フルスタックエンジニアはやめとけと言われる理由と実情を解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

フルスタックエンジニアに興味はあるけれど、「やめとけ」という声を見て不安になっている人もいるかもしれません。

たしかにフルスタックエンジニアは幅広いスキルが求められるため大変な側面もありますが、その一方で高い市場価値や多様なキャリアが期待できる魅力的な職種でもあります。

本記事では、フルスタックエンジニアが「やめとけ」と言われる理由や向いている人の特徴、将来性までわかりやすく解説します。フルスタックエンジニアに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

フルスタックエンジニアは「やめとけ」と言われる6つの理由

フルスタックエンジニアは幅広い領域を扱えるやりがいのある職種ですが、その反面「やめとけ」と言われることも少なくありません。ここでは、なぜそう言われるのか、主な6つの理由を紹介します。

スキル習得の負担が大きい

フルスタックエンジニアは、フロントエンド、バックエンド、サーバー、インフラなど非常に広い領域に対応しなければなりません。ひとつの専門領域に絞るエンジニアとは異なり、多分野の知識を同時に習得・維持する必要があるため、学習負担は必然的に大きくなります。

さらに、IT業界は技術の進歩が速いため、常に最新のトレンドや技術情報のキャッチアップも必要です。その結果、学習量が膨大になりやすく、この負担の大きさが「やめとけ」と言われる理由のひとつになっています。

高度なスキルが求められる

フルスタックエンジニアが「やめとけ」と言われる理由として、各領域で高度なスキルが求められる点も挙げられます。

幅広い技術を扱う必要があるため、「浅く広く」の知識では対応しきれない場面も少なくありません。ただ多くの技術を知っているだけでは不十分で、それぞれの分野で専門エンジニアと同等の成果が求められます。こうしたハードルの高さを負担に感じる人も多いでしょう。

スキルや経験の証明が難しく信用されづらい

フルスタックエンジニアには国家資格のような明確な指標がなく、定義もケースによって異なります。そのため、極端に言えば「自称フルスタック」と名乗ることもできてしまい、スキルや経験の証明が難しいのが特徴です。

こうした曖昧さから、企業側が本当に実力のあるフルスタックエンジニアなのか判断しづらく、結果として信用されにくい場合もあります。適切な評価が得られにくい点は、フルスタックエンジニアのデメリットとして挙げられるでしょう。

プロジェクトによっては必要とされないケースがある

フルスタックエンジニアが「やめとけ」と言われる理由として、プロジェクトによっては必要とされないケースがあるという点も挙げられます。特に、役割分担が明確なシステム開発では、フロントエンド、バックエンド、インフラなどが完全に分業されており、各領域に特化したエンジニアが優先される傾向があります。

大規模プロジェクトではこの傾向がさらに強まり、フルスタックエンジニアが活躍できる場が限られるケースも少なくありません。

フルスタックエンジニアがいらないと言われる4つの理由と実際の需要

雑務や想定外の対応を求められる可能性もある

フルスタックエンジニアは幅広い技術を扱えるため、周囲から「何でもできる人」と見られがちです。その結果、本来の業務範囲を超える雑務や、専門外の領域の対応を頼まれることもあります。

こうした状況が続くと、理想としていたエンジニア像とのギャップが生じ、モチベーションが下がってしまう人も多いでしょう。こうした「便利屋」のような扱いを受けてしまう点も、「やめとけ」と言われる理由になっています。

多岐にわたる業務でワークライフバランスが崩れやすい

フルスタックエンジニアは多岐にわたる業務を抱えるため、ワークライフバランスが崩れやすい点もデメリットとして挙げられます。広い責任範囲を担う分、複数領域のタスクが積み重なりやすく、結果として長時間労働につながるケースも少なくありません。

プライベートの時間が圧迫される可能性もあり、こうした負担の大きさも注意すべきポイントのひとつです。

実際にはフルスタックエンジニアは「やめとけ」とは言い切れない

フルスタックエンジニアには「やめとけ」という声があるものの、実際には多くのメリットがあり、企業やプロジェクトによってはむしろ重宝されるケースも少なくありません。

ここでは、フルスタックエンジニアとして働くメリットを紹介するので、こちらもぜひチェックしてみてください。

エンジニアとしての市場価値を高められる

フルスタックエンジニアは複数の領域に対応できるため、企業からの評価が高く、市場価値が上がりやすいのが特徴です。フロントエンド、バックエンドに加え、サーバーやインフラまで理解している人材は少なく、1人で幅広く対応できる点が強い武器になります。

そのため、勤め先や働き方によっては、高い年収が期待できます。スキルの幅が広いほど任される業務の範囲も広くなるため、報酬に反映されやすい点もメリットと言えるでしょう。

小規模プロジェクトやスタートアップで重宝されやすい

フルスタックエンジニアは、特に小規模プロジェクトやスタートアップ企業で高い需要があります。リソースや予算が限られる開発現場では、1人で複数の役割を担えるフルスタックエンジニアがいることで、開発を効率的に進められるためです。

フロントからバックエンド、インフラまで対応できる人材がいれば、少人数でもプロジェクトを進行しやすくなり、人件費の削減にもつながります。こうした理由から、小規模案件ではフルスタックエンジニアが非常に重宝されます。

多様なキャリアパスを検討できる

フルスタックエンジニアは、幅広い知識を持つからこそ多様なキャリアパスを選べる点も魅力です。例えば、アーキテクトやCTO、プロジェクトマネージャーなど、技術とマネジメントの両面が求められるポジションにも挑戦しやすいでしょう。また、企業側から「将来的なリーダー候補」として採用されるケースもあります。

さらに、フリーランスとして独立する人も少なくありません。例えば弊社「ITプロパートナーズ」ではフルスタックエンジニア向け案件を多く扱っており、こうしたエージェントを活用すれば、独立後も高収入を目指せます。

フルスタックエンジニアの仕事内容と年収相場

フルスタックエンジニアの仕事内容は多岐にわたり、システム開発の工程を幅広く担当します。具体的には、以下のような業務です。

  • フロントエンド開発
  • バックエンド・サーバーサイド開発
  • データベース設計・開発
  • インフラ構築・保守 など

このように担当領域が広く、高度なスキルが求められるため、一般的なITエンジニアと比較して年収相場は高めです。開発現場で幅広いスキルを発揮できれば、年収500万円〜1,000万円といったレンジで採用されるケースも珍しくありません。

フルスタックエンジニアの仕事内容や収入については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

フルスタックエンジニアとは?仕事内容や年収、必要スキルを解説

フルスタックエンジニアに向いている人の特徴

ここでは、どんな人がフルスタックエンジニアに向いているのか、具体的なポイントを紹介します。

好奇心旺盛で継続的に学習できる人

フルスタックエンジニアは、好奇心旺盛で新しい技術に触れることを楽しめる人が向いています。多くの領域を横断するフルスタックエンジニアには、継続して学び続ける姿勢が欠かせません。

特にIT業界は技術の移り変わりが激しく、次々と新しいツールやフレームワークが登場しますが、技術書を読んだり、最新ツールを試してみたりすることが好きな人なら、自然と知識の幅を広げていけるでしょう。こうした学習意欲は、フルスタックエンジニアとしての大きな強みになります。

開発関係者と円滑にコミュニケーションがとれる人

フルスタックエンジニアは、フロントエンド、バックエンド、インフラなど各領域の専門担当者と連携する場面が多く、コミュニケーション力も重要なスキルです。互いの意図をくみ取り、伝えるべきことを適切に共有できる人であれば、プロジェクトをスムーズに進められるでしょう。

チーム全体の動きを理解し、関係者と協力しながら成果を出せる人は、フルスタックエンジニアとして活躍できます。

全体を俯瞰して開発プロセスを理解できる人

フルスタックエンジニアには、プロジェクト全体を俯瞰して流れを把握する力も求められます。全体像を理解できていれば、どこに課題があるのかを見つけやすく、改善策の提案もしやすくなります。

また、複数のタスクを抱えることが多いため、優先順位をつけながら効率よく進められる力も重要です。このように全体を見渡しながら動ける人は、優秀なフルスタックエンジニアとして重宝されるでしょう。

フルスタックエンジニアに向いていない人の特徴

フルスタックエンジニアは対応領域が広く、やりがいのある職種ですが、人によっては向いていない可能性もあります。

ここでは、どんなタイプの人がフルスタックエンジニアに適さないのかを紹介するので、こちらもチェックしてみてください。

特定の分野を極めたい人

特定の領域を深く極めたいタイプの人には、フルスタックエンジニアはあまり向いていません。フルスタックはフロントエンド、バックエンド、インフラなど幅広い工程を担当する必要があり、専門領域だけに集中できないためです。

専門外の分野についても継続的な学習が求められるため、「ひとつの技術を突き詰めたい」「専門性を高めたい」という人は、希望する分野の特化型エンジニアとしてキャリアを築いた方が力を発揮しやすいでしょう。

マルチタスクが苦手な人

フルスタックエンジニアは複数領域を横断して作業するため、マルチタスクが苦手な人には負担が大きくなります。例えば「午前はフロントエンド実装、午後はサーバー設計」といったように、一日の中で異なるタスクを頻繁に切り替えるケースも珍しくありません。

ひとつの作業に集中したいタイプの人にとってはストレスになりやすく、効率も下がってしまう可能性があります。そのため、タスク切り替えが多い働き方が苦手な人には不向きと言えるでしょう。

自主的に学習することが苦手な人

複数の領域を扱うフルスタックエンジニアは、それぞれの最新技術やトレンドをキャッチアップし続けなければなりません。そのため、主体的に学ぶ習慣がないと、必要な知識を維持するだけでも大きな負担になります。

また、業務外の時間を学習に充てることも多いため、新しい技術の習得や情報収集を楽しめない人にとっては、長く続けるのが難しい職種です。

未経験からフルスタックエンジニアになるには?

未経験からフルスタックエンジニアを目指す場合は、まずフロントエンドかバックエンドのどちらか一方を軸として学習し、実務経験を積みましょう。未経験の状態でいきなり幅広い領域を扱うのは難しいため、最初に特定分野の基礎を固めてから少しずつスキルを広げていくのが現実的なステップです。

また、フルスタックとしての経験を積みたい場合、領域ごとに完全に分業されている大手企業よりも、担当領域が広く裁量の大きいスタートアップや中小企業を選ぶほうが、スキル展開のチャンスを得やすいのでおすすめです。

フルスタックエンジニアの将来性

結論から言うと、フルスタックエンジニアの将来性は非常に高いといえます。その背景には、深刻化するIT人材不足があります。経済産業省の試算では、2030年までに16万人から79 万人のIT人材が不足すると予測されており、中でも幅広いスキルを横断的に扱えるフルスタックエンジニアは希少な存在です。

そのため市場価値が高く、しっかりと知識やスキルを習得しておけば、今後も長期的に活躍できる可能性は十分にあります。

フルスタックエンジニアに関するよくある質問

最後に、フルスタックエンジニアに関するよくある質問にお答えします。

フルスタックエンジニアはいらないと言われないためには?

フルスタックエンジニアとして評価されるためには、まず幅広い技術を身につけたうえで「特に強みとなる専門領域」を磨くことが重要です。フルスタックは「器用貧乏」と言われることもありますが、得意分野が明確なら高い評価につながります。

また、活躍できる環境を選ぶことも意識しましょう。完全分業の大規模プロジェクトでは役割が限定される一方、中小規模の開発現場やスタートアップでは幅広いスキルを発揮しやすく、フルスタックエンジニアの価値が高まりやすい傾向があります。

フルスタックエンジニアになるのにどれくらいの年数がかかる?

フルスタックエンジニアになるまでの年数は個人のスキルや経験によって異なりますが、未経験から目指す場合は一般的に3〜5年ほどかかります。フロントエンド、バックエンド、インフラなど複数領域の知識を習得し、実務経験を積む必要があるため、短期間で目指すのは困難です。

一方、すでにエンジニアとして特定領域の実務経験がある場合は、1〜3年程度でフルスタックとして活躍できる可能性もあります。

フルスタックエンジニアに必要なスキルや資格は?

フルスタックエンジニアには、以下のようなスキルが必要です。

  • プログラミングスキル
  • OS・ミドルウェアに関する知識
  • インフラやネットワークの基礎
  • クラウドサービスに関するスキル
  • チーム開発に必要なコミュニケーションスキル など

資格は必須ではありませんが、以下のような資格を取得しておくとスキル証明やキャリアアップに役立ちます。

  • プロジェクトマネージャ試験
  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト

まとめ

フルスタックエンジニアは「やめとけ」と言われることもありますが、幅広い技術を扱う難しさの裏には、高い市場価値や多様なキャリアの選択肢といった大きなメリットも存在します。求められるスキルは多岐にわたり負担も大きいものの、強みとなる専門領域を持ちながら知識を広げていけば、活躍の場は十分にあります。

将来性も高く、スキルや経験を活かしてフリーランスとして活躍している人も少なくありません。自分の適性やキャリアプランを見極めながら、フルスタックに挑戦するかどうかを検討してみてください。

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