iOSのアプリってどうやって作るの?

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iPhoneアプリの作り方概要

まずは全体の流れを押さえましょう。

1.準備

何事も準備が肝心です。必要なツールを理解して、用意しましょう。

2.企画
既に漠然としたアイディアを持っているかたは、それを形にするための手法を身につけていきましょう。

3.設計
いきなり開発に入る前に、全体を見通して設計を行います。情報設計・デザイン設計・開発設計の3点を中心に考えます。

4.開発
設計が済んだら、実際の開発作業に入ります。iPhoneアプリの場合はXcodeというIDE(統合開発環境)を用いて開発するのが主流で、他にもいくつかの方法があるのですが、今回はXcodeでの開発を前提に話を進めます。

5.テスト
どの工程も大切で優劣つけがたいのですが、相対的に疎かにされがちで意識の低い人も多いのがテスト工程です。どんなにシンプルなアプリを作るとしても、最低限のテストはクリアしてから公開しましょう。

6.ローンチ
完成したらAppStoreにて公開するための手続を進めましょう。

大まかな手順としては以上となります。それでは、具体的にそれぞの手順の詳細を見ていきましょう。

1.準備

必要なツールは「Mac」「Xcode」「iPhone」の3つです。

また、実機でのテストと公開にあたっては「Apple Developer Program」への登録が必要となります。

「Mac」については、いわゆる「Intel Mac」を使う必要がありますが、これからMacを購入するのであれば(2016年現在は)意識しなくてもすべてがIntel Macです。

「Xcode」を用いない開発手法も存在しますが、今回はXcodeを使ってSwiftという言語で開発することを前提とします。

「iPhone」については、シミュレータを用いてテストが可能ですが、一般公開を考えているのであれば実機を用意してテストを行いましょう。

2.企画

アイディアを形にするための手法やツール。思考フレームワークやツールを活用して考えを整理していきましょう。

ゴールデン・サークル

なぜ(Why)そのプロダクトを作るのかという点から考えて目標設定し、どのように(How)実現するかという観点から、何(What)を作るかを導き出す手法。

もしも自分の作ったアプリで世界を変えたいと考えている人は是非ここから考えてみてください。

ランチェスター戦略

差別化を図り、ニッチなニーズに応えられる機能やサービスを考えてみましょう。

アウトライナー

アイディアを整理するための必須ツール。アウトラインプロセッサやアウトラインエディタと呼ばれることもあります。

文書作成において活用されるシーンが多いのですが、アイディアを整理する場合にも有用です。

他にも多くのフレームワークやツールが存在します。漠然としたアイディアを形にしたり、自分の作るアプリをブラッシュアップするのに適したものを選択して、より良いアプリ作りに活かしていきたいところです。

3.設計

アイディアを具体的な形として固めたらアプリの設計に入りましょう。

設計には「情報設計」「デザイン設計」「開発設計」の3段階があります。

「情報設計」においては、上述のアウトライナーを活用してアプリ内で表示したり、保存したりする情報をすべて網羅して整理していきましょう。

「デザイン設計」の段階では具体的なUI/UXを検討し、必要な画面やパーツを洗い出していきます。

「開発設計」においては、ここまでの情報を元にデータベース設計・画面設計・クラス設計を考慮していきましょう。

これらの設計段階において、完璧なものを求める必要はありませんが、思考の過程を記録するという意味で文書化しておくと良いでしょう。

きちんとしたフォーマットでなくともメモ書きのノートやテキストファイルで構いません。

4.開発

ここまでのステップをきちんと踏んでいれば、開発段階はコーディングに専念できます。

もちろん、開発しながら変更や微調整は出てきますが、企画と設計がなされていれば大幅な方針変更や作り直しは発生しないはずです。

具体的なXcodeでのSwiftプログラミングについては@ITの特集記事が詳しくお薦めです。

初心者でも絶対に始められるiPhoneアプリの作り方&Xcode・シミュレーターの使い方

5.テスト

iPhoneアプリを作ろうというからには、実機を持っている人が大半だとは思いますが、持っていない場合は友人・知人に協力してもらったり、レンタル会社から借りたりすることも可能です。

また、最近ではクラウド実機テストサービスというのもあり、こうしたサービスを活用するのも良いかもしれません。

いずれにしても、シミュレータには限界があり、実機でテストをすることで思わぬバグが発見されることもあります。世間に公開するからには、責任感を持ってテストを実施しましょう。

また、この段階で「Apple Developer Program」への登録が必要となります。

登録に時間がかかる場合もあるため、開発が一段落する頃に先に登録を済ませておくと良いでしょう。

6.ローンチ

具体的な手順はAppleの公式チュートリアルにあり、こちらを読みながら進めていきましょう。

また、わかりやすく解説してくれている記事がいくらでもありますので、上記のチュートリアルだけではわかりにくいという人は検索して探してみましょう。

例:『今さら聞けない!iPhoneアプリをApp Storeでリリースする方法

iPhoneアプリを作るにあたって

今回はSwiftでの開発を前提にXcodeを紹介しましたが、アプリの内容によってはSwiftを使わない開発手法も存在します。

しかし、フリーランスやアプリケーションエンジニアを目指すのであれば、やはりSwiftを用いた開発技術を身につけた方がベターです。

それは自身のスキルアップだけでなく、今後の仕事の幅を広げるキャリアップにもつながっていくためです。

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