PMOにおすすめの資格一覧!難易度・合格率・勉強方法も解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

PMOとしてのキャリアを考える際、「資格は必要なのか」「どの資格を取れば業務に活かせるのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。PMOはプロジェクト推進に関わる役割で企業によって業務範囲が異なり、「具体的にどの資格が適しているのか」「転職やスキルアップにどのような影響があるのか」といった疑問を抱きやすい職種です。

本記事では、「PMOに資格が必要かどうか?」を整理したうえで、PMPやCAPM、PMOスペシャリストなど主要資格の特徴や難易度を体系的に紹介します。また、資格取得によるメリット、自分に合った資格の選び方、学習方法まで網羅的に解説します。

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PMOに資格は必須?

結論から言えば、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)の仕事に資格は必須ではありません。資格がなくてもPMOとして活躍し、高収入を得ることは十分に可能です。実際、現場ではマネジメントスキルや調整力、ドキュメント管理などの実務経験が重視される傾向にあります。

ただし、資格を取得しておくと転職や昇進の際に有利に働きます。PMP(Project Management Professional)などの資格は、専門知識の証明となるだけでなく、名刺や職務経歴書にも記載できる情報です。また、資格取得の過程で学ぶ体系的なプロジェクト管理の知識は、実務スキルの向上にもつながります。

資格がなくても働けるとはいえ、キャリアの選択肢を広げたい人や将来的に独立を考える人にとって、資格の取得は有効と言えるでしょう。次章では、PMO資格を持つことの具体的なメリットについて詳しく解説します。

PMOの業務に役立つおすすめの資格試験一覧と難易度

PMOとして活躍していこうと思った時に、「どの資格を持っておくのが有効か」は気になるところでしょう。主な資格と難易度は以下の通りです。

難易度資格
低い・プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)
・PMOスペシャリスト認定資格(★)
・CAPM
・プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)
・PMSプログラム試験(PMS)
・ビジネスマネジャー検定試験
・LPIC-1(Linux技術者 初級)
普通・PMOスペシャリスト認定資格(★★)
・プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)
・CCNA
・LPIC-2(中級)
高い・PMOスペシャリスト認定資格(★★★)
・PMP
・プロジェクトマネージャ試験
・LPIC-3(上級)

ここでは、PMOを目指す人や、今後もPMOの仕事を継続していきたいと考える人にとってプラスになるおすすめ資格を紹介します。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)

受験資格指定のNPMO認定教材(eラーニング)での学習を修了していること
受験料一般:14,300円(税込)
個人会員:9,900円(税込)
試験時間120分
合格率非公開(75%以上の正答で合格)
難易度低い
受験環境オンライン完結型
(Win・Mac・iPhone・Android)
解答方法4肢択一
NPMO認定教材(映像型eラーニング)一般       :27,500円(税込)
個人会員:22,000円(税込)
参照:一般社団法人日本PMO協会

※2回目以降、再受験ごとに上記料金が別途かかります。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)は、プロジェクトマネジメントの基本的な知識と技術を習得したことを証明する資格です。この資格は、一般社団法人日本PMO協会が認定しており、プロジェクトの現場業務において必要なスキルが問われます。

オンライン完結型で取得可能となっており、eラーニングを通じて学習し、オンライン試験に合格することで取得できます。学習内容には、目標設定、計画立案、実行管理など、プロジェクトマネジメントの基礎が含まれています。

PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)

受験資格・日本PMO協会または他団体のプロジェクトマネジメント関連資格保有者
・指定のNPMO認定教材での学習を修了した方
受験料一般       :14,300円(税込)
個人会員:9,900円(税込)
試験時間90分(PMO-S (★) 基礎・エントリー)
合格率非公開
難易度■PMOスペシャリスト(★)™ :低い
■PMOスペシャリスト(★★)™ :普通
■PMOスペシャリスト(★★★)™:現在策定中のため難易度不明
受験環境オンライン完結型
(Win・Mac・iPhone・Android)
解答方法択一式問題
NPMO認定教材(映像型eラーニング)一般       :13,200円(税込)
個人会員:14,300円(税込)
参照:一般社団法人日本PMO協会

※2回目以降、再受験ごとに上記料金が別途かかります。

PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)は、PMOの業務に必要な知識やスキルを証明する資格です。NPMO認定PJM-A同様に、一般社団法人日本PMO協会が認定している資格で、PMO業務に特化したステップアップ型資格制度として設計されています。

資格は以下の3段階に分かれています。

  • PMOスペシャリスト (★):PMOの基礎知識を証明する資格
  • PMOスペシャリスト (★★):PMOの知識と技術を証明する資格
  • PMOスペシャリスト (★★★):PMOの知識・技術・経験を証明する資格(ただし現在策定中)

この資格は、ISO21500(プロジェクトマネジメントの国際規格)に準拠しており、オンライン学習と試験を通じて取得可能です。PMO業務に携わる方や、スキルアップを目指す方にとって有益な資格と言えるでしょう。

PMP

受験資格①高卒同等資格保有者:60ヶ月のPM実務経験
②大卒同等資格保有者:36ヶ月のPM経験
③35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
受験料PMI会員:405ドル
非会員:655ドル
試験時間約4時間
合格率全180問中、合格基準は非公開
難易度高い
受験環境Web完結型(詳細は随時公式ページで確認要)
解答方法4肢択一、複数選択、マッチング、ホットスポット、穴埋め
参考:PMP® Handbook(英語)

※「③35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講」は以下が対象になります。

・ATP(Authorized Training Partner)
・大学
・PMI支部
・企業内教育
・Eラーニング
・研修機関

試験について日本語版のハンドブックも発行されています。

PMP試験に合格し資格保有者となると、継続的な教育および職務能力の育成のためCCR(Continuing Certification Requirements Program)というプログラムに参加しなくてはならない、という特色があります。

実際に行われる試験の内容は、プロジェクトの立ち上げから計画・実行・監視コントロール・終結の流れのうえで重要なポイントが網羅されたものになっています。

試験は1年間の受験期間に3回までトライすることができますが3回とも不合格だった場合には、1年間次の申し込みができなくなります。

CAPM

受験資格①高校卒業資格(または同等資格)以上
②23時間のプロジェクトマネジメント公式研修の受講(
受験料PMI会員:225ドル
非会員 :300ドル
試験時間180分
合格率非公開(150問出題され、そのうち15問はダミー問題)
難易度基礎レベル
受験環境Web完結型
(詳細は随時公式HPで要確認)
解答方法4肢択一、複数選択、マッチング、アニメーション問題

※「23時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講」は以下が対象になります。

・ATP (Authorized Training Partner)
・大学
・PMI支部
・企業内教育
・Eラーニング
・研修機関

試験について日本語版のハンドブックも発行されています。

CAPM資格試験はPMPがPMO経験者に向けたものであるのに対して、プロジェクトチームメンバー・新人PM・大学・大学院生を対象としています。

経験や知識をはかり「プロフェッショナルとしての確認」を目的として行われているもので、PMOのプロセス・専門用語・専門知識を習得しているかどうかを証明するものと考えてみてください。

試験は1年間の受験期間に3回までトライすることができますが3回とも不合格だった場合には、1年間次の申し込みができなくなりますのでしっかりと勉強してから受験に臨みましょう。

プロジェクトマネージャ試験

受験資格特になし
受験料7,500円
試験時間【午前】50分+40分
【午後】90分+120分
計5時間(休憩時間除く)
合格率15%前後
難易度高い
受験環境試験日に指定の試験会場にて実施
解答方法多岐選択式・記述式・論述式
参考:IPA(情報処理推進機構)公式HP

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の1つで、プロジェクトマネジメントに関する高度な知識とスキルを証明する国家資格です。この試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施しており、主にIT分野のプロジェクトマネージャを目指す人を対象としています。

試験では、プロジェクトの計画、実行、管理、リスク対応、ステークホルダーとの調整など、プロジェクトマネジメント全般に関する知識が問われます。

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験

受験資格PMC又はPMS資格講習会受講修了者
(基礎知識習得:24時間以上の講習会必須)
受験料17,000円(税込)
※手数料500円含む
試験時間75分
合格率非公開
難易度低い
受験環境共通会場にて実施
解答方法4肢択一
参考:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 公式HP

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験は、プロジェクトマネジメントの基礎知識を証明する資格です。P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント)標準ガイドブックに基づいており、プロジェクトの実務を遂行するための基本的なスキルを学ぶことが目的です。

試験は、全国のテストセンターで実施されるCBT(Computer Based Testing)方式で行われ、四肢択一問題に解答します。受験資格は特にありません。

この資格は、プロジェクトの現場で活躍するための基礎力を証明するもので、プロジェクトマネジメントに関心がある方やキャリアアップを目指す方に適しています。

PMSプログラム試験

受験資格・PMC資格登録者(PMC試験に合格され、資格登録済の方)
・下記いずれかの資格を保有され、認定番号を取得済の方


・情報処理技術者(プロジェクトマネージャ)
・技術士(総合技術監理部門)
・ITC(ITコーディネータ)
・CM(コンストラクション・マネジャー)
・中小企業診断士
・PMP®
受験料22,500円(税込)
※手数料500円含む
試験時間75分
合格率非公開
難易度低い
受験環境共通会場にて実施
解答方法4肢択一
参考:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 公式HP

PMSプログラム試験は、PMC資格試験と同様に、プログラムマネジメントに関する知識やスキルを証明できる資格です。難易度は低いものの、PMC資格試験よりは若干難易度が上となっています。

試験方式もPMC資格試験と同じくCBT方式で行われ、50問の四肢択一問題に解答します。出題範囲は、プログラムマネジメントや事業経営基盤、知識基盤など、P2Mガイドブックの内容に基づいています。

プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験

受験資格特になし
受験料39,270円(税込)
※手数料770円含む
試験時間150分
合格率非公開
難易度普通
受験環境共通会場にて実施
解答方法4肢択一
参考:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 公式HP

プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が提供する認定試験で、プロジェクトマネジメントにおける実践的なスキルと知識を証明する資格です。プロジェクト管理の高度な知識を持つ専門家を対象としており、特に複雑なプロジェクトや複数のプロジェクトを統括的に管理する能力が求められます。

試験内容は、プロジェクト計画、実行、統制、成果の管理に関する理論や実務的なスキルが問われ、P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック)を基盤としています。

CBT形式で実施されるこの試験は、受験者の実務経験や応用力を測るものであり、特にプロジェクトの規模が大きくなるほど効果的に運用できる能力が認定されます。

プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験

受験資格・PMS資格登録者
・プログラム・プロジェクトの実務経験3年以上
受験料1次試験:55,000円(税込)
2次試験:165,000円(税込)
試験時間1次試験:3時間
2次試験:9時30分~17時30分(予定)
合格率非公開
難易度低い
受験環境共通会場にて実施
解答方法1次試験:実務経歴書による面談・課題論述試験・面談30分
2次試験:筆記・ワークショップでのグループ討論・面談30分
参考:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 公式HP

プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が認定する資格で、プログラムマネジメントにおける高度な実践力を証明する資格です。P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック)に基づき、複数のプロジェクトを統合的に管理し、全体の目標を達成する能力を評価します。

試験は、1次試験と2次試験の2段階で構成されており、1次試験では論述形式で知識や思考力を問われ、2次試験では実践的な能力を評価するための面談やグループ討議が行われます。合格者は、プログラムの立ち上げから完遂までリーダーシップを発揮できる専門家として認定されます。

受験者数が非常に少ないことが特徴で、年によっては「受験者が1人」ということもあります。そのため、合格率についても非常に幅があります。

ビジネスマネジャー検定試験

受験資格制限なし
受験料7,700円(税込)
試験時間90分
合格率約50〜60%(70点以上で合格)
難易度普通
受験環境共通会場にて実施
解答方法多肢選択式
参考:東京商工会議所

ビジネスマネジャー検定試験は、東京商工会議所が実施する管理職向けの資格で、組織運営に必要なマネジメント知識の習得度を測る試験です。プレーヤーからマネジメント層へステップアップしたい社会人や、初めて部下を持つ層からの受験が多く、「管理職の入門資格」として位置付けられています。

試験範囲は、部下の育成・労務管理・リスクマネジメント・業務改善・メンタルヘルス対応など多岐にわたり、実務に直結する内容が中心です。特に、部下とのコミュニケーションや職場トラブルの予防と対応に関するテーマでは、現場で役立つ具体的知識が総合的に問われます。

CBT方式で実施されるため受験機会が多く、仕事と並行して計画的に受験できる点も魅力です。管理職候補としての基礎力を証明したい人、チーム運営の基本を体系的に学びたい人にとって、実践性の高い資格でしょう。

CCNA

受験資格特になし
受験料300ドル
試験時間120分
合格率非公開(25~30%程度とされている)
難易度高い
受験環境オンライン受験(全国にあるテストセンターでの受験も可能)
解答方法CBT方式・穴埋め・シナリオ問題など
参考:シスコ認定試験 公式HP

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワークエンジニア向けの世界的に認知された資格で、Cisco Systemsが認定しています。ネットワーク技術に関する幅広い基礎知識を証明するもので、特にITインフラストラクチャやネットワーキングの基礎
力・スキルが問われ、PMOとして専門知識を持つことを示す材料になる資格です。

CCNAでは、LANやWAN、IPアドレッシング、ルーティング、スイッチング、セキュリティ、ワイヤレスネットワークなどの主要なネットワーク技術がカバーされます。また、Cisco製品や技術に特化した知識も問われるため、Cisco環境でのネットワーク設計や運用に関して大きな実務的価値があります。

LPIC

受験資格なし
受験料15,000円〜
試験時間90分
合格率非公開
難易度高い
受験環境オンライン受験(全国にあるテストセンターでの受験も可能)
解答方法複数選択・穴埋めなど
参考:Linux Professional Institute

LPICは、Linux Professional Institute(LPI)が運営する、Linux・オープンソース技術者向けのベンダー中立型資格制度です。複数レベル(LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3)に分かれており、例えば「LPIC-1」ではLinuxの基本操作、コマンドラインの利用、ネットワーク設定、システム構成などの知識が試されます。

受験資格はレベル1(LPIC-1)では特になく、2や3では前提となるレベル資格の取得が必要です。試験時間・問題数はレベル1だと「90分/60問」という記載があります。

LPIC資格のメリットは、ディストリビューション(Ubuntu, Red Hat, SUSE など)に依存しない設計で、Linux系インフラ技術を客観的に証明できる点です。PMOとしての知識・スキルを直接問うものではありませんが、OS・インフラの理解はPMOとして役立つ場面が多く、検討する価値がある資格でしょう。

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PMOの資格を獲得する3つのメリット

前述の通り、PMOの業務を行う際に資格は必須ではありませんが、資格を取得することによるメリットは存在します。この項目では、PMO関連の資格を取得するメリットを紹介していきます。

1.就職・転職に有利になる

PMOの資格を持っていることで、面接や書類審査の際に「一定の知識があること」を訴求することができます。

必ずしも資格があることで内定をもらいやすいというわけではありませんが、履歴書の資格欄に職種に関連する資格が記載されている方が印象は良いです。

確実に有利に働く資格をあげるなら「プロジェクトマネージャ試験」や「PMP」でしょう。難易度も高い国家試験ですから、転職で優位に立つならプロジェクトマネージャは特におすすめです。

IT業界であればPJM-AやPMO-Sは役に立つ資格として判断されることもあります。

IT業界ではない場合にはNPMO認定PJM-A・NPMO認定PMO-Sを検討してみてください。

2.確実なスキルアップにつながる

ご自身のマネジメントとしての経験だけでなく資格勉強をすることで、PMOとしての内容をより深く理解でき、結果的にスキルアップにつながります。

また、資格勉強で学んだ内容を実践として実務で活用することでより円滑に業務を進めていくことができます。

3.フリーランスとして独立しやすくなる

PMOの資格を保有していると、専門スキルを客観的に証明できるため、独立やフリーランスとして活動する際に信頼を得やすくなります。履歴書や職務経歴書、名刺などに資格を記載できることで、クライアントや取引先に対して「この人に任せても大丈夫」という安心感を与えられるのが大きな強みです。

特にフリーランスの場合、初対面の相手と短時間で信頼関係を築くことが欠かせません。資格は信頼を獲得する1つの要因となり、PMOとしての案件獲得や単価交渉で有利に働く可能性があります。

フリーランスPMOのメリット・デメリットは?単価相場やエージェントも紹介

自分に合ったPMO資格の選び方

ここまでPMOにおすすめの資格を紹介してきましたが、「数が多くてどの資格を目指せばいいかわからない」という方もいることでしょう。ここでは、「どういった基準で取得すべき資格を選べばよいのか」について解説していきます。

今の自分にとって本当に必要な資格か

まずは、自分が置かれている環境を意識しましょう。すでにPMOとして働いている人が、初心者向けである「PMC資格試験」や「NPMO認定PJM-A」を取得しても、あまり意味がありません。現在の環境や目指すべき職種を考慮して、資格を選択するのがおすすめです。

例えば、管理職を目指しているのならば、マネジメントスキルを証明できる国家資格である「プロジェクトマネージャ試験」がおすすめですし、ネットワーク関連の業務を担当している場合は、CCNAの取得もメリットがあるでしょう。

ただ闇雲に資格取得を目指すのではなく、「今の自分にとってこの資格は必要なのか」という点を重視して、取得すべき資格を選ぶようにしてください。

難易度として無理がないか

難易度の高い資格を取得すれば、それだけ評価される可能性は高くなります。しかし、初心者がいきなり高難易度の資格に挑んでも、合格できる可能性は低いでしょう。そもそも、スキルレベルが違いすぎると、学習段階で挫折してしまうことも珍しくありません。

そのようなことにならないよう、今の自分の実力に見合った難易度の資格を選ぶのが無難です。初心者ならば、まずは合格率が高い資格から狙うのが得策です。

PMO資格取得のための勉強法

PMO関連の資格を取得するための勉強方法にはさまざまな種類があります。主な方法としては、以下の通りです。

  • 参考書・問題集
  • 学習サイト・eラーニング
  • セミナー・講座

この項目では、それぞれの学習方法について詳しく解説していきます。

参考書・問題集

最もオーソドックスな方法が、「PMO関連の資格を取得するにはどうすればよいのか」について記されている参考書・問題集を読むことです。参考書・問題集は、専門家が体系的に情報をまとめてくれているため、初心者の状態から学ぶ際には特におすすめです。

PMOの資格を取得する際におすすめの参考書・問題集としては、以下のようなものがあります。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2025年版

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2025年版」は、プロジェクトマネージャ試験対策の定番テキストで、基礎知識から午後Ⅱの論述対策まで体系的に網羅しています。

最新の試験傾向に対応しており、過去23年分の問題と解説を収録。試験合格を目指すだけでなく、実務で役立つプロジェクトマネジメントの思考を身につけたいPMOにも最適です。資格取得を通じて、理論と実践を結びつけながらスキルを底上げできます。

情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2025年版

情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2025年版は、高度情報処理技術者試験の午前I・IIを効率よく学べる問題集です。再出題の可能性が高い問題を厳選しており、最小限の時間で得点力を高められる構成になっています。

PMOが取得を目指すPMPやプロジェクトマネージャ試験の前段としても活用でき、IT全般の基礎を幅広く身につけるのに最適です。効率的な学習を求める社会人受験者にもおすすめです。

PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版

PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版は、国際資格PMPの対策書として定評がある1冊です。PMBOK第7版および最新の試験範囲に完全対応しており、PMP試験の流れや申込手続き、模擬試験まで網羅。プロジェクトマネジメントの本質を体系的に理解でき、グローバル基準の知識を学びたいPMOにとっても実践的な参考書です。

資格勉強を通じて、より戦略的なマネジメントスキルを磨けます。

学習サイト・eラーニング

学習におすすめのサイト・eラーニングコースは以下の通りです。

  • PMP試験対策コース
  • プロジェクトマネージャ過去問道場

PMP試験対策コース」は、PMP取得者が監修した公式eラーニングで、35時間の学習要件も満たせる実践型コースです。プロジェクト管理の基礎からアジャイル・ハイブリッド手法まで体系的に学べ、実務シナリオに沿ったトレーニングで理解が深まります。自分のペースで進められるため、働きながらでも計画的に学習を進めたい人に最適です。

プロジェクトマネージャ過去問道場」は、プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱ問題425問を、PC・スマホでランダム出題して繰り返し解ける無料のWeb問題集です。完全解説付きで理解の定着に役立ち、学習履歴の管理も可能。スキマ時間で効率良く過去問演習ができるため、試験対策の基礎固めとして非常に使いやすい教材です。

セミナー・講座

PMO関連の資格を取得する際には、参考書や問題集による独学だけでなく、専門講師によるセミナー・講座も受講すると効率的なことがあります。特にセミナー・講座は、短期間で体系的に学びたい人や、実務と並行しながら効率的に学習を進めたい人に向いている学習手段です。

多くのPMO資格には対策講座がありますが、そのなかでもPMPは受験資格として「35時間の公式研修」が必須であるため、講座を利用する人が多い資格です。申請サポートや質問対応がついている講座を選ぶと、学習以外の負担を大幅に減らせます。

以下ではPMP受験に役立つ代表的な2つの講座をまとめています。

講座名PMP受験対策通学講座(E-Project)
特長特長
・PMI認定ATPの公式研修
・15,000人以上が受講した実績
・通学・オンライン選択可
受講時間35時間
価格(税込)BASIC 77,000円〜
サポート内容メール質問、申請サポート、スタディグループ(※プランにより異なる)
講座名アイシンク PMP試験対策講座
特長・ATP Premier
・公式教材+独自副教材で短期集中
・英文申請サポートが特に強い
受講時間35時間(7時間×5日)
価格(税込)286,000円(教材込み)
サポート内容質問メール、英語申請サポート、模擬試験、追加教材

まとめ

本記事では、PMOに資格が必要かどうかの考え方から、代表的な資格の特徴・難易度・メリット、そして資格選びのポイントや学習方法まで解説しました。PMO業務は専門知識と実務理解の両方が求められる職種であり、資格を活用することでスキルの可視化やキャリア形成に役立てることができます。

資格はあくまで手段ですが、自身の経験や目指す働き方に応じて選ぶことで、転職やスキルアップにおいて有利になることもあるでしょう。

IT/Web分野でプロジェクト関連の経験をお持ちの方には、フリーランス向けエージェントであるITプロパートナーズの活用も1つの手です。「週2〜3日」や「フルリモート」といった働き方に対応した案件も多く、これまでの経験やスキルに合う案件を選びやすい点が特徴です。希望に応じて、自分の強みを発揮できる業務領域や単価帯の案件を検討しやすいため、PMOとしてのキャリアを広げたい方にもおすすめできます。

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