こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスでも、返済能力や信用情報に問題がなければ住宅ローンを組める可能性があります。ただし会社員のように、毎月の給与や勤務先の信用を前提に見てもらえるわけではありません。所得の安定性や必要書類の準備が重要です。
本記事では、フリーランスが住宅ローン審査で見られやすいポイントや年収別の借入目安を解説します。審査通過に向けた準備のほか検討しやすい金融機関や、落ちた場合の見直し方も紹介しています。「フリーランスだから住宅ローンは無理かもしれない」と不安な方は、購入計画を進める前の確認材料として参考にしてください。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。
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目次
フリーランスでも住宅ローンは組める!

結論として、フリーランスでも住宅ローンを組める可能性があります。金融機関は雇用形態だけでなく、返済能力や信用情報を総合的に確認します。
ただし、フリーランスは収入の変動が大きく、審査では売上ではなく所得で判断されます。こうした背景から、事前に確定申告書や納税状況、収入の推移を整理しておくことが重要です。金融機関に対して、継続的に収入があることを客観的に示せる資料をそろえておきましょう。
つまり、事前対策によって可能性を高めることはでき、フリーランスだからといって住宅ローンが不可能になるわけではありません。審査で見られるポイントを理解し、無理のない借入額に調整すれば、可能性があるといえます。
【年収別】フリーランスの借入れ限度額をシミュレーション
フリーランスが実際にフラット35を活用すると、どのくらいの額を借り入れられるのでしょうか?年収別に借入限度額をシミュレーションしてみましょう。
- 固定金利:3.21%
- 返済期間:35年
- 返済方法:元利均等返済(毎月の返済額が一定)
| 年収 | 借入限度額(概算) |
|---|---|
| 300万円 | 約1,891万円 |
| 400万円 | 約2,941万円 |
| 500万円 | 約3,676万円 |
| 600万円 | 約4,412万円 |
| 700万円 | 約5,147万円 |
| 800万円 | 約5,882万円 |
| 900万円 | 約6,618万円 |
| 1,000万円 | 約7,353万円 |
フラット35の借入額は、公式情報では100万円以上1億2,000万円以下とされています。最新の上限額は必ず公式サイトで確認しましょう。
借入申し込みをする際は、借入限度額を考慮し無理のない返済計画を立てましょう。
フリーランスが会社員と比較して住宅ローンの審査に通りにくい主な理由は?

フリーランスが、会社員より住宅ローン審査で不利に見られやすい理由はいくつかあります。ここでは、会社員との違いを軸に主な理由を整理します。
収入が安定しないと判断されやすい
フリーランスが、住宅ローン審査で不利になりやすい理由の1つが、収入の安定性です。
会社員は毎月給与を受け取るため、金融機関も将来の収入を予測しやすくなります。一方、フリーランスは案件の終了や単価の変動によって収入が変わるため、返済能力を慎重に判断される傾向があるのです。
たとえ現在の収入が高くても、一時的なものと判断されれば評価につながらない場合があります。継続契約の実績や安定した入金履歴を示せるようにしておくことが大切です。
収入ではなく所得で審査される
フリーランスの住宅ローン審査では、売上よりも所得が重視されます。
会社員の場合は給与額をもとに審査されますが、フリーランスは確定申告書に記載された所得をもとに返済能力が判断されます。そのため、売上が大きくても経費が多く、所得が少なければ評価は高くなりません。
特に節税を目的に経費を増やしている場合は注意が必要です。住宅購入を検討している場合は、現在の所得がどのように見られるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
確定申告書や納税証明書など提出書類が多い
フリーランスは、会社員よりも多くの書類提出を求められる傾向があります。
会社員であれば源泉徴収票や勤務先情報で確認できる内容も、フリーランスの場合は確定申告書や納税証明書などで確認する必要があるためです。金融機関によっては、複数年分の申告書類の提出を求められることもあります。
また、年度ごとの所得変動が大きい場合は、その理由を確認されるケースもあります。審査をスムーズに進めるためにも、必要書類は早めに準備しておきましょう。
勤務先の信用を使えない
会社員と比べると、勤務先の信用を利用できない点もフリーランスの特徴です。
会社員は勤務先の規模や勤続年数が信用材料になります。しかしフリーランスは、事業の継続性や収入の安定性を自分自身で証明しなければなりません。
そのため、取引実績や事業年数、継続案件の有無などが重要になります。日頃から契約書や請求書を整理し、事業の実態を示せる状態にしておくことが大切です。
ケガや病気で収入が途絶えるリスクがある
フリーランスは、ケガや病気で働けない期間があると、収入が不安定になりやすい点も審査で不安視されることがあります。
会社員など健康保険の被保険者は、要件を満たせば傷病手当金を受け取れる場合があります。一方、フリーランスは休業中の収入を自分で備える必要があるため、生活費や事業資金の予備資金を確保しておくことが大切です。
住宅ローンでは、「長期間にわたって返済を続けられるか」がチェックされます。収入が途絶えた場合の備えを説明できると、資金計画の裏付けになるでしょう。
フリーランスが住宅ローン審査を通過するための6つのポイント
審査通過を目指すには、金融機関が不安に感じる点を先回りして減らすことが重要です。所得や自己資金を中心に、申込前に整えられる項目から確認しておきましょう。
1.収入の安定性を証明する
フリーランスが住宅ローン審査を通過するためには、安定した収入があることを示すことが重要です。
金融機関は売上ではなく所得を重視する傾向があるため、過去数年の所得が安定しているほど評価されやすくなります。反対に、所得の増減が大きい場合は、収入が継続するか慎重に判断されかねません。
また、現在進行中の継続案件や定期契約があれば、今後の収入見込みを裏付ける材料になります。確定申告書だけでなく、契約書や入金履歴も整理しておくと、収入の継続性を伝えやすくなるでしょう。
2.頭金・自己資金を多めに用意する
頭金や自己資金に余裕があると、借入額を抑えられるため、返済計画を立てやすくなります。また、金融機関から見た貸し倒れリスクも小さくなります。計画的に資産を管理できていることを示す材料にもなるでしょう。
ただし、手元資金をすべて頭金に充てるのは避けたいところです。住宅購入後には修繕費や生活費、事業資金も必要になります。一般的には物件価格の20〜30%程度を頭金として用意しつつ、一定の預貯金を残しておくと安心です。
3.他社借入を整理する
住宅ローンの審査では、住宅ローン以外の返済も含めて返済負担を確認されます。自動車ローンなどが残っていると、その分だけ住宅ローンに回せる返済余力が小さくなります。
すぐに完済できない場合でも、残高と毎月返済額を整理しておくことが大切です。申込前に小口の借入を減らせるなら、借入希望額や返済比率を見直すより先に対応したほうが効果的なケースもあります。
事業用の借入がある場合は、生活費の借入と区別して説明できるようにしましょう。金融機関から見れば返済義務である点は同じですが、資金使途や返済原資を説明できると安心材料になる可能性があります。
4.税金・保険料・借金などの滞納に注意する
税金や社会保険料の滞納は、住宅ローン審査で大きな不安材料になります。納税証明書で未納が確認されると、所得があっても返済管理に不安があると見られかねません。
フリーランスは自分で納付する機会が多いため、引き落とし口座の残高不足や納付期限の見落としにも注意が必要です。申込前には支払い状況を確認し、必要があれば先に整理してから相談しましょう。
滞納がある場合は、隠したまま申し込むより、解消できるものを先に解消するほうが現実的です。分割納付中のものがある場合は、金融機関に伝えるべき資料を確認しておきましょう。
5.住宅の用途を明示する
住宅ローンは、本人や家族が住む住宅の取得を目的とするローンです。自宅兼事務所として使う場合は、居住用部分と事業用部分を分けて説明できるようにしておく必要があります。
フラット35でも、店舗・事務所などの非住宅部分の費用は借入対象外です。併用住宅では、住宅部分の床面積が非住宅部分以上であることも確認しておきましょう。
6.年齢・健康状態で不安材料を減らす
年齢や健康状態も、住宅ローン審査で確認される重要なポイントです。
住宅ローンは長期間にわたって返済するため、年齢が高くなるほど返済期間が短くなり、毎月の返済負担が大きくなる傾向があります。
また、多くの住宅ローンでは団体信用生命保険への加入が求められます。健康状態によっては加入条件に影響する場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
借入額や返済期間だけでなく、完済時年齢や万一への備えも含めて検討すると、無理のない資金計画を立てやすくなります。
フリーランスが住宅ローン審査で準備すべき必要書類

住宅ローン審査では、収入や返済能力だけでなく、その根拠となる書類の提出が求められます。特にフリーランスは、会社員より提出書類が多くなる傾向があるため、事前準備が重要です。ここでは、フリーランスが住宅ローン審査で求められる代表的な書類を紹介します。
確定申告書・納税証明書
フリーランスが住宅ローンを申し込む際は、確定申告書や納税証明書の提出を求められるのが一般的です。
会社員が源泉徴収票で収入を証明するのに対し、フリーランスは確定申告書をもとに所得や事業状況を証明します。金融機関によっては直近1年分ではなく、2〜3年分の提出を求められることもあります。
また、納税証明書は税金の支払い状況を確認するための書類です。所得額だけでなく、「適切に納税しているか」も審査の対象になります。申込直前に慌てないよう、必要な年度分を事前に準備しておきましょう。
本人確認書類・物件資料
住宅ローン審査では、本人確認書類や購入予定の物件に関する資料も必要になります。
本人確認書類としては、運転免許証やマイナンバーカードなどが一般的です。また、住宅ローンは購入する物件を担保にするため、売買契約書や重要事項説明書、物件概要書などの提出を求められます。
物件の所在地や価格、面積などによって金融機関の評価も異なるため、必要書類は不動産会社と連携しながら早めに準備しておくことが大切です。
事業の継続性を示す資料
フリーランスの場合は、現在も継続して事業を行っていることを示す資料を用意すると審査に役立ちます。
例えば、業務委託契約書、請求書、入金履歴などは、継続的な収入があることを示す材料です。特に開業から間もない場合は、確定申告書だけでは事業の安定性を判断しにくいため、こうした補足資料が重要になります。
継続案件の契約書や定期的な入金実績を提示できれば、将来的な返済能力を判断する材料にもなるでしょう。金融機関から追加資料を求められることもあるため、事業に関する書類は日頃から整理して保管しておくのが大切です。
フリーランスが検討しやすい住宅ローン・金融機関
フリーランスが住宅ローンを検討する際は、1つの金融機関だけで判断しないことが大切です。審査方針や必要書類は金融機関によって異なるため、自分の所得状況や物件条件に合う選択肢を比較しましょう。
フラット35
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利型の住宅ローンです。利用条件では、給与収入以外の人について所得金額を年収として扱う考え方が示されており、フリーランスでも検討しやすい選択肢の1つです。
ただし、誰でも通るローンではありません。総返済負担率や住宅の技術基準などの条件があります。金利は資金受取時のものが適用されるため、申込時点の数字だけで判断せず、取扱金融機関に確認しましょう。
個人事業主・フリーランス向け住宅ローン
金融機関によっては、個人事業主やフリーランスを対象にした住宅ローンを扱っています。一般的な会社員向け審査と比べ、確定申告書や事業の継続性を前提に相談しやすい点が特徴です。
一方で、商品名に「個人事業主向け」とあっても、審査が甘いという意味ではありません。所得や納税状況は慎重にチェックされます。商品ページだけで判断せず、必要書類と審査で重視される点を事前に聞いておくことが大切です。
地方銀行・信用金庫・取引のある金融機関
すでに取引のある地方銀行や信用金庫も、相談先の候補になります。
事業用口座を利用している場合は、入出金履歴や取引状況を把握してもらいやすく、事業実態を説明しやすいケースがあります。また、地域密着型の金融機関は、事業内容や取引先の状況を踏まえて相談に乗ってくれることもあるでしょう。
もちろん、返済能力の確認が不要になるわけではありません。所得の推移や自己資金、現在の契約状況などを整理したうえで相談すると、借入可能額や利用できる商品のイメージを把握しやすくなります。
Web申込・事前審査を活用する
どの金融機関が自分に合うのか分からない場合は、まず事前審査を活用するのがおすすめです。
事前審査では、年収や借入希望額、物件情報などをもとに、おおまかな借入可能性を確認できます。複数の金融機関を比較すれば、自分の状況に合う住宅ローンを見つけやすくなります。
ただし、事前審査に通ったとしても本審査の承認が保証されるわけではありません。確定申告書や物件資料を提出した段階で結果が変わることもあります。
比較する際は金利だけでなく、保証料や団体信用生命保険の内容、繰上返済の条件なども確認しておきましょう。フリーランスは追加書類を求められることも多いため、「相談しやすい窓口かどうか」も判断材料になります。
フリーランスが住宅ローン審査に落ちた場合の対処法

住宅ローン審査に落ちても、すぐに住宅購入を諦める必要はありません。落ちた理由を推測だけで片づけず、信用情報や借入額から順番に見直しましょう。
信用情報を整理してから再検討する
まず確認したいのは信用情報です。クレジットカードやローンの支払い遅延があると、住宅ローン審査に影響する可能性があります。CICなどの信用情報機関では、本人が自分の登録情報を確認できる開示制度があります。
延滞情報が確認された場合は、別の金融機関へ申し込む前に支払い状況を改善する方が現実的です。短期間に複数の金融機関へ申し込むと申込履歴が残り、審査で不利になる可能性もあります。
借入額・物件条件を見直す
借入額が大きすぎることが審査に影響している場合は、返済計画そのものを見直す必要があります。
例えば、頭金を増やして借入額を減らしたり、購入予定の物件価格を下げたりすることで、毎月の返済負担を軽くすることが可能です。また、購入時期を少し先送りし、自己資金を増やしてから再申込する方法もあります。
無理に希望額を維持するよりも、返済を継続しやすい水準に調整した方が、審査に通る可能性は高くなるでしょう。
また、フラット35のように物件の条件が審査に関わるローンでは、住宅の技術基準や用途も確認されます。自宅兼事務所として使う場合や中古物件を購入する場合は、物件側の条件でつまずいていないかも見直しましょう。
他の金融機関や専門ローンを検討する
金融機関ごとに審査基準は異なるため、一社で否決された場合でも他社で承認されるケースはあります。
特にフラット35や地方銀行、信用金庫などは重視するポイントが異なるため、自分の状況に合う金融機関を探すことが重要です。その際は、前回提出した資料や説明内容を見直し、所得や事業実態をより分かりやすく伝えられるよう準備しておきましょう。
ただし、金利や手数料などの条件は金融機関によって大きく異なります。審査に通ることだけを優先せず、無理なく返済できる条件かどうかも確認することが大切です。
フリーランスの住宅ローンに関するよくある質問
フリーランスの住宅ローンでは、独立年数や審査期間について疑問を持つ人が多くいます。ここでは、申込前に確認しておきたい点を整理します。
フリーランスは住宅ローン控除を受けられる?
フリーランスでも、住宅ローン控除の要件を満たせば適用を受けられる可能性があります。国税庁は、床面積や居住割合などの要件を示しています。自宅兼事務所の場合は居住用部分の割合が関わるため、確定申告前に税務署や税理士へ確認しましょう。
フリーランスは住宅ローンを経費に計上できる?
住宅ローンの元金返済そのものは、事業の経費にはできません。しかし自宅の一部を事業に使っている場合は、利息や関連費用の一部を家事按分できる可能性があります。
按分割合には根拠が必要です。住宅ローン控除との関係もあるため、自己判断せず専門家に確認しましょう。
フリーランス向けのローンはありますか?
個人事業主やフリーランス向けをうたう住宅ローンはあります。ただし、名称だけで審査に通りやすいと判断するのは危険です。自分の所得や物件条件に合うかを確認し、必要書類を揃えたうえで複数の金融機関を比較しましょう。
まとめ
本記事では、「フリーランスでも住宅ローンを組めるのか」という疑問に対して、審査で不利になりやすい理由や対策を整理しました。フリーランスは収入の安定性や事業実態の説明が求められるため、会社員と比べて審査が厳しくなる傾向はありますが、状況や準備次第で可能性はあります。
特に重要なのは、収入の安定性を示す資料や預金残高、契約書や入金履歴を用意して、事業の継続性を説明できるようにしておくことです。また、借入額や物件条件を現実的に見直すことも、審査通過の可能性を高めるポイントになります。
また、事業基盤を安定させることも住宅ローンの審査対策につながります。IT/Web分野で活動している方は、ITプロパートナーズの活用も選択肢の1つです。エンド直の案件や長期案件も多く、専属スタッフによるサポートを受けながら案件を探せます。継続的に案件を獲得して収入を確保したい方は、登録を検討してみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
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