PHPの将来性・需要は?やめとけ・時代遅れと言われる理由も紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

ITエンジニアとして活躍していても、自分の扱う言語の需要や将来性が気になる人は少なくないでしょう。

IT業界のトレンドは変化が激しく日々新しい技術や知見が登場するので、その度に「自分がこのままIT業界でエンジニアとして活躍できるのか?」と不安を感じることもあるのではないでしょうか。

この記事では人気、求人数ともにトップクラスのプログラミング言語であるPHPの需要や将来性について解説していきます。現在PHPエンジニアとして活躍している方やこれからPHPを勉強しようとしている方は、ぜひチェックしてください。

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PHPの現在の需要・シェアの動向

現在、PHPは需要があり、シェアも比較的高いとされています。例えばW3Techsの調査によれば、Webサイトのサーバーサイド言語の使用統計は、以下の通りです。

順位言語使用率
1位PHP76.6%
2位ASP.NET6.5%
3位Ruby5.7%
4位Java4.7%
5位JavaScript3.2%
【2024年1月21日時点の使用統計】

上記を見ても分かるように、PHPはサーバーサイド言語として圧倒的なシェアを誇ります。

求人ボックスが掲載しているデータによれば、東京都のPHPエンジニア件数(2023年)は、2022年の求人件数よりも増えています。競合言語のRubyやPython、Scalaなどがシェアを伸ばしていますが、新たにPHPを導入する企業も多いため、将来性があると言えるでしょう。

PHPの将来性が高いと言える理由

PHPの将来性が高いと言える理由は、以下の3点です。

  • WordPressで採用されている
  • 習得が比較的容易
  • PHPで作成されたシステムの保守がある

以下、それぞれの理由を詳しく解説します。

WordPressで採用されている

PHPの将来性が高いと言える理由は、WordPressで採用されているからです。WordPressは、オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)であり、使いやすさや柔軟性、拡張性に優れていることから世界中で広く利用されています。

W3Techsの調査によれば、CMSとしてのWordPressの使用率は、2024年1月時点で43.1%です。2位のShopify(4.2%)に大きく差をつけており、圧倒的なシェアを占めています。現在でも多くのサイトがWordPressで構築されており、将来的にも広く使われるでしょう。

習得が比較的容易

習得が比較的容易なのも、PHPの将来性が高いと言える理由です。PHPはサーバーサイド言語のなかでもオーソドックスで、長い歴史を持っていることもあり、学習サイトや書籍などの教材が揃っています。専門的なノウハウを持っている人の情報にも素早くアクセスできるため、もし学習でつまずいてしまったとしても、問題を解決できる可能性が高いでしょう。

加えて、PHPはプログラミング言語としての仕組みが比較的分かりやすく、初心者でも学習に取り組みやすい面があります。CやC#、Javaといった独特の記述ルールがあるプログラミング言語に比べれば、習得は容易と言えるでしょう。

PHPで作成されたシステムの保守がある

すでにPHPで作成されたサイトやシステムは多く存在するので、その保守や改修案件が多数あります。

すでに出来上がったシステムは、よほどの理由がない限り他の言語で作り替えることはないでしょう。

他の言語に作り替えるのは多くの時間もコストもかかり、予期せぬエラーやトラブルを生むリスクがあるからです。

PHPで実装されて動いているシステムがあるかぎりはPHPエンジニアの需要がなくなることはありません。

PHPと他の言語の需要・将来性を比較

PHPと関連するプログラミング言語としては、以下のようなものがあります。

  • Python
  • Java
  • Ruby
  • Go

以下、それぞれの言語とPHPの需要・将来性を比較します。

Python

Pythonは、オランダ人のグイド・ヴァンロッサム氏によって開発され、1991年に初版が公開されたプログラミング言語です。読みやすく理解しやすいコードを書くことを目指して設計されており、プログラミングの初心者でも学びやすいという魅力があります。

上記に加えて、機械学習やAI(人工知能)・データサイエンスなど分野で活用しやすいため、近年さらに注目されている言語の1つです。Web開発やデータサイエンス・機械学習、自動化などの用途で使用されます。

先ほどのW3Techsの調査からも分かるように、Pythonはサーバーサイド言語としても使われます。ただしPHPに比べると、現状、サーバーサイド言語としてのシェアは低い状況です。

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Java

Javaは、サン・マイクロシステムズによって開発された汎用プログラミング言語です。オブジェクト指向プログラミング言語であり、拡張性の高いコードを書けます。Pythonと同様、Javaもサーバーサイド言語として使われる一面もありますが、PHPに比べるとシェアは低めです。

用途としては、Webアプリケーション開発やモバイルアプリケーション開発などがメインで、特に大規模システムや汎用系システムで多く使われています。求人数は多めですが、その分Javaエンジニアの数も多く、昨今では単価の低下傾向も見られるようです。

将来性を心配する声もありますが、大手SIerなどJavaを利用している企業も多くあるため、今後急激に需要がなくなることは考えにくいでしょう。

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Ruby

Rubyは、日本で開発されたプログラミング言語であり、主にWebサイトで高い需要を誇っています。例えば「食べログ」や「クラウドワークス」は、Rubyによって作られたWebサイトです。

記述から実行までの形がシンプルであり、プログラミング初心者にとっても学習しやすいのが大きな特徴です。また、日本で開発された言語ということもあり、日本語での情報も多くあります。

PythonやJavaと同じく、サーバーサイド言語として使用される一面もありますが、やはりPHPに比べるとシェアは低めです。とはいえ開発現場で好まれることも多い言語なので、今後も一定の需要はあると言えるでしょう。

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Go

Goは、2009年にGoogleが発表したプログラミング言語です。「プログラミングは高速かつ生産的であり、何よりも楽しいものであるべきだ」をテーマに開発されており、シンプルなコードや高速処理などさまざまな強みがあります。

Goは、Webサービス開発やモバイルアプリケーション開発、ドローン・IoT(モノのインターネット化)開発、API開発、CLIツール開発などさまざまな用途で使用されています。

サーバーサイド言語としても使われる一面もありますが、他の言語と同様、PHPと比較すると今のところシェアは低い状況です。ただし2009年発表・2012年リリースの比較的新しく、習得しやすい言語でもあるため、今後伸びてくる可能性は十分にあります。

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PHPはやめとけ・オワコン・時代遅れと言われる理由

サーバーサイド言語として圧倒的なシェアを誇るPHPですが、「将来性がない」と考える人もいます。その理由は以下の3点です。

  • 処理速度が遅いといわれている
  • セキュリティが甘いといわれている
  • 代わりの言語が登場している

以下、それぞれの理由を詳しく解説します。

処理速度が遅いと言われている

PHPはやめとけといわれる理由としてよく挙げられるのが、処理速度が遅いとされている点です。なぜ処理速度が遅いかというと、PHPが「インタプリタ型」の言語であるためです。

インタプリタ型とは、プログラムのソースコードを一行ずつ読み込み、その都度実行する方式です。ソースプログラムをすべて機械語に翻訳し、そのファイルを実行するコンパイル型に比べて、処理速度が遅いとされています。

ただし、最近のPHPもバージョンアップによって処理速度は改善しているため、将来性はあるでしょう。

セキュリティが甘いと言われている

セキュリティが甘いと言われているのも、PHPに将来性がないとされる理由です。確かに過去では、PHPのセキュリティの脆弱性が指摘されることも少なくありませんでした。PHPがWeb開発で広く使われていたために、その脆弱性がより目立っていたとも言えます。

遠隔でスクリプトを実行されるような例もあったようですが、現在ではセキュリティに関する問題も解決され、他の言語と同じように使用できます。今後も、セキュリティ面が原因で需要やシェアが低下する可能性はほとんどないと言えるでしょう。

代わりの言語が登場している

PHPに将来性がないとされる理由として、「代わりの言語が登場している」といった事情もあります。具体的には、本記事でも紹介したようにRuby、Python、Java、Goなどの言語です。

昨今のPHPの動向としては、以下の2つがあります。

  • バージョン7の登場により処理速度が大幅に改善
  • PHPのフレームワーク「Laravel」の登場

代わりの言語が登場している一方でPHPならではの強みもあり、さらには既存のサービスやシステムの保守運用に関する需要もあるため、今後も使われていくでしょう。

将来性のあるPHPエンジニアになるためのポイント

将来性のあるPHPエンジニアになるための主なポイントは、以下の5点です。

  • 実務経験で5年以上のスキルを磨く
  • 上流工程を担当できるようになる
  • 幅広いフレームワーク・開発環境に対応する
  • PHP以外の関連言語のスキルを身につける
  • 常にスキルアップ・最新情報のフォローアップをする

それぞれのポイントを詳しく解説します。

実務経験で5年以上のスキルを磨く

まずはPHPエンジニアとして実務経験5年を目指しましょう。

IT業界では、エンジニアのスキルレベルはどうしても経歴で判断されることが多いです。どれほど実力があっても経験が少ないと説得力に乏しく、高単価の案件を受注しにくくなってしまいます。

フリーランスエージェントを活用しても会社に所属してもよいので、実績を積むことが重要。最初は単価が安くても案件をこなして実務経験を積むことを意識してください。実務経験が5年以上あればスキルの高いPHPエンジニアと認識されて案件を受注しやすくなるのは明白です。

上流工程を担当できるようになる

上流工程を担当できるようになるのも、将来性のあるPHPエンジニアになるための重要なポイントです。例えばプロジェクトマネージャーになると、進捗状況の確認やスケジュール調整、トラブル対応などが主な仕事になります。クライアントと打ち合わせする案件もあるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。

上流工程を担当できると、エンジニアとしてのスキルに加えて、マネージャーとして求められるさまざまな素養が身につきます。幅広い業務に対応できるようになるため、PHPエンジニアとしての将来性が大きく高まるでしょう。

幅広いフレームワーク・開発環境に対応する

幅広いフレームワーク・開発環境に対応するのも、将来性のあるPHPエンジニアとして欠かせないポイントです。PHPのWebフレームワークとしては、LaravelやCakePHPなどがよく知られています。他にもSymfonyやCodeIgniter、ZendFrameworkなどさまざまなフレームワークがあるため、ある程度学習しておくとよいでしょう。

さまざまな開発環境に慣れるのも重要です。具体的にはIDEやXAMPPの利用、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)環境、Dockerなどがあります。

PHP以外の関連言語のスキルを身につける

将来性のあるPHPエンジニアになるためには、PHP以外の関連言語のスキルを身につけるのも重要です。開発時に一緒に使われるものとしては、本記事でも紹介したPythonやRuby、そしてJavaScriptがあります。さらに主要データベースであるMySQLやPostgerSQL用のSQL言語も並行して使われます。

関連言語のスキルがあれば、その分対応できる範囲が広がるため、数あるPHPエンジニアのなかでも差別化ができるでしょう。

常にスキルアップ・最新情報のフォローアップをする

常にスキルアップをする意識や、最新情報のフォローアップをする姿勢も、将来性のあるPHPエンジニアになるために重要です。例えばPHP技術者認定試験など、PHP関連の資格を取ると、エンジニアとしての信頼性をアピールしやすくなります。

PHPに限らず、IT系の資格があれば、長くPHPエンジニアとして働く際に役立つでしょう。基本情報技術者試験応用情報技術者試験といった、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催している試験がよく知られています。

ITmediaなどのWebサイトや、Qiitaをはじめとするコミュニティサイトを活用し、最新情報を得るためのアンテナを張り巡らせておくのも重要です。

エンジニアに資格は必要?取得メリットとおすすめ資格ランキング

需要が高く将来性のあるPHPの案件一覧

フリーランスPHPエンジニアも将来性や需要が高く、高単価の案件が多くなっています。以下で実際の案件・求人を紹介します。

ニュース速報アプリ開発におけるエンジニアの案件・求人です。フルリモート求人で、想定月収は〜600,000円となっています。

開発環境「PHP」「Laravel」のバックエンドエンジニアの案件です。PHP(Laravel)での開発経験5年以上が目安となっていますが、想定月収は〜900,000円と高めに設定されています。

ミールキットサービスを展開しているスタートアップ企業の案件です。稼働時間は週2~3時間と短く、副業やフリーランスのサブの案件としておすすめとなっています。想定月収は〜190,000円です。

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まとめ

統計からも分かるように、PHPは現在でも需要があり、サーバーサイド言語として高いシェアを誇ります。WordPressなどのCMSにも利用されているため、将来性も高いでしょう。

PHPエンジニアとして活躍するためには、PHPの知識はもちろん、フレームワークや関連言語など周辺知識のブラッシュアップも欠かせません。関連する資格も多くあるので、取得を検討してみるのもよいでしょう。

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