インフラエンジニアはやめとけと言われる6つの理由と実態とは

こんにちは、ITプロマガジンです。

インフラエンジニアは、ITインフラに関わる重要な仕事であり、これからも高い需要が見込まれています。しかし「インフラエンジニアはやめとけ」という意見もあり、就職・転職するべきかどうか迷っている方も多いでしょう。

そこで今回の記事では、インフラエンジニアの仕事内容や、「やめとけ」といわれる理由など幅広く解説します。フリーランスのインフラエンジニアになる方法など、役立つ情報もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの定義は、「ITインフラの設計や構築、保守・運用に関わる仕事」です。インフラの設計から運用まで、幅広い業務をこなします。一般的には、アプリケーションエンジニア、つまりWebエンジニアと対比される存在です。

インフラエンジニアは広い概念であり、そこにさまざまな職種が含まれます。例えばサーバーエンジニアは、サーバーに特化しており、インフラエンジニアの代表的な職種としてよく挙げられます。

またネットワークエンジニアは、ネットワーク環境のスペシャリストで、データの安定的な送受信に貢献しています。データベースエンジニアは、近年重要視されているデータベースを設計し、運用・管理をする仕事です。

このように、インフラエンジニアと一口にいっても実は細分化されており、それぞれ固有の特徴を持っています。

インフラエンジニアの仕事内容や必要な資格とは?

「インフラエンジニアはやめとけ」と言われている?

ITインフラに関わるインフラエンジニアですが、インターネットやSNSなどでは、「インフラエンジニアはやめとけ」という意見が散見されます。ユーザーの生の声を聞きやすいTwitterで、いくつかのツイートを見てみましょう。

後悔する理由や原因は、人によってさまざまです。1つひとつの理由をよく検討し、「自分がもしその立場だったらどう感じるか」を考え、向き不向きを見極めるのが重要になります。

インフラエンジニアは基本的にハードウェアを中心に扱うため、「機械に触れるのが好き」という人に向いています。他にも勉強して最新の情報を学ぶのが好きだったり、ルーティン作業が好きだったりする人に向いています。

「インフラエンジニアはやめとけ」は正しい?よくある6つの後悔の理由

「『インフラエンジニアはやめとけ』って本当?」と悩んでいる方も多いでしょう。確かに、インフラエンジニアになって後悔している人がいるのは事実です。ここでは、よくある6つの後悔の理由について解説します。

1.夜勤が発生することがある

インフラエンジニアになって後悔する最も多いパターンの1つは、夜勤の存在です。インフラエンジニアが扱うシステムによっては、24時間365日の安定した稼働を求められます。システムのクオリティを担保するためには、深夜などクライアントやユーザーが少ない時間帯に業務をしなければなりません。

そうなれば、当然夜勤が発生することになり、勤務体系が不規則になります。「平日の朝から夕方まで働いて、土日はゆっくりと休む」といったライフスタイルを想定している方は、インフラエンジニアになって後悔してしまうかもしれません。

2.休日出勤・残業が多い

夜勤に関連して、休日出勤や残業が多いのも、後悔しやすいポイントです。よく知られた例としては、銀行や証券会社など、金融機関の業務システムがあります。

上記のシステムは、平日に稼働し、土日祝などの休日に保守・運用をするのが一般的です。そのため、休日出勤や残業が発生しやすく、不規則な生活に悩まされる可能性があります。

インフラエンジニアはきついと言われる7つの理由と仕事の魅力

3.急な障害対応がある

急な障害対応があるのも、後悔しやすいポイントです。

システムは、なるべくトラブルが起こらないように設計されるものですが、現実には障害を完全に防ぐのは難しいものです。金融機関のシステム障害が、メディアによって取り上げられることも多いので、何となく実情を知っている人も多いでしょう。

急なシステム障害が起これば、インフラエンジニアがスムーズに対処しなければなりません。土日や深夜に発生する可能性もあるため、プライベートを確保しにくいといった事情があります。

4.労働環境が良くないことがある

労働環境が良くないことも問題視されています。インフラエンジニアが作業をするのは、サーバールームと呼ばれる場所がメインです。サーバールームは機械のオーバーヒートを防ぐため、冷房が強めに設定されています。

もちろん厚着はできますが、寒さに弱い人にとって辛い環境であることは間違いありません。また「機械音がうるさく感じて業務に集中できない」「人の声がなくて孤独感を感じる」といった声もあります。

5.勉強することが多い

インフラエンジニアに限った話ではありませんが、IT業界は発展が著しいため、常に最新の技術を勉強する必要があります。勉強が好きな人にとっては苦にならないかもしれませんが、プライベートが潰れることもあるため、負担に感じる人も多いようです。

特にインフラエンジニアは、カバーすべき技術の分野が広範囲に渡ります。ハードウェアだけでなく、先端型のクラウド技術が必要になることも多いでしょう。「技術の進化についていけない」「勉強時間が足りない」と後悔するパターンは、頭に入れておきましょう。

6.仕事が単調なケースがある

インフラエンジニアは、ルーティンワークが多く、仕事が単調になるケースがあります。そのため「クリエイティブな仕事をしたい」「常に変化する環境のなかで自分の力を試したい」と考えている人は、後悔する可能性が高いでしょう。

一方で、黙々とハードウェアをいじるのが好きな人にとっては、インフラエンジニアの業務が苦になりにくいといえます。こうした仕事内容の詳細を確認し、自分に向いているかどうかを見極めるのが重要です。

こんな理由ならインフラエンジニアはやめとけと考えられる志望動機

「インフラエンジニアはルーティンワークばかりで簡単そう」など、安易な志望動機を持ってしまうと、就職して後悔する可能性があります。ここでは、「このような理由ならインフラエンジニアはやめとけ」といえる志望動機について、3つのトピックに分けて解説します。

単独での作業が多そう

「単独での作業が多そう」という理由だけでインフラエンジニアになるのはおすすめできません。確かに、単独でサーバールームで作業することがあり、他の仕事に比べて「1人になる機会が多い」のは事実です。

しかし他のエンジニアとのやりとりや、ユーザー(クライアント)とのコミュニケーションも発生します。決して「1人だけでこなせる仕事」ではありません。何となく単独での作業が多そうだから、という理由だけで決めるのはやめましょう。

ルーティンワークで楽そう

インフラエンジニアは、やはり「ルーティンワークで楽そう」というイメージもあります。確かにサーバー構築や保守・運用は、ルーティンワークがほとんどです。しかし設計などの段階では、ケースバイケースで物事を考える力が必要になります。

またルーティンワークが多い保守・運用でも、既存のシステムの安定性やセキュリティ面をチェックし、課題を洗い出さなければなりません。ルーティンワークだけで完結する仕事ではないので注意しましょう。

高収入が狙えそう

「高収入が狙えそう」というだけの理由で、インフラエンジニアになるのはおすすめできません。確かにインフラエンジニアは、他の職種に比べて、高収入を狙えるケースが多くなっています。

しかし高い収入を得るためには、サーバー・ネットワーク・データベースなどの専門領域を使いつつ、システム全体を考える力が必要です。そして先ほども触れたように、常にアンテナを張り、新しい情報に追いつかなければなりません。

高収入には高収入なりの理由があることを理解しておきましょう。

インフラエンジニアの魅力・メリット・将来性

インフラエンジニアには、多くの魅力やメリットがあります。そして需要が安定していることもあり、将来性に期待できる職種です。ここでは、インフラエンジニアの魅力・メリット・将来性をまとめて解説します。

責任ある仕事ができる

責任ある仕事ができるのは、インフラエンジニアの大きな魅力です。確かにインフラエンジニアは、表に出てくることが少なく、どちらかといえば目立たない存在といえます。

しかしインフラエンジニアが扱っている「ITインフラ」が整っていなければ、システムが正しく稼働しなくなります。サービス提供企業やユーザーなど、多くの人が快適にシステムを使うためには、インフラエンジニアの存在が欠かせません。責任感ややりがいにつながる仕事といえます。

高収入を期待できる

高収入が期待できるのもインフラエンジニアの大きなメリットです。インフラエンジニアの平均年収(正社員)は、求人ボックス給料ナビによれば約500万円、月給に換算すると約40万円となっています。

また、フリーランスになるとさらに高収入が期待できます。弊社「ITプロパートナーズ」の案件を見ると、フリーランスインフラエンジニアの平均年収は、約600万〜800万円です。月給に換算すると約50万〜67万円となります。

またフリーランスになれば、さまざまな分野で活躍できる可能性が広がり、ITコンサルタントなどの高収入な職種も狙えます。

1人で作業することが多い

1人で作業することが多いのも、人によっては魅力的に映るでしょう。インフラエンジニアは、サーバールームで黙々と仕事をする時間が多くあります。チームで動くシステムエンジニアや、プログラマーとは大きく異なる点です。

そのため、接客業や営業のようなコミュニケーションが多い仕事に比べて、人間関係で悩むリスクが多少低くなります。マイペースで仕事を進めたい人は、インフラエンジニアが向いているでしょう。

需要の安定・将来性に期待できる

需要が安定しており、将来性に期待できるのもインフラエンジニアの魅力です。基本的にITインフラが不要になることはないため、今後も安定した需要が期待できます。

特に近年では、AWSやGCP、Azureなどクラウドサービスを活用している企業も多くあります。またオンプレミスからクラウドに移行するケースも珍しくありません。クラウド環境でのインフラ構築・移行ニーズの高まりに伴って、インフラエンジニアが重宝されるようになっています。

インフラエンジニアに向いている人の特徴

インフラエンジニアに限った話ではありませんが、特定の職種には向き不向きがあるため、自分がどちらに該当するか確認しておきましょう。ここでは、インフラエンジニアに向いている人の特徴について、3つのトピックに分けて解説します。

自己管理ができる人

まずは自己管理ができる人です。もっと具体的な表現をすれば、「不規則な勤務体系のなかで体調管理を徹底できる人」になります。

インフラエンジニアは、その業務の特性上、どうしても休日出勤や夜勤が発生しがちです。不規則な勤務体系になるため、体調を崩してしまう人もいるでしょう。

自分の体調を管理し、休むべき時は休むようにするなど、自己管理能力の高さが重要になります。

機械・コンピュータいじりが好きな人

機械・コンピュータいじりが好きな人も、インフラエンジニアに向いています。インフラエンジニアは、システムエンジニアやプログラマーと異なり、実際のハードウェアを扱うことが多い職種です。

そのため配線やハードウェアなど、機械本体に関する細かい作業が得意な人は、インフラエンジニアに向いています。例えばコンピュータを組み立てた経験が豊富な人は、ハードウェア周りの知識も多いため、インフラエンジニアとして活躍できる素質があります。

ルーティンワークが好きな人

ルーティンワークが好きな人にも向いています。インフラエンジニアの仕事は、デスクワークが中心となっており、ルーティンワークも多くあります。そのため、同じ作業が苦にならない人の方が、インフラエンジニアの適性が高いといえるでしょう。

もちろん、ルーティン以外の要素もあるため、変化がゼロというわけではありません。しかし保守・運用のように、一定のルールで進める仕事が多いため、必然的にルーティンワークが多くなります。

未経験からインフラエンジニアになる方法・就職先の選択肢

未経験からインフラエンジニアになるためには、まず会社員として勤務し、実務経験を積むところからスタートしましょう。ここでは、未経験からインフラエンジニアになる方法について、おすすめの就職先を紹介します。

Slerに就職・転職する

まずはSIer(エスアイヤー)と呼ばれる企業です。システム関連全般を担当する企業であり、未経験でも就職しやすくなっています。具体的には、システムインテグレーション、つまりシステムに関する業務を請け負う企業です。

SIerは、教育体制が整っている場所も多く、未経験からでも必要な基礎知識が学べます。案件にもよりますが、インフラ構築にチャレンジできるチャンスもあるため、インフラエンジニアになりたい方におすすめです。

サービス提供企業に就職・転職する

サービス提供企業に就職・転職する方法もあります。SIerの企業にインフラを任せている企業もありますが、数百万人規模のユーザーを抱えるサービス提供会社は、自社でインフラを保有しているケースも珍しくありません。

具体的には、Webサービス会社や大手ポータルサイト、オンラインゲームの提供会社などが挙げられます。自社でインフラを整えている企業に就職すれば、より多くの経験が積めるでしょう。

SES会社に就職・転職する

SES会社に就職・転職する方法もあります。SESとは、「System Engineering Service」の略であり、エンジニアを客先に常駐させる形態です。インフラの保守・運用など、特定の業務を任されるケースが多くなっています。

ただしSES会社の案件は、分野に偏りが見られ、教育体制も会社によって大きく異なります。インフラエンジニアを目指すのであれば、基本的にはSIerかサービス提供企業を考えましょう。

まとめ

インフラエンジニアは、他のIT職種と同じように、向き不向きがあります。就職・転職をする前に、まずは業務内容を確認し、「本当に自分はこの仕事に向いているのか?」を見極めましょう。

インフラエンジニアは、会社員として働くだけでなく、フリーランスの選択肢もあります。エンジニア系であれば、フリーランスエージェントを利用するのが一般的です。ITプロパートナーズには、働きやすく高単価な案件が揃っておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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