フリーランスプログラマーの受託案件の辛いポイントと解消方法

こんにちは、ITプロマガジンです。

今回は「フリーランスプログラマーが受託案件を受注するのは大変なのか知りたい」という方に向けて、

• フリーランスの受託開発が苦しいと言われる理由
• 受託開発が苦しくならない方法
• 受託案件に求められる能力

について詳しく解説します。これからフリーランスエンジニアとして受託案件を探す方は、ぜひ最後までご一読ください。

なお、受託案件を探されているフリーランスの方は、「IT/Web系の受託案件の探し方・取り方まとめ」の記事も参考にしてください。

フリーランスの受託開発が苦しいと言われる理由

フリーランスエンジニアにとって、受託開発が苦しいと言われる理由は以下の4つです。

• 納期がタイト
• 報酬が安い
• 見積もりが難しい
• クライアントとの交渉が難しい

それぞれの理由を解説します。

納期がタイト

フリーランスプログラマーとして受託案件をこなすうえで、納期がタイトな案件に遭遇することがよくあります。納期がタイトな案件は、短期間で成果を出すことが求められるため、エンジニアにとってプレッシャーが大きいものです。

タスクをリスト化し、優先順位を決めて効率的に進めることが重要です。また余裕を持ったスケジュール管理で、緊急の対応が必要なケースが発生しても、柔軟に対応できるようにしましょう。クライアントとのコミュニケーションを密に行うと、進捗報告や問題点の共有がスムーズになります。

報酬が安い

フリーランスの受託案件では、報酬が安い案件もあります。報酬が安いのに、稼働時間が多いとモチベーションを下げてしまう原因になるでしょう。自分のスキルや経験に見合った報酬が得られる案件を選ぶことが大切です。

また将来的にスキルアップにつながる案件ならば、報酬が安くても価値があると判断できます。自分のスキルや実績をアピールし、適正な報酬を提示するよう心がけましょう。

見積もりが難しい

フリーランスプログラマーの受託案件では、クライアントからの情報が不十分な場合、適切な見積もりが難しいです。 案件の規模や難易度を予測することは、フリーランスになりたての方は苦戦するでしょう。

過去の類似案件を参考にすると、見積もりの役に立ちます。固定価格ではなく、時間単価や成果報酬など、柔軟な見積もり方法を検討すると、予測が難しい案件でも対応しやすくなります。

クライアントとの交渉が難しい

フリーランスプログラマーになりたての頃は、「報酬が安いけど受託案件を逃したら生活が苦しい」とクライアントとの交渉に悩む方もいます。すべての要望に応えることは難しいですが、お互いが妥協できる点を見つけることで円滑な交渉が可能です。

クライアントとの交渉に苦労されている方は、自分のスキルや経験、過去の実績を示すことで、自分の価値を理解してもらいやすくなります。交渉が有利に進むことが期待されるので、ぜひ試してみてください。

受託開発がフリーランスでも苦しくならない方法

受託開発がフリーランスプログラマーでも苦しくならない方法について紹介します。

• 仕事を抱え込みすぎない
• できるなら常駐で仕事をする
• 要件定義が曖昧な案件に応募しない
• 技術に理解の無い発注者から受託しない

4つの方法について解説します。

仕事を抱え込みすぎない

フリーランスプログラマーとして受託案件をこなす際、仕事を抱え込みすぎると、生産性が低下し、クオリティの低い成果物を納品することに繋がります。自分のキャパシティを把握し、過大な仕事を抱え込まないことが大切です。

期間や能力に見合った案件を選び、自分のスキルや経験に見合った案件に参画しましょう。また短期間で多くの案件をこなすよりも、長期間にわたって取り組める案件を選ぶことで、仕事の抱え込みを防げます。

できるなら常駐で仕事をする

フリーランスにはリモートワークの案件が多いです。しかし常駐で仕事をすると、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになり、仕事の進行が円滑になります。またクライアントやチームメンバーとのコミュニケーションが円滑になり、問題が発生した際にも素早く対応できます。

常駐で働くことで、クライアントとの信頼関係がより早く構築され、今後の仕事にもつながる可能性が高いです。長期的にクライアントとお付き合いしたい場合は、常駐を検討すると良いでしょう。

要件定義が曖昧な案件に応募しない

要件定義が曖昧な案件は、仕事の進行中にクライアントとのトラブルが発生しやすいです。応募前に案件情報をしっかりと確認し、不明確な点がある場合は、クライアントに問い合わせを行いましょう。

クライアントとコミュニケーションを取り、要件定義を明確化すると、後々のトラブルを回避できます。要件定義が曖昧な案件にはリスクが伴うので、自分のスキルや経験を考慮して、応募の可否を判断してください。

技術に理解の無い発注者から受託しない

技術に理解のない発注者からの案件は、仕事の進行中に認識のズレが生じやすいため、満足いく成果物が提供できないこともあります。発注者とのコミュニケーションを通じて、技術に関する理解度を確認することが重要です。

発注者の過去の評価やレビューを確認し、技術に理解のある発注者かどうかを判断しましょう。技術用語を避け、わかりやすい言葉で説明することで、発注者との認識のズレを減らす配慮も必要です。

発注者にわかる言葉で伝えると、理解がしやすくなりプロジェクトが円滑に進む可能性があります。

フリーランスが受託案件時に求められる能力

フリーランスが受託案件時に求められる能力は以下の3つです。

• 発注者側のビジネスに対する理解力
• マネジメント能力
• 適応能力

それぞれの内容について見ていきましょう。

発注者側のビジネスに対する理解力

フリーランスプログラマーが受託案件を成功させるためには、発注者側のビジネスに対する理解力が重要です。発注者の業界に関する知識を持つことで、より適切な提案やアドバイスが可能になります。発注者とコミュニケーションを通じて、発注者のニーズを理解しましょう。

発注者や最終的な顧客にとっての価値を考慮して、サービスや製品を提供することが重要です。

マネジメント能力

フリーランスプログラマーが受託案件で成功するためには、マネジメント能力も重要です。効率的なタスク管理を行うことで、スケジュールを守り、クオリティの高い成果物を提供できます。行うべきタスクの優先順位を決めて、計画的に進めましょう。

クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが、プロジェクトの成功に繋がります。相手の立場を理解し、適切な方法で伝える力を身に付けるスキルが求められます。また時間管理を徹底すると、納期を守れるようになり、クライアントからの信頼を得られるでしょう。

適応能力

フリーランスプログラマーが受託案件で成功するためには、適応能力も非常に重要です。日々状況が変化するIT業界の中で、柔軟な対応力が求められます。自分のスキルを継続的に向上させることで、新しい案件に対応できるようになります。

またプロジェクトの途中で要件が変更されることもあるでしょう。要件変更があっても、柔軟な対応力を持ち、変化に適応することが大切です。さらに受託案件では、さまざまな問題が発生します。問題を迅速かつ適切に解決する能力が、プロジェクトの成功に繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか？これらはシビアな目線でみたときの話ですが、フリーランスのプログラマーが直面し得る場面を1つ1つ考えてみると、あながち言い過ぎとはいえないのではないでしょうか。

ある意味、受注したプログラマーが「発注者側の要求水準は自分の能力を超えている」と感じた場合にどう行動するか？ということが問われているのかもしれません。

私は一番重要なポイントは人間としての「誠実さ」とは何か？を考えて意思決定することだと思っていますが、みなさんはどう感じられたでしょうか。この問いに対する回答が1つの方向性を指し示してくれるのかもしれませんね。

この記事を書いた人

ITプロマガジン

ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。