VBAフリーランス案件の特徴は?単価相場や必要スキルを紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

VBAは多くの企業で業務効率化のために活用されています。現在、VBAエンジニアとして活動している方やVBAのスキルがある方の中には、その経験を活かしてフリーランス案件を獲得したいと考えている人もいるのではないでしょうか。フリーランスVBAエンジニアとして活動する前には、VBA案件の特徴や単価相場などを把握しておくことが大切です。

そこで本記事では、個人として受注できるフリーランスVBA案件の特徴や単価相場、高単価のフリーランス案件を獲得する方法、必要スキルなどを紹介します。実際の案件例も掲載しているのでぜひ参考にしてください。

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そもそもVBAとは?

VBAは「Visual Basic for Applications」の頭文字を取ったもので、ExcelやWordといったOfficeソフトの拡張機能として提供されているプログラミング言語です。Excelで流れが決まっている作業を自動化するなど、業務効率化のためにVBAを活用している企業も多くあります。

VBAは、業界を問わず多くの企業で活用されているOfficeソフトの拡張機能という特性上、安定して需要のある言語です。そのため、VBAを習得しておくと事務作業においてさまざまなシーンで役立つでしょう。

VBAのエディターはOfficeソフトに標準搭載されており、手軽に学習を始められるのもメリットです。単純作業の自動化など、比較的簡単な記述で実務に役立つツールを開発できるため、初心者にも親しみやすく、習得しやすい言語であるといえます。

フリーランスVBA案件の特徴とは?

「社内にVBAを扱える社員がいない」といった理由で、VBAを使った開発案件をフリーランスに依頼する企業もあります。このようなフリーランスVBA案件の特徴として、以下が挙げられます。

  • 在宅でできる案件も多い
  • 幅広い案件が募集されている
  • 単価の高い案件は少なめ

それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。

在宅でできる案件も多い

VBA案件は在宅でも対応できる案件が多いです。実際にフリーランススタートで、VBAのリモート案件を検索してみると、「266件」のリモート案件が見つかりました(2022年3月時点)。

特にWordやExcelの作業を自動化するようなシンプルで小規模な案件なら、受注から納品までオンラインで完結できるでしょう。少ない工数で開発できる案件なら、本業に取り組みながら副業としてスキマ時間に対応することも可能です。

幅広い案件が募集されている

VBAの開発案件は、ExcelやWordの中で完結するものから、LinuxサーバーやRPA、AIなど外部システムと連携するものまで様々です。幅広い案件が募集されているので、自分の得意分野に関わる案件を選んで受注するといった働き方もできます。

開発案件以外には、既存のVBAツールのメンテナンスや改良、VBAについて教える講師の仕事などもあり、幅広い案件から自分に合ったものを選べるのがメリットです。

単価の高い案件は少なめ

単価の高いVBA案件もありますが、数はそれほど多くないのが現状です。外部システムとの連携がなく、少ない工数で開発できる案件は単価が低いため、VBA案件だけで多く稼ぐのは難しいでしょう。

ただし、単価が低めで小規模の案件はスキマ時間に取り組めるため、副業として始めやすいというメリットもあります。フリーランスになる前に副業からチャレンジしたい人は、VBA案件から始めてみてはいかがでしょうか。

フリーランスVBAエンジニアの案件例・単価相場

フリーランスVBAエンジニアの全体の単価相場としては、週4日程度の稼働で月40万円〜60万円の案件が多いです。では、具体的にどのような案件があって、どの程度の報酬がもらえるのかが気になるポイントでしょう。

ここでは、フリーランスエージェントの弊社「ITプロパートナーズ」に実際に掲載されているVBA案件を3つ紹介するので、チェックしてみてください。

業務自動化の案件例・単価相場

こちらは、VBAを使った業務自動化処理を開発する案件です。RPAなども使用するため、VBA以外の技術も求められます。週5日勤務で、想定月収は80万円です。必要に応じてデータベースの構築やOCRとの組み合わせなども必要で、高度な技術が求められる分、高単価になっています。

大手企業の案件例・単価相場

こちらは、大手信託銀行の社内向け受託作業の案件で、ユーザーの希望をヒアリングしてVBAで実装します。長期の安定稼働も可能なため、継続案件を探しているフリーランスVBAエンジニアにおすすめです。週5日勤務で、想定月収は50万円です。

上流工程の案件例・単価相場

VBA案件には上流工程を担当するものもあり、こちらはエンドユーザーに常駐してシステム化の提案から設計・開発まで行う案件です。自社内での開発だけでなく、システム開発会社への依頼や既存システムの運用なども行うため、上流工程に関わりたい人におすすめです。週5日勤務で想定月収は90万円と、高単価である点も特徴です。

VBAのフリーランス案件をもっとチェックしたい方は以下からどうぞ。

フリーランスVBAエンジニアに必要なスキル・資格

フリーランスVBAエンジニアとして活躍するためには、以下のスキルを取得しておきましょう。

  • VBAに関する基本的な知識・スキル
  • コミュニケーションスキル
  • 自己管理力

それぞれどのようなスキルが求められるのか、以下で詳しく解説します。VBAエンジニアにおすすめの資格も紹介しているので、併せてチェックしておきましょう。なお、VBAに限らず、フリーランスエンジニアとして案件を獲得・継続できる人の特徴を以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてみてください。

フリーランスエンジニアとして案件を獲得・継続できる人の6つの特徴

VBAに関する基本的な知識・スキル

フリーランスになると一人で案件をこなさなければならないため、VBAに関する基本的な知識・スキルは必須です。設計書を元に実装できることはもちろん、修正やメンテナンスのしやすい可読性の高いプログラミングができるようになっておきましょう。

VBAは入門書や学習サイトなどが充実しており、Officeソフト上で開発するため特別な開発環境も必要ありません。独学でも学びやすい環境が整っているので、初心者の人もチャレンジしやすい言語です。

コミュニケーションスキル

VBAは業務効率化のために活用されるケースが多く、「どのような点に困っているか」「どの業務を自動化したいのか」などのヒアリングから対応する案件もあります。そのため、コミュニケーションスキルも必要です。

クライアントの要望を正確に把握し、解決方法をわかりやすく提示できるよう、ヒアリング力や提案力も身につけておきましょう。クライアントとのコミュニケーションが不十分では、クライアントが本当に必要としているツールを納品できません。

自己管理力

フリーランスには自己管理力も重要です。基本的にひとりで仕事をすることになるため、受注できる案件の数には限りがあり、スケジュール管理も自分でしなければなりません。また、請求書の作成や帳簿づけなども自分で行う必要があります。案件を受注しすぎたりスケジュール管理が不十分だったりすると、納期遅延などクライアントに迷惑をかけてしまう恐れがあるため注意しましょう。

また、フリーランスは会社員のように働く時間が明確に決められていないため、働きすぎてしまう人もいます。働きすぎて体調を崩すことがないよう、自己管理をしっかり行うのがフリーランスとして長く活動していくポイントです。

おすすめ資格

資格を取得しておくと客観的にスキルを証明できるため、クライアントにスキルを判断してもらいやすくなります。フリーランスVBAエンジニアにおすすめの資格は、「VBAエキスパート」です。

VBAエキスパートはExcel・AccessのVBAのスキルを証明する資格で、ExcelとAccessについてそれぞれ「ベーシック」「スタンダード」の2つのレベルが用意されています。ベーシックは基礎的な内容で、スタンダードはより高度な内容が出題されます。

フリーランスVBAエンジニアとしてのスキルをアピールするなら、スタンダードの取得が望ましいでしょう。公式サイトに、教材やサンプル問題などが用意されているため、試験対策として活用するとよいでしょう。

フリーランスVBA案件を獲得する方法

フリーランスVBA案件を獲得する方法は人脈やSNSを活用するなどいくつかありますが、おすすめなのはフリーランスエージェントの活用です。エージェントの担当が経験やスキルに合った案件を紹介してくれるため、自分に合った案件が見つかりやすく、営業に時間を割かなくても良いなどメリットが多くあります。

フリーランスエージェントの弊社「ITプロパートナーズ」では、高単価案件を多く取り扱っています。

本記事で紹介した大手企業案件や上流工程案件もITプロパートナーズの掲載案件で、フリーランスとして多く稼ぎたい人におすすめです。また、週2日から働ける案件やリモート可能な案件も多いため、スポットで案件に携わりたい方やフレキシブルな働き方を実現したい方もぜひお気軽にご相談ください。

高単価のフリーランスVBA案件を獲得するためのポイント

VBAは単価の高い案件は少ないため、高単価案件を獲得するためには工夫が必要です。具体的には、以下のスキルや経験の習得を目指しましょう。

  • 外部システムやデータベースとの連携スキル
  • オープン系の開発経験
  • AI・RPAなど最新技術との連携スキル

高単価な大規模案件や上流工程案件は、これらのスキルや経験が求められるケースが多いです。オープン系でよく採用されるのはLinuxサーバーです。Linuxサーバーのスキルを身につけておくと、さまざまな案件で応用がききます。また、AIやRPAなどのスキルや経験を身につけ、高単価案件や他分野の案件にもチャレンジしてみましょう。

RPAのフリーランス案件を獲得するには?単価相場や市場動向も紹介

未経験からフリーランスVBA案件を獲得するには?

未経験からフリーランスVBA案件を獲得するには、会社員としてVBAの経験を積むことが大切です。実務経験を積んだら、まずは副業から始めてみましょう。先述のとおり、VBAは副業でも取り組みやすい案件が多いため、独立する前に副業として個人で仕事を受ける経験をしておくのがおすすめです。

VBAの副業案件について詳しくは以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてみてください。

Excel VBAの副業で稼ぐには?必要なスキルレベルや案件の探し方

フリーランスVBAエンジニアの将来性

VBAは特にExcelで活用されるケースが多いため、多くの企業でExcelが広く使われる限り需要は続くと考えられます。ただし、先述のとおりVBAだけを使用する案件は単価が低い傾向にある点に注意が必要です。

RPAやデータベースなど他システムと連携して開発できるスキルがあれば、フリーランスVBAエンジニアとしての将来性がより高まるため、VBA以外のスキルも積極的に習得を目指してください。

VBAの将来性は?これからの需要と求められるスキルを調査!

VBAに将来性はある?需要から分かる今後の展望を徹底解説

まとめ

ExcelなどのOfficeソフトは多くの企業で活用されており、Officeソフトの拡張機能として提供されるVBAも広く使われています。入門書や学習サイトが充実しているので、初心者でも始めやすいのが特徴です。VBAは副業として取り組みやすい案件が多いため、フリーランスへの足がかりとしてVBAを学んでみてはいかがでしょうか。

すでにVBAの実務経験があるという人は、実際の副業案件を探してみましょう。ITプロパートナーズでは副業でも取り組める案件から高単価案件まで幅広い案件を取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。

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