こんにちは、ITプロマガジンです。
これからITコンサルタントを目指す方の中には、おすすめの資格や取得の必要性について、気になる方もいるのではないでしょうか?そこで今回の記事では、ITコンサルの資格取得を検討している方向けに、
- おすすめのITコンサルタント資格
- 資格を取得するメリット
についてわかりやすく解説していきます。
本記事を読めば、ITコンサルタントのおすすめの資格やその重要性について知ることができ、取得すべきか判断できるでしょう。後半では、資格取得の勉強法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
ITコンサルタントに資格は求められるか?
ITコンサルタントになるためには、必ずしも資格は求められません。
ただし、高いスキルが要求されるITコンサルタントは、資格を取得することで信頼を得ることができます。
また、転職やフリーランスとしても有利になることもあるので、取得することのメリットはあると言えるでしょう。
ITコンサルタントのおすすめ資格一覧
ITコンサルタントの資格には以下の5つがあります。
ITコンサルタントの資格は高難易度のものが多いため、資格を取得するにはたくさん勉強する必要があります。
- ITコーディネータ
- ITストラテジスト
- 中小企業診断士
- PMP
- プロジェクトマネージャー
ITコーディネータ
受験料 | 19,440円 |
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試験時間 | 120分 |
合格率 | 第37回試験:72.1% 第38回試験:70.6% 第39回試験:63.7% |
受験環境 | 多肢選択式(CBT試験) |
解答方法 | 100問選択式 |
運営団体 | ITコーディネータ協会 |
公式サイト | https://www.itc.or.jp/ |
ITコーディネータは、ITと企業経営の両方の知識を持つ、経営戦略の専門家です。特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が運営しています。
ITコーディネータはCBT試験で行われるため、全国で受験することができます。試験が終了した時点で、合格がすぐにわかります。なお、個別の点数は公表していません。
問題は100問選択式(必須60問、選択40問)、必須問題は全員に共通、選択問題は経営問題または情報系問題かを選択します。
基本的には70%以上で合格となりますが、70%以下でも合格することがあります。合格率は約50%~70%で推移しています。出題範囲は広いので覚えることはたくさんありますがしっかり勉強することで合格することができます。
ITストラテジスト
受験料 | 5700円 |
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試験時間 | 午前Ⅰ:50分 午前Ⅱ:40分 午後Ⅰ:90分 午後Ⅱ:120分 |
合格率 | 2016年:14% 2017年:14.7% 2018年:14.3% |
受験環境 | 受験会場 |
解答方法 | 筆記試験 |
運営団体 | 独立行政法人情報処理推進機構 |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html |
ITストラテジストは、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。合格するにはITの高度な専門知識が必要になります。
ITストラテジストとは、企業の経営戦略に基づいてIT技術を活用して、事業計画策定、提案、推進などを中心となって行います。
ITストラテジスト取得すると資格手当や転職する際にも有利になり市場価値も上がります。また、フリーランスとしても有利になります。
以下の4つの試験にわかれています。
- 午前Ⅰ(多肢選択式)
- 午前Ⅱ(多肢選択式)
- 午後Ⅰ(記述式)
- 午後Ⅱ(論述式)
四肢択一の選択式、記述式、論述式と試験は多岐にわたるため、難易度は非常に高くなります。試験時間は、午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)の合計5時間です。
合格基準は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ試験は60%以上、午後ⅡはランクA。合格率は毎年15%前後で合格者の平均年齢は約40歳と高くなっています。最年少合格記録は、19歳です。
中小企業診断士
受験料 | 第1次試験:13,000円 第2次試験:17,200円 |
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試験時間 | 【第1次試験】 経済学・経済政策 60分 財務・会計 60分 企業経理理論 90分 運営管理 90分 経営法務 60分 経営情報システム 60分 中小企業経営・中小企業政策 90分 【第2次試験】 事例Ⅰ:80分 事例Ⅱ:80分 事例Ⅲ:80分 事例Ⅳ:80分 【口述試験】 10分 |
合格率 | 2016年:1次試験 17.7% 2次試験19.2% 2017年:1次試験 21.7% 2次試験19.4% 2018年:1次試験 23.5% 2次試験18.8% |
受験環境 | 受験会場 |
解答方法 | 筆記試験 |
運営団体 | 一般社団法人 中小企業診断協会 |
公式サイト | https://www.j-smeca.jp/ |
中小企業診断士は、第1次試験、第2次試験、口述試験があります。
中小企業診断士の1次試験の内容は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目あり、企業経営全般に関する幅広い知識が問われます。
1次試験の合格基準は、合計点数の60%以上かつ1科目も40%未満がないこと。60%以上なら科目合格となります。3年以内に7科目合格できれば1次試験合格です。
中小企業診断士の2次試験の内容は、中小企業の診断および助言に関する実務の事例について解答します。
2次試験の合格率は約20%前後で推移しています。4,000~5,000人が受験して、900人前後の方が合格しています。
2次試験の合格基準は、合計点数の60%以上かつ1科目も40%未満がないこと。口述試験の合格率は毎年99%以上です。
PMP
受験料 | PMI会員:405ドル(再受験の場合:275ドル) 一般:555ドル(再受験の場合:375ドル) |
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更新料 | PMI会員:60ドル 一般:150ドル |
試験時間 | 4時間 |
合格率 | 約60% |
受験環境 | 多肢選択式(CBT試験) |
解答方法 | 200問選択式 |
運営団体 | PMI日本支部 |
公式サイト | https://www.pmi-japan.org |
PMPは、米国の非営利団体PMIが運営する国際資格。プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識が求められる資格試験です。
PMP試験は以下の2つの条件を満たした場合のみ受験することができます。
- プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
- 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
高校卒業や大学卒業またはそれに相当する資格を持つことで実務経験に必要な期間や時間が変わります。
高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。
PMPの合格率は60%前後なので、プロジェクトマネジメントの経験やPMPの試験対策することで合格することできます。
プロジェクトマネージャー
受験料 | 試験料を記入 |
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試験時間 | 午前Ⅰ:50分 午前Ⅱ:40分 午後Ⅰ:90分 午後Ⅱ:120分 |
合格率 | 2017年:13.1% 2018年:13.2% 2019年:14.1% |
受験環境 | 受験会場 |
解答方法 | 筆記試験 |
運営団体 | 一般社団法人 中小企業診断協会 |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/ |
プロジェクトマネージャーは、IT系国家資格の中でも難易度は高くなります。ITストラテジスト同様に高度な知識・技能が求められる試験です。プロジェクト計画を立案し、プロジェクトの要因、予算、工程などを管理する能力が求められます。
以下の4つの試験に合格する必要があります。
- 午前Ⅰ(多肢選択式)
- 午前Ⅱ(多肢選択式)
- 午後Ⅰ(記述式)
- 午後Ⅱ(論述式)
午前Ⅰ、午前Ⅱは四肢択一式を基準点として60%以上合格。60%に達しなかった場合には午後Ⅰ、午後Ⅱは採点されません。高度情報処理技術者試験に合格していると午前Ⅰの科目は免除されます。
午後Ⅰの記述式は3題出題されるためその中から2題を選択することになります。午後Ⅱは2題出題され1題を選択。2000文字~3000文字で論述してAランクなら合格となります。
ITコンサルタントの資格で1番おすすめは中小企業診断士
ITコンサルタントで1番おすすめの資格は中小企業診断士です。
会社経営に関する幅広い知識や論理的思考能力を学ぶことができます。合格後の実務補修では実際に企業でヒアリングして経営課題を抽出し、報告書を作成するので、コンサルタントとしての実務経験を積むことができます。
中小企業診断士を資格の学校で勉強することで、コンサルタントとして活躍している講師の実務の話しを聞くことができます。勉強仲間と切磋琢磨して勉強することで、合格だけではなく独立した際には一緒に仕事をすることもあります。
フリーランスや企業内診断士としても活躍することもできます。デメリットは合格まで大変です。幅広く知識をつけないと合格できないため、毎月100時間以上勉強することもあります。
しかし、中小企業診断士を取得した後のメリットと達成感は大きいです。
ITコンサルタントとして資格を取得するメリット
ITコンサルタントとして資格を取得するメリットは、3つあります。
- ITだけでなく経営に関する知識も身に付く
- 就職や転職を有利に進められる
- 年収を上げられる可能性がある
上記のメリットを押さえることで、資格を取得を目指す上でモチベーションになるでしょう。
ここからは、具体的にそれぞれのメリットについて紹介します。
ITだけでなく経営に関する知識も身に付く
ITコンサルタントの資格取得に向けた学習によって、ITだけでなく経営に関する知識も身に付けられます。
一般的にITコンサルタントは、経営者や企業に対してITを駆使して、経営課題やプロジェクトにおける課題解決を行います。
そのためITコンサルタントの資格では、経営周りに関して問う問題も多くあり、資格取得に向けた学習が経営の知識を養えるのです。
また、もし資格を取得し経営コンサルタントとして就業できれば、経営者や上流工程の役職のビジネスマンと関わる機会が多くなり、コミュニケーションを通して経営に関連するスキルや知識を学ぶ機会があるでしょう。
就職や転職を有利に進められる
ITコンサルタントになるには資格がなくても就職や転職することはできます。
しかし、資格を取得していれば絶対に有利になるとはいえませんが、アピールすることは可能です。
ITコンサルタントの資格は難易度が高いため、中小企業診断士やITストラテジストを取得しているだけでも評価されることがあります。仕事をしながら高難易度の資格に合格できれば転職や社内の評価につながります。
資格を取得することが目的になるのではなく、その先まで考えてからITコンサルタントの資格を取得してみて下さい。
年収を上げられる可能性がある
ITコンサルタントの資格は、自分のスキルや価値を証明するものであり、年収を上げられる要因の一つです。
求人ボックスによると、ITコンサルタントの年収は644万円であり、日本の平均年収である443万円と比較すると200万円以上高いです。
※(参考:国税庁公式サイト)
もし周りのITコンサルタントと差別化を図るべく、経験年数や資格を取得できれば、より高い年収で転職も十分に目指すことができます。
確実に資格を取得し、今後のキャリアを見据えた行動をしていきましょう。
人脈を広げられる可能性がある
ITコンサルタントの資格を取得することで、人脈を広げられる可能性があります。
例えば、ITストラテジスト試験では、合格者のみ日本ITストラテジスト協会(JISTA)というコミュニティに参加できます。
JISTAでは、さまざまな業界での専門分野に長けた人材が在籍しており、月例会の参加によって、人脈を広げられる機会があるのです。
人脈を広げることで、今後大きな事業を実施する際や、フリーランスとして独立したタイミングで、ビジネスチャンスが生まれる機会もあります。
ただ、資格取得だけでは人脈が広がるわけではないので、その後のアクションを意識しましょう。
ITコンサルタントを目指す上で必要なスキルや知識
ITコンサルタントを目指す上で、以下のスキルや知識が必要になります。
- IT技術に関する広範囲での知識
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考力
資格を取得するだけでは、ITコンサルタントとして活躍するのは難しいです。価値ある人材として重宝されるためにも、それぞれの内容について確認しましょう。
IT技術に関する広範囲での知識
ITコンサルタントとして活躍するためには、広範囲でのIT技術に関する知識が必要です。
ITコンサルタントのメインとなる業務は、クライアントのニーズに合わせたITでの解決策を提案することです。提案者がITに関する知識が浅ければ、クライアントの信頼を損ねたり、効果的な施策を打ち出せません。
一つの分野に偏ることなく、IT情報を網羅しクライアントに提案できる程のノウハウを取得しましょう。
またIT業界は他の業界よりも、トレンド性が高いため常に最新の情報をキャッチアップすることも大切です。
コミュニケーションスキル
ITコンサルタントは蓄積されたノウハウだけでなく、コミュニケーションスキルも欠かせません。
コンサル業務では、クライアントに提案や交渉、場合によっては用語の説明などを常に行います。円滑なコミュニケーション不足は、クライアントとの関係性が悪化したり、不信感に繋がったりと悪影響を及ぼす原因です。
また取引先だけでなく、社内メンバーからの要求を聞いたりと意思疎通も行うため、コミュニケーション能力は必須のスキルだと言えます。
論理的思考力
物事や概念を論理的に考えられる能力も、 ITコンサルタントには必要なスキルです。
クライアントが事業を進めていく上での課題をただヒアリングするだけでなく、整理するのもITコンサルタントが担う業務です。
また、IT技術を使った施策の仮説や検証を繰り返しながら、修正し課題解決に取り組んでいきます。
このような業務は、論理的思考力が必要であり、養うべきスキルと言えるでしょう。
ITコンサルタントの資格を取得するための勉強法
ITコンサルタントの資格を取得する勉強法には、以下の2つがあげられます。
- スクールを受講する
- 独学で勉強する
学習法によっては向き不向きもあるので、それぞれの内容について確認しましょう。
スクールを受講する
スクールを受講することでITコンサルタントの資格取得を目指すことができます。
IT資格の取得に向けた学習講座は数多く存在しており、「ユーキャン」や「フォーサイト」が一例としてあげられます。
スクールでは、専門性に長けたプロが直接指導してくれるので、効率的に学習を進められ、最短での資格取得を目指せるでしょう。
またスクールによっては、オンライン講座も提供しており、自宅にいながら学習も可能です。
独学で勉強する
独学もITコンサルタントの資格取得を目指せる勉強法の1つです。
独学であれば、通勤時間や就寝前などの隙間時間を効率的に使って学習できるので、仕事で忙しい方でも手軽に学ぶことができます。
またスクールと比較しても、必要なものは参考書や問題集などで費用を大きく抑えられます。
ITコンサルタントの資格は就職・転職は有利になる?
ITコンサルタントになるには資格がなくても就職や転職することはできます。
しかし、資格を取得していれば絶対に有利になるとはいえませんが、アピールすることは可能です。
ITコンサルタントの資格は難易度が高いため、中小企業診断士やITストラテジストを取得しているだけでも評価されることがあります。仕事をしながら高難易度の資格に合格できれば転職や社内の評価につながります。
資格を取得することが目的になるのではなく、その先まで考えてからITコンサルタントの資格を取得してみて下さい。
まとめ:ITコンサルタントの資格はコンサルタントとして価値は上がる
ITコンサルタントの資格を持っているとコンサルタントとして価値は上がります。
ITコンサルタント向けの資格試験は難易度が高いので、仕事をしながら取得するだけでもフリーランスや社内でも評価されます。
中小企業診断士の資格は、1年間で1000時間以上勉強しないと合格が難しいため、自ら時間を作らないと合格は難しくなります。
私が実際に中小企業診断士の勉強していた時には、1年間で合格できた人はほとんどいません。それだけ難しい試験なので、価値は必然的に上がります。
ITコンサルタントとして活躍する場合には資格を取得してアピールしてするのも大事になるので、高難易度の資格に挑戦してみて下さい。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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