こんにちは、ITプロマガジンです。
JavaScriptの資格取得を検討している方のなかには、「どの資格から始めればよいのか」「学習範囲が広くて不安」と感じる人も少なくありません。基礎文法だけでなく、HTML/CSSやAPI連携など、実務では複数の技術を組み合わせて理解する必要があるため、学習手順が見えにくいことが理由の1つです。
この記事では、JavaScript資格の難易度を整理し、初心者が取り組みやすい資格や実務につながる学習ステップを解説します。さらに、資格取得と並行して身に付けておくべき周辺スキルや勉強法も紹介します。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
【難易度が低い順】おすすめのJavaScript資格一覧
JavaScriptのスキルの証明になり、副業やキャリアアップにつながる資格は主に4つあります。
| 難易度 | 難易度 | 主な内容・特徴 |
|---|---|---|
| 初級 | Webクリエイター能力認定試験 エキスパート | HTML・CSSを中心に、Webページの構築スキルを実践的に学べる。未経験からの入門に最適。 |
| 中級 | HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 | 最新JavaScriptやAPI、パフォーマンス改善まで含む実務直結型。国内での信頼度が高い。 |
| JS Institute Certification | JavaScriptの言語仕様を国際基準で理解するための資格。英語ドキュメントに慣れる訓練にもなる | |
| 上級 | CIW JavaScript Specialist | 英語で出題される国際資格。セキュリティや検証技術など、フルスタックに近い知識が求められる |
ここでは、それぞれの特徴と取得メリットを整理します。
Webクリエイター能力認定試験エキスパート
「Webクリエイター能力認定試験エキスパート」は、Web制作の未経験者が最初に挑戦するのに適した実践型の資格です。
試験では知識問題だけでなく実技試験も行われ、レイアウト組み・レスポンシブ対応・基本的なスクリプト処理など、制作現場で求められる要素がバランス良く扱われています。実務工程に即した出題構成のため、学習を進めるほど制作フローの理解が深まり、単なる暗記に終わらない力が身に付きます。
学習後はLPのコーディング代行やWebページ制作といった初期案件にも挑戦しやすくなり、ポートフォリオと合わせてスキルを証明する材料になります。最初の一歩として実務力を形にしておきたい人に合う資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 初級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験方法 | 実技試験および知識試験(多肢選択式) ※リモートWebテスト(在宅)に対応 |
| 受験料 | ・エキスパート:7,700円 ・スタンダード:6,100円 |
| 運営団体 | サーティファイ |
| 公式サイト | Webクリエイター能力認定試験 |
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2」は、動的Webアプリケーションを扱うための実践的な知識を体系的に確認できる試験です。
フロントエンドではAPI通信やCanvas描画、非同期処理など専門性の高い作業が必要になりますが、独学だと概念が断片的になりがちです。レベル2の範囲にはDOM操作、ストレージ、描画処理、Ajaxなど、アプリケーション開発で頻出するトピックが網羅されています。
学習を進めることで「どの技術がどの場面で必要になるか」が整理でき、実務全体の理解が自然と整理される点が特徴です。レベル1との2段階構造になっているため、基礎から応用へ進む学習ロードマップとしても活用できます。フロントエンド技術を仕事で深めたい人が、実務力を客観的に示す手段として選びやすい資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 中級 |
| 受験資格 | なし ※「レベル2認定」にはレベル1の合格も必要 |
| 試験方法 | コンピュータ試験によるCBT方式 |
| 受験料 | 16,500円 |
| 運営団体 | 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan) |
| 公式サイト | HTML5プロフェッショナル認定試験 |
JS Institute Certification
「JS Institute Certification」は、JavaScriptの理解度を基礎から実務レベルまで段階的に示せる国際資格です。
学習を始める際、「何から取り組むべきか」「どこまで理解すれば次のステップに進めるのか」が分かりにくいという悩みがよくあります。この資格では、基礎文法を扱う「JSE」と応用領域を扱う「JSA」の2区分があり、文法・DOM操作・イベント制御など、実務で必要な項目が体系化されており、段階ごとに習得状況を確認できます。
国際団体による認定のため、外資系や海外企業へのアピールにも活用できる点が利点です。基礎を証明した後に応用レベルへ進める構造で、成長を可視化しながらスキルを高めたい人に適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 中級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験方法 | コンピュータ試験によるCBT方式 |
| 受験料 | ・JSE(初級):約69ドル〜 ・JSA(アソシエイト):約295ドル〜 |
| 運営団体 | JS Institute |
| 公式サイト | JS Institute |
CIW JavaScript スペシャリスト
「CIW JavaScript スペシャリスト」は、JavaScriptを使ったWebアプリ開発に必要な上級スキルを国際的な基準で評価する資格です。
現場ではAPI連携、オブジェクト設計、エラーハンドリングなど複雑な処理が多く、自己学習だけでは習熟状況を判断しにくい場面があります。試験では関数、オブジェクト、イベント制御、DOM、フォーム処理など開発の核心部分が幅広く問われ、一定以上の実務力が求められます。さらに英語での受験となるため、技術文書を読み解く力も合わせて示すことが可能です。
この資格を持っていれば、高度なフロントエンドスキルを客観的に示すことができ、外資系企業や海外案件に応募する際にアピール材料になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 上級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験方法 | コンピュータ試験によるCBT方式 |
| 受験料 | 175ドル ※別途手数料がかかる場合あり |
| 運営団体 | Certification Partners |
| 公式サイト | CIW JavaScript Specialist |
初心者におすすめなJavaScript資格は「HTML5プロフェッショナル認定試験」
上記で紹介したJavaScriptの資格のなかでも、特に「HTML5プロフェッショナル認定試験」がおすすめです。
JavaScriptは比較的学びやすい言語ですが、資格試験のなかには高難易度のものも多くあります。その点、HTML5プロフェッショナル認定試験は、初心者向けのレベル1でHTML5・CSS3・JavaScriptの基礎を固め、実務寄りのレベル2を目標に段階的にスキルアップできます。
また、国内試験のため日本語で受験でき、英語試験の負担なくスキルを証明できる点も安心です。
JavaScriptの資格を取るメリット

JavaScriptの資格を目標にすると、学習の方向性が定まり、実務で必要とされる知識を整理しやすくなります。具体的なメリットは以下の通りです。
- スキルアップになる
- 転職・就職でアピール材料になる
- 幅広い職種・業務で役立つ
- フリーランスとして案件を取りやすくなる
それぞれについて見ていきましょう。
スキルアップになる
JavaScriptの学習において資格取得を目標にすると、学ぶ内容が整理され、理解すべき範囲が明確化します。
特にプログラミングは「何を基準に上達すればよいのか」が見えにくいと続けるのが難しいものです。資格試験では文法、DOM操作、非同期処理など実務に必要な項目が体系的に扱われるため、取り組む順番が自然に定まり、学習の迷いが減ります。
また「合格」という具体的なゴールを置くことで、勉強を継続する習慣がつき、その過程で実務的なコーディングスキルも身に付きます。基礎を確実に固めたい人にとって、学び方を整える良い環境になるのです。
転職・就職でアピール材料になる
資格を持っていると、採用側に「基礎は押さえている」という安心感を与えられます。特に未経験でWeb開発に挑戦する場合、ポートフォリオだけでは判断しにくい場面が多く、資格は知識・スキルレベルを示す追加材料になります。
JavaScriptがWebサービスの中心的な技術であることを踏まえると、資格の有無は評価に影響しやすく、書類選考でも印象アップにつながります。
幅広い職種・業務で役立つ
JavaScriptはWebサイトや管理画面の開発はもちろん、業務ツール、EC、SaaS、社内アプリなど幅広い領域で利用されています。企業のデジタル化が進むなか、UI改善、API連携、入力フォームの動作制御など、どの業界でも必ず発生する作業に組み込まれているのが特徴です。
また近年はNode.jsやNext.jsなどのモダンフレームワークの普及により、JavaScriptでサーバーサイド処理を記述するケースも一般的になりました。APIの実装、認証処理、DBアクセスなど、従来は別言語が担当していた領域にも対応でき、開発工程を一気通貫で担当するエンジニアとして活躍できます。
資格を通じて学習範囲を整理しておくと、こうした領域にもスムーズに参入できます。
フリーランスとして案件を取りやすくなる
フリーランスの案件獲得では、まず実績と再現性のあるスキルが重視されます。特に初回の取引では、クライアントがエンジニアの実力を判断しにくいため、資格を持っていると「場当たり的に覚えてきたのではなく、基礎から体系的に理解している」という安心材料になります。
JavaScriptはLP改善、管理画面の機能追加、Next.jsを使ったWebアプリ構築、業務自動化など案件の種類が多く、基礎知識が整っていれば提案できる内容も広がります。
資格があれば、初案件の受注率が上がり、継続契約にもつながりやすいのがメリットです。
JavaScript資格取得のためのおすすめ勉強法
JavaScriptの学習をスムーズに進めるのなら、以下のような勉強方法がメインとなります。
- 参考書・問題集
- 学習サイト
いずれも上手に利用できれば学習効果を伸ばせるので、以下のジャンルごとのおすすめを参考に自分にぴったりの手段を考えてみましょう。
参考書・問題集
国内試験である「Webクリエイター能力認定試験エキスパート」や「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2」を目指す場合、専用の対策テキストや問題集を利用するのが最も効率的です。
これらの試験は出題傾向がはっきりしており、書籍を使って体系的にインプットすることで、合格に必要な知識を漏れなくカバーできます。また、書籍であれば自分のペースで読み返したり、マーカーを引いて重要ポイントを整理したりしやすく、隙間時間を使った学習にも最適です。
ここでは、それぞれの試験対策に定評のあるおすすめの参考書を紹介します。
Webクリエイター能力認定試験HTML5対応エキスパート公式テキスト

この書籍は、「Webクリエイター能力認定試験」(HTML5対応 エキスパート)の出題範囲を一冊でカバーした公式テキストで、試験主催の「サーティファイ Web利用・技術認定委員会」公認です。
HTML5/CSS3によるマークアップやレスポンシブ対応、JavaScriptを使った動的処理まで幅広く扱っており、現場で求められる「コードを書ける力」を体系的に身に付けられます。
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版

この書籍は、「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2」の出題範囲に準拠し、実務レベルのWebアプリ開発に必要なHTML5/CSS3/JavaScriptおよびAPI連携や描画処理などを網羅しています。
章末に演習問題がまとめられており、理解を深めながら実践的なコーディングスキルも身に付けられます。この一冊で学習を終えることで、動的Webやモダンフロントエンド領域への理解と実装力が身に付くでしょう。
学習サイト
オンライン学習サイトを併用すると、参考書だけでは補いにくい実践的な理解を積み上げやすくなります。実際のコード例や演習問題に触れながら学べるため、JavaScriptの概念・書き方が頭に定着しやすく、効率的にスキルを伸ばせるのです。ここでは特におすすめのサイトを紹介します。
CIW JavaScript スペシャリスト 公式自習キット
CIWが提供している公式自習キット(uCertifyなど)は、「JavaScript Specialist」(1D0-735)の試験準拠教材で、試験範囲に沿って体系的に学べる構成になっています。
テキスト教材に加え、模擬試験・オンライン演習・ケーススタディがセットになっており、単なる文法理解ではなく「実務でどのようにコードが使われるか」まで学べるのが特徴です。例えばイベント処理、フォーム制御、オブジェクトの扱い、API利用など、資格試験で頻出のテーマも扱われています。
独学で進める際に迷いやすい学習ルートが整理されているため、資格取得を目指す人はもちろん、実務スキルを底上げしたい人にも役立つ内容です。
JS Institute Certification 公式サイト
JS Institute Certificationの公式サイトでは、JSE(初級)・JSA(Associate)の2つの試験向けに、無料・有料の学習リソースが公開されています。
学習ガイド、出題範囲、公式トレーニング教材、サンプル問題が明確に整理されており、初学者でも「どこから学べばいいか」が掴みやすい構成になっています。特にJavaScript Essentials向けの学習資料は文法・制御構文・関数・オブジェクト操作などを段階的に学べるよう設計されており、基礎固めに最適です。
Associate向けの教材ではより実務寄りのトピック(DOM、イベント、Ajax など)も扱われるため、実装力を伸ばしたい人にも有益です。
JavaScriptの資格取得と並行して身に付けるべきスキル

JavaScriptの資格勉強で基礎文法を理解しても、実務ではUI設計やAPI連携など、複数の知識を組み合わせて動く場面が多くあります。資格と周辺スキルを同時に伸ばすと、理解した内容をスムーズに開発へ応用でき、実際のプロジェクトでも迷いにくくなるのでおすすめです。ここでは、学習者が特に押さえておきたい4つの領域を紹介します。
HTML/CSS
WebアプリケーションのUIを構築するうえで、HTML/CSSは最初に押さえておきたいテーマです。
基本的なスタイルに加えて、FlexboxやGridレイアウト、レスポンシブ設計、アクセシビリティ対応などを理解しておくと、JavaScriptでDOMを操作する時に「なぜこの要素がこう動くのか」を把握しやすくなります。さらに、セマンティックHTMLを使えると、可読性やSEOの面でも質の高いページを作れます。
資格の学習と合わせて実際に小さなLPを作ってみると、UIがどのような仕組みで成り立っているか体感でき、現場で必要な実装力が身に付きます。
JavaScriptのライブラリやフレームワーク
React.jsやNext.jsなどのライブラリ・フレームワークは、現代のWeb開発では多くの現場で採用されています。
UIコンポーネントを分割して再利用したり、状態管理やルーティング、API連携を扱ったりするなど、フレームワークの概念に触れるとアプリケーション全体の流れが見えてきます。資格の学習で文法とDOM操作に慣れてから取り組むと理解しやすく、モダンなSPA(Single Page Application)の構造にも自然に適応できます。
また、React HooksやNext.jsのApp Routerなど、実務で頻繁に使われる仕組みを習得すれば、現場で即使える力がつきます。
UI/UX関連
JavaScriptはユーザー体験を高めるための動的な処理に必須です。例えば、フォーム入力の補助、モーダルの表示、アニメーション、スクロール挙動の最適化などに使用されており、細かな仕様の積み重ねがユーザーの満足度を左右します。
そこでUI/UXの基本を理解しておくと、「どの挙動をJavaScriptで制御し、どこをCSSで処理するか」といった設計面の判断がしやすくなります。また、アクセシビリティ基準を意識できると、より多くのユーザーに配慮した設計ができ、実務での評価も上がるでしょう。
TypeScript
TypeScriptはJavaScriptの拡張言語で、近年のWeb開発で欠かせない存在になりつつあります。
TypeScriptは、JavaScirptとは違い「静的型付け」を採用していることから、予期せぬバグを防ぎやすく、コードの可読性も向上します。特にチーム開発では、関数やコンポーネントの仕様が明確になり、引き継ぎやレビューもスムーズです。JavaScriptの資格で基礎を押さえた段階なら、TypeScriptの学習も自然に進められます。
最初は型注釈・基本型・インターフェースといったシンプルなところから始め、React.jsやNext.jsに徐々に導入していくとよいでしょう。TypeScriptに慣れておくと、大規模プロジェクトや企業のプロダクト開発にも参加しやすくなります。
まとめ
本記事では、JavaScriptの資格を難易度順に整理し、初心者向け資格から実務レベルまで幅広く紹介しました。資格取得はスキル習得の指標になり、学習の進捗が可視化される点が大きなメリットです。あわせて、HTML/CSSやTypeScriptなど周辺技術を並行して学ぶことで、Web制作やアプリ開発への応用がしやすくなります。
これからJavaScriptを学び、実務で活かしたい方には、学習内容とキャリアイメージを結びつけながら計画的にスキルを積み上げることをおすすめします。
IT/Web分野でフリーランスとして活躍したい方には、フリーランスエージェントのITプロパートナーズがおすすめです。週2〜3日・フルリモートなど柔軟に働ける案件があり、自分のスキルに合ったプロジェクトを選べます。エンジニア・デザイナー・マーケターなど幅広い職種に対応しているため、学んだスキルを実務に活かしたい方は活用をご検討ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!
.png)



















