こんにちは、ITプロマガジンです。
AIが進化し、プライベートやビジネスのさまざまな場面で活用されています。WebデザインにもAIが活用されるケースが増えており、Webデザイナーの仕事への影響が気になっている人もいるでしょう。結論を言うと、Webデザイナーの仕事は、AIがすべて代替できるわけではありません。重要なのは、仕事にAIをうまく取り入れることです。
AIの台頭は、Webデザイナーに対して具体的にどのような影響をもたらしているのでしょうか。この記事では、WebデザイナーとAIの関係や、今後もWebデザイナーとして活躍し続けるために必要な考え方について解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
Webデザイナーの仕事はAIに取られる?将来性がないと言われる理由

AIの進化の進化は目覚ましく、将来的にさまざまな仕事を代替できると考えられています。Webデザイナーについても、AI取られてしまう可能性を指摘する人もいます。ここでは、その理由をみてみましょう。
AIで手軽にデザインを生成できる
現在はさまざまなAIツールが公開され、画像、アイコン、イラストなども簡単に生成できます。AIツールはユーザーの好みや目的を理解し、デザインを自動的に提案します。HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語の知識がなくても、Webサイトを制作可能です。従来と比べて手間をかけずにデザインを生成できるようになり、専門性がない人でもWebサイトを制作しやすくなりました。
よって、Webサイトの制作を内製化し、社内でコンテンツを作り上げるパターンも増えています。専門性がそれほど高くない人材でも、AIツールを利用すれば完成度の高い成果物を作り上げられます。
Webデザイナーを目指す人自体も増加している
AIによってWebデザインが容易になり、Webデザイナーを目指す人も多くなりました。デザイン白書2024がまとめている国勢調査のデータによると、デザイナーとして働く人は増加傾向にあり、2005年から2020年までの間に、デザイナーは約3万6,000人も増加しました。
また、同資料の「デザイナーの就業する産業」を見ると、25.24%が「情報通信業」に従事しています。そのうちの9.11%が「インターネット附随サービス業」であり、「情報通信業」のなかで最も高い割合となっています。
さらに、AIがデザイン作業を自動化することにより、時間とコストを大幅に節約することが可能です。企業は、少数で大量の作業をこなせるようになり、デザイナーの求人数が減少する可能性があります。
実際にはWebデザイナーの仕事はAIには奪われない
AIに仕事を取られる可能性が心配されているWebデザイナーですが、実際には将来的にも残り続けると考えられます。ここでは、その理由について解説します。
IT業界で人材不足が深刻化している
IT業界では人材不足が大きな問題になっています。経済産業省が実施したIT 人材需給に関する調査によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると考えられています。
AIが発達しても、IT業界で必要な人材のすべてを代替できるわけではありません。AIの役割は主に生産性を上げることであり、豊富なスキルや知識をもつ人材がAIを扱うからこそその力を活かせます。そのため、優秀なWebデザイナーほどAIに仕事を奪われる可能性は低く、将来的にも活躍できるでしょう。
Webデザインは独学でも学べますが、仕事として依頼を獲得し続けるには豊富な経験も求められます。
オンラインビジネスの需要が高まっている
インターネット技術の進歩とともに、各分野で電子化が進み、ITの需要は増加しています。経済産業省が2021年に発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、EC(電子商取引)のBtoC取引の市場規模は2010年の約7.8兆円から2019年には約19.4兆円と、ほぼ2.5倍に増加しました。
企業のDX化も進んでいるため、ビジネスのさまざまなシーンでデジタルやインターネットが活用されています。よってWebデザインの需要も高まっており、今後もWebデザイナーが求められる案件が多く発生すると考えられます。
優秀なWebデザイナーを求めている企業が多い
すでに触れたとおり、AIはすべての作業や工程に対応できるわけではなく、使いこなすには優秀な人材の介在が不可欠です。しかし、優秀な人材をスムーズに獲得できていない企業は少なくありません。
株式会社日本デザインが実施した調査結果によれば、約8割の企業は優秀なWebデザイナーの採用に苦戦しているようです。また、AIが発達しても求められるWebデザイナーの条件として、特にUI/UXデザインの熟知やユーザー目線などがあげられていました。
優秀なWebデザイナーを思うように確保できていない企業は多いため、スキルや実績を積んで貢献できれば複数の企業から頼られる存在になれるでしょう。
AIが全ての業務を代替するのは難しい
単純作業や膨大なデータの処理など、AIが代替しやすい業務は確かに複数存在します。しかし、Webデザインでは、人の感性、思考、経験などをもとにするからこそ最適な判断ができる場合も少なくありません。例えば、顧客と深く対話してニーズを汲み取り、戦略的なデザインを創出する一連の流れは、人でなければ対応が難しいでしょう。また、人から信頼されやすい色を選んだり、相手の立場を考慮したデザインを考えたりできるのも、人だからこそです。AIはデータをもとに案を作成できますが、人の感覚そのものを理解できるわけではありません。
Webデザインでは、AIは生産性や効率を上げるために役立つツールだといえます。豊富なスキルや経験をもつ人材がAIを使いこなせば、より少ない労力でより効果的なデザインを生み出せるでしょう。
AI時代を生き抜く為にWebデザイナーがやるべき6つのこと

WebデザイナーはAIに代替されにくいとはいえ、AIがまったく関係ないわけではありません。Webデザイナーとして生き抜くために必要な考え方を紹介します。
①AIの得意分野と不得意分野を知る
AIは数多くのタスクを自動化できます。Webデザインの文脈では、レイアウト作成、色彩調整、フォント選択などのタスクをAIに任せられます。AIは大量のデータを分析し、ユーザーの好みやトレンドを抽出し、最適なデザインを提案することが可能です。
しかし、AIにも限界があります。人間の直感や創造性、感性を理解し模倣することは現在のAIには困難です。AIは過去のデータに基づいて学習するため、未知の事象や新しいトレンドに対応する能力は限定的です。そのため、AIを効果的に使うためには、AIの得意分野と不得意分野を理解し、バランスを取ることが求められます。
②デザイン力を極める
AI時代においても、デザイナーの基本的な能力である「デザイン力」は重要です。AIがWebデザインの一部を自動化できても、クリエイティブな決定やアイデアの創出はWebデザイナーの役割です。
デザインの基本原則を理解し、創造的でユニークなアイデアを生み出す能力は、AIには再現できません。さらに、デザインは単に美的な要素だけでなく、ユーザビリティやアクセシビリティといった実用性の面でも重要です。
基本原則を考慮したデザインは、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、Webサイトを成功へ導きます。AIは、ある程度ユーザビリティのルールを学べますが、ユーザーのニーズに基づいたデザインを創出するためには、人間のWebデザイナーの役割が重要です。
③プラスαのスキルを身につける
Webデザインのスキルを磨くだけでなく、他の専門的なスキルも身につけると市場価値をさらに上げられます。対応できる業務の範囲が広がったり、他の職種の立場を理解してWebデザインのスキルを提供したりできるからです。
Webデザインにプラスαで身につけると役に立つものとしては、例えば以下のスキルがあげられます。
- プログラミングスキル
- マーケティングスキル
- UI/UXデザインスキル
- マネジメントスキル
それぞれがどのように役に立つのか、以下で解説します。
プログラミングスキル
Webデザインとの掛け合わせとしておすすめなのは、例えばプログラミングです。Webデザイナーは、エンジニアとともにプロジェクトを進めます。そのため、プログラミングのスキルがあれば、エンジニアの頭の中にある前提を理解したうえでやり取りできます。また、簡単な作業なら自分で対応できるため、プロジェクトをスムーズに進めやすくなるでしょう。
マーケティングスキル
Webデザインは単にWebサイトを作るだけでなく、サイトが目指す目標を達成することが重要です。製品の販売であったり、サービスの提供であったりする場合、マーケティングスキルは不可欠です。
AIの出現により、ユーザーの行動や嗜好を詳細に追跡し分析することが可能になりました。ユーザーの行動は、Webサイトのデザインに大きな影響を与え、効果的なユーザーエクスペリエンスを作るための情報を提供します。
そのため、AIを活用してデータを解析しデザインに取り入れる能力は、今後のWebデザイナーにとって重要なスキルになるでしょう。
UI/UXデザインスキル
UI/UXデザインとは、ユーザーから見て使いやすいデザインのことです。UI/UXについて理解していれば、単におしゃれで美しいだけでなく、機能的で人にとって心地よいデザインを作成できます。そのため、UI/UXに配慮したWebサイトは、よりよいユーザー体験を提供できます。ユーザー体験を重視する企業は増えており、UI/UXデザインスキルをもつWebデザイナーは重宝されるでしょう。優れたUI/UXデザインを提供できると、クライアントのサービスの成功に直接貢献できます。
マネジメントスキル
Webデザイナーとして働く場合も、マネジメントスキルがあると役に立つ可能性があります。基本的にWebデザイナーはチームでプロジェクトを進める必要があり、フリーランスでも他のメンバーと関わる場面が多くあるからです。マネジメントスキルがあれば、チームをまとめる役割を果たせます。1人のメンバーとしてプロジェクトに関わるだけでなく、中心に立ってチームをリードできる人材はクライアントにとっても重要です。他の人材やAIでは代替できない貴重な人材として扱ってもらえるでしょう。
④最新情報を常にキャッチアップする
世の中の変化は速く、特にデザインを取り巻く状況は常に変化しています。そのため、Webデザイナーとして活躍し続けるには、最新情報のキャッチアップが不可欠です。新しく生まれたトレンドや技術を把握し、自分の強みや方向性と照らし合わせながら取り入れていく必要があります。最新情報を追っていると、ニーズに即した提案をしたり、Webデザインのクオリティを上げたりするために役に立ちます。
最新情報に触れるには、同業者が集まる交流会に参加したり、市場動向を自らリサーチしたりするとよいでしょう。また、定期的にポートフォリオを見直し、最新の動向にマッチするよう調整することも大切です。
⑤フリーランスも積極的に検討する
Webデザイナーとして長く活躍したいと考えるなら、フリーランスの働き方も積極的に検討すべきです。
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、Webデザイナーの一般的な就業形態は「自営、フリーランス」が62.3%と最も高い割合を占めています。「正規の職員、従業員」は2番目に高いものの、割合は39.6%でした。また、株式会社日本デザインの調査では、フリーランスへの依頼を検討する企業が多いという結果が出ています。
これらの結果を踏まえると、Webデザイナーはフリーランスとしての独立もおすすめです。もちろん、フリーランスは正社員よりも不安定ですが、フリーランスという働き方をしている人が多く、案件も豊富です。
弊社ITプロパートナーズは、週2〜3日の稼働で対応できる高単価な案件を多く扱っています。専属のエージェントがつき、不安を相談しながら案件を探せます。報酬の交渉も任せられるため、ぜひ活用してください。
⑥AIを業務のパートナーとして活用する
WebデザイナーとAIの関係は、競争ではなく共存と考えるべきです。現状のAI技術の範囲内では、Webデザインのすべてをカバーすることはできません。しかし、Webデザイナーが手間取る作業をAIが補助することにより、Webデザイナーはよりクリエイティブな部分に集中できる時間が増えます。
AIで代用可能な一部業務を自動化して時間を節約することで、複雑な問題解決やユーザーエクスペリエンスの深堀り、ブランドの独自性を表現するデザインなど、より高度なスキルを必要とするタスクに集中できます。
さらに、AIは大量のデータを高速に分析可能です。Webデザイナーは、高速分析を利用して、データを基にデザインの改善点を見つけられるでしょう。より具体的な根拠に基づいて、デザインの調整を調整できます。
Webデザイナーの業務効率化につながるおすすめのAIツール
WebデザイナーがAIツールを活用すると、業務効率化に役立ちます。ここでは、おすすめのツールを紹介します。
1.ChatGPT
ChatGPTは会話のようなやり取りを通し、さまざまな情報やアイデアを聞いたりまとめたりできます。Webデザインにおいては、例えばデザインの方向性、ページの構成案、HTMLやCSSなどのコードの生成も可能です。Webデザイナーにかかわらず利用している人が多く、AIツールの初心者でも気軽に使いやすいでしょう。無料で利用できますが、より高精度の回答がほしい場合は有料版の利用を検討するとよいです。
2.v0
v0はデザインに特化したAIツールで、Webデザインやそのコードなどを生成できます。指示を出すだけでイメージに合うデザインを生成でき、作業の効率を高めるために役に立ちます。提案されたデザインに対して指示を重ね、よりイメージに近いデザインの生成を目指すことも可能です。
3.Figma
FigmaはAIが搭載されたデザインツールです。WebデザインやUIの設計が可能であり、クラウド上で編集できます。デザインの生成だけでなく、類似するデザインの検索にも対応しています。作業内容を共有できるため、エンジニアやマーケターなどプロジェクトのメンバーとすり合わせを行う際も便利です。
4.Google Stitch
Google StitchはGoogleが開発し、2025年に発表されました。デザインやコードの生成に対応しています。指示を出すと数分で高いクオリティのデザインを提示できます。現在はベータ版となっており、対応している言語は英語のみです。
5.Midjouney
Midjouneyは入力されたテキストをもとに、画像を生成できます。日本語にも対応していますが、詳細なイメージを反映させるには英語が向いています。生成された画像はパラメーターの入力によりカスタマイズも可能です。新しく生成する画像に対し、もともとある画像の雰囲気を反映させる機能もあります。
WebデザイナーとAIに関するよくある質問
ここでは、WebデザイナーとAIについてよくある質問とそれに対する回答を紹介します。
これからの時代活躍できる人の特徴は?
高い創造性を持つ人は、AIには真似できないデザインを提案できます。AIはデータを学習してデザインを生成しているだけであり、完全に新しいものを生み出せるわけではありません。そのため、型にはまらないデザインを考えられる人は、活躍のチャンスが多くあります。
また、クライアントに対して質の高い提案ができるかどうかも重要です。ニーズを深く理解して課題を解決できるデザインを提供できれば、AIでは代替できない人材として高く評価されるでしょう。それにより、Webデザイナーとして長く第一線で活躍しやすくなります。
WebデザイナーはAIをうまく使い、作業のバランスをとるべきです。AIに任せられる部分を見極め、コア業務にリソースを割いてよりよいアイデアや成果物を提供する必要があります。
WebコーダーはAIの影響を受けやすい?
WebコーダーはWebサイトを作り上げるうえで重要な職種ですが、AIに代替されやすい仕事でもあります。今後は仕事が減る可能性が高く、働き続けるにはキャリア設計をよく考えなければなりません。
例えば、コーダーとして豊富な経験やスキルがあれば、フロントエンドエンジニアやWebディレクターを目指すことも可能です。Webコーダーの上級職は人材不足の傾向があるため、いまあるスキルをさらに磨けば貴重な人材として活躍できる可能性があります。その場合、収入アップも期待できます。
デザイン業務でAIを活用する際の注意点は?
AIにデザインを生成させる際は、著作権の扱いに注意が必要です。人がデザインすれば自然とその人に著作権が発生しますが、AIを利用するときはルールが異なります。AIツールによりデザインを生成するとそもそも著作権が発生しなかったり、AIツールの提供元の企業に著作権が帰属したりする可能性があります。クライアントにも影響が出るため、著作権についてよく理解したうえでAIツールを活用しましょう。
また、AIツールの種類によっては商用利用できない場合もあるため、事前によく確認しなければなりません。
まとめ
今後もWebデザイナーとして活躍し続けるためには、AIツールを使いこなして業務の効率を高めることが大切です。Webデザインに活用できるさまざまなAIツールが発表されており、魅力的なアイデアやデザイン案を短時間で生成できます。単にデザインや画像を生成するだけでなく、ツール上で細かい調整ができる場合もあります。Webデザインの業務にAIをうまく取り入れ、業務の効率アップを目指しましょう。
ただし、よりよいWebデザインを作り上げるには、人としての感性が欠かせません。そのため、最終的な判断はAIに任せず、自らの知識や経験をもとに決断を下すことが大切です。今後ますますAIが発達すると考えられますが、少なくとも現時点では人の感覚をAIが完璧に理解するのは困難です。そのような特徴を理解したうえでAIを活用すれば、Webデザイナーとして今後も活躍できるでしょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!
.png)





















