こんにちは、ITプロマガジンです。
AI(人口知能)エンジニアは、AIを搭載したシステム開発にかかわるエンジニアです。今後もAI関連市場は発展が予想され、AIエンジニアの需要は高まる一方といえるでしょう。当然、AIエンジニアとして働くと、高報酬が見込めます。
この記事では、AIエンジニアの年収を、雇用形態別、男女・年齢別、有名企業別に分けて紹介。AIエンジニアの年収が高い理由や、国内と海外における年収の違い、年収を上げる方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
AIエンジニアの平均年収
「求人ボックス 給料ナビ」によると、正社員AIエンジニアの平均年収は約598万円でした(2024年2月現在)。一方、「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約458万円。AIエンジニアは、一般的な正社員よりも高収入を得られる仕事といえます。
以下にAIエンジニアとほかの職種のエンジニアについて平均年収を一覧化しました。エンジニアの年収は、全て2024年2月現在の求人ボックス 給料ナビに掲載されていた情報を使用しています。
エンジニアは全体的に収入が高い傾向が見られますが、なかでもAIエンジニアは高収入です。
【雇用形態別】AIエンジニアの平均年収
AIエンジニアの平均年収を雇用形態別にまとめました。
雇用形態 | 年収 |
---|---|
フリーランス | 240万~1200万円 |
派遣社員 | 430万円 |
アルバイト | 249万円 |
詳細を以下で解説していきます。
フリーランスAIエンジニアの平均年収
弊社「ITプロパートナーズ」は、フリーランスエンジニア向けの案件を多数掲載しています。AIエンジニア向けの案件を調べたところ、月単価は「20万~100万円」(2024年2月時点)。年収換算すると240万~1,200万円となりました。
フリーランスは、スキルや経験、働き方により年収が大きく変わります。成功すると、年収1,000万円も夢ではありません。
ITプロパートナーズでは、以下のようなAIエンジニア向け案件を掲載しています。
案件名 | 【Python/GoogleCloudPlatform】AIを用いた開発における機械学習エンジニアの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | ~900,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | ・画像もしくは音声を対象とした機械学習 ・深層学習の基礎知識 ・データ分析やデータ可視化 ・Web API開発 など |
職種・ポジション | 機械学習エンジニア |
派遣社員AIエンジニアの平均年収
求人ボックス 給料ナビによると、派遣社員AIエンジニアの平均時給は「約2,241円」でした(2024年2月現在)。1日8時間・毎月20日働いたとして年収換算すると、平均年収は約430万円。給与所得者の平均年収は約458万円のため、AIエンジニアでも派遣社員の立場では高収入が見込めないと分かります。
アルバイトのAIエンジニアの平均年収
求人ボックス 給料ナビによると、アルバイトのAIエンジニアの平均時給は「約1,300円」でした(2024年2月現在)。1日8時間・毎月20日働いたとして年収換算すると、平均年収は約249万円。アルバイトの立場では、しっかり働いても収入が伸び悩みます。AIエンジニアとしてスキルアップしたら、正社員やフリーランスに挑戦して収入を増やしましょう。
【男女・年齢別】AIエンジニアの平均年収
「令和4年 賃金構造基本統計調査」で職種「システムコンサルタント・設計者」について、男女・年齢別に平均年収をまとめました。平均年収は「決まって支給する現金給与額」に12を掛けた金額に「年間賞与その他特別給与額」を足して算出しています。
年齢 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 |
---|---|---|
~19歳 | 271万2,800円 | – |
20~24歳 | 387万7,500円 | 363万8,000円 |
25~29歳 | 529万7,600円 | 487万2,900円 |
30~34歳 | 690万4,400円 | 547万6,800円 |
35~39歳 | 716万200円 | 767万5,600円 |
40~44歳 | 752万8,400円 | 660万4,600円 |
45~49歳 | 773万800円 | 646万7,800円 |
50~54歳 | 732万800円 | 766万6,600円 |
55~59歳 | 699万400円 | 606万5,200円 |
60~64歳 | 580万8,000円 | 894万9,500円 |
65~69歳 | 504万9,300円 | – |
70歳~ | 374万円 | – |
ほとんどの年齢で、男性の年収は女性を上回りました。
男性の年収は30代後半まで年収が増加し、以降は50代前半まで横ばい。50代後半から年収は減少していきます。
女性の年収は30代後半がピークで、以降は減少。ただし、50~54歳、60~64歳で、年収が著しく高くなっています。
【企業別】AIエンジニアの平均年収
求人サイトに掲載されたデータをもとに、大手企業で働くAIエンジニアの平均年収をまとめました(2024年2月現在)。
全体的に高収入な様子から、AIエンジニアが重宝されていると分かるでしょう。なかでも高い年収を得られる企業が、外資系企業のグーグル合同会社です。
海外のAIエンジニアの平均年収はいくら?
アメリカの求人情報サイト「Glasdoorの調査」によると、アメリカにおけるAIエンジニアの年収は、12万5,000~19万4,000 ドル(2024年2月時点)。1ドル=150円として計算すると、1,875万~2,910万円となります。
日本の正社員AIエンジニアの年収は598万円で、フリーランスで高収入を得ている人でも年収は1200万円ほどです。年収を重視して働くなら、海外の方が有利といえます。ただし、海外は競争も激しいため、稼ぐためには相当なスキルと経験を身につける必要があるでしょう。
AIエンジニアの年収が高水準な理由
国内外とともに、AIエンジニアの年収は高いと分かりました。AIエンジニアが高収入を得られる理由を、AI技術に対する需要の高まりと、優秀な人材の囲い込みに触れつつ解説します。
多様なシーンでAI技術の需要が高まっている
AIエンジニアの年収が高水準な理由は、AI技術の需要が高い割に、AIエンジニアが不足しているためです。チャットボットや掃除用ロボット、自動運転する自動車、SiriやAlexaのような音声認識AIを搭載したツールなど、AIはさまざまなところで活躍しています。
AI技術の需要は今後も高まると予想され、高度なスキルを持つAIエンジニアは、ますます企業に重宝されるでしょう。
高度なスキルが求められる
AI技術の需要が高まっていますが、専門性の高いAIエンジニアになることは簡単ではありません。少ない人材を多くの企業が奪い合うため、AIエンジニアの年収は高水準となります。
AIエンジニアになるためには、機械学習やディープラーニング、統計や分析に関するスキルなど幅広く高度なスキルが必要です。また、AIは国内外で注目を浴びるだけあって日々新しい技術が生まれます。最新のトレンド・技術に精通したAIエンジニアとなると、数は非常に限られるでしょう。
AIエンジニアとして年収1000万・2000万は可能?
国内で働くなら、フリーランスを目指すと年収1,000万を得られる可能性があります。フリーランス向けの案件なら、以下のように月単価100万円の案件があります。
案件名 | 【Python/Git】DX事業における機械学習エンジニアの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | ~1,000,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | ・Pythonをもちいた開発経験 ・Git等開発ツールの知識と実用経験 ・機械学習の社会実装に対する強い関心・興味 など |
職種・ポジション | 機械学習エンジニア |
また、スキルや経験、英会話などに自信があれば、海外に進出すると、さらに効率よく年収を高められるでしょう。
ただし、年収2,000万円となると、ITコンサルタントなど上流の職種にならないと厳しいのが現実です。上流の職種にキャリアアップするためには、技術面に加え、ビジネスを理解するスキルや提案力なども問われます。
フリーランスAIエンジニアとして独立を検討されている方は、以下の記事も参考にしてください。
AIエンジニアとして年収を上げる方法
AIエンジニアとして年収を上げる方法を解説します。
- スキルレベルを上げる
- リーダーポジションを目指す
- 待遇がよい企業に転職する
- 外資系企業に転職する
- フリーランスAIエンジニアとして独立する
スキルレベルを上げる
対応範囲を広げて、AIエンジニアとして市場価値を高めましょう。AIエンジニアに限ったことではありませんが、スキルの幅が広いエンジニアはクライアントから必要とされ、高収入を得られます。例えば、フルスタックエンジニアとして、複数の職種を兼任できれば、その分収入に反映されるでしょう。
AIエンジニアとして「自分がいないと困る」ような状況を確立できればしめたものです。
また、高単価な案件は、スキルの幅が求められるものが多い傾向。今後出てくるであろう言語も、ニーズが見込めそうと感じたら柔軟に取り入れてください。取り扱えるフレームワークやライブラリの数も増やして、参画できる案件を増やしましょう。
なお、資格を取得するのも一つの手段です。AIエンジニアにおすすめの資格については以下の記事を参考にしてください。
リーダーポジションを目指す
高年収のために、PMなどのリーダーポジションを目指しましょう。エンジニアの世界では、上流工程の仕事ほど高年収を得られます。特に、AI分野は、プレイヤーと同じく、マネジメントする側も不足している状態。リーダーポジションを獲得できれば大いに収入アップが見込めます。
ただし、リーダーポジションになるためには、多角的なスキルが必要です。技術的なスキルに加え、チームメンバーやクライアントとの健全な人間関係を構築するスキル、トラブルに気付いて対応するスキルなどがないと、リーダーとしての責任を果たせません。
待遇がよい企業に転職する
AIエンジニア需要が高い職種であるため、多くの求人情報があります。待遇がよい企業をリサーチして転職しましょう。
企業とのマッチングを成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめ。転職エージェントに相談すると、専門のスタッフが、キャリアや転職先に求める要望をヒアリングしてマッチする企業を紹介してくれます。
外資系企業に転職する
海外のAIエンジニアは日本よりも高年収を得ています。ただし、海外に出て行かなくても、日本に拠点のある外資系企業に転職すると年収をアップさせることが可能。
外資系企業は日本企業とはさまざまな点が異なります。特に収入面では成果主義の傾向が強いため、AIエンジニアとしての実績が豊富な人なら好待遇を得やすいでしょう。
フリーランスAIエンジニアとして独立する
フリーランスAIエンジニアとして成功すると、正社員AIエンジニアよりも高年収を得られます。ただし、フリーランスの収入はピンキリです。十分な実績やスキルがなければ高単価な案件を獲得できません。フリーランスAIエンジニアとして活躍するためには、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。
弊社「ITプロパートナーズ」は、AIエンジニア向けを含め多くのフリーランス向けの案件を取り扱っています。エンド直で高単価な案件が9割で、自社開発のスキルアップにもつながる魅力的な案件が豊富です。AIエンジニアとして独立する際は、ぜひご活用ください。
AIエンジニアに必要スキル
ほかのエンジニアと比べると、AIエンジニアには幅広いスキルが求められます。以下のスキルを身につけましょう。
- プログラミングスキル
- 数学的な知識・スキル
- データベースに関するスキル
- 機械学習やディープラーニングに関するスキル
- フレームワーク・ライブラリを扱うスキル
- コミュニケーションスキル
プログラミングスキル
まず、Pythonのスキルは必須です。Pythonには、AI開発の現場で役立つ、フレームワークやライブラリ、機械学習に使うデータセットが豊富にそろっています。
AI開発以外にも、データ解析や事務作業の自動化、アプリケーションの開発などさまざまな分野にPythonは使えるので、学習しておいて損はないでしょう。Python以外では、R言語やJulia、C++、JavaScriptなどもAIエンジニアにおすすめです。
数学的な知識・スキル
数学的な知識やスキルが分かっていると、AIの仕組みを理解しやすくなります。AIのプログラムは数学的理論をベースに作られているためです。また、AIの解析方法を検討する際は、統計学や確率論、微分積分学、線形代数学などの知識を用います。
さらに数学を勉強する過程で、AIエンジニアをはじめとする全てのエンジニアに必要な、論理的思考力も鍛えることが可能です。
データベースに関するスキル
ビッグデータを活用して、人には難しい解析をハイスピードでこなすAI。ただし、AIの解析精度は、どれだけデータを効率よく与えられるかで変わってきます。
AIエンジニアは、解析目的に合うデータを理解し、適切なデータベースにデータを格納し、常にデータが最新になるよう管理しなくてはなりません。データベースを扱うには、SQLというデータベースに特化したプログラミング言語と、MySQLのような管理システムに関するスキルが求められます。
機械学習やディープラーニングに関するスキル
AIの基礎知識として、機械学習と、ディープラーニングやアルゴリズムなどに詳しくなる必要があります。
機械学習は人間が指示したとおりにAIがプログラムを実行する仕組みです。一方、ディープラーニングになると、人間が指示した以上のことをAIが自分で判断して実行します。機械学習やディープラーニングに関するスキルや経験が多いほど、さまざまなAI開発案件に参画可能です。
フレームワーク・ライブラリを扱うスキル
フレームワーク・ライブラリを扱うスキルも必要です。フレームワークやライブラリは開発を効率化します。特にAI開発で使われやすいフレームワーク・ライブラリは、以下の2つです。
- TensorFlow
- Pytorch
TensorFlowはGoogleが開発したフレームワークで、AIによる画像認識や検索、翻訳、予測分析などに活用されます。Pytorchは、Facebookが開発したPython向けの機械学習ライブラリです。
コミュニケーションスキル
AIエンジニアに限りませんが、エンジニアの仕事は一般的にチーム体制で進行します。チームメンバーとの打ち合わせに加え、上流工程ではクライアントとの打ち合わせも必要です。
AIの話は、一般の人には理解が難しい部分もあるでしょう。クライアントの意向に沿うシステムを作るには、専門的な言葉をできる限り避け、相手が理解しやすい言葉で話すスキルが求められます。
AIエンジニアを目指す際のポイント
AIエンジニアになることは簡単ではありません。挫折しないように、以下のポイントを押さえてAIエンジニアを目指しましょう。
AIエンジニアとしての方向性を明確にしておく
AIエンジニアは、機械学習エンジニア・データサイエンティスト・データアナリストなど、専門分野ごとに細分化されます。自分が携わりたい業務・方向性を決めておき、専門性を磨きましょう。自信のあるジャンルが1つでもできてから、次のジャンルに手を広げることをおすすめします。
未経験ならスクールを活用してスキルを磨く
AIエンジニアには高度な技術が求められます。未経験から目指すなら、独学よりもスクールを活用した方が効率よく知識とスキルを身につけることが可能です。スクールなら、卒業した後に転職をサポートしてくれるところもあります。
AIエンジニアを目指す際の注意点
AIエンジニアを目指す際の注意点を解説します。
年収だけを目的にしない
AIエンジニアは高年収な仕事です。しかし、年収だけを目的にAIエンジニアを目指しても挫折してしまう可能性があります。同様に、転職先を選ぶ際も、年収だけを意識してはいけません。長くAIエンジニアとして働くには、自分が興味を持てる分野か、働きやすい職場環境かなど、広い視野を持ってキャリアを考える力が求められます。
継続的な技術のアップデートが必要になる
AI技術は日々進化しているため、必要とされるエンジニアになるには、トレンドを把握してスキルをアップデートしていく必要があります。AIエンジニアとして働き出してからも、勉強や情報収集が必要です。地道な努力が苦手な人は、AIエンジニアには向いていないかもしれません。
まとめ
AIエンジニアの年収は一般的な職業やほかのエンジニアよりも高めです。年収が高い理由には、AIエンジニアの数が少ないことと、高度な専門性が求められることが挙げられます。AIエンジニアとして多く稼ごうとするなら、スキルの幅を広げつつ、リーダーポジションやコンサルタントなどの上流工程にも挑戦してみましょう。
現在より年収を上げるには、スキルの幅を広げつつ、転職やフリーランスへの転身も検討するとよいでしょう。弊社「ITプロパートナーズ」は、IT系のフリーランスの仕事探しをサポートします。AIエンジニアとしてフリーランスになる際は、ぜひご活用ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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