こんにちは、ITプロマガジンです。
パラレルワーカーは、並行してさまざまな仕事に取り組んでいる人です。近年パラレルワーカーに対する注目度が増しており、実際にパラレルワーカーとして働いている人も増加しています。
パラレルワーカーとはそもそもどのような働き方なのでしょうか。また、メリットやデメリットについて詳しく確認したいという人も多いでしょう。
この記事では、パラレルワーカーの概要とともに、メリット・デメリット、働き方の例、必要なスキルやなり方などを解説します。パラレルワーカーとしての働き方に興味を持っている人は、ぜひ参考に参考にしてください。
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目次
パラレルワーカーの意味とは?
パラレルワーカーとは、複数の仕事を掛け持ちして働いている人のことです。「並行」を意味する「パラレル(Parallel)」と、「労働者」を意味する「ワーカー(Woker)」を組みあわせています。
パラレルワーカーは副業や兼業に取り組む人と混同される場合も多いです。パラレルワーク、副業、兼業は、いずれも複数の仕事に取り組むことを表しています。ただし、副業は、メインとなる本業のほかに収入源を持つことです。一方、兼業は、複数の仕事に対して同じくらいの労力を注いで働くことです。そのため、パラレルワークと兼業は、より近い意味を持つ言葉だと解釈できます。
パラレルワーカーとして働く人はどんどん増えている状況です。
フリーランス実態調査 2021によると、「複業系パラレルワーカー」として働く人はフリラーンス全体の22.3%に及ぶ373万人となっています。前年と比較し、85万人も「複業系パラレルワーカー」が増加しました。
パラレルワーカーが注目されている理由
パラレルワーカーになる人が増えており、パラレルワーカーに対する注目度はどんどん高まっています。それはなぜなのでしょうか。ここでは、パラレルワーカーが注目されている理由を説明します。
終身雇用の終焉が始まっている
パラレルワーカーとしての働き方に注目が集まっている理由のひとつとして、終身雇用の終焉があげられます。もともと日本では、新卒で入社した企業に定年まで勤め続けるという働き方が一般的でした。しかし、近年は終身雇用制度が崩壊しつつあり、定年までの雇用を前提とせず採用活動をしている企業も増えています。以前よりも転職が当たり前になってきており、高年収やキャリアアップを目指して勤め先を変える人も珍しくありません。
また、新卒で入社した企業に頼りっぱなしで働くのはリスクがあると考える人も増えています。労働者のこのような考え方の変化により、パラレルワークに興味をもつ人が多くなってきました。
働き方が多様化している
働き方が多様化していることも、パラレルワーカーに注目が集まっている理由としてあげられます。以前は社員の副業を禁止する企業がほとんどでしたが、現在は副業を認める企業が増えつつあります。政府の働き方改革の方針として、副業の解禁が奨励されているためです。
本業のほかに副業として別の仕事に取り組めるようになり、パラレルワーカーを目指しやすい環境が整いました。最初は副業として複数の仕事に取り組みつつ、それらが軌道に乗ったところで独立する人も多くなっています。インターネットの普及により、時間や場所を問わず働きやすくなっていることもパラレルワーカーにとって追い風です。工夫次第でさまざまな仕事を得られるようになり、多様な働き方に挑戦できるようになりました。
パラレルワーカーとして働くメリット・デメリット
パラレルワーカーとして働く場合、メリットとデメリットの両方があります。パラレルワーカーを目指すなら、それぞれを正しく理解しておいたほうがいいでしょう。ここでは、パラレルワーカーとして働くメリット・デメリットについて、それぞれ解説します。
パラレルワーカーとして働くメリット
パラレルワーカーとして働くメリットは、以下のとおりです。
- 収入源を増やせる
- リスクヘッジになる
- スキルアップができる
パラレルワーカーになれば、取り組む仕事の数だけ収入源を増やせます。ひとつの仕事だけに取り組むよりも、収入を獲得できるチャンスが多くなるでしょう。また、どれかの仕事が思うように進まなくなっても、ほかの仕事で成功を目指せます。フリーランスとして独立する場合でも、パラレルワーカーなら失敗を防ぎやすくなります。
さらに、パラレルワーカーとしてさまざまな組織や人と関わりながら働けば、自分自身のスキルアップにもつながるでしょう。複数の仕事を通してスキルの幅を広げられるため、より活躍できる人材へと成長できます。
パラレルワーカーとして働くデメリット
パラレルワーカーとして働くデメリットをまとめると、以下のとおりです。
- 自己管理を徹底する必要がある
- 仕事は自力で獲得しなければならない
パラレルワーカーとして複数の仕事に並行しながら取り組む場合、それぞれの仕事を自分でしっかり管理しなければなりません。たとえば、打ち合わせや勤務時間が重ならないように調整する必要があります。また、仕事を詰め込みすぎて体調を崩さないよう、無理のない範囲でスケジュールを組むことが大切です。自己管理ができなければ、クライアントに迷惑がかかる恐れがあります。
また、パラレルワーカーは、仕事を自分の力で獲得しなければなりません。思うように仕事を獲得できなければ、目標の収入を得られない可能性もあります。
パラレルワーカーの働き方例
パラレルワーカーは、具体的にどのような働き方をしているのでしょうか。ここでは、パラレルワーカーの働き方について例を紹介します。
フリーランスとして複数の仕事を持つ
パラレルワーカーとしての代表的な働き方は、フリーランスになって複数の仕事を持つことです。たとえば、デザイナーとライターの両方の仕事を受注するケースが当てはまります。スキルを活かしてデザインをするだけでなく、その知識をもとにすれば記事を書いて情報提供することが可能です。
フリーランスはもともと働き方が自由であるため、自分の裁量で複数の仕事を組み合わせられます。自己管理を徹底して複数の仕事に取り組めば、収入を増やしたりスキルアップしたりしやすくなるでしょう。
会社員をしながら異なる分野に挑戦する
会社員であっても、副業が認められている企業に勤めている場合はパラレルワーカーになれます。たとえば、平日は会社員としてこれまで通り働き、週末の2日間はフリーランスのように自分で獲得した仕事に取り組む方法があります。両方の仕事に支障をきたさない範囲でスケジュールを調整すれば、会社員を続けながらパラレルワーカーになることも可能です。
なお、パラレルワークは、複数の活動に取り組むことを表しています。そのため、収入が発生しないボランティア活動もパラレルワークの対象です。会社員として勤務している時間以外にボランティア活動を行えば、仕事とは異なる経験やスキルを積めるでしょう。
主婦業をしつつ在宅で仕事をする
主婦として家事や育児をこなしている人も、隙間時間を活用すればパラレルワーカーとして働けます。インターネットを活用して在宅でできる仕事もたくさんあるため、長時間自宅を空けられなくても問題はありません。たとえば、ネットショップを開業して商品を販売したり、Webライターとして記事を書いたりする仕事ができます。
在宅でできる仕事は、働く時間が自由なケースも多いです。そのため、家事や育児と両立しやすく、自分のペースで働けます。融通がきくので、無理なくパラレルワーカーとして働けるでしょう。
パラレルワーカーとしてユニークなキャリア形成をしている人たち
パラレルワーカーとしてキャリアを形成している人は、実際にたくさんいます。たとえば、お笑い芸人として「M-1グランプリ」の準決勝へ進出した経歴をもつラランド・サーヤさんは、広告関係の企業でOLとしても活躍しています。平日はOLとしての仕事をこなし、夜や土日にお笑い芸人の仕事をしているそうです。
また、同じくお笑い芸人として有名な厚切りジェイソンさんは、IT企業の役員としての顔も持っています。IT企業の役員として働きながらお笑い芸人の養成所に通い、デビュー後はあっという間に世間に知られるようになりました。IT企業の役員とお笑い芸人のどちらか片方を優先するわけではなく、パラレルワーカーとして両方にバランス良く取り組んでいます。
パラレルワーカーに必要なスキル
パラレルワーカーとして働くためには、どのようなスキルを身につけておく必要があるのでしょうか。ここでは、パラレルワーカーに必要なスキルについて具体的に解説します。
専門スキル
パラレルワーカーとして個人で仕事を獲得するには、何かしらの専門スキルがあると有利です。たとえば、ライティング、プログラミング、マーケティング、動画編集などのスキルがあれば、自分で仕事を獲得できる可能性があります。
パラレルワーカーとして複数の仕事を請け負うためには、自分が現在持っているスキルに加えてさらにほかのスキルを身につけるといいでしょう。稼ぐための専門スキルは、これから新しく身につけることも可能です。稼ぎやすいジャンルを見極めたり自分の得意分野を追求したりすれば、パラレルワーカーとして活躍するためのスキルをスムーズに磨けます。
コミュニケーション能力
パラレルワーカーとして働くうえでは、コミュニケーション能力も重要です。パラレルワーカーは複数の案件を獲得し、さまざまな組織や人と関わりながら仕事を進めます。価値観が自分とまったく異なる相手と協力しなければならない場面もあるでしょう。そのような状況でスムーズに仕事をこなすためには、どのような相手とも意思疎通を図ることができる高いスキルが必要です。
いくら高い専門スキルを身につけていても、周囲とうまく連携できなければ業務が滞る可能性があります。専門スキルとともにコミュニケーション能力を磨くと、より有用な人材として期待されるでしょう。
自己管理能力
パラレルワーカーとして複数の仕事を着実に進めていくには、自己管理能力が必要です。複数の仕事の進捗状況を把握し、すべての仕事が滞りなく進むように調整しなければなりません。ダブルブッキングにならないよう、仕事の予定をうまく組み合わせる必要があります。
また、複数の仕事に取り組むうえでは、自分自身が無理をしすぎないようにすることも大切です。ハードなスケジュールを長くこなしていると、体調不良に陥る恐れもあります。その場合、クライアントに迷惑がかかり、その後の仕事を継続できなくなる可能性もあるでしょう。自己管理能力は、仕事上の付き合いにおける信頼を保つためにも重要なスキルです。
パラレルワーカーに向いている仕事や始め方
パラレルワーカーとして働く場合、さまざまな仕事ができます。ここでは、パラレルワーカーに向いている仕事の種類とともにパラレルワーカーになるためのステップを紹介します。
パラレルワーカーに向いている仕事
パラレルワーカーに向いている仕事の種類は多種多様です。具体例としては、以下の仕事があげられます。
- エンジニア
- Webマーケター
- Webデザイナー
- Webライター
- イラストレーター
- 動画編集者
- 翻訳者
- カメラマン
- ITコンサルタント
- 営業代行
- カウンセラー
ここにあげた仕事は、あくまでもパラレルワーカーに向いている仕事の一例です。専門スキルを活かして働ける仕事であれば、ほかの仕事と並行しながら取り組めます。自分の得意なことや興味のあることについてスキルを深めれば、パラレルワーカーとして働きやすくなるでしょう。
パラレルワーカーになるためのステップ
パラレルワーカーになるには、以下の3つのステップを踏む必要があります。
- 1.目的と方向性を決める
- 2.スキルを磨く
- 3.案件を探す
まずはパラレルワーカーとしてどのような働き方をしたいのか、具体的に考えましょう。パラレルワーカーとして働く目的を考え、自分にはどのような方向性が合っているのか検討する必要があります。自分自身がいまどのようなスキルを持っており、ほかにどのようなスキルを身につける必要があるのか確認しましょう。パラレルワーカーとしての働き方を成功させるには、目的や方向性をしっかり定めておくことが大切です。
そのうえで、自分が身につけるべきスキルを習得します。独学で勉強するのもひとつの方法ですが、専門のスクールに通ってプロから指導を受けるとよりスムーズに学習できるでしょう。必要なスキルをひと通り身につけたうえで実際に案件を探せば、パラレルワーカーとして働けます。まずは自分のレベルに合う案件を獲得し、スキルや実績を増やしながらより高単価な案件の獲得を目指してください。
パラレルワーカーの案件獲得に活用できるおすすめサービス
パラレルワーカーとして案件を獲得したい場合、さまざまなサービスを利用できます。ここでは、特におすすめのサービスを3つ紹介します。
ITプロパートナーズ
弊社ITプロパートナーズは、フリーランス向けの案件を紹介しているサービスです。主に、エンジニア、デザイナー、ディレクターなどの案件を扱っています。直接クライアントと契約しているため、高単価な案件が豊富です。稼働時間が短くても高収入を得られる案件がそろっています。
ITプロパートナーズは基本的にフリーランスを対象としているサービスです。ただし、週2日から働ける案件が豊富なため、パラレルワーカーとして複数の仕事に並行して取り組みたい人にもぴったりです。自分のスケジュールに合わせて働ける案件を探せます。エージェントのサポートも受けられるため、仕事や働き方に関する不安があってもいつでも相談可能です。
シューマツワーカー
シューマツワーカーは、いまの仕事の隙間時間で取り組める案件を紹介しているサービスです。週10時間から働ける案件が多くそろっており、90%以上はリモートで対応できます。そのため、ほかの仕事と並行しながら取り組める案件を獲得しやすいです。非公開案件もあるので、登録するとほかでは見つからない案件に巡り会えるかもしれません。
また、専属の税理士がいるため、パラレルワーカーとして得た収入の納税について疑問があれば無料で相談できます。報酬を前払いする制度もあり、なるべく早く手元に収入を確保したい人にとっても便利です。勉強会やコミュニティも充実しています。
プロの副業
プロの副業は、副業として取り組める案件を紹介しているサービスです。副業とはいえ高単価な案件を豊富に扱っており、働き方次第では本業を超えるほどの収入を得られる場合もあります。特にデジタルマーケティングや広報PRなどのジャンルが扱われており、週1日から働ける案件が豊富です。
上流工程に携われる案件も多く、請け負った案件を通してスキルを磨けます。キャリアアップに役立つ経験も積める可能性が高いです。
まとめ:パラレルワーカーは今後も増えていく
パラレルワーカーは、さまざまなスキルを活かして複数の仕事をこなしています。パラレルワーカーは増えており、今後も増加していくと考えられます。終身雇用の終焉や働き方の多様化が顕著になっているからです。
パラレルワーカーとしての働き方は、工夫次第で誰でも実践できます。フリーランスはもちろん、会社員や主婦でもパラレルワーカーとして働けます。パラレルワーカーになると収入源を増やせるだけでなく、自分自身の可能性も広げることが可能です。いま持っているスキルを活かしつつ、さらに幅広いスキルを身につければ、誰でもパラレルワーカーとして活躍できる可能性があります。
自分自身に必要な必要なスキルを身につけ、パラレルワーカーとしてより柔軟な働き方を実現しましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
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