JavaScriptを利用している人のほとんどがUIライブラリを利用していると思いますが、近年それに並んでフレームワークも注目されるようになってきました。そんなJavaScriptフレームワークの2016年までの動向と、2017年並びに今後注目を集めそうなJavaScriptフレームワークを一挙に10個ご紹介します。
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目次
2016までの動向は?
Javascriptフレームワークも徐々に数を増やしていますが、特に注目されている、利用されているフレームワークはAngularJSとReactの2つになっていました。それまではAngularJSが1番人気だったのですが、2016年の開発者に対するアンケートではReactを今後利用して行きたいと答えた人の方が多くなっているのです。
しかし2016年の9月にAngularJSの正統後継版であるAngular 2がリリースされ、そちらへの注目度も高まっていました。新興勢力のReactと老舗のAngularの争いがより激しさを増した年と言えるでしょう。
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JavaScriptフレームワークを選ぶときのポイントとは?
JavaScriptフレームワークを選ぶ時のコツは目的を明らかにする事です。今から作ろうとしている物が大規模システムなのか小規模システムなのか、機能に特化しているのかUIが分かりやすくなっているのかなどの目的をしっかりと確認し、それらに合ったフレームワークを選びましょう。
JavaScriptの場合は特にライブラリを利用する事でもある程度Webアプリケーションを開発できてしまうので、そのフレームワークを使う事で開発が迅速になるのか、管理がしやすくなるのか、そういった違いをしっかりと覚えておく必要があります。
2017の注目のフレームワーク10選
それではここからは2017年注目のフレームワークを10個ご紹介します。
AngularJS
https://angularjs.org/
Googleで開発されている最も有名なフレームワークの1つです。HTML拡張が特徴として挙げられますが、基本的にどんな動作でもカバーできるようにしてあるため、大規模で複雑なシステム構築に向いています。機能が多いので活用範囲は広いですが、その分学習コストも高くなりやすい点に気を付けましょう。
Angular 2
https://angular.io/
2016年9月にリリースされたばかりでAngularJSの正統後継版のフレームワークになっています。JavaScriptに縛られないコーディングができるようになったため、名称がJSから2に変わったと言われています。アーキテクチャがSPA(シングル・ページ・アプリケーション)に一新されたため、パフォーマンス面で従来の物よりも向上しました。今後は広告系のスペシャルサイトなどでの利用が期待されています。
React
https://facebook.github.io/react/
2013年にリリースされたまだまだ新しいフレームワークですが、UIに特化されたフレームワークとして人気を集めています。JavaScriptでは複雑で管理が難しいとされるUIの部分を簡潔に管理しやすくしていて、大規模アプリケーションの開発にも向いています。しかしその反面、小規模なアプリケーションに関しては他のフレームワークの方が良いという短所も存在している事に注意しましょう。
Backbone
http://backbonejs.org/
軽量なフレームワークとして2010年にオープンソフトウェアとして登場したフレームワークです。
制約が少なく、自由なコーディングができるため小規模から大規模なシステムまで活用可能です。その分、開発者の技量によって良くも悪くもなる点に気を付けましょう。JavaScriptフレームワークの入門としてはお勧めです。
Ember
http://emberjs.com/
Angularと同じくリッチなフレームワークとしての機能を有しています。毎回同じようなコードを書くなどの非生産的な動作においては肩代わりをしてくれるため、UIの向上などより個人の力量が必要となる部分に時間をより多く使える点が特徴です。
Polaris
http://web.mit.edu/polaris/
Webページの表示速度を早くする事に特化したフレームワークです。既存のページを最大で34%も高速化する事に成功したというデータもあって、今後注目される可能性がかなり高いフレームワークです。
Knockout
http://knockoutjs.com/
BackboneとAngularの中間に位置する程度の軽量さと高機能さを兼ね備えています。シンプルで拡張性が高い、そして学習コストも低いので、既存のアプリケーションへの導入も簡単という特徴を持っています。
Vue
https://jp.vuejs.org/
シンプルに特化されたフレームワークです。分かりやすいので誰でもすぐに利用できる上に、足りない機能を後から追加していく事も可能なので汎用性も高いです。また公式サイトがそのシンプルさを最大限アピールしているのも特徴的です。
Feathers
http://feathersjs.com/
リアルタイムアプリを作るのに特化されたフレームワークです。ブラウザだけでなくサーバでもネイティブでもアプリを開発でき、簡単なチャット系のサービスもすぐに作れるので、その良さを実感してみてください。
Meteor
https://www.meteor.com/
初心者向けに作られたフレームワークです。Webアプリケーションでよく使われる機能を簡単なコーディングで実装できますが、拡張機能がないので企業でアプリケーションを作るのには向いてません。プログラミングを良く知らないけどWebアプリケーションを作ってみたい人にお勧めです。
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2017年のトレンドは?
やはりReactとAngular 2の今後の動きは見逃せません。冒頭でReactの方が注目されるようになったとご説明しましたが、ReactとAngularJS、そしてAngular 2をそれぞれ別にして集計した場合であって、AngularJSとAngular 2を合わせた場合にはまだAngularの方が注目されていると言えるのです。Angular 2が今後どれだけ開発に利用されるか、Reactは今後どのように利用者を増やしていくのか、この2つはしっかりと抑えておきましょう。
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