手不足があげられます。特に組み込みエンジニアの不足は顕著であり、少ない人手でなんとかシステムを作り上げている状況です。

組み込みエンジニアは専門性が高く、求められている水準以上のシステムを作るには深い知識やスキルが求められます。人材が育つまでに時間がかかるため、人手不足の課題は簡単には解消できません。人手不足により現場の負担が大きくなる場合もあり、組み込みエンジニアの仕事は大変だと感じる人もいます。

求められる知識・スキルが多い

組み込みエンジニアとしてシステムを作るには、さまざまな知識やスキルが必要です。プログラミング言語だけでなく、ハードウェア、ソフトウェア、電子機器などに関して一定以上の知見を持ち合わせていなければなりません。最近ではIot関連の知識も重要です。

また、組み込みエンジニアはチームでシステムを開発する場合が多いです。そのため、周囲と円滑なやり取りを実現するためのコミュニケーション能力も求められます。海外製の部品や機械を扱う可能性もあり、英語をはじめとする語学力も必要になる場面があります。

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組み込みエンジニアの需要と将来性

組み込みエンジニアは今後も高い需要が見込まれ、将来性のある仕事だと言えます。家電製品や業務用機器にloTの技術を取り入れるケースが増えており、システム開発のニーズが高まっています。組み込みAIも発達し、組み込みエンジニアによる幅広いシステムの開発が求められている状況です。

すでに触れたとおりIT業界全体では人手不足が課題となっており、組み込みエンジニアも足りていません。組み込みエンジニアとして必要な知識とスキルを磨けば、市場価値の高い人材として重宝される可能性が高いです。

組み込みエンジニアの平均年収

dodaの調査によると、組み込みエンジニアの平均年収は518万4,000円です。このうちの130万5,000円はボーナスとして支給されています。

なお、組み込みエンジニアを含む「モノづくり系エンジニア」全般の平均年収は496万1,000円です。組み込みエンジニアは年収が特に高い傾向があると分かります。

組み込みエンジニアが活躍しやすい業界

組み込みエンジニアは、幅広い業界で活躍が可能です。ここでは、具体的にどのような業界で組み込みエンジニアが活躍できるか解説します。

自動車業界

自動車業界では、自動車を制御するためのシステム開発において組み込みエンジニアが活躍しています。現在では自動車に組み込むシステムの標準化が進んでおり、多くの自動車に共通のシステムが搭載されるようになりました。そのため、組み込みエンジニアとして自動車を専門に扱えば、実務経験を通して知識やスキルを蓄積できます。長く働き続ければ、専門性の高い人材として重宝されるでしょう。

家電業界

さまざまな家電にシステムが搭載されており、動作を制御しています。近年はIoTやAIなどを取り入れた家電が増え、利便性のさらなる向上が目指されています。家電業界は組み込みエンジニアが活躍できる場が多く、仕事を通して消費者の生活を支えることが可能です。そのためには、最新技術を習得する積極的な姿勢も必要となります。

医療業界

医療業界で使用されている機器にも、組み込みシステムが利用されています。例えば、超音波診断装置、内視鏡装置、X線検査装置などです。医療機器を制御するシステムの開発は人の命に関わる仕事であり、大きな責任が伴います。その分、やりがいも大きく、自分が開発したシステムが搭載された機器を通して社会に貢献することが可能です。

金融業界

金融業界で導入されているさまざまな機器にも、組み込みエンジニアのスキルが活かされています。例えば、銀行に設置されているATMを制御するシステムは、組み込みエンジニアが開発しています。

また、近年注目を集める「エンベデッド・ファイナンス」とよばれる新しいサービスにも、組み込みエンジニアのスキルが不可欠です。金融事業者が提供するAPIを利用し、金融事業者が自社サービスに金融サービスを組み込んでいます。ECサイトやタクシーアプリなどの決済に用いられており、今後ますますニーズが高まると予想されます。

組み込みエンジニアとして働く魅力・やりがい

組み込みエンジニアの仕事には、さまざまな魅力ややりがいがあります。以下で詳しく解説します。

専門性の高いスキルを身につけられる

組み込みエンジニアの仕事に取り組み続けると、専門性の高いスキルを身につけられます。プロジェクトに応じて複数のプログラミング言語を使いこなしたり、論理的な思考に基づいてシステムを作り上げたりする必要があるからです。組み込みエンジニアになる時点で一定以上のスキルを求められますが、実際の仕事を経験するなかでさらにスキルに磨きをかけられます。

ものづくりの面白さを感じられる

組み込みエンジニアは形のないソフトウェアを作る一方、ものづくりの面白さも感じられる仕事です。組み込みエンジニアが作ったシステムは製品を作動させるために不可欠であり、その製品の利便性を左右します。自分が作ったシステムが意図したとおりに機器が動作した瞬間には、大きな達成感を得られるでしょう。

また、プログラミングの楽しさも感じられます。アイデアをもとにシステムを作る過程では、自分自身の創造性も活かすことが可能です。

社会の役に立っている実感が得やすい

組み込みエンジニアになれば、消費者が使用する製品の製造に携われます。例えば、普段の生活で頻繁に使用される家電のシステムを開発する場合もあります。そのため、製品を購入した人それぞれの生活を支える一助を担うことが可能です。

組み込みエンジニアは自分が開発したシステムを通し、社会の役に立っているという実感を得やすい仕事です。納期の都合により仕事が忙しい時期もあるものの、大きなやりがいを感じられます。

組み込みエンジニアに向いている人の特徴

組み込みエンジニアに向いている人の特徴をあげると、以下のとおりです。

  • ものづくりに興味をもっている
  • コツコツと物事に取り組める
  • 論理的思考力がある

すでに触れたとおり、組み込みエンジニアはシステムの開発を通してものづくりに貢献する仕事です。組み込みエンジニアとして世の中のニーズにマッチしたシステムを開発できれば、製品の利便性を最大限に高められます。ものづくりに対する強い興味がある人は、さまざまなアイデアを出しながら開発に取り組めるでしょう。

また、組み込みエンジニアは、目の前の仕事にコツコツ取り組む姿勢も求められます。1つのシステムを作り上げるには、細かい作業を着実にこなしていく必要があるからです。さらに、システムを開発するなかでは、問題が発生する場合もあります。どのような状況でも問題を冷静に分析して解決に導くには、論理的思考力も重要です。

組み込みエンジニアに必要スキル

組み込みエンジニアとして働くには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。以下で具体的に解説します。

プログラミングスキル

組み込みエンジニアになる場合、C言語とC++は必ず習得しておく必要があります。C言語はマイコンやハードウェアの制御に使用されており、特に重要です。複雑なシステムにはC++が用いられるケースが増えているため、あわせて身につけておかなければなりません。

製品のジャンルや種類によっても、システム開発に必要なプログラミングスキルは異なる可能性があります。自分が携わりたい製品にどのようなプログラミング言語が使用されているか把握したうえで、プログラミングスキルを向上させましょう。

OSに関する知識

組み込みエンジニアにはOSの知識も重要です。特に、素早いレスポンスが可能なリアルタイムOSに対して理解していると現場で重宝されます。場合によっては、リアルタイムOSの知識があるだけで即戦力として期待される可能性もあります。

具体的には、ITRON、VxWorks、Linuxなどのスキルが必要です。まずは基本的な知識やスキルを身につけ、実際の業務を通じて経験を増やしていきましょう。

ハードウェアの知識

組み込みエンジニアは、ハードウェアの知識も身につけておく必要があります。ソフトウェアは、ハードウェアとの連携により動作するからです。ハードウェアの仕組みをひと通り理解していなければ、システムの開発をスムーズには進められません。

具体的には、メモリ、CPU、マイコン、入出力ポートなどの基本的な構成や役割の把握が求められます。単に知識を身につけるだけでなく、ハードウェアならではの動作特性も理解していると、ほかの職種とのやり取りもより円滑になります。

ソフトウェアの知識

組み込みエンジニアになるうえでは、ハードウェアとあわせてソフトウェアの知識を身につけなければなりません。組み込みエンジニア独自のソフトウェアの知識を学習しておけば、実務でもスムーズに開発を進められます。

セキュリティに関する知識

組み込みエンジニアとしてシステムを開発するには、セキュリティに関する知識も不可欠です。特に近年は製品にIoTの技術を活用するケースが増えており、セキュリティに対する配慮が重視されています。安全なシステムを開発するにはデバイスやネットワークの脆弱性を正確に把握し、脅威に対抗できるようにしなければなりません。基本的な知識を身につけて満足するのではなく、常に情報をチェックして最新の脅威に備える必要があります。

組み込みエンジニアとして活躍し続けるためのコツ

組み込みエンジニアとして長く活躍するには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、活躍し続けるためのコツについて解説します。

特定の領域で専門性を高める

組み込みエンジニアとして活躍するには、専門性を磨くことが大切です。自分の専門分野を決め、スキルや経験を深めていきましょう。すでに触れたとおり、組み込みエンジニアはさまざまな業界で活躍できます。例えば、自動車業界や家電業界など自分が携わる業界を絞り込み、専門性を高めていくとよいです。

特定の領域に対する専門性があれば高度な開発にも対応できるようになり、有能な人材として重宝される可能性が高まります。特定の領域の実績が増えるほど評価も上がり、長く活躍しやすくなるでしょう。

ビジネスへの理解力や俯瞰的思考力を磨く

IPAが実施した組込み/ IoT に関する動向調査によれば、「確保・強化したい人材」として、多くの企業が「ビジネスをデザイン/構築できる人材」や「システム全体(モノ/コト)を俯瞰して思考できる人材」をあげています。つまり、組み込みエンジニアとして活躍するには、ビジネスに対する理解力や俯瞰的思考力が必要です。

単にシステムの開発に取り組むのではなく、企業がどのようなビジネスを目指しているか理解したうえで作業を進める姿勢が求められます。システム全体を客観的に捉え、本当に必要なものは何か考えながら開発に取り組むことも重要です。

キャリアアップする

組み込みエンジニアとしての知識やスキルを活かして長く活躍したいと考えるなら、キャリアアップを目指すのもおすすめです。例えば、システムの開発をマネジメントするPMがあります。実際にシステムの開発を進めるのではなく、クライアントとやり取りしてすり合わせをしたり、開発チームに指示を出したりする役割です。組み込みエンジニアとしての実務経験があると、現場を理解したうえで適切なマネジメントを実現できます。

また、現場で働く組み込みエンジニアから、システム開発の要件定義や設計などを担うシステムアーキテクトを目指すことも可能です。システムアーキテクトもクライアントとやり取りし、最適なシステムを提案します。現場を理解している分、クライアントのニーズを考慮しつつ効率のよい開発を実現するために貢献できます。

フリーランスとして独立も検討する

企業で組み込みエンジニアとしての経験をある程度積んだら、フリーランスとして独立するのも1つの方法です。会社員は基本的に企業から指定されたプロジェクトに取り組む必要がありますが、フリーランスになれば自分の意思で参画するプロジェクトを決められます。それまで培ってきた知識やスキルをもとに、より強化したい能力を伸ばせるプロジェクトを選ぶことも可能です。専門性を高めたり、活躍の場を広げたりできます。また、場合によっては会社員よりも多くの収入を得られる可能性もあります。

組み込みエンジニアが副業で稼ぐには?フリーランス案件の取り方も紹介

ITプロパートナーズは、フリーランスにさまざまな案件を紹介しているエージェントです。週2〜3日から働ける高単価な案件を多く扱っています。専属エージェントがつき、希望に即した案件の紹介が可能です。組み込みエンジニアの案件としては、例えば以下の案件があります。

案件名【C言語】フィットネスジムにおける組み込みエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人
案件単価〜600,000円/月
勤務地基本出社一部リモート
スキルC言語(3年以上)、コミュニケーション力、MCU上でのセンサー・ロボット制御経験
職種・ポジション組み込みエンジニア

組み込みエンジニアに関するQ&A

ここでは、組み込みエンジニアについてよくある質問とそれに対する回答を紹介します。

組み込みエンジニアとして年収1,000万円は可能?

組み込みエンジニアとして高いスキルや経験があれば、年収1,000万円を目指せます。会社員として年収1,000万円を超えるには、高年収が設定されている企業への就職・転職を目指しましょう。企業が求めるレベルに達していれば、採用される可能性は十分にあります。

また、フリーランスとして独立して年収1,000万円を目指すことも可能です。高単価な案件を複数獲得できれば、年収1,000万円以上を得られる可能性があります。そのためには単にスキルを身につけるだけでなく、まずは会社員として豊富な実務経験を積む必要があります。

組み込みエンジニアに役立つ資格はある?

組み込みエンジニアに必要な知識やスキルを身につけるうえでは、資格取得を目指すのも効果的です。例えば、以下の資格がおすすめです。

  • C言語プログラミング能力検定試験2級
  • JSTQB認定テスト技術者資格

C言語プログラミング能力検定試験2級を取得できれば、C言語の実践的なスキルがあるという証明になります。JSTQB認定テスト技術者資格も取得すると、組み込みエンジニアとして必要なソフトウェアの知識を身につけていると示せます。

まとめ

組み込みエンジニアは今後も需要や将来性を見込める仕事です。新しい技術を取り入れた製品の開発に力を入れる企業も多く、より幅広い知識やスキルをもつ組み込みエンジニアが求められています。人手不足となっているため、確かな知識やスキルを身につけて実務経験を積めば、貴重な人材として重宝されるでしょう。

組み込みエンジニアの場合、会社員として経験を積んだ後に独立することも可能です。高年収を目指したり、自分のライフスタイルを優先した働き方を実現したりできます。スキルや経験を増やし、組み込みエンジニアとして長く活躍しましょう。

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