AzureとAWSの違いを徹底比較!両者の将来性やメリット、使い分け方

こんにちは、 ITプロマガジン です。

AzureはMicrosoft社、AWSはAmazon社のクラウドサービスの名称です。

IT業界で働く方なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。両者はそれだけ有名なクラウドサービスです。フリーランスとして、クラウドに関わる案件を受けるなら、AzureとAWSの違いを知っていなければなりません。

そこで今回は、AzureとAWSの違いや特徴、両者の将来性について解説します。

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Azureの基本情報とサービスの特徴

IT業界では、Azureと言えばMicrosoft Azureを指すくらい、広く知られているクラウドサービスです。

かつてMicrosoft社は、Windowsなどのパソコン用OSを開発しているアメリカの大手IT企業という時代もありました。しかし、今はクラウドの最大手企業であり、その代表と言えるのがAzureです。

全世界で利用されているMicrosoft社のクラウドサービス、Azureの特徴について説明します。

  • Microsoft社はクラウド業界のトップ企業
  • Microsoft Azureは高い成長率が特徴
  • クラウド上のインフラとサービスとの連携が可能

Microsoft社はクラウド業界のトップ企業

Microsoft社は、当初はMS-DOSというパソコン用OSを開発するソフトウェア開発企業でした。

今では、世界中のほとんどのパソコンのOSがMicrosoft製です。しかし、パソコン用OSは事業の一部でしかありません。

Microsoft社は、今はOffice365やoneDriveなどの多くのサービスを提供している、クラウドの最大手企業です。そして、そのサービスの一つがAzureです。

なお、「Azure」とは、英語の「青空」や「空」を意味する言葉で、「アジュール」と発音します。また、他のクラウド上のサービスと同じく、初期費用がかからず、使った分の費用を払う従量課金制が特徴です。

Microsoft Azureは高い成長率が特徴

Microsoft製の製品が最も多く使われているが、オフィスの中です。

パソコンのOSはもちろん、そのパソコンで動作するOfficeのほか、パソコンが接続するサーバーでも、Microsoft製品が使われています。そして、多くの企業では、サーバーにアクセスする際の認証のため、Microsoft製のアカウント管理を実施しています。

もし、社内で使っていたアカウントで、クラウドの様々なサービスが使えるようになったら便利ではないでしょうか。

既に、そうやってOffice365やoneDriveの他、テレビ会議ができるTeamsなどを会社のアカウントで活用している方もいるかもしれません。

そして、Azureでも、会社で使っているアカウントをそのまま利用できます。そのため、クラウドへの移行先として、Azureを検討する企業が数多くあり、高い成長率を実現できます。

クラウド上のインフラとサービスとの連携が可能

先ほど説明したように、Microsoft社のサーバー用アカウントは、Azureのサービスでも利用でますが、メリットはそれだけではありません。

Microsoft社は、クラウド上でサービスを提供している多くの企業と協力しています。そのため、Azureで使えるアカウントは、そういったMicrosoft社以外のサービスの認証にも利用できます。

今後、ニューノーマルな働き方では、リモートワークが必須です。その点、社内で使えるアカウントが、そのままクラウド上のAzureのサービスや、提携している他のサービスで利用できるなら、リモートワークするうえで、大きなメリットと言えるでしょう。

Azureの料金形態

Azureの料金形態は、システム導入時の初期費用0円、必要に応じて機能を利用した分が課金されるシステムです。

最初の1ヶ月は無料でお試し利用ができます。サービスはBasic、Standard、Premiumの3つに分かれているので利用するサービスやサポートによって選択ができます。

また、従量課金制度とは別で長期的に契約することで割引率が高くなります。

AWSの基本情報とサービスの特徴

AWSとはAmazon Web Serviceの略で、アメリカのAmazon社が提供するクラウドサービスプラットフォームです。

現在、全世界のクラウドインフラの1/3をAWSが占めるほど大きなシェアを持っており、最近はクラウド上でサーバーレスのサービスを作れるプラットフォームとしても注目されています。

業界最大のクラウドプラットフォームである、AWSについての特徴について説明します。

  • AmazonはGAFAの一角
  • クラウドインフラ市場のトップ企業
  • サーバーレスを牽引するAWS

AmazonはGAFAの一角

IT業界における巨大でかつ独占的な企業の4社をGAFAと呼びます。そして、GAFAの4社とは、Google、Apple、Facebook、Amazonの4社です。

なお、Amazonは、競合する企業が無いくらい巨大なeコマース企業ですが、クラウドプラットフォームAWSでも他を圧倒するシェアを持っています。

Amazonの特徴は、巨大なeコマースの需要を支える大規模なデータセンターを世界各地で運用しており、そのリソースの一部をAWSとして活用できる点です。

そのため、Amazonが提供しているAWSは、クラウドとしては比較的安価でしかも、しかも多くの優秀なエンジニアがサポートしているサーバーが利用できます。

また、新しい技術の導入にも積極的なため、安価に安全に最新のWeb技術が利用できるのがAWSの特徴です。

クラウドインフラ市場のトップ企業

クラウドサービスは全世界で利用されており、世界各地でデータセンターが稼働しています。そのようなデータセンターの運営は国際的な巨大IT企業が何社も関わっており、寡占化が進む成熟産業です。

中でもここ数年、最大のシェアを維持しているのがAWSです。

シンガポールの調査会社Canalys社の資料によると、2019年のクラウドインフラ市場のAWSのシェアは36%でした。これは、世界のクラウド上のサービスの1/3がAWS上で稼働している、ということです。

サーバーレスを牽引するAWS

スに必要な機能を組み込む必要がありました。しかし、今はいろいろな選択肢があり、サーバーを借りずにWebサービスを開始することも可能です。

このようなクラウドの仕組みをサーバーレスと呼びますが、そのサーバーレスでWebサービスを開始するのに最適なのがAWSです。

AWSでは、サーバーを丸ごと借りることも可能ですが、Webサービスに必要な機能だけです。しかも、使った時間だけ借りられるサービスも使えるのが特徴です。

つまり、必要最低限の機能だけ借りてWebサービスを開始し、利用者が増えた時点で必要な機能を増設し、サービスを充実させていくといった賢い利用が可能です。

AWSの料金形態

AWSの料金形態はAzureと同様で、初期費用0円、必要に応じて課金してサービスを導入する形です。

AWSも時間単位の従量課金制度を採用しており、サービスを使った分だけ支払いをするので無駄なコストが抑えられます。1年、3年単位の契約にすると割引になります。

必要な時に、必要な分のクラウドサービスが利用できるためコストの無駄がないのはAWSの大きなメリットです。

AzureとAWSの特徴やメリットを徹底比較

AzureとAWSは、先ほど説明したように、今のクラウドを支える2大サービスとも言える存在です。

とはいえ、それぞれ特徴に違いがあり、得意とするサービスが違っています。次から、Microsoft AzureとAWSのそれぞれの特徴について解説します。

Azureの特徴とメリット

Azureはシェア率24%とAWSに続いて2位のクラウドインフラです。

2022年第1四半期からわずか3ヶ月でAzureは21%から24%に上昇しており、今もなおシェアを拡大しています。

そんなAzureのメリットについてご紹介します。

Microsoft社のクラウドサービスと提携しやすい

Microsoft社が提供しているPCは圧倒的なシェアを誇っていることもあり、Office や Microsoft 365 など、Microsoft 社が提供する既存サービスとAzureとの提携がしやすいのは大きなメリットです。

親和性が高いことより、システム導入、移行作業がスムーズであり結果的にコスト削減につながります。

高度なセキュリティ対策に適している

Azureはセキュリティやコンプライアンス対策されており、DDoS攻撃や不正なトラフィックへの対策もされており、外部からの脅威にしっかりと対応しています。

そのため、Azureはセキュリティが厳しい金融、航空、電力などの業界への利用が多く、セキュリティ対応が強みです。

オンプレミス環境、すなわち自社で保有・運用しているものと親和性が高いことから、外部に情報が漏れないよう情報管理を徹底しているのが特徴です。

AWSの特徴とメリット

AWSは世界1位、32%のシェアを誇るクラウドインフラサービスです。

マーケットのシェア自体にここ数年は大きな変動はありませんが、マーケット自体は安定的に成長し続けていることからAWSが利用しやすいことが言えます。

そんなAzureのメリットについてご紹介します。

サービスが豊富である

サービスが豊富ということは利用者にとって大きなメリットになります。

サーバー環境の構築・Webサイトの運用、データ保存・コンテンツ配信、データベースとしての活用、開発での利用、IoTソリューションの構築などあらゆるニーズに対応しています。

また、サービスの拡張性にも優れており、画面上の操作だけで設定変更するだけで終わります。

通常であればシステム拡張をしたい場合、担当者と交渉や契約の手続きをし、システムを変更するため時間がかかります。しかし、AWSはこれら手順を簡略化し、すぐにサービスを追加することができます。

多くの国で利用できる

AWSは安全性、広範性、信頼性に最も優れたクラウドプラットフォームであることから245の国と地域でサービスが提供されています。

多くの国で利用できるという点から、世界から認められた高いセキュリティと安定したサービスを提供していると言えるでしょう。

世界中にデータセンターを設けていることで、海外へサービスを展開したい場合、わずかな手順で簡単にサービスを他の地域に展開することができます。

AzureとAWSの市場シェアを徹底比較

クラウドサービスの市場シェアは、サービスに着目するかインフラに着目するかによって、シェアの大きな企業が違います。

Azureを提供するMicrosoft社とAWSを提供するAmazon社は、どちらも大きなシェアを持っていますが、それぞれ違いがあります。

  • Microsoft社は企業向けSaaSのトップ企業
  • クラウドインフラはAWSがダントツ
  • AzureとAWSの2強を追うサービスは?

この先は、両者の市場シェアの違いについて解説します。

Microsoft社は企業向けSaaSのトップ企業

パソコンでよく使うアプリといえば、何を思い浮かべるでしょうか。WebブラウザとOfficeアプリを挙げる方が多いと思います。

Microsoft社のOfficeアプリであるOffice365は、アプリをインストールしても使えますが、Web版でも利用可能です。さらに、oneDriveやSkype、Teamsなどパソコン用の多くのサービスがオフィスで使われています。

このようにMicrosoft社は、法人向けを中心に多くのクラウドサービスを提供しています。そのため、個人で利用するのはChromeやgmailだが、会社ではパソコンのEdgeとOutlookという方も多いのではないでしょうか。

なお、このようなクラウド上のサービスをSaaSと呼びますが、Microsoft社ほど企業向けのクラウドサービスを提供し、高いシェアを持っている企業はありません。

Synergy Research Group社の2019年の調査結果によると、Azureのサービスの一部を含むMicrosoft社の企業向けクラウドサービスの売上は、市場シェアの17%であり、その成長率は34%だそうです。

クラウドインフラはAWSがダントツ

クラウドのシェアに関する正確な情報が少なく、統計を発表している会社によって、数字が違っていたりします。しかし、クラウドインフラに限れば、AWSのシェアは圧倒的です。

数年前には、世界中のクラウドインフラの売上の半分がAWSと言われたこともありました。

しかし、巨大IT企業の多くがクラウドに積極的に投資しており、Microsoftの他、Googleや中国のAlibaba、IBMなど有力なライバルがしのぎを削っています。

Gartner社の調査結果によると、2018年のクラウドインフラのシェアは、AWSが47.8%、Azureが15.6%です。また、先ほども紹介したCanalys社の調査では、2019年のクラウドインフラのシェアは、AWSが32.7%で、Azureが14.2%でAWSがトップです。

AzureとAWSの2強を追うサービスは?

クラウドで有名な企業としては、GAFAの筆頭とも言えるGoogleが挙げられます。また、中国のAlibabaも成長率はAzureよりも上です。

さらに老舗のIBMや企業向けサービスとして有名なSalesforceなど、AzureとAWSを追うサービスは幾つもあります。

しかし、それぞれのシェアは小さく、AzureやAWSには遥かに及びません。そのため、フリーランスの案件としては、AzureとAWSの2つに着目することをお勧めします。

Azureとawsの違いから分かる両者の使い分け方

クラウドを利用するなら、2大サービスとも言えるAzureとAWSのいずれかを利用するのをおすすめします。

しかし、どちらでも良いという訳ではありません。それぞれ特徴があるので、利用したいサービスに合わせて選びましょう。

  • Azureを利用した方が良いパターン
  • AWSを利用した方が良いパターン

それぞれ理解してほしいパターンの違いを解説します。

Azureを利用した方が良いパターン

ネットを探すと、クラウド上に多くの便利なサービスが見つかります。しかし、それぞれアカウントとパスワードを設定しなければなりません。

個人向けのサービスなら、GoogleアカウントやFacebookのアカウントを利用し、ログインを省略して使っている方も多いでしょう。

しかし、ビジネスではセキュリティが重視されることから、会社で作ったアカウントとクラウド上のサービスで利用するアカウントを同じにはできません。

その点、Azureの仕組みを使えば、会社で作ったアカウントをAzureの認証にも利用できます。また、Azureを運営するMicrosoft社の技術サポートは充実しており、それを受けられるのもメリットです。

そのため、企業の情報システムをクラウドに移設するなど企業向けの案件は、まずはAzureの利用を検討してください。

AWSを利用した方が良いパターン

一口にクラウド上のサーバーを利用すると言っても、サーバーを丸ごと利用するケースからCPUやDISKだけを利用するケース、さらにデータベースなど特定のアプリの機能だけを利用するケースと様々です。

Webサービスを構築するなら、利用者が増えた場合、どのように拡張していくかを含めて設計しなければなりません。

その点AWSは、どのようなシステムの拡張にも答えられるほどメニューが豊富であり、しかもその多くを利用した分だけ費用を払うシンプルな課金で利用できます。

ただし、その分システムの設計には、AWSのメニューに精通したエンジニアの参加が必要となるなど技術力が問われる案件が多いとも言えます。

Azureとawsの将来性と今後の需要

クラウドの2大サービスとも言えるAzureとAWSですが、フリーランスのエンジニアとしてどちらにフォーカスすればよいか気になるのではないでしょうか。

AzureとAWSの将来性と今後の需要について解説します。

クラウドは成熟しつつある

AzureとAWSの将来性を分析するには、今のクラウドの状況を検討しなければなりません。

なお、今のクラウドはまだまだ成長しているものの、何社かの巨大なIT企業に独占されつつあり、既に成熟産業になりつつあると言えます。

その巨大なIT企業には、Azureを運営するMicrosoft社とAWSを運営するAmazon社が含まれます。

今後も、巨大なIT企業間のシェア争いは続き、AzureとAWSはこの先も利用でき、さらに競うように新しいサービスが増えていくでしょう。

企業向けのサービスはAzureが優位

Microsoft社と言えばパソコン用のOSの開発をほぼ独占していた企業でした。そのため、企業向けのパソコン用のOSは、Microsoft社が独占していたと言っても過言ではありません。

Microsoft社には、企業向けにパソコンやサーバーを販売するパートナー企業がたくさんあり日本ではその多くが大手IT企業です。

従来、企業内で使うMicrosoft製品はそういった大手IT企業などが、サポートも担当していました。

今後、クラウドへの移行が増えれば当然、Azureに関しても、そのパートナー企業がサポートを担当します。そして、そのようなサポートがあることで、Azureの利用がさらに増えると予想されます。

AWSはサポートがネックに

AWSには、多くのメニューが用意されており、その多くが時間単位の課金で利用できます。そのため、資金に乏しいWeb業界のスタートアップなどを中心に、利用が拡大してきました。

また、利用スキルを認定する制度などもあり、AWSの運用をサポートできるエンジニアは増えています。AWSを利用するには高いスキルが必要なので、Web業界で働くフリーランスの需要は今後も減ることはないでしょう。

しかし、AWSはAzureと違いMicrosoft社のパートナー企業のようにサポートを分担できる企業が日本ではまだ少数です。

そのため、AWSを利用できる企業はそのまま使い続けるものの、導入できない企業はAzureなど、企業向けのサポートが充実しているサービスを採用すると考えられます。

まとめ:AzureとAWSどちらを使う?

これまで解説したように、AzureとAWSは、トップシェアを争う2大クラウドサービスでこの先もシェアが広がっていくと言えます。

特徴を抑え、それぞれのサービスを業界や会社ごとで利用していくと思います。

ただ、今はAWSの方がシェアも多く、フリーランス向けの案件も豊富ですが、成長率はAzureが上回っています。

よって今後は、Azureを対象とした企業案件が増えると予想されます。これまで解説したように、AzureとAWSにはそれぞれ特徴があるので特徴と違いを理解し活用していきましょう。

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