こんにちは、ITプロマガジンです。
ITエンジニアは残業が多いというイメージがあるかもしれません。しかし、ほかの職種と比べてみると特別残業が多いわけではなく、ITエンジニアより残業が多い職種も存在します。ITエンジニアが残業をしなければならない理由は複数あります。残業を減らすためには理由を理解し、それぞれに合わせた対策が必要です。
ITエンジニアはなぜ残業が多いと思われているのでしょうか。この記事では、ITエンジニアは残業が当たり前だと言われている理由について解説します。ITエンジニアの残業を減らす方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ITエンジニアの平均残業時間
dodaが実施した調査の結果を見ると、「IT/通信系エンジニア」全体の平均残業時間は1ヶ月あたり22.6時間です。
また、「IT/通信系エンジニア」の職種別の平均残業時間は以下のとおりです。多くの職種で20時間以上の残業が発生しているとわかります。
職種名 | 残業時間/月 |
---|---|
ITコンサルタント(アプリ) | 27.6時間 |
インフラコンサルタント | 39.4時間 |
Webエンジニア | 19.5時間 |
アプリケーションエンジニア | 22.6時間 |
サーバーエンジニア | 19.2時間 |
ネットワークエンジニア | 20.9時間 |
データベース/セキュリティエンジニア | 19.7時間 |
テクニカルサポート/ヘルプデスク | 17.0時間 |
社内SE | 21.2時間 |
研究開発/R&D(IT/通信) | 28.6時間 |
QAエンジニア | 20.0時間 |
※引用元:doda
ITエンジニアと他職種の残業時間の比較
dodaの調査では、ITエンジニア以外の職種の残業時間も明らかになっています。それぞれの職種の平均残業時間を一部抜粋すると、以下のとおりです。
職種名 | 残業時間/月 |
---|---|
事務/アシスタント | 14.3時間 |
医療系専門職 | 15.9時間 |
販売/サービス | 22.0時間 |
企画/管理 | 22.5時間 |
営業 | 23.5時間 |
クリエイティブ | 24.0時間 |
※引用元:dodaのデータを参考に表作成
「事務/アシスタント」「医療系専門職」「販売/サービス」「企画/管理」など、ITエンジニアより平均残業時間が短い職種は多くあります。また、「営業」や「クリエイティブ」など、ITエンジニアより平均残業時間が長い職種も存在します。この結果を踏まえると、ITエンジニアは特別残業が多いというわけではありません。
ただし、この結果はあくまでも平均であり、勤め先や仕事内容によっては、同じ職種でも残業時間が平均と大幅に異なるケースもあります。
ITエンジニアの残業は当たり前?多いと言われる理由は?

ITエンジニアは忙しく、残業も発生しがちです。ここでは、ITエンジニアは残業が多いと言われる理由について解説します。
業界全体で人材不足が慢性化している
IT業界は全体的に人手が足りていません。そのため、ITエンジニアも多くの企業で不足している状況です。ITエンジニアの人材不足は慢性化しており、1人で対応すべき業務量も必然的に多くなっています。人手が足りないと業務の属人化も生じやすく、忙しいのに業務分担が難しいケースも少なくありません。
業務負担の増加は、残業の原因になります。残業が多すぎるとITエンジニアという仕事に対するイメージが低下しやすく、さらなる人手不足を招く悪循環に陥ります。
急な仕様変更が発生する場合がある
ITエンジニアは、臨機応変な対応が求められる場面も多いです。たとえば、クライアントの要望が途中で変わったり、追加の要望が出たりするケースもよくあります。また、ビジネスを取り巻く環境は日々変わっており、市場のニーズも刻々と変化しています。
このような理由により仕様変更や機能の追加が求められれば、ITエンジニアは柔軟に対応しなければなりません。そうなれば当初の予定とは異なる作業をする必要があり、想定よりも時間や労力がかかる可能性が高いです。
トラブル対応に追われてしまう
急なトラブルが発生し、ITエンジニアが対応に追われるケースもあります。不正アクセスやウイルス感染などのキュリティインシデントが生じる可能性は、どれほど対策を徹底していても完全には避けられません。
たとえば、トラブルによりシステムが停止した場合、ITエンジニアには早急な復旧が求められます。先方との信頼関係を維持するためにも、時間帯にかかわらず迅速な作業が必要です。そのため、トラブルが発生すれば長時間の残業は避けられないでしょう。トラブルの発生の予測は難しく、突発的な残業が発生する可能性があります。
納期が厳しい
ITエンジニアとして成果物を納品する際は、納期を遵守する必要があります。納期が短く、限られた時間で完成度の高い成果物を用意しなければならない場合も多いです。すでに触れたとおり、ITエンジニアの人手不足は慢性化しています。少ない人員により短期間で作業を完了させるには、残業せざるを得ません。
法律の観点から見たITエンジニアの残業時間

残業は、法律により一定の基準で制限されています。ここでは、ITエンジニアの残業時間について法律の観点から見てみましょう。
日本の法定労働時間
日本の法定労働時間は、原則1日8時間です。1週間に40時間を超える労働はできないと定められています。また、休憩時間や休日の日数についても細かい決まりがあります。法定労働時間は労働者に対して例外なく適用されるため、ITエンジニアも対象です。
36協定とは?
36協定とは、労働基準法第36条で定められている時間外労働協定のことです。労働組合と労使協定を結んで行政官庁に届出を行えば、時間外労働が認められます。ただし、際限なく時間外労働が可能になるわけではありません。原則として月45時間、年360時間が時間外労働の上限とされています。
ITエンジニアが残業を減らすには?

ITエンジニアがなるべく残業しないためには、どうすればよいのでしょうか。具体的な対策について解説します。
業務効率化を図る
残業を削減するには、業務効率化のための工夫が必要です。たとえば、ツールを導入し、単純作業は積極的に自動化しましょう。ビジネスに役立つさまざまなツールが提供されており、特にルーティン作業は自動化できる場合が多いです。
また、普段の業務を振り返り、無駄な業務がないかチェックしてみてください。形式的に行っているだけで、なくても支障がない業務は意外と多くあります。無駄な業務を洗い出して廃止すれば、それらにかけていた時間を有効活用できるようになります。
定期的に業務の状況を確認し、ツールによる自動化や業務そのものの廃止などを検討することが大切です。
スキルアップを図る
残業しなくても業務をこなすためには、スキルアップも重要です。高いスキルを身につければ、その分だけスピーディに業務に対応できるようになります。1人で迷わず作業を進められるなら、上司や先輩などに相談や質問をする時間を削減できます。各ITエンジニアがそれぞれスキルアップに取り組めば、チーム全体の業務のスピードを大幅に向上させられるでしょう。
チームでノウハウをこまめに共有する
チームの協力により、残業の削減を目指すことも大切です。具体的には、チームでノウハウを共有し、全体の業務効率を高めると効果的です。ITエンジニアは基本的にチームのメンバーと協力して業務を進めます。ノウハウを共有しないと業務の属人化が進み、負担が偏りやすくなるでしょう。
チーム全体で業務をスムーズに進めるためにも、ノウハウはこまめに共有すべきです。チームで臨機応変な対応がしやすくなり、無駄な残業も削減できます。
プロジェクト管理を徹底する
限られた時間の中で着実に業務を遂行するには、プロジェクト管理も必要です。PMの立場なら、プロジェクト管理の徹底を心がけましょう。プロジェクト管理に力を入れると、最初に立てた計画通りにプロジェクトを完了させられる可能性が高くなります。想定外の残業が生じにくくなり、スムーズに業務を進められます。
上司に相談する
工夫してもなかなか残業を減らせない場合は、上司に相談しましょう。本人のスキルのレベルに対して業務の内容が高度すぎたり、割り振られた業務量が多すぎたりすると、努力しても残業時間を減らすのは難しいからです。詳しい状況を上司に伝えれば、業務の内容を見直してもらえる可能性があります。
自分のレベルや能力に応じて業務が割り振られると、それまで多く発生していた残業時間を減らしやすくなるでしょう。
労働基準監督署などに相談する
上司に相談しても業務を見直してもらえない場合は、労働基準監督署に相談するのも1つの手です。特に、サービス残業や法律で定められている上限以上の残業が発生しているなら、早めに相談したほうがよいでしょう。労働基準監督署に相談すると、問題がある部分について会社に直接指摘してもらえる可能性があります。そのためには自分の労働時間について正確な情報を伝え、問題点を具体的に示すことが大切です。
残業が少ない企業に就職・転職する
ITエンジニアでも、会社によって残業時間は異なります。なるべく残業をしたくないなら、残業時間が少ない企業を選んで就職や転職する方法もあります。企業によって特色はそれぞれ違うため、自分に合いそうな企業を探してみましょう。
ただし、基本的に残業が少ない企業であっても、状況によっては多少の残業が発生する可能性があります。
ITエンジニアが残業を回避するならフリーランスもおすすめ
ITエンジニアとして働きたいものの、どうしても残業はしたくないという場合は、フリーランスを目指すのがおすすめです。フリーランスは会社に雇用されるわけではなく、案件ごとに契約を交わして働きます。求められている成果物を納品すれば報酬を得られるため、働く時間に制限はありません。工夫次第で労働時間を減らしたり、自分の都合に合う時間帯に働いたりできます。フリーランスは自由度の高い働き方を求める人に向いています。
弊社ITプロパートナーズは、フリーランス向けに豊富な案件を紹介しているエージェントです。週2〜3日から働ける案件を多く扱っています。クライアントと直接契約しており、高単価な案件が中心です。専属エージェントに相談しながら仕事を探せるため、フリーランスとしてスムーズに働けるでしょう。
ITエンジニアの残業に関するよくある質問
ここでは、ITエンジニアの残業についてよくある質問とそれに対する回答を紹介します。
残業が少ない傾向のある職種は?
ITエンジニアのなかでも、ヘルプデスクやインフラ系は残業が少ない傾向にあります。ヘルプデスクは直接開発に携わるわけではなく、クライアントからの問い合わせ対応が中心です。納期に追われず、シフト制で業務を進められるため、残業はあまり発生しません。
また、ネットワーク、データベース、サーバーなどを扱うインフラ系も、ほかのITエンジニアと比べれば残業は少なめです。稼働が安定しているときはルーティン業務が中心だからです。ただし、トラブルが発生すれば残業が発生する場合もあります。
いずれにせよ、残業が一切発生しないわけではないため、緊急時には対応しなければなりません。
残業が少ない企業を選ぶコツは?
自社開発が中心の企業は、納期の設定が柔軟である場合が多いです。クライアントがいるわけではないため、状況に応じて臨機応変に開発を進められます。また、受託開発が中心の企業でも、元請なら残業は比較的少ない傾向があります。
さらに、募集されている人数にも気を配りましょう。ITエンジニアの募集が多いなら、その企業は人材不足に陥っている可能性が高いです。その場合、業務の負担が大きく、残業も発生しやすくなります。残業が少ない企業を選ぶには口コミも参考にしつつ、働きやすい環境が整っているかどうか確認してください。
フリーランスでも残業が発生するケースはある?
フリーランスは、想定より長時間働いても残業には該当しません。雇用契約を結んでいるわけではなく、成果物の納品について契約を交わしているためです。働いた時間は関係なく、クライアントが求める成果物を納品すれば報酬を得られます。なお、稼働時間を決めて契約するケースもありますが、その場合は設定した時間以上は基本的に働きません。
フリーランスになれば自分で働く時間を調整しやすく、残業を回避できます。ただし、自己管理がうまくいかないと会社員より長時間働かなければならなくなる可能性もあります。フリーランスになるとしても、短い時間で効率的に業務を進めるための工夫が必要です。
まとめ
ITエンジニアの残業は、人材不足や短い納期などが原因で発生しているケースも多いです。残業を減らすには、業務効率化のための工夫やスキルアップなどが必要です。チームで協力し合い、プロジェクト管理も徹底しなければなりません。工夫しても残業の削減が難しいときは、労働基準監督署に相談するという方法もあります。
ITエンジニアとして残業をしたくないと考えるなら、フリーランスへの転身もおすすめです。フリーランスになれば、働く時間を自由に決められます。自分に合う働き方を実現しやすいため、会社員としてある程度の実績やスキルを積んだらフリーランスとしての独立も視野に入れてみるとよいでしょう。
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