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弊社では、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っています。
こちらでは、日々の現場でサポートさせていただいている中での、プロの目線で、エンジニアに役立つお話をしてまいります。
さて今回は、Webデザイナーの資格についての記事です。Webデザイナーが仕事をもらうためには資格は必要なのでしょうか?
この記事では、資格の種類から、Webデザイナーが資格を持つことのメリットについてみていこうと思います。
なお、フリーランスのデザイナーになる方法など総合的な情報については「フリーランスデザイナーになるには?年収や注意点、案件獲得方法も解説」で、Webデザイナーの総合的な情報は「フリーランスWebデザイナーになるには?年収・スキル・案件獲得法も紹介」で解説していますので、併せてご覧ください。
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目次
Webデザイナーの資格って何があるの?
Webデザイナーの実力を証明する方法としては自分が制作したWebページを見せるだけで十分と思う方が多いかもしれません。
確かに自分の実績を示すポートフォリオの準備は必須ですし、むしろこれがないと始まらないと言っていいでしょう。
なのでどうしてもWebデザイナー職の方は資格取得に消極的になるのも仕方ないのかもしれません。しかしフリーランスであれば仕事を貰ったり、会社員として転職するのであれば面接の際に資格の有無をチェックされることも多々あります。
なのでポートフォリオがあればそれでいい、資格なんてとバカにすることは簡単ですが、見ず知らずの人間の能力を判断する材料として資格が1つの材料となることは事実なのです。
なので、数は少なくてもアピールできそうな資格は持っておくべきだと思います。
では、まずはどのような資格が世の中にあるか、ざっと見てみましょう。
①ウェブデザイン技能検定
民間の団体が行っている資格ですが唯一国家資格として認定されているものです。
有資格者は「ウェブデザイン技能士」と名乗ることができます。
なお試験は学科と実技の2つで行われ、レベルによっていくつかの級に分類されています。
最上級である1級では実務経験が要求されますが2級、3級では必要ではないので、これからWebデザインを勉強しようという人にも学びやすい資格だと思います。
また、国家資格なのでそれなりの信頼感もあり、特に1級の合格者はまだまだ少ないので、1級の資格を持っていればかなりのアピールになると期待できます。
②JWSDA Webデザイン検定
日本Webソリューションデザイン協会という団体が行っている資格試験です。試験内容は「Webデザイン概論」、「デジタル素材の扱い」、「マーケティング」、「スクリプトとプログラム」、「ビジネススキル」、「インターネットのしくみ」の6つの項目となります。
CBT形式というコンピュータを用いたテストとなり、得意分野や不得意な分野を点数で明確にすることができます。
あくまで民間資格ではあるのですが知名度はそれなりにあり、取っておいても損はないと思います。
③Webクリエイター能力認定試験
株式会社サーティファイが認定する資格です。
現場での作業を想定した実技中心の内容が問われます。
特にHTMLの組み方、CSSの適用などデザイン力よりむしろコーディング力を問われる質問が多いようです。なのでコーダーとしての実力証明する資格としては有用ですがWebデザイナーとしての実力を計る資格としてはやや弱いかもしれません。
④アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ社が認定する資格で、Adobeソフトに関する知識や技術を証明する資格です。
ただし、あくまでソフトの使い方に関する認定となっており、実際のWebデザイナーの力をダイレクトに測定する資格ではありません。
しかし、アドビのソフトウェア群はWebデザイナーであればほぼすべての人が使うものであり、ソフトに精通していることを証明できれば、デザインセンスはともかく最低限の業務能力があることを証明できる資格だと思います。
Webデザイナーの資格で持ってると有利なおすすめ資格は?
先に、Webデザイナー関連の資格を4つあげましたが、実際に持っていると有利な資格は何かを考えてみましょう。
とは言ってもすべてのWebデザイナーが持つべき汎用的な資格というものがあるのではなく、案件毎にWebデザイナーに求められる資格は異なってきます。
これはWebデザイナーに求められるスキルが案件ごとに微妙に異なるのと同じ理由です。
例えば、Webデザイナー募集と言いつつも、デザイン自体はクライアント側から既に提案されており。
実際にはHTMLのコーディングと画像素材の修正ができる人材を求められているケースも多々あります。
そのような場合はアドビ認定エキスパート資格(フォトショップとイラストレーター)を持っていることが強みになるでしょう。
さらにWebクリエイター能力認定試験を持っていればHTMLのコーダーとしての能力もアピールできると思います。
一方で、Webデザインをゼロからお願いしたいというケースではウェブデザイン技能検定の1級を持っていることで実力をアピールができます。
ウェブデザイン技能検定の1級だけが実務経験を要求しており、さらに国家資格の認定がされているため信頼度が高いということもあり、重責の大きい仕事を任せられるかを決める判断基準となるからです。
なので、Webデザイナーが目指す資格を一概にオススメすることはできないのですが、あえて言うのであればウェブデザイン技能検定の1級を目標にするべきだと思います。
本当の実力はともあれ難易度が高い国家資格を持っていれば、面接官はそれだけで高い評価を与えてくれるケースがあるからです。
難易度別Webデザイナー資格一覧
ここではオススメという観点ではなく難易度別に資格を並べてみたいと思います。自分の今の実力を元にして取得するべき資格は何かという指標になれば幸いです。
▼難易度高☆☆☆
・ウェブデザイン技能検定1級▼難易度中☆☆
・ウェブデザイン技能検定2級
・JWSDA Webデザイン検定▼難易度低☆
・ウェブデザイン技能検定3級
・Webクリエイター能力認定試験
・アドビ認定エキスパート(ACE)
Webデザイナー初心者であれば、まずはウェブデザイン技能検定3級かWebクリエイター能力認定試験を勉強しWebデザイナーの基本を学ぶとよいでしょう。
一方で、ベテランの域に入っていて実務経験も豊富であれば、アピール力向上という意味合いでウェブデザイン技能検定1級を取るのもよいかもしれません。
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Webデザイナーって資格がないと仕事貰えないの?
ここまでWebデザイナーの資格についてご紹介させていただきましたが、改めてWebデザイナーにとって資格が必要かを考えてみましょう。
まず、最初に資格を取る目的ですが、やはり仕事を貰うために資格を取るという方が多いのではないでしょうか?
転職活動であれば希望する会社に入るためになりますし、フリーランスであればダイレクトに仕事を貰うために資格を取るのだと思います。
でも実際、資格さえ持っていれば仕事がやってくるかと言えば、答えはノーです。先に挙げたWebデザイナーの資格はどれも、医者や弁護士のような、資格を持っているだけである程度身分が保証される性質のものではなく、あくまでWebデザイナーの力を示すための参考となる資格だからです。
実際に資格なしでも仕事を貰えるデザイナーは山ほどいますし、逆にWebデザイン系の資格をいくら集めても仕事がもらえないWebデザイナーもいます。
ちなみに資格がないWebデザイナーの多くは、今までの仕事の実績、そこで培った人脈から仕事を獲得しています。(とはいえ新規顧客開拓の為に最低限ポートフォリオは作った方がよいでしょう)
また、ITプロパートナーズのようなIT人材を紹介する会社経由で仕事を貰っているWebデザイナーも多いと思いますし、弊社でも実績が十分あれば特に問題なく仕事をご紹介することができます。
結局、資格が無くても実力を別の方法で示せれば仕事は貰えるということです。但し資格があった方が実力を示す方法が増える分受注の確率は上がるでしょう。
結局Webデザイナーの資格って持ってたほうがいいの?
今まで述べましたとおり経験さえあれば、Webデザイナーになるのに資格も必要ありませんし、仕事を貰うこともできます。
なので、必ずしも資格は無くてもよいのですが、もし資格を持っていれば特定の条件では有利に働くこともあります。
特にフリーランスになったばかりで、ポートフォリオに関してあまり充実したものを見せられない場合や、実務経験が1年くらいの方であれば、ポートフォリオや経歴年数の不足を補うために資格を取得するというのはかなり有効なアピール手段だと思います。
ただし、結局のところ、資格の必要性はWebデザイナーの置かれた状況や性格、その人のキャラクター次第という面も大きいことは指摘しておく必要があるでしょう。
自分のプレゼン力に自信あったり太い人脈があるならば、あえて自分の実力を信じてもらうためのポートフォリオや資格などは不要な場合もあります。
しかし、そうではないならば、ポートフォリオを充実して難易度の高い資格の取得を考えるほうがよいと思います。
特にWebデザイナーとしての実績がまだ少ない段階ではポートフォリオもあまり多くは作れないでしょうから、資格に頼らざるを得ない面もあり、できれば数多くの資格を持っていた方がよいと思います。
ちなみに、たくさんの種類の資格を取っている人間は資格マニアと思われて不利と言う意見も聞きますが、自分の仕事に直結した資格であればたくさん持っていてもマニアとはみなされません。
万が一、資格マニアと思われるリスクがありそうならば余分な資格は持っていることを隠せばよいだけです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
資格というものを仕事をもらうための道具のように考えすぎるのは狭い物の見方だと思います。
そもそも資格というのは、その道の複数のプロフェッショナル達が、自分たちの仕事で最低限、身につけるべき知識や経験はコレだ!と知恵を出し合って体系化したものなのです。
つまり実力を向上させる最短距離の方法は資格の勉強を行うことであると言ってもよいのです。
そうゆう意味では、実務経験がまだ少ないWebデザイナーこそ意欲的に資格に挑戦してほしいと思います。
また、ベテランになると意外に「いつも同じ方法」で仕事が回ってしまうケースもあり最新技術の動向などにも疎くなりがちです。
なので資格の勉強を行って自分が知らなかった知識を補充するという使い方もおすすめだと思います。
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