After Effectsの副業で稼ぐには?単価相場や案件の探し方を解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

動画制作・編集の分野で今ニーズが高まっているのが、動画加工用ソフトウェアAfter Effectsです。After Effectsのスキルがあれば従来の動画編集に加え、より高度な演出を動画に施すことが可能になります。

本記事では、After Effectsが副業で稼ぎやすい理由や必要なスキル、副業獲得に向けたステップなどを詳しく解説します。Afeter Effectsを使った副業に興味がある人はぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

After Effects(アフターエフェクト)とは?

After Effectsは、Adobe社より提供されている動画加工用のソフトウェアです。他の動画編集ソフトと同様基本的な動画編集機能を備えつつ、マスキングやアニメーション作成、CG作成などが手軽に行えます。

SNSの広告動画など短めの動画制作なら、After Effects単体でも動画編は可能です。長めの動画編集では、Adobe Premire Proなどの動画編集ソフトをメインで使用しながら、After EffectsでアニメーションやCG作成を作成し組み込むなど、ソフトを併用して動画作成を行うのが一般的です。

After Effectsが副業で稼ぎやすい理由

まずは、After Effectsを使った副業で収入が得やすい理由を、3つのポイントから解説します。

After Effectsのスキルは未経験から学びやすい

After Effectsが副業で稼ぎやすい理由の1つに、After Effectsのスキル習得が比較的容易である点が挙げられます。複雑な操作は少なく、初心者でも学びやすいのがAfter Effectsの特徴です。

Adobeが一般公開しているチュートリアルや、ユーザーが無料公開している操作方法のレクチャー動画、Udemyのオンライン講座など、独学でも習得できる環境が多数あることも、習得のしやすさの一因です。

After Effectsを使った副業案件が豊富

After Effectsは動画作成需要の増加と共に、クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントで副業案件の募集も増えました。個人や企業が発注している動画編集や、WEBサイト向けアニメーション作成など、After Effectsのスキルを活用できる案件が多数公開されています。

自分でサービスを作ることもできる

クライアントから副業案件を受注する以外にも、YoutubeやTikTokなどに自身のアカウントを設け、収益化することも可能です。軌道に乗るまでは時間がかかり、収益化できる難易度は高いものの、大きく稼げる可能性があります。

After Effectsの副業案件の獲得に必要なスキル

After Effectsで副業案件を受注可能にするためには、どのようなスキルを備えている必要があるでしょうか。主な3つのスキルを解説します。

After Effectsのスキル

After Effectsには、文字や画像に動きをつけるアニメーション、3Dオブジェクトに動きを付ける3Dアニメーション、映像の一部を隠すマスキング、映像の一部をぼかすトラッキング、映像から一部を抜き出すキーイングなどの機能があります。

Afere Effectsを使いこなすには、これら一連の機能の操作スキルを習得する必要があります。

Adobe Premiere Proなどの動画編集ソフトのスキル

案件獲得にはAfter Effects以外に、動画編集ソフトのスキルも役立ちます。動画編集ソフトにはAdobe Premiere ProやFinal Cut Pro、Power Director365など、さまざまな製品が世に出ています。

特に長めの動画素材を扱う案件では、After Effectsだけでは対応できないものも多く、専門的な動画編集ソフトのスキルが要件の1つに指定されていることがあります。

動画編集ソフトには、映像の一部を切って必要な部分を抜き出すカットや、動画にタイトルや字幕などを入れるテロップ挿入、BGMや効果音などの挿入、素材の色味を合わせる色調補正、音声のノイズの除去などの機能があります。

副業案件の獲得には、これらの機能を使いこなす知識やスキルが必要になります。

デザインの知識・スキル

デザインの知識やスキルを身につけておくと、動画編集の面でより魅力的な演出が可能となります。付随してAdobe PhotoshopAdobe Illustrator、HTML、CSS、JavaScriptなど、Webデザインに関わるスキルも習得しておくと、受注する案件の幅がさらに広がるでしょう。

After Effectsの副業を始める5ステップ

After Effectsの副業を始めるにしても、何から手をつけたらよいかわからない人も多いと思います。副業スタートまでの道のりを5つのステップで解説します。

1. After Effectsの副業に必要なものを揃える

まずはAfter Effectsの副業を請け負うのに必要な環境を整備します。作業用のPCは、CPUがIntel Corei7以上でメモリが16GB以上のものがおすすめです。インターネット環境の準備に加え、After Effectsの購入とインストールが必要です。利用料金は月額2,728円です。

さらに、獲得したい案件の分野に応じてAdobe Premire Proなどの動画編集ソフトや、そのほかの関連ソフトも準備しておきましょう。

2. After Effectsの使い方・スキルを学ぶ

業務の核となるAfter Effectsの使い方やスキルを身に付けます。基本的には書籍や Adobe公式サイトの情報、個人が公開しているチュートリアルなどを参考に、独学でスキル習得が可能です。

動画編集やアニメーション制作を本業にしたい、フリーランスで独立したいなどの目標がある人は、有料のオンラインスクールや講座で学ぶ方法もあります。独学と比較すると高額な費用がかかりますが、手厚いサポートが受けられます。

After Effectsは機能が多いため、基礎的な使い方・スキルの習得には、スクールで学んだ場合でも最低1〜2ヵ月程度はかかります。独学であればそれ以上の時間がかかると考えておきましょう。

3. After Effectsで動画・アニメーションを制作してみる

After Effectsの基礎的な使い方・スキルが一通り身に付いたら、実際に動画やアニメーションの制作にチャレンジしてみましょう。

スクールであれば、さまざまな演習課題がカリキュラムに組まれているので、自然と高度な操作方法やスキルが習得できます。独学の場合は、わからないことはインターネットのチュートリアルなどを調べながら、書籍に載っている課題などを使用して動画・アニメーション制作を進めていきます。

前述のとおり、After Effectsは多機能なアプリなので、できるだけ多くの動画・アニメーションの制作物を経験することが不可欠です。

4. 制作物をまとめたポートフォリオを作る

After Effectsの副業案件に応募する前段階として、これまでの自分の制作実績である動画作品の事例をまとめたポートフォリオを作成します。

プロの場合はこれまで手がけてきた案件を示すことで実績を証明できます。しかし、初心者の場合は実績がないため、動画作品のポートフォリオがスキルの証明となります。

スクールで学んでいる場合は、カリキュラムの中にポートフォリオの準備も含まれます。独学の場合でも、これまで課題として手がけた動画の中からピックアップしてポートフォリオとしてまとめるとよいでしょう。

5. After Effectsの副業案件に応募してみる

ポートフォリオに応募したら、いよいよ副業案件にチャレンジします。クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントに掲載されている案件の中から、未経験でも応募可能なAfter Effects案件を探して募集してみましょう。この段階では、いくら稼げるかよりも、とにかく1つでも実績を増やしていくのが先決です。

After Effectsの副業を探す方法

ここでは、After Effectsの副業を探すうえで役立つ4つの方法を解説します。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングとは、企業や個人の発注者と仕事を受注したい人をマッチングする求人サービスです。プロ向けの案件はもちろん、未経験者OKの案件もあり初心者でも受注しやすいのがメリットです。

代表的なのがクラウドワークスやランサーズで、動画編集も含め、Webデザインや文章作成、データ処理、中には人生相談や占いなど、多種多様なジャンルの案件を公開しているのが特徴です。

クラウドソーシングでは、間に仲介者がおらず、あくまで発注者と受注者が一対一で条件交渉や作業のやりとりをします。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

エージェントを利用する

人材を求めている企業と、仕事を探しているフリーランスをマッチングするサービスが、フリーランスエージェントです。

クラウドソーシングと大きく異なるのは、企業とフリーランスの間を専任の担当者が仲介してくれる点です。報酬やスキルなど、希望の条件に合った案件を紹介してくれるだけでなく、価格交渉や契約締結などを一通り一任できるため、案件獲得のノウハウがない初心者でも安心して利用できるのが大きなメリットです。

副業・本業にかかわらずフリーランスで仕事をする人が増えてきたことから、フリーランスエージェントも多種多様で、それぞれ特徴や強みも異なります。

その一つ、ITプロパートナーズは、週2・週3の案件が豊富で、リモート案件や時間がフレキシブルな案件も多いため、柔軟性を重視して働きたい人におすすめのサービスです。スタートアップやベンチャーの案件も多数あり、技術者として最新トレンドの技術や分野に触れながら経験を積みたい場合にも適しています。全案件がクライアントとの直接契約なので、高単価案件が多いのも、同サービスの特徴です。

友人やSNSの繋がりから案件を獲得する

友人やその知人など、人脈を活かして案件を獲得していくのも一つの手です。もともと自分の人柄やスキル・経験を知っている人物を介しての紹介となるので、クライアントとの間でスキルのミスマッチを事前に防げるのがメリットです。

現在は、SNS上でも動画編集を含めた人材募集の情報が多く発信されています。TwitterやInstagramなどでこまめにチェックしましょう。クライアントに少しでも見つけてもらいやすくするために、保有スキルや得意分野などの情報をプロフィールに掲載したり、自ら情報発信していくのがおすすめです。

自身でサービスを作る

ここまでご紹介した3つの方法はクライアントワークなのに対し、自分自身の手でサービスを作り収益を上げる方法もあります。YouTubeやTikTokなどで自心のアカウントを設け、広告収入や投げ銭によって収益を獲得できます。

前述のとおり、軌道に乗るまでは時間がかかるものの、収益化すれば高い収入が見込める方法です。

After Effectsの副業案件・単価例

クラウドソーシング上ではどのような案件が募集されているのでしょうか。いくつかの実例から内容や単価をみていきましょう。

結婚式プロフィールムービーの作成

結婚式などのセレモニー向けの動画編集案件は多くあります。下記の案件も、クライアント側が準備した映像素材を元に、結婚式で放映するプロフィールムービーや思い出ムービーを2組分制作する仕事です。1組あたりの最低単価は5,000円です。

After EffectsのほかにPremire Pro、Photshopを使った映像編集・制作の経験が重視されます。

採用向けインタビュー動画の編集

採用向けのインタビュー動画などを継続的に制作するプロ向け案件もあります。クライアントから提供される動画素材を編集します。1本あたりの単価は2万6,500万円で、After EffectsのほかにPremire Pro、Photshopのスキルが求められます。

Youtubeアニメ動画の編集

After Effectsには2D・3Dのアニメーションを付ける機能もあり、After Effectsを使用したアニメ動画の編集案件も多く募集されています。

下記案件は、アニメーション動画の制作依頼です。After Effects以外にPhotoshopやPremire Proのスキルも必要です。こちらは漫画チャンネルやアニメチャンネルで動画編集実績を重視したプロ向けの募集の案件のため、初心者は対象外とされています。報酬は1本あたり9,000円からに設定されています。

WEBサイトのオープニングアニメーション制作

クライアントが提供するイラスト素材と構成案を元に、ストーリー仕立てでアニメーションを作成する依頼内容です。Webサイト向けの動画制作経験などを重視し、WEBデザイン・コーディングなどの知識も必要になります。

After Effects以外に、Photoshop、Illustrator、Edge Animate、Premire、JavaScript、CSS、Adjaxなど多岐にわたるスキルが必要とされます。1本あたりの報酬も5〜10万円と高単価です。

TikTokの広告動画の編集

ユーザー数の爆発的な増加により、TikTokを活用した広告動画でのマーケティングに力を入れる企業が増えています。その関係で、TikoTok向け広告動画の制作依頼も多く見受けられます。

長さは30秒から1秒程度で、1本あたりの単価は5,000円からです。TikTokやYouTubeでの実務経験、レスポンスの速さが重視され、After EffectsのほかにAdobe Premire Proのスキルが必要です。

After Effectsの副業で高収入を稼ぐ方法

ここでは、After Effectsの副業案件で高収入を稼ぐ方法について解説します。

関連するスキルを習得する

After Effectsのみでも、アニメーション制作や動画広告など、短い長さの制作が可能です。しかしながら、プラスアルファのスキルが多ければ多いほど、案件受注の幅は広がり、高単価案件を獲得する可能性も高まります。

例えば動画撮影のスキルがあれば、動画素材の準備から案件を引き受けられるので、必然的に1本あたりの報酬は高くなります。Adobe Premire Proなどのスキルがあれば、より長編の動画編集の受注も可能となります。

ディレクターとして案件を受注する

After Effectsを活用して動画編集のスキル・経験を積み重ねたあとになはりますが、デイレクターとしてチームをまとめるポジションに就く選択肢もあります。

ディレクターは業務上、動画編集の制作経験はもとより、リーダーとしてチームを統括・指揮しつつ、個々のチームメンバーと連携したり、クライアントと交渉したりする関係で、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが求められます。

動画制作のディレクター業務の求人は多数見受けられ、動画編集のみの案件よりも高単価です。After Effectsのスキルも磨きつつ、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを身に付ける努力を続けていけば、ディレクターとしての活躍も夢ではありません。

フリーランス案件に挑戦する

本業と並行してAfter Effectsの副業で実績を積んだら、その先は独立し、フリーランスとして働くことも視野に入れましょう。副業ではなくフリーランスとしての立場なら、保有スキルを活かして、より高単価の案件に挑戦することも可能です。

会社員とは異なり、仕事を選ぶ自由があるので、最新トレンドに触れられる案件やリモート案件など、興味のある案件にもチャレンジできます。

弊社、ITプロパートナーズでは、クリエイター向けの高単価なフリーランス案件も紹介しております。例えば以下は案件例となります。

フリーランスとして働かれている方はもちろん、副業として週2日以上稼働できる方は上記のような高単価案件を獲得できる可能性が高いです。実務経験のある方はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

After Effectsは、その多種多様な機能を駆使することで、動画編集でより高度かつ細部にわたる演出が可能です。そのため、より魅力的かつ高い収益につながる動画編集を求めるクライアントの間でニーズが高まっており、副業案件も多数見受けられます。

動画編集の分野で活躍したいと思っている人は、ぜひAfter Effectsの習得と副業獲得にチャレンジしてみてください。

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