こんにちは、ITプロマガジンです。
近年、動画投稿サイトや動画コンテンツの台頭で注目されているのが動画編集の仕事です。フリーランスの動画編集者として仕事をしたいと考える人も多いのではないでしょうか?
現在、動画編集の仕事は数多くあり、フリーランスとして収入を得るチャンスは広がっています。一方で、市場参入者の増加や生成AIといったツールの登場により、稼ぐためには戦略を練ることが必要です。
本記事ではフリーランス動画編集者のなり方から、仕事内容や単価相場、生成AIなどの動向も踏まえた将来性についてご紹介します。さらにフリーランスの動画編集者として働くメリット・デメリットや、案件を獲得する方法についても詳しく解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
そもそもフリーランス動画編集の仕事とは?
そもそもフリーランス向けの動画編集の仕事とは、どのような内容なのでしょうか。まずは基本的な仕事内容や主な仕事の進め方を紹介します。
主な仕事内容
前提として、広い意味での「映像制作」と呼ばれる仕事には企画・撮影・編集の3ステップがあります。このなかで動画編集者が担当するのは、主に映像・音声の加工といった編集の部分です。編集時に行う作業を具体的に挙げると、次の通りです。
- 映像のカット編集
- 映像の加工
- テロップ挿入
- 効果音・BGMの挿入
フリーランスでは、これらのうち部分的に担当することもあれば、全体を担当することもあります。また、案件によっては動画編集だけでなく、企画や撮影に携わったり、撮影現場を取り仕切ったりすることもあります。フリーランスの動画編集の仕事はこのように多岐にわたり、担当する役割によって以下のように呼ばれます。
動画編集の仕事 | |
---|---|
映像プロデューサー | 動画のコンセプトやシナリオを企画・制作する人 |
動画ディレクター | 動画制作の現場を取り仕切る人 |
動画編集オペレーター | 動画を制作・編集する人 |
CGクリエイター | CG動画を制作する人 |
カメラマン | 動画を撮影する人 |
仕事の進め方
フリーランスの動画編集者が案件を受注・契約してから、仕事を進める際の基本的な流れは以下の通りです。
- ヒアリング・企画などの要件定義
- シナリオ・コンテのラフ案作成
- 撮影・編集・音入れ
- 納品・修正
動画編集の仕事も他の仕事と同様、まずはクライアントへのヒアリングから始まります。打ち合わせを重ねて成果物の方向性が決まったら、企画書を作成します。企画書には動画の完成形がイメージしやすいよう、シナリオやコンテを添えることが一般的です。
企画書が通ったら、いよいよ動画制作が始まります。企画書に沿って、素材となる動画を撮影して編集するのが一般的です。動画が完成したらクライアントに確認してもらい、問題なければそのまま納品、手直しが必要なら修正します。
フリーランスの場合は人によって進め方はさまざまで、ヒアリングから納品まで全て1人で担うこともある一方、編集などの部分的なパートのみを担当するケースもあります。
未経験からフリーランス動画編集者になるのは厳しい?
未経験からフリーランスの動画編集者になることは、可能ではありますが厳しい見方が現実でしょう。YouTubeが普及した現在は動画制作に参入する人が多く、しかも参入者のなかにはすでに一定のスキルがある人も多数います。未経験でそうした環境に飛び込んでも、案件獲得は難しく単価も低くなりやすいのです。
もちろん、実務経験があり他の動画編集者と強みや専門性などの面で差別化ができるなら、フリーランスになっても好条件の案件の受注が期待できます。
しかし、全くの未経験者がフリーランスとして暮らしていけるほど稼げるようになるには、通常時間がかかります。まず実績を積んで多くの工程を担当できるようになり、徐々に単価を上げていくというように、適切なステップを踏む必要があるでしょう。
なお、動画編集外にもフリーランスとして活躍できる仕事はたくさんあります。フリーランスの職種を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
フリーランス動画編集者の需要と将来性
フリリーランスの動画編集者を目指したり今後も続けたりするのにあたって気になるのが需要と将来性ではないでしょうか。ここでは動画編集関連の市場規模と、生成AIによる影響を紹介します。
市場規模は拡大している
動画編集者に対する需要は、近年増加傾向で、今後も伸び続けることが予想されます。YouTubeやInstagram、TikTokなどの動画・映像系SNSは広告宣伝ツールとして企業も注目しており、動画制作案件は増加傾向にあるのです。
ここで、具体的なデータを見てみましょう。サイバーエージェント「2023年国内動画広告の市場調査」によると、2022年から2027年までの動画広告市場の推計・予測は次のようにまとめられています。
動画広告の市場規模 | |
---|---|
2022年 | 5,581億円 |
2023年 | 6,253億円 |
2024年 | 7,209億円 |
2025年 | 8,212億円 |
2026年 | 9,252億円 |
2027年 | 1兆228億円 |
こうした市場規模拡大の背景として、「縦型ショート動画コンテンツの視聴の増加」「コネクテッドテレビの普及による、テレビデバイスにおける動画広告の配信の広がり」が挙げられています。
AIの進化による影響はゼロではない
フリーランスの動画編集者として将来を考えるうえではAI技術の進化も見逃せません。
生成AIは動画制作領域でも存在感を増しつつあります。例えば、プロンプトをもとに映像そのものを生成できるほか、映像からノイズを除去したり、BGMをレコメンドしたりすることも可能です。従来、動画編集にはある程度のスキルと機材が必要でしたが、動画編集ソフトや生成AIの登場で敷居が下がっており、動画編集者の競争が激化しています。
とはいえ、生成AIにはまだ限界があり、企画も含めた高度なクリエイティブ作業は難しく、また人が魅力的に感じる独特のスタイルを生み出すことも現状では困難です。さらに、クライアントとの信頼関係の構築や、制作・編集現場での柔軟な対応もAIには難しい領域です。
AIでは代替できない専門的な知識と経験があるプロ人材であれば、今後もフリーランスの動画編集者として活躍できるでしょう。
フリーランス動画編集者の年収・単価相場
フリーランス動画編集者の年収や、案件の単価相場を紹介します。どれくらい稼げるのか把握したい際の参考にしてみてください。
動画編集に携わる正社員の年収
「求人ボックス給料ナビ」のデータによると、動画編集を仕事とする人のうち正社員の平均年収は415万円でした(2024年8月時点)。これは月給に換算すると約35万円です。日本国内の平均給与は450万円程度であることから、やや低めの水準と言えます。
動画編集の仕事には、主に映像や音声の編集制作加工を行う仕事もあれば、ディレクションや企画といった仕事もあり、後者のような上流工程も担当すると年収は高くなる可能性があります。
フリーランス動画編集者の年収相場
フリーランスの動画編集案件の場合、仕事内容やクライアントによって大きな幅があり、安いもので単価3,000円程度、高いもので5万円程度です。どの程度案件を受けるかによって収入は異なりますが、仮に月に10本をこなすとすると、多い場合50万円程度、年収では600万円程度となります。
クラウドワークスやランサーズに出ている継続案件を見ると週1~3本納品としているものが多く、単価が低い場合これだけでは上記の月収・年収には達しません。いくつかの案件を掛け持ちしている人が多いということでしょう。
なお、上記はあくまでも目安であり、動画編集のフリーランスで年収が400万円を超える人も多くいます。また、「フリーランス白書2020」を見ると、年収800万円以上のフリーランスのなかにも「映像制作系」の人がいることがわかります。
単価はスキルや案件内容によって変わる
フリーランス向けの動画編集案件の単価は、当然ながらスキルや実績が加味され、また仕事の内容も考慮して決められます。
動画編集の仕事の場合は、動画の種類によって報酬が異なることが一般的です。動画の種類とは、インタビューや商品・サービス・企業紹介、セミナー・イベント、アニメーションなどの形式を指します。
インタビュー動画は、それほど時間とコストをかけなくても制作できる一方で、商品・サービス・企業紹介動画やアニメーション動画は、たとえ短い尺であっても制作には工数と予算がかかるものです。そのため、こういった案件は単価が高い傾向にあります。
また、近年は30秒から1分程度のショート動画が流行していますが、こういったショート動画の場合でも、「インタビュー形式なのか、アニメーションを用いるのか」といった動画の形式によって、報酬が変わることが一般的です。
フリーランスの動画編集者に必要なスキル
フリーランスの動画編集者として働くためには、さまざまなスキルが必要です。動画編集者としての基礎的なスキルだけではなく、フリーランスとして求められるスキルもあります。1つずつ見ていきましょう。
動画編集スキル
フリーランスの動画編集者に必要な動画編集スキルは次の通りです。
- 動画のカット
- 映像加工
- テロップ挿入
近年はスマホを使った動画作成アプリにより、簡単な動画なら一般の人でもある程度のクオリティのものを作れます。また特に生成AIが動画の生成や編集といった処理も担えるようになってきており、専門的なスキルがない人でも動画編集の仕事に参入しやすくなっている状況です。このようななかでフリーランスの動画編集者として活躍し続けるには、動画編集スキルをマスターするだけでなく、アイデアやクライアント理解も踏まえてプロの動画編集者らしいクオリティの高い動画を制作できなければなりません。
加えて写真撮影や動画撮影のスキル、照明・構図・レイアウトなどの知識も身につけておけば、動画編集以外の仕事も含む幅広い案件の受注が可能になります。
CG・音声関連スキル
CG(コンピュータグラフィックス)や音声など、動画を充実させるための技術も動画編集者には必要です。
動画に効果音やBGMを挿入する際は、音量や音質などを効果的に調整する必要があります。またCGを制作する場合は、Mayaや3ds maxなどのCGソフトの操作スキルが求められます。
またCG・音声に関連する領域でも、生成AIが使える場面が増えてきている状況です。そこで、動画編集者としては「動画編集にAIをどのように活用できるのか」「どのようなAIツールが世に登場しているのか」をキャッチアップすることも欠かせません。
動画編集スキルに加えてこれらのスキルや意識を併せ持っておくと、仕事の幅は広がるはずです。
端末・ソフトの操作スキル
動画編集には専用の編集ソフトを使用します。以下は代表的な映像編集ソフトの一例です。
- Adobe Premiere Pro
- Adobe After Effects
- Avid Media Composer
- DaVinci Resolve
- iMovie
- Filmora
- Final Cut Pro
- PowerDirector
それぞれ特徴が異なるため、必要な機能や操作性に応じて自分に合ったソフトを選びましょう。また、同じソフトでも有料版と無料版が用意されていることがあります。無料版では動画にソフト名の透かしが入っていたり、一部機能が制限されたりすることが一般的です。
有料の動画編集ソフトでも、一定期間無料でお試しできるものもあります。各ツールにも生成AIを活かした機能が続々と搭載されており、これらの使い勝手を試しながら複数のソフトを比較してみるのもおすすめです。
コミュニケーションスキル
フリーランスの動画編集者には、次のようなコミュニケーションスキルも必要です。
- 制作する動画の目的やターゲットのヒアリング・すり合わせ
- 予算や納期・報酬の交渉
上記のようなコミュニケーションスキルは、クライアントの希望に沿ってよりよい動画を作り、十分な報酬を得るために欠かせません。企画や要件定義の段階から参画する場合はもちろん、動画編集だけを担当する場合でも重要なスキルなのです。
マーケティングスキル
動画広告を手掛ける場合は、マーケティングスキルも必要になってきます。近年マーケティングのツールとして動画広告が注目されており、YouTubeやInstagramなどで企業の動画広告を目にする機会が増えてきました。
動画広告では動画のクオリティだけでなく、宣伝効果や集客効果のある動画が求められます。動画編集の技術的なスキルに加えて、マーケティングのスキル・知識まで持っていれば案件獲得のチャンスは高くなります。
未経験からフリーランスの動画編集者になるには?始め方を紹介
フリーランスの動画編集者として活躍するためには、以下のステップが必要です。どれも欠かせないものなので、事前にチェックしておきましょう。
1.端末・環境を整える
簡単な映像であればスマホだけで制作できますが、仕事として本格的に動画編集を行うためには、端末や機材を準備する必要があります。以下は動画編集に必要な端末・機材の一例です。
- パソコン(動画編集に耐えうるスペックのもの)
- 動画編集ソフト
- モニター
- カメラ
- 照明
- マイク
- 三脚
どのような動画を制作するかによって必要なものは異なりますが、少なくともパソコンと動画編集ソフトは準備しておく必要があります。
2.スキル・知識を身につける
端末・環境が整ったら、次はスキルや知識を身につけていきましょう。動画編集のフリーランスとしては実績を積むことが重要ですが、その前にある程度スキル・知識を独学で獲得しておくと、実績を積むための案件を獲得しやすくなります。
以下では動画編集スキルを習得する主な方法を紹介します。
書籍・動画で独学する
書籍や動画などで勉強する方法は、お金をかけずに自分のペースで学べることがメリットです。「日中は他の仕事をしていて夜しか勉強する時間が取れない」というような人にはおすすめです。学んだ知識を活かして、自分で動画を制作してみるのもよいでしょう。
ただし、独学で勉強する方法は効率的に知識を習得しにくかったり、計画的に勉強が進まなかったりするデメリットもあります。そのため、自分で勉強して知識を習得するのが苦手な人は、他の方法を試してみましょう。
スクールに通う
スクールに通って動画制作の基礎を学ぶのも有効です。受講料はかかりますが、体系的に知識を習得できるため、自分で勉強するより効率的に学べる可能性があります。
動画編集が学べる主なスクールは以下の通りです。
スクールを利用すると講師から実務的な話を聞ける場合があり、そのような情報が得られると独立後のイメージが掴みやすいでしょう。スクールによっては卒業後に仕事を紹介してくれるところもあるようです。
関連する職に就く
仕事をしながら動画編集の知識やスキルを習得できるのは非常に効率的です。転職や副業などで動画編集に携われる案件があれば、応募してみるのも1つの手段です。
ただ単に勉強するより仕事をしながら学んだほうが緊張感や責任感が持てるため、習得も早いでしょう。ただし未経験者を募集する案件は多くないのが実情です。そのため、スクールの卒業実績や、実績として提出できる自作動画を持っておくことをおすすめします。
3.仕事の実績・経験を積む
フリーランスの動画編集者として活躍するためには、実績作りが大切です。未経験で初めから案件を受注できるケースは少ないため、まずは自分で動画を作成して動画編集の実績を積んでいくところから始めましょう。
チャンスがあれば映像制作会社などに就職して、実績を積むのも効果的です。特に仕事の流れやクライアントとのコミュニケーションの取り方は、独学やスクールではなかなか得られないスキルです。企画やディレクションにも携わりたいなら、就職や副業で現場を経験することも検討しましょう。
4.ポートフォリオを充実させる
ポートフォリオとは、過去の実績や自分の得意分野をクライアントなどの第三者にアピールするための作品集です。フリーランスの動画編集者が案件を獲得するためには、このポートフォリオの充実度が非常に重要になってきます。ある程度実績が積みあがってきたら、早めに作っておくことをおすすめします。
ポートフォリオはPDFやブログ・ホームページなどで作成しておくと、Web上で案件に応募する際に提出しやすいでしょう。また作成したポートフォリオはSNSなどを活用して積極的に発信することで、クライアントの目に留まりやすくなります。
5.過去実績をもとに優良案件に応募する
一口に動画編集の仕事といっても、その内容やジャンルはさまざまです。どのようなジャンルのニーズがあるのかをリサーチして、それに必要なスキルを磨いておくと案件が受注しやすくなるでしょう。
例えば、近年では動画広告などの仕事は企業側のニーズが高くなっているので、そのような案件に関連する実績を作るのも1つの方法です。
フリーランス動画編集者の仕事獲得方法
経験に応じて、案件獲得の最適な方法は変わります。フリーランスの動画編集者として案件を獲得する主な方法を紹介していきましょう。
フリーランスエージェント
実務経験豊富な動画編集者に最もおすすめしたいのが、フリーランスエージェントです。フリーランスエージェントとは、案件を探しているフリーランスと仕事を発注したい企業の間にエージェントが入り、適切な案件をマッチングさせるサービスのことです。
エージェントがフリーランスの経験やスキルに応じて、最適な案件を紹介してくれるので、営業の手間が省けます。また、実務経験を求められる一方で、高単価な案件を獲得しやすいという特徴があります。フリーランスとして動画編集の仕事を探すなら、フリーランス向けのエージェントを利用するとよいでしょう。
求人サイト
一般的な求人サイトでもフリーランス向け動画編集の仕事を募集している場合があります。「いきなりエージェントに相談するのはハードルが高いけれど、まずはどのような案件があるか調べたい」という人に向いています。
求人サイトからでも案件に応募することはできますが、面談日の調整や選考期間中のやりとりは自分で行わなければなりません。そのため、忙しくて手間や時間をかけたくない人には向いていません。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、企業や個人が不特定多数の人に専用サイト上で案件を発注できるサービスです。契約手続きや支払いまで一元管理できるため、手軽に仕事を獲得する方法として近年注目されています。代表的なクラウドソーシングサービスには、クラウドワークスやランサーズがあります。
未経験者や経験が浅くても応募できる案件が比較的多く、単発案件も豊富です。そのため、まずは副業から始めたい人に向いています。一方で単価が低い案件が多い点、報酬から最大20%程度の手数料が差し引かれる点がデメリットとして挙げられます。
SNS・ブログ
SNSやブログから案件獲得につながるケースもあります。積極的に自分の実績を発信することで、企業の採用担当者の目に留まる可能性が高まります。
SNSではTwitterやFacebookが有名ですが、LinkedInやWantedlyといったビジネス向けSNSの利用も有効です。ご自身のポートフォリオ(過去の作品集)を閲覧できるようにしておくと、採用担当者の目を引きやすいでしょう。
人脈
知人から仕事を紹介してもらう、という方法もあります。紹介者から人間性や仕事振りを保証してもらえるため、紹介先の企業としても安心感があります。動画編集関連のクライアントに人脈がある人に動画編集のスキルがあることをアピールしておくと、どこかのタイミングで声がかかるかもしれません。
しかし知人からの紹介は、必要なタイミングで紹介してもらえるとは限りません。また自分が希望するジャンルの仕事ではない可能性もあります。そのため、「ご縁があったらラッキー」という程度の位置づけに留めておき、他の方法と並行して仕事を探しましょう。
フリーランスの動画編集の案件獲得に活用できるサービス
フリーランスの動画編集の案件を獲得するために活用できるサービスは多数あります。ここでは、おすすめのサービスを紹介します。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランス向けに週3日から働ける案件を中心に紹介しているエージェントです。ITプロパートナーズがクライアントと直接契約しているため、高単価な案件が揃っています。専属エージェントに相談しながら案件を探せるので、自分の希望やスキルにマッチする仕事を獲得できる可能性が高いです。
以下は、ITプロパートナーズが実際に掲載している案件例です。
上の案件では、企画案に沿ってプロモーション動画制作の全般を担当します。撮影から編集、校正に至るまで幅広いスキル・経験が求められ、特に対面での撮影能力が重要です。
こちらの案件の仕事内容は動画広告のディレクションで、その分、単価も高めに設定されています。制作のディレクションに加えて、広告の効果を最大化するためのアイデア出しも役割です。
ITプロパートナーズでは他にも数多くの動画編集の案件を扱っています。ご興味がある方は以下のリンクよりご覧ください。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターは、フリーランスのクリエイターに特化して案件を紹介しているエージェントです。Web業界やゲーム業界の案件を中心に扱っています。案件に参画しているうちから更新の確認や次の案件の提案が行われるため、フリーランスとして安定的に仕事を獲得したい人にとって安心感があります。
ランサーズ
ランサーズは、幅広い案件が募集されているクラウドソーシングサイトです。動画編集の案件も豊富で、さまざまなクライアントの案件が掲載されています。エージェントと比較すると単価が低い案件が目立つものの、初心者でも案件を獲得しやすいというメリットもあります。動画編集の経験が少ない人や実績を作りたい人などにおすすめです。
クラウドワークス
クラウドワークスも、有名なクラウドソーシングサイトの1つです。さまざまな職種の案件があり、基本的な仕組みはランサーズとほとんど変わりません。ただし、ランサーズにはない案件が掲載されている場合もあるため、クラウドソーシングサイトを活用するならランサーズとともに登録しておくとよいでしょう。
フリーランス動画編集者のメリット・デメリット
フリーランスの動画編集者になるか検討する際は、そのメリット・デメリットを把握しておくとよいでしょう。ここでは主なメリットとデメリットを紹介します。
フリーランス動画編集者のメリット
フリーランスで動画編集の仕事をする代表的なメリットは以下の通りです。
幅広い仕事に挑戦できる
フリーランスは手掛ける案件を自由に選べます。同じ動画編集でも案件の内容はさまざまなので、自分がやってみたいジャンルの案件を選んで応募することが可能です。
また仕事をするうえで、クライアントとの相性も重要になってきます。長期的に仕事をしたいクライアントを見極めることができるのも、フリーランスならではのメリットです。
もちろん相応のスキルは必要になりますが、自分がやってみたいジャンルの案件や興味のあるクライアントには積極的に応募してみるとよいでしょう。
在宅・リモートなど自由な働き方がしやすい
動画編集作業そのものはパソコン1つでもできる仕事です。フリーランスの動画編集案件も在宅・リモートワークの仕事が多いため、場所や時間に囚われず自由な働き方をしたい人に向いています。自宅はもちろん、カフェや旅行先、移動中などさまざまな場所で仕事ができ、ワーケーションも可能です。
動画編集はクリエイティブな要素が多いため、働く場所や時間帯によってクオリティが左右されるという人もいるかもしれません。そのような人でも、自身で最高のパフォーマンスを出しやすい場所・時間を選べるため、フリーランスとして活動しやすい職種の1つです。
会社員よりも収入アップの可能性が広がる
動画編集に限りませんが、フリーランスの仕事に共通するメリットとして、会社員時代よりも収入をアップできる可能性があります。近年は動画広告市場が広がっており、新しい仕事を獲得するチャンスがある点も追い風です。
フリーランスは会社員のように毎月一定の収入が約束されていない一方、編集する動画の本数を増やすなどの成果に応じて収入を増やせます。実績や信頼を積んで動画編集1本あたりの単価を上げたり、プロデューサー・ディレクターなどとして上流工程を担当したりすれば、さらに収入アップが期待できるでしょう。
自分の頑張りが収入アップにつながりやすい点は、フリーランスの大きなメリットです。
フリーランス動画編集者のデメリット
フリーランスとして動画編集の仕事をするにあたって、デメリットも知っておく必要があります。フリーランスの動画編集者として独立した後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前に確認しておくことをおすすめします。
設備の準備が必要
フリーランスとして動画編集の仕事をする場合、その仕事に必要な機材は自分で準備する必要があります。パソコンやモニター、動画編集ソフトなど、ある程度の初期投資は覚悟しておきましょう。
パソコンとソフトの相場を紹介すると、およそ10万~20万円です。初期費用を抑えたい場合は、「Adobe Premiere Pro」のように月額制で契約できるソフトを使ってみるのもおすすめです。
単価が減少傾向
動画編集者として働く人が増えている近年では、案件の単価は減少傾向にあります。クラウドソーシングなど安価で案件を依頼できるサービスが増えてきた影響もあるでしょう。
ある程度の単価で仕事を受けるためには、一定の実績やスキルが求められます。クライアントに「高い報酬を払ってでもこの人に依頼したい」と思わせるような自分ならではの強みを身につけることで、高単価の案件が獲得しやすくなるでしょう。
自分ならではの強みを身につけるには、スキルの幅を広げることが重要です。CGクリエイターや動画プロデューサー、撮影など幅広いスキル・実績を身につけ、さまざまな業務に対応できるようにしましょう。
動画編集以外のスキルも求められる
フリーランスの場合、動画編集以外にもさまざまなスキルや知識が必要です。会社員であれば、動画編集者として、動画編集に関わる業務だけに携わることも可能ですが、フリーランスではそうもいきません。
例えば、フリーランスは案件獲得から売上・経費の管理まで全てを自分でこなす必要があり、経理や確定申告などの知識が欠かせません。また営業や契約に関する知識・スキルも必要でしょう。
もちろんこれらの業務の一部を外部に委託することもできますが、それには費用がかかります。ある程度は自分で対応できるスキルを身につけておくと便利です。
フリーランスの動画編集者として高収入を稼ぐためのポイント
フリーランスの動画編集者として高収入を得るには、何を意識すればよいのでしょうか。ここでは、高収入を稼ぐためのポイントを説明します。
動画プロデューサーやディレクター案件を狙う
動画編集のスキルや経験を活かして高収入を得るには、動画プロデューサーやディレクターの案件を狙いましょう。動画プロデューサーやディレクターは動画制作のプロジェクト全体に関わるポジションです。責任のある仕事であり、その分だけ報酬が高く設定されています。動画編集者として実績を積みながら、動画プロデューサーやディレクターとして活躍するための知見を身につけるとよいでしょう。
例えば、以下の案件は週4日勤務で月収70万円が想定されています。
専門分野を作ってポジショニングをとる
さまざまな業界や企業が動画制作のスキルを求めており、クライアントによって動画のジャンルやテーマは多種多様です。そのため、動画編集者として専門分野を作れば、差別化を図りやすくなります。例えば、ビジネス系、音楽系、採用系など、もともとの得意分野を活かすことも可能です。動画編集のスキル以外にも勉強を重ね、自分の強みとしてアピールできるようにしておくとよいでしょう。
自分でYouTubeチャンネルを開設する
動画編集のスキルがあれば、自分でYouTubeチャンネルを開設して動画を投稿するのも1つの手です。動画を投稿し始めてすぐに稼げるわけではないものの、地道にコツコツ動画をアップしていけば少しずつ閲覧数や登録者が伸びる可能性があります。
自分のYouTubeチャンネルの更新は、自分自身のスキルを試す場所にもなります。ニーズを捉えてうまく動画を編集できれば、着実に収入を増やせるでしょう。
まとめ
フリーランスとして動画編集の仕事をする場合は幅広いスキルが求められますが、案件の選択や働き方の自由度が高いといったメリットがあります。
動画制作ソフトの普及や生成AIの登場で競争は激しくなりつつありますが、実績を積んでスキルを磨くことで、長期的に活躍できる可能性も高まります。まずは動画編集の環境を整えて、実績を作るところから始めてはいかがでしょうか。
経験者のフリーランス案件探しなら弊社「ITプロパートナーズ」がおすすめです。柔軟な働き方ができ、高単価な仕事も多数掲載しており、映像制作関連の仕事も扱っています。フリーランスとして案件を探す際はぜひご活用ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
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