ネットワークエンジニアはオワコンって本当?需要など実態を調査

こんにちは、ITプロマガジンです。

電子機器同士をつなぐネットワークは、現代社会において必要不可欠なものです。ネットワークの整備を担うネットワークエンジニアの役割も大きいと言えますが、「ネットワークエンジニアはオワコン」という声もあり、実際はどうなのかが気になる人も多いのではないでしょうか。

今回はネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由を紐解きつつ、実状を解説します。これからネットワークエンジニアを目指す人や将来性が気になる人は、ぜひ参考にしてください。

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ネットワークエンジニアはオワコンって本当?

ネットワークエンジニアは、「需要がない」「将来性がない」などの意味で「オワコン」と言われることがあります。とはいえ実際のところ、ネットワークエンジニアは需要が高く、将来性もある職種です。

そもそも「ネットワークエンジニア」とは、コンピューターやサーバーなどの機器同士を接続するネットワークを構築し、ユーザーが滞りなく利用できるよう保守運用する技術者です。会社で自分のパソコンから社内データベースにアクセスできたり、離れた場所にあるプリンターを使えたりするのも、ネットワークがきちんと整備されているからに他なりません。

このようにネットワークエンジニアは社会的にも事業的にも不可欠な存在で、需要も将来性も安定していると言えます。ただし、「インフラのクラウド化」「AIの台頭」などを理由に「オワコンではないか」と言われることもあるようです。

以下では、ネットワークエンジニアがオワコンという意見の理由として挙げられる4つの要素と、決してオワコンではないと言える理由を解説していきます。

ネットワークエンジニアがオワコンと言われる4つの理由

まずは「ネットワークエンジニアはオワコン」という意見の根拠となる4つの理由を、順番に解説します。

1.インフラのクラウド化が進んでいる

昨今では、自社でサーバーなどの機器を持つオンプレミス環境が減り、外部のクラウドサービスを利用するケースが増えています。

クラウドサービスを使うことで社内でのネットワーク構築や管理が不要になり、結果的にネットワークエンジニアの仕事がなくなるというのが、オワコンと言われる理由の1つです。

クラウドサービスには「導入に手間がかからない」「さまざまな機能が使える」といったメリットがあり、今後も導入が進んでいくとみられています。

2.AIに仕事を奪われる

ネットワークエンジニアは、ルーティン作業を担当することも少なくありません。特にネットワークの保守・運用は、トラブルが発生しない限り毎日似たような作業を繰り返すことになります。

ルーティン作業は一般的にAI(人工知能)の得意分野とされているため、AIの発達によって仕事がなくなる可能性が高いというのが、オワコンと言われる2つ目の理由です。ネットワークの現場でAIがどのように使われていくかは、ネットワークエンジニアの将来性を考えるにあたって注視すべきポイントだと言えるでしょう。

3.スキルアップしにくい

ルーティン作業が多いことで、「せっかく身につけたスキルを活かしにくい」「仕事を通じてスキルを身につけられない」というのが3つ目の理由です。

同じことを繰り返す毎日というのは、「楽だ」と考える人もいれば「新しいスキルが身につかず自分の市場価値が下がらないか不安」と感じる人もいます。単調な日々に不安や焦りを感じ、「このままでよいのか」と悩んでしまう人にとっては、特に大きな問題だと言えるでしょう。

4.仕事がきつい

ネットワークエンジニアは、ルーティン作業も多いものですが、一方でネットワークに何らかの障害が発生した時にはすみやかに対応しなければなりません。労働環境は企業や仕事内容、役職などによって異なりますが、夜勤や不規則な勤務をこなすこともあります。

こういった働き方が原因で仕事がきついと感じるというのが、4つ目の理由です。この場合のオワコンには、「ネットワークエンジニアとして働くのはやめたほうがいい、おすすめしない」という意味があります。ただしその一方で、フリーランスとして独立しやすいなど、いくつかの魅力もあるのも事実です。

ネットワークエンジニアはやめとけと言われる6つの理由と経験者の声

ネットワークエンジニアがオワコンではないと言える理由

ご紹介したように、「オワコン」という意見にはそれなりの根拠があります。とはいえ、ネットワークエンジニアとして働くことにはメリットも多く、「オワコン」のひと言で片付けるのは早計でしょう。

求人数が多く現在も需要は高い

そもそもネットワークエンジニアは求人数が多く、今でも必要とされている職種です。

転職情報サービスの「doda」が公開している「職種別マーケットレポート」によると、2022年6~8月におけるネットワークエンジニアの求人数は、2022年3~5月に比べて11%増加しています。

また、IT/Webフリーランス向けエージェントの弊社「ITプロパートナーズ」にも、ネットワークエンジニア向けの案件は豊富です。IT業界は慢性的な人手不足であり、ネットワークエンジニアも決して例外ではありません。

ネットワークエンジニアの将来性については、こちらの記事もご覧ください。

ネットワークエンジニアの今後の将来性は?需要ある人材に必要なスキル

ネットワーク構築スキルは今後も必要

クラウドサービスの利用が進んだとしても、クラウドを使うための環境を整備するにはネットワークの知識が求められます。また、オンプレミス環境にもメリットがあるため、完全になくなるとは限りません。あえてオンプレミス環境を選ぶケースや、クラウドと併用するケースもあります。

今後もネットワーク構築スキルが不要になる可能性はゼロに近く、ネットワークエンジニアにも一定のニーズが見込まれます。

AIには難しい仕事も多くある

ネットワークエンジニアの仕事はルーティンワークばかりではなく、設計や構築など、AIによる自動化が難しい仕事も少なくありません。障害の原因を突き止めたり、機器を調整して物理的な問題を解決したりと、エンジニアとしての知識や経験が生きる場面も必ず出てきます。

また、ネットワークの分野に高性能のAIが導入されれば、AIも含めたネットワークを構築・運用するスキルが求められる可能性もあるでしょう。いずれにせよ、全てをAIに任せられるような仕事ではないのは確かです。

在宅で働くことも可能

予期せぬトラブルに遭遇することもあるネットワークエンジニアは「仕事がきつい」という見方もありますが、在宅で働くことも可能で、ある程度は自由な働き方を実現できます。

ネットワーク関連の機材を扱うこともあるため、完全に在宅で働くのはハードルが高いものの、一部の業務を在宅でこなせるケースは珍しくありません。

特にフリーランス案件にはリモートワーク可能な案件が多く、なかにはフルリモートの案件も存在します。フリーランスのネットワークエンジニアとしてリモートワークで働きたい時は、ぜひ「ITプロパートナーズ」にご相談ください。

先端分野での需要も高い

ネットワークはもはや企業活動にも日常生活にも必要不可欠なものです。技術の進歩もめざましく、5GやIoT(モノのインターネット化)、M2M(Machine to Machine)などの先端分野でも、ネットワークエンジニアのニーズがあります。

ネットワークにつなげて使う製品やサービスの開発、保守運用といった仕事であれば、業種を問わず活躍できるのが、ネットワークエンジニアの強みです。

先端分野については次の項目でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

未経験からネットワークエンジニアを目指す方法

ここでは、未経験からネットワークエンジニアを目指す方法について解説します。「ネットワークエンジニアに興味があるが、どのようにしてスキルを身につければよいのか分からない」という方は参考にしてください。

ネットワーク関連職に就く

理想的なのは、「未経験でも応募可」という求人に応募して企業に就職し、働きながらスキルを学ぶ方法です。社内で研修プログラムが組まれていたり、OJTの制度が整っていたりする場合はなお良いでしょう。

ただし、ネットワークエンジニアは専門知識が求められるのが一般的で、未経験可の求人や案件は希少です。誰もが理想的な求人情報に出会えるとは限りませんが、見つけられた時は積極的に応募してみるとよいでしょう。

SE職で知識・経験を積む

ネットワークエンジニアではなく、まずはシステムエンジニアとして就職し、スキルと実績を身につけていくという方法もあります。未経験からネットワークエンジニアになるのはハードルが高い一方で、システムエンジニア経験があれば、ネットワークエンジニア未経験であってもスタートできる求人が多いからです。

システムエンジニアはネットワークを専門的に扱う職種ではないものの、アプリ側とインフラ側の幅広い知識が求められるため、ネットワークも必ず関係してきます。システムエンジニアとしての基礎知識はネットワークエンジニアにとっても必須であり、実績や経験が無駄になることはありません。まずはシステムエンジニアとして働いたのち、専門領域であるネットワークエンジニアになるというのも1つの方法です。

資格を取得して知識をつける

ネットワークエンジニアは、ネットワークに関する基礎知識とシステム開発全般の知識が必要な職業です。未経験からネットワークエンジニアを目指すのであれば、両分野に関する資格の取得を目指しましょう。

ネットワーク関連の資格には「ネットワークスペシャリスト試験」「情報セキュリティスペシャリスト試験」、基礎となるシステム全般の知識を証明する資格には「基本情報技術者試験」などがあります。

ネットワークエンジニアが活躍できる先端分野

ネットワークエンジニアの魅力の1つが、最先端の技術を扱えることです。注目が集まるネットワークの先端分野について解説します。

5G

日本では2020年に提供が始まった「5G」は、従来よりも高速の大容量通信が可能で、なおかつ低遅延なのが特徴です。5Gの普及で大容量の動画コンテンツがストレスなく楽しめるようになるだけでなく、IoTや自動運転、医療、建設など、さまざまな分野で変化と進化をもたらすと言われています。

多くの端末が5Gのネットワークにつながるようになれば、5G対応機器の導入や保守運用にネットワークエンジニアが必要となるのは言うまでもありません。

IoT

「IoT」とはモノのインターネット化と呼ばれ、これまでネットワークと無関係だったものがインターネットに接続できるようになり、通信可能になることです。日常生活のなかでは、家電を外出先から操作したり、大切なペットにセンサーを取り付けて遠隔地から見守ったりすることが可能になります。

多くの人がスムーズにIoTを活用するには、ネットワークが正常に稼働していなければなりません。IoTの普及に伴い、さらに多くの業界でネットワークエンジニアの必要性が高まることが予想されます。

M2M

「M2M(Machine to Machine)」とはネットワーク上にある機器同士が情報をやりとりし、自動制御を行うシステムのことです。これにより、「センサーがキャッチした温度や湿度のデータをもとに自動で農作物に水を与える」「車載カメラやセンサーが危険を察知し自動車にブレーキをかける」といったことが人間を介さずに行えるようになります。

M2Mを実現するには、無線通信やセンサーに関する知識を持ったエンジニアが環境を構築しなければなりません。ネットワークエンジニアが果たす役割は大きいでしょう。

ネットワークエンジニアが生き残っていくために重要なスキル

IT業界は変化が激しく、エンジニア自身がスキルアップを怠ればやがて取り残されてしまうでしょう。ネットワークエンジニアが生き残っていくために身につけておきたいスキルについて解説します。

クラウド関連スキル

「AWS」「Google Cloud」「Azure」といったクラウドコンピューティングサービスの台頭により、従来のオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するケースが増えているのは前述の通りです。そのため、クラウドの利用を前提としたネットワーク設計・構築スキルが必要になってきます。

クラウドであればオンプレミス型よりも導入のハードルが低いとはいえ、ネットワークの知識ゼロで導入できるというものではありません。クラウドを扱えるようになっておけば、仕事の幅が広がります。

セキュリティ関連スキル

ネットワークは社会生活を便利にするものです。その一方で多くのものがネットワークでつながるようになれば、情報漏洩や不正アクセス、情報の改ざんといったリスクも高くなります。

社外秘の情報が漏れてしまったり、サイバー攻撃によってシステムがダウンしてしまったりすれば、重大な損失を招きかねません。ネットワークエンジニアとして生計を立てていくのであれば、セキュリティ関連スキルを身につけておくべきでしょう。

マネジメント関連スキル

チームのメンバーをまとめ、プロジェクトを滞りなく遂行させられるマネジメントスキルがあれば、マネジメント業務もこなせるようになります。

そのためには、フラットかつ広い視野を持ち、コミュニケーションスキルや問題解決力を身につける必要があります。しかし、こういったスキルは一朝一夕で習得できるものではありません。現場での実務をこなしながら周囲の人と積極的にコミュニケーションを取り、意識して学んでいく必要があります。

ネットワークエンジニアが目指せるキャリアパス

ネットワークエンジニアとしてスキルを磨くことで、キャリアや働き方の選択肢が広がります。ネットワークエンジニアのキャリアパスについてご紹介します。

システムアーキテクト

システムアーキテクトとはネットワークを含むシステムの設計や構築全般をカバーする仕事で、エンジニアの上級職です。

システムアーキテクトには、ネットワークのみならずセキュリティやハードウェア、ソフトウェア、データベース、プロジェクトマネジメントなど、幅広い知識が求められます。国家資格であるシステムアーキテクト試験の難易度は高めで、合格率は14~15%程度です。

エンジニアよりも上流工程に携わることができ、収入アップや市場価値の向上が見込めます。

プロジェクトマネージャー

現場での経験を土台としてPM/PLなどのマネジメント職へキャリアアップすることも可能です。マネージャーになるには技術的なことだけを知っていればよいというわけではなく、プロジェクトマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなどが求められます。スキルをアピールするには、関連する資格を取得するのも1つの方法です。

プロジェクトマネージャーの資格については、こちらの記事もご覧ください。

PM(プロジェクトマネージャー)に資格は必要?おすすめの資格を調査!

PM(プロジェクトマネージャー)の資格試験一覧と取得するメリット

フリーランスエンジニア

会社を辞めて独立し、フリーランスとして働くという選択肢もあります。フリーランスであれば参画する案件を自由に選択可能で、先端分野や興味のあるジャンルに挑戦できる点がメリットです。

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また、短期で完了するプロジェクトも珍しくないため、「もうこの業務分野はオワコンでは」「長く続けられるか不安」と感じる業務に長期にわたって取り組まなくてもよい点も大きいでしょう。

フリーランスになるのであれば、継続的に仕事を得られるよう、案件の探し方にも工夫が必要です。IT/Webフリーランス向けのエージェント「ITプロパートナーズ」では、スキルや希望に沿った仕事をご紹介しています。ぜひ公式Webサイトにアクセスして、紹介可能な案件をチェックしてみてください。

まとめ

ネットワークエンジニアは「オワコン」と言われることもある仕事ですが、ニーズの高さやネットワークの進歩をみる限り、決してそうとは言い切れません。社会の役に立っているというやりがいや先端技術を扱えるおもしろさがあり、スキルを身につければフリーランスとして独立することもできます。

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