優秀なWebディレクターに必要なスキル20選を一覧で紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

Webサイトの開発を現場で管理するWebディレクターの仕事は多岐にわたります。時に”何でも屋”としての役割を要求される事もしばしば。

そのため、必要とされるスキルも多く苦労されている方も多いのでは無いでしょうか?

今回は、優秀なWebディレクターに必要なスキルについて紹介したのち、どうしてそのスキルが必要となるのかも合わせてご紹介します。

なお、フリーランスのWebディレクターの稼ぎ方といった総合的な情報は「Webディレクターがフリーランスとして独立した際に稼ぐ方法」で紹介しているので、併せてご覧ください。

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Webディレクターに必要なスキル20選【レベル別】

Webディレクターに必要なスキルは全部で20個あります。レベル別に分けると以下の通りです。

  • 【初級】Webディレクターとしての必須スキル8選
  • 【中級】優秀なWebディレクターが備えているスキル9選
  • 【上級】超優秀なWebディレクターが備えているスキル3選

それぞれのレベルに応じて必要なスキルを詳しく紹介していきましょう。

【初級】Webディレクターとしての必須スキル

Webディレクター初級レベルで必要なスキルは以下の8つです。

  • コミュニケーションスキル
  • ヒアリングスキル
  • イメージを具体化するスキル
  • プレゼンテーションスキル
  • マネジメントスキル
  • スケジュール管理スキル
  • 予算管理スキル
  • 問題解決スキル

それぞれ説明していきます。

1.コミュニケーションスキル

Webディレクターに最も必要とされるスキルは業務を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルです。

Webディレクターは多くの人を巻き込み仕事をこなす事が多く、時にはWebにそれほど詳しくない人から技術の専門家であるスタッフを相手にする事もあります。

そんな人達はうまくディレクションするためには、相手に応じた柔軟なコミュニケーションが求められます。

2.ヒアリングスキル

Webディレクターは社外顧客を相手にする時、考えていることを聞き出すヒアリングスキルも求められます。

Webについての知見が少ない顧客が多く、Webシステムに対して漠然としてイメージしか持っていません。

それを具体化するために、顧客のイメージを引き出すのはWebディレクターの仕事です。また、このスキルは仲間のスタッフに対しても有効です。

3.イメージを具体化するスキル

顧客からシステムの設計に関してイメージをヒアリングできたら、次にそのイメージをアイデアに昇華し、具体化するための企画書や仕様設計図を作成します。

このように漠然としたイメージを具体化するスキルも、Webディレクターにとって必要です。

4.プレゼンテーションスキル

どれだけ良い企画ができたとしてもそれを顧客に納得してもらえなければ、仕事をスタートできません。

そのためWebディレクターには、プレゼンテーションスキルも必要とされます。

さらに、開発に関わるスタッフに説明したり、経営層と交渉する場合にもプレゼンテーションスキルが有効です。

5.マネジメントスキル

Webディレクターは、Webシステムの開発の管理者として働く以上、関わるメンバーに対するマネジメントスキルが必要です。

コミュニケーションスキルはもちろんですが、それ以外にもメンバーの成果を正しく評価したり、時にはメンバーに厳しいフィードバックをしなければなりません。

マネジメントスキルは、経験と共に培われる能力でもあります。忍耐強く習得していく事を目指しましょう。

6.スケジュール管理スキル

Webディレクターに求められるスキルとして、マネジメントスキルと同時に挙げられるのが、スケジュール管理スキルです。

正しくマイルストーンを敷き、予定通りに納品まで仕上げなければ、クレームの引き金となってしまいます。

細かい作業になるので高度な技術ですが、Webディレクターには欠かせないスキルです。

7.予算管理スキル

あるプロジェクトを進める際には、派遣社員やフリーランスなどの外部のリソースを活用する事もあるでしょう。

そんな時に人件費がどれくらい掛かるのかを見積もり提案、管理する事もWebディレクターの重要な仕事の一つです。

この見積もりが狂ってしまうと、納期が遅れたり、メンバーの不信感を募ってしまう原因になるので、十分に注意しましょう。

8.問題解決スキル

プロジェクトを進めていくに連れて、メンバー内でいろいろな問題が発生します。

もちろん、メンバーだけで解決できるケースもありますが、Webディレクターが解決しなければならない難しい問題も少なくありません。

その際、ボトルネックはどこにあるのかを見極め、柔軟に解決する事が必要になります。

【中級】優秀なWebディレクターが備えているスキル

Webディレクター中級レベルで必要なスキルは以下の9つです。

  • 情報収集スキル
  • リーダーシップスキル
  • 言語化スキル
  • Webマーケティングに関するスキル
  • Webデザインに関するスキル
  • UXに関するスキル
  • フロントエンド言語のスキル
  • バックエンド言語のスキル
  • 編集・ライティングスキル

それぞれ説明していきます。

1.情報収集スキル

技術の進歩は早く、わずか数年で新しい技術が登場する事も珍しくありません。

そんな時、今進んでいるプロジェクトではどんな技術を取り入れるのがベストなのかを常に考える必要があります。

もちろん、既存の技術で足りるかもしれませんが、新しい技術を導入した方が効率良くプロジェクトを進める事ができる場合もあるので、優秀なWebディレクターになるためには新しい情報を収集する能力が必要なのです。

2.リーダーシップスキル

良いチームの条件は、個々の能力を最大限エンパワーメントできることです。

そのためには、個々のメンバーのモチベーションを高める事や能力を成長させる事が必要になります。

当然、信頼に足るWebディレクターの言葉でなければ、メンバーのモチベーションを上げる事は難しく、フィードバックを素直に受け取らせる事はできません。

そのため、優秀なWebディレクターにはメンバーから信頼されるためのリーダーシップが必要となるのです。

3.言語化スキル

リーダーシップとも少し繋がる部分ですが、メンバーのモチベーションを高める事やフィードバックによって能力を高めるためには、相手に伝わる言葉を選ばなければなりません。

メンバーから質問された際にトンチンカンな言葉で伝えてしまうとメンバーのモチベーションは下がってしまいます。

しっかりと相手のバックグラウンドを見極め、適切な言葉で伝えるスキルがある事は優秀なWebディレクターに欠かせない能力です。

4.Webマーケティングに関するスキル

納品ベースのプロジェクトであれば、売る事を考える必要は無いので、Webマーケティングに関する能力は必要ありませんが、売る事を前提に考えられたプロジェクトであれば、Webマーケティング能力はあるに越した事はありません。

Webディレクター以外の人が「顧客に興味関心を持ってもらうために必要な機能」を定義するのでも問題はありませんが、Webディレクター自身が定義できた方が、確度の高い物ができるのは間違いありません。

5.Webデザインに関するスキル

こちらもWebディレクターが必ず持っておくべきスキルではありませんが、Webデザインの知識があるだけで、Webデザイナーのディレクションや評価がスムーズにおこなえます。

「このWebディレクターはWebデザインの事を全然わかってない」とWebデザイナーに思わてしまう事で、手を抜かれる可能性もあるので、優秀なWebディレクターはWebデザインの知識を有している事がアドバンテージになります。

6.UXに関するスキル

こちらもWebデザインに関する知識同様に、Webディレクターが必ず持っておくべきスキルではありませんが、UXの知識があるだけで、担当者のディレクションや評価がスムーズにおこなえます。

また、UXはユーザビリティに直結するため、良いプロダクトを完成させたいのであれば、持っておくべきスキルの一つでしょう。

7.フロントエンド言語のスキル

こちらもWebディレクターが必ず持っておくべきスキルではありませんが、フロントエンド言語(HTMLやCSS、JS)の知識があるだけで、担当者のディレクションや評価がスムーズにおこなえます。

「このWebディレクターはフロントエンド言語の事を全然わかってない」とエンジニアに思わてしまう事で、見積もりをごまかされたり、業務を疎かにされてしまう可能性もあるので、優秀なWebディレクターはフロントエンド言語の知識を有している事がWebデザインと同様、重要なスキルになります。

8.バックエンド言語のスキル

こちらもWebデザインやフロント言語同様、Webディレクターが必ず持っておくべきスキルではありませんが、バックエンド言語(PHPやRubyなど)の知識があるだけで、担当者のディレクションや評価がスムーズにおこなえます。

こちらの知識は取得難易度が高いですが、優秀なWebディレクターを目指すのであれば、ぜひ持っておきたいスキルの一つです。

9.編集・ライティングスキル

どんなWebプロダクトにも必ずテキストは存在します。

もちろんUXと同様、テキストの完成度はユーザビリティに大きく影響するポイントです。

どんな文言がベストなのかというのは非常に定性的な判断になる事が多いため、メンバー内で揉める原因にもなります。

そんな時にWebディレクターがコピーライトのスキルを有しているだけでメンバーに納得感を与える事ができるため、優秀なWebディレクターになるためには必要な能力でしょう。

【上級】超優秀なWebディレクターが備えているスキル

Webディレクター上級レベルで必要なスキルは以下の3つです。

  • 経営に関わるスキル
  • 法律関連のスキル
  • 英文読解スキル

それぞれ説明していきます。

1.経営に関わるスキル

管理職でもあるWebディレクターは、予算の管理など経営者の目線による仕事への取組みが求められます。

さらに、顧客の経営層と交渉することも多いことから、経営者としての考え方からの企画や提案も必要なケースが少なくありません。

そのため、経営に関わるスキルを身に付ける事ができればWebディレクターとしては超優秀と言っても過言ではありません。

2.法律関連のスキル

インターネットに公開された情報は、多くの方が目にしそして関連する情報も簡単に検索されます。

そしてコピーも容易なことから、コンテンツを勝手に利用されるケースや自分達が無断で使ってしまうケースもあるでしょう。

そういった状況を避けるためにも、法律周りの知識を身につける事が重要なのです。

3.英文読解スキル

最近はインターネット上の翻訳機能が向上しており、最新技術を紹介した英文サイトも手軽に読めるようになりました。

しかし、全て翻訳で理解できるとは限りません。機械翻訳の不具合により、英語で読んでみないと理解できないケースも多々あります。

情報収集スキルに合わせて、英語読解スキルも習得する事が超優秀なWebディレクターになるためには必要なのです。

Webディレクターの仕事内容をおさらい

前のトピックでは、Webディレクターに必要なスキルを紹介させて頂きましたが、「なぜWebディレクターに◯◯といったスキルが必要なのかわからない」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そんな方のためにWebディレクターがそもそもどんな仕事なのかをご紹介します。

  • 顧客との交渉や調整の仕事
  • Webサイトの品質を確保する仕事
  • スケジュールとリソースの管理

顧客との交渉や調整の仕事

Webディレクターは、WebサイトやWebサービスを作成したい顧客の要望を聞き、それに合ったものを提案・納品するのが主な仕事です。

もちろん仕様の変更などについても顧客と相談することが必須です。

そのため、先ほどのトピックで紹介させて頂いた

  • コミュニケーションスキル
  • ヒアリングスキル
  • アイデアを具体化するスキル
  • プレゼンテーションスキル
  • マネジメントスキル

などが重要になってくるのです。

Webサイトの品質を担保する仕事

Webディレクターは、顧客が求めるものを高い品質で納品する事が必須となる仕事です。

そのためには、WebエンジニアやWebデザイナーをはじめとする多くのメンバーを束ねなければなりません。

そのため、先ほどのトピックで紹介させて頂いた

  • リーダーシップスキル
  • Webデザインのスキル
  • UXに関するスキル
  • フロントエンド言語のスキル
  • バックエンド言語のスキル
  • 編集・ライティングスキル

などが重要になってくるのです。

スケジュールとリソースの管理

Webディレクターは顧客の要望を聞き、高い品質のプロダクトを納品する仕事です。

そのためには、優秀なメンバーを採用しディレクションする必要があります。
また、クライアントワークである事が多いため、納期をしっかりと守る必要もあります。

そのため、先ほどのトピックで紹介させて頂いた

  • スケジュール管理スキル
  • 予算管理スキル

などが重要になってくるのです。

Webディレクターのスキルアップに繋がる資格

ここまでWebディレクターに必要な具体的なスキルについて説明してきました。

では、Webディレクターのスキルアップに繋がる資格にはどのようなものがあるでしょうか。

この先は実際にスキルアップや業務内で活かせる資格についてご紹介します。

Webディレクション試験 (資格名:Webディレクター)

Webディレクターに必要なスキルを問う資格で、Web業界におけるディレクション業務を、「一定の品質基準」を保った上で指示を行えるようにすることを目的とした資格になります。

プロジェクトを成功に導き出すためのWeb制作の工程管理や現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施まで、幅広い専門知識を問う実践的な内容となっています。

Webリテラシー試験(資格名:Webアソシエイト)

Webに関わるデザイナー、ディレクター、プロデューサーの3つの職種の役割や基本的な知識を身につけ運用できることを目的とした資格になります。

立場や経験が違えばWebに関する知識に差が出てきます。

業務での円滑なコミュニケーションと事故を起こさない為に、Webの基礎知識、インターネットビジネス、プロジェクトマネジメント、Webサイトの企画・設計、制作(デザイン・実装)、集客施策、Webマーケティングに関する内容を問う資格となっています。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

こちらはGoogleが主催の資格でGoogleアナリティクスに関する使い方や知識を学ぶことができます。

Googleアナリティクスを使えるようになることで自社Webサイトへのアクセスに対するデータの流入状況や閲覧履歴、コンバージョン、ユーザーの属性などを調べることができます。

どのような会社でもGoogleアナリティクスを使用していることがほとんどなので基礎知識を得るといった点においても取っておいて損のない資格と言えます。

まとめ:しっかりとスキルを身につけ優秀なWebディレクターになろう!

紹介させて頂いたように、Webディレクターとして活躍するには、多くのスキルが必要です。

もちろんこれら全てのスキルに精通した方は、実際にはいないかもしれません。

だからこそ、あなたがこれら多くのスキルを身につける事で、優秀なWebディレクターとして活躍できるのです。

ぜひ、Web開発に関わる多くの知識やスキルを広く浅く学び、期待に応えられるWebディレクターを目指しましょう。

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