こんにちは、ITプロマガジンです。
LLMをはじめAI(人工知能)はビジネスでも日常生活でも使われており、開発・実装を担うAIエンジニア職においては高水準の年収の募集も見られる状況です。そこで、AIエンジニアとして「今のスキル・経験なら、どの水準を目指せるのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
年収の差を理解するには、AIに関する知識・スキルだけでなく、開発規模や経験年数・スキルレベル、担当工程まで考慮する必要があります。
本記事では、AIエンジニアの年収を、年齢・経験別の給与データと企業の求人をもとに紹介します。自分の強みを活かせる職種や、収入を上げるために次に積みたい経験を考える際の参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
AIエンジニアの平均年収
AIエンジニアの年収は、関連職業の統計や求人データから、600万円前後が1つの参考になります。
厚生労働省のjob tag「AIエンジニア」に掲載されている年収は609.8万円です。2025年の賃金構造基本統計調査に基づく平均で、AI以外の技術者も含む「その他の情報処理・通信技術者」の給与水準を表しています。
AIエンジニアという職種名の募集に絞ると、求人ボックスの給与統計では、2026年10月の正社員求人は599万円です。サイトの見出しは「平均年収」ですが、算出方法には掲載求人の中央値を使うと記載されています。求人の給与幅は381万〜1,235万円と広く、全体の目安を知った後は、自分の経験に近い職種の求人を確認すると希望年収を考えやすくなります。
AIエンジニアの年収を条件別に比較
AIエンジニアの年収は、年齢や実務経験、専門性、働く国によって異なります。ここでは、年齢別・経験やスキルレベル別・国内外の3つの条件から年収を比較します。
年齢別の年収
AIエンジニアに関連する職業分類では、年代が上がるほど平均年収が高くなる傾向があります。
2025年の賃金構造基本統計調査に基づく年齢別の年収換算値は、以下の通りです。
| 年齢階級 | 年収換算の参考値 |
|---|---|
| 25〜29歳 | 約453万円 |
| 30〜34歳 | 約549万円 |
| 40〜44歳 | 約680万円 |
※「その他の情報処理・通信技術者」が対象。月額給与×12+年間賞与などから算出した参考値です。
ただし、年齢だけで年収が決まるわけではありません。各年代には、開発の実装を担当する人から、設計やプロジェクト管理を担う人まで含まれます。
収入アップを目指す場合は、年齢別の平均だけでなく、設計やマネジメントなど、担当できる業務の幅も確認するとよいでしょう。
経験年数・スキルレベル別の年収
AIエンジニアの給与は、実務経験が長く、専門性が高いほど上がる傾向があります。
2025年の賃金構造基本統計調査では、関連職種(「その他の情報処理・通信技術者」)の所定内給与額は経験0年で月32.4万円、1〜4年で33.0万円、10〜14年で40.9万円です。いずれも残業代や賞与を除いた月給となります。
また、job tagには、ITSSのスキルレベル別年収も掲載されています。
| ITSSレベル | 年収の範囲 |
|---|---|
| レベル1〜2 | 420万〜620万円 |
| レベル3 | 450万〜700万円 |
| レベル4 | 500万〜780万円 |
| レベル5以上 | 600万〜950万円 |
※2023年度調査の「設計・構築」区分。各レベルの年収分布の中央50%を示しています。
IPAのITSSでは、レベル3は業務を独力で遂行できる段階、レベル4は専門性を活かして課題解決を主導する段階です。年収を高めるには、経験年数だけでなく、設計や技術判断まで担えるスキルが重要になります。
日本と海外の年収比較
AI関連職種の給与水準は国によって異なり、米国ではデータサイエンティストやコンピューター・情報科学の研究職に高い年収が示されています。
日本と米国の関連職種について、最新の公表データに基づく年収は以下の通りです。
| 国・対象職種 | 年間の金額 | 指標・対象年 |
|---|---|---|
| 日本:AIエンジニア関連職業分類 | 609.8万円 | 平均・2025年 |
| 日本:データサイエンティスト関連職業分類 | 611.9万円 | 平均・2025年 |
| 米国:Data Scientists | 120,230米ドル | 中央値・2025年5月 |
| 米国:Computer and Information Research Scientists | 140,300米ドル | 中央値・2025年5月 |
出典:job tag「AIエンジニア」、job tag「データサイエンティスト」、米国労働統計局のData Scientists、Computer and Information Research Scientists
※日本は関連職業分類の平均、米国は職種別の中央値であり、単純比較はできません。
米国の研究職は、新しい技術や手法の研究を担う仕事で、データサイエンティストとは業務内容や求められる専門性も異なります。海外への転職を考える際は、年収の金額だけでなく、必要なスキルや現地の生活費も踏まえて検討しましょう。
AIエンジニアの職種別の仕事内容・年収
AIエンジニアの仕事内容や年収は、専門分野や担当する役割によって異なります。ここでは、4つの職種について、主な仕事内容と実際の求人に掲載された年収例、評価されるスキルを紹介します。
機械学習エンジニア・データサイエンティスト
機械学習エンジニアは予測・分類モデルの開発や精度改善を担い、データサイエンティストは分析から事業上の判断材料を導く職種です。求人例では年収600万〜1,100万円と幅があります。
エムニの機械学習エンジニアは600万〜1,000万円、SREホールディングスのデータサイエンティスト兼プロジェクトリーダーは700万〜1,100万円を提示しています。Pythonによるモデル開発に加え、現場で使うための運用設計や顧客折衝まで担える人材は、プロジェクトリーダーなど、より高い年収帯の求人も検討しやすいでしょう。
生成AI・LLMエンジニア
生成AI・LLMエンジニアは、大規模言語モデルを用いたRAGやAIエージェントなどの機能を設計・開発する仕事です。モデルを組み込むだけでなく、回答品質や処理速度、コストの最適化も担当します。
求人例は年収600万〜1,500万円程度。トリビューのLLMエンジニアは900万〜1,500万円、SalesNowのLLMエンジニアは600万〜1,500万円です。PythonによるAPI開発やクラウド運用を土台に、モデル選定、精度評価、既存サービスとの統合まで一貫して担えると、高い報酬水準のポジションも目指せる可能性があります。
AIアプリケーション開発エンジニア
AIアプリケーション開発エンジニアは、AIモデルやAPIをWebサービスに組み込み、画面からサーバー側まで機能を実装する仕事です。ソフトウェア開発の経験をAI分野へ広げやすい職種でもあります。
求人例の年収は600万〜1,300万円。HEROZのAIアプリケーションエンジニア(リーダー)は700万〜1,100万円、アップグレードのアプリケーションエンジニアは600万〜1,300万円です。Python・クラウドの開発経験に加え、認証やデータ連携を含むシステム全体の設計、チームを率いる経験があると強みになります。
AI導入エンジニア・AIコンサルタント
AI導入エンジニアは顧客の業務にAIを組み込み、AIコンサルタントは導入方針や業務改善策を提案する職種です。顧客に伴走して設計・実装まで担うFDEも、この領域に含まれます。
求人例では年収600万〜1,400万円となっており、アップグレードのFDEは600万〜1,400万円、ZEALSのAIコンサルタント(即戦力)は600万〜1,100万円です。技術力に加えて顧客の課題を整理し、AI導入後の効果検証やプロジェクト全体の推進まで担える人材は、高い年収帯の求人も十分圏内に入ります。
AIエンジニアは年収1,000万円を目指せる?
AIエンジニアは、専門性や担当する役割によって年収1,000万円以上を目指せます。実際に、トリビューのLLMエンジニアでは900万〜1,500万円、SalesNowのLLMエンジニアでは600万〜1,500万円の年収が提示されています。
こうした高年収求人では、AIの知識に加えて、次のような経験が評価されます。
- 課題に合わせてAIモデルや開発技術を選定した経験
- AIシステムを本番環境へ導入し、品質やコストを改善した経験
- 技術的な意思決定やプロジェクトの推進を担った経験
単にAIモデルを使えるだけでなく、開発から運用・改善まで幅広く担当できる人材は、高年収のポジションを狙いやすいでしょう。
海外に目を向けると、米国ではAI関連職種の給与水準がさらに高くなっています。米国労働統計局によると、データサイエンティストの年間賃金中央値は120,230米ドルで、約1,900万円です(1ドル=158円の場合)。米国の関連職種では中央値でも年収1,000万円を大きく上回っており、海外でのキャリアも選択肢になります。
AIエンジニアの年収に影響する要素

AIエンジニアの年収は、専門分野や開発経験だけでなく、担当する課題の難易度や責任範囲によっても変わります。ここでは、年収に影響する4つの経験・スキルを紹介します。
AI・機械学習領域の専門性
AI・機械学習の高度な専門性があれば、難しい開発課題を解決するスペシャリストとして高年収を目指せます。重要なのは、モデルの実装だけでなく、要件に応じた技術選定や、評価結果に基づく改善方針の策定まで担えることです。
画像認識なら、誤検知と見逃しによる影響を踏まえ、評価指標や判定基準を設計します。LLM開発でも、検索精度の改善とモデルの調整を使い分ける判断が欠かせません。こうした難易度の高い問題を主導して解決した実績は、専門人材を求める高年収求人で強いアピール材料となります。
ソフトウェア開発の経験
ソフトウェア開発の経験があれば、AIを試す段階にとどまらず、実際のサービスへ組み込む仕事にも対応しやすくなります。特にバックエンドやシステム設計の経験は、AIアプリ開発で役立つでしょう。
社内検索AIなら、認証・アクセス制御や既存データベースとの連携も必須事項です。単にモデルのAPIを呼び出すだけでなく、障害時の復旧や利用者増加を見越したシステム構成まで設計できれば、開発の中核として重宝されます。こうした複雑なシステムの設計を主導した実績は、高年収求人でも高く評価される要素です。
クラウド・MLOps・データ基盤の経験
クラウド・MLOps・データ基盤の経験は、AIシステムを安定して本番運用できる人材としての評価につながります。MLOpsは、機械学習モデルのデプロイ・監視・更新を継続的に管理する取り組みです。
需要予測では、入力データの変化や予測誤差を継続的に監視し、精度が低下した場合にモデルを再学習できる仕組みが求められます。生成AIでも、RAGの検索データ更新や推論コストの管理が重要です。運用を見据えた基盤設計を主導し、安定稼働やコスト削減の成果を示せれば、AI基盤のアーキテクトなど高年収帯の求人でも有利でしょう。
要件定義・顧客折衝など上流工程の経験
要件定義や顧客折衝に加え、AI開発プロジェクトの方針・優先順位を決められる経験は、高年収のポジションを目指すうえで武器になります。顧客の要望を聞くだけでなく、業務課題を整理し、技術的な実現性や費用対効果を踏まえて提案する力が必要です。
問い合わせ業務にAIを導入する際は、対象業務と評価指標を決め、開発チームと実装方針を調整します。ITプロパートナーズのLLM・RAG基盤構築案件でも、業務分析や顧客折衝の経験が求められています。こうした経験は、FDEやテックリードへの応募でも有利になるでしょう。
AIエンジニアが年収を上げる方法
AIエンジニアが年収を上げるには、専門性を高めるだけでなく、担当できる工程や役割を広げることが重要です。現職で実績を積む方法に加え、転職や副業・独立によって収入アップを目指す方法も紹介します。
PoCから本番運用まで担当できる経験を積む
PoC(概念実証)から本番運用まで担当できると、AIエンジニアとして任される仕事の幅が広がります。検証段階ではモデルの精度を確認する一方、本番では処理速度や運用コスト、障害への対応も必要になるためです。
まずは現職でPoC後の開発に参加できないか相談し、負荷試験やリリース後の改善を経験しましょう。例えばRAGを導入した場合、実際の質問で回答品質と応答時間を測定し、本番プロダクトの改善につなげる方法があります。
上流工程・技術リードまで対応範囲を広げる
要件定義や技術選定などの上流工程を経験すると、テックリードやプロジェクトリーダーといった責任の大きい役割を目指しやすくなります。こういったポジションでは、実装力に加えて、開発方針を判断し、関係者と合意する力が必要です。
最初から大規模な案件をまとめる必要はありません。担当プロジェクトで複数のモデルを精度と費用の観点から比較し、採用理由を提案するといった取り組みでも経験になります。
年収水準が高い企業・職種へ転職する
転職で年収を上げるには、希望する給与水準の求人で求められる役割を確認し、自分の実績との相性を考える姿勢が不可欠です。同じAIエンジニアでも、研究開発職とAIアプリケーション開発職では評価される経験が異なります。
バックエンド開発が得意なら、LLMのシステム統合やAI機能の実装を担う求人が候補です。応募書類には技術名だけでなく、担当工程や改善成果も記載しましょう。面談では担当範囲と評価制度を確かめ、基本給・賞与・固定残業代の内訳も比較すると、転職後の収入を見通しやすくなります。
副業・フリーランスで収入の選択肢を広げる
AI開発の実務経験がある人は、副業やフリーランス案件で収入源を広げる方法もあります。LLM・RAGの構築や顧客への技術提案など、専門性を活かせる業務委託案件が候補です。
ITプロパートナーズでは、LLM・RAG基盤構築案件が週5日・月額上限100万円、生成AI実装のFDE案件が週2〜5日・月額上限90万円で掲載されています。応募時には担当工程と稼働条件を確認し、継続できる仕事量を見極めましょう。
AIエンジニアの将来性

企業のAI導入が進むなか、AIエンジニアの活躍領域は今後も広がると考えられます。一方、生成AIの普及によって開発手法も変化しており、新しい技術に対応する力が重要です。ここでは、AIエンジニアの将来性と、今後求められるスキルを解説します。
AI活用の拡大で活躍領域が広がっている
AIの導入が進み、AIエンジニアの活躍領域は広がっています。IPAが2026年7月に公表した国内1,799社の調査では、大企業を中心にAI導入が拡大している一方、活用は業務効率化が中心と報告されました。
今後はAIを導入するだけでなく、事業や現場の課題に合わせて成果を生み出す役割が重要になるでしょう。製造業の異常検知なら、検知精度に加え、現場の運用に合う仕組みの設計・改善が必要です。業界知識とAIの実装力を組み合わせられる人材は、幅広い分野で活躍できる可能性があります。
生成AIの普及で求められるスキルも変化している
生成AIの普及により、AIエンジニアにはモデルの知識だけでなく、AIツールの活用や業務システムへの実装経験も求められています。ITプロパートナーズのAI×DX推進案件では、Claude Code・Codexの活用経験や、顧客の課題整理から提案・実装まで担った経験が応募要件です。
今後は開発の効率化だけでなく、要件定義・システム設計・AI機能の改善を担える力が強みになるでしょう。ソフトウェア開発やクラウドの基礎を土台に、AI技術を実務で使い、開発から運用まで担当した経験が評価されると考えられます。
AIエンジニアの年収に関するよくある質問
AIエンジニアを目指す際は、必要な知識や未経験からの転職について疑問を持つ人も多いでしょう。ここでは、数学・統計の必要性と、AI分野へのキャリアチェンジについて解説します。
数学・統計の高度な知識は必須?
高度な数学・統計の知識は、AIエンジニアのすべての職種で必須というわけではありません。機械学習モデルの研究開発では、線形代数や確率・統計への深い理解が求められます。一方、既存のLLMを使ったアプリ開発では、ソフトウェア設計やAPI連携の経験を活かせる仕事もあります。
目指す職種で求められるスキル・知識を整理したうえで、優先して学ぶ範囲を見極めることが大事です。
未経験からAIエンジニアを目指せる?
AI分野が未経験でも、Web開発やデータ基盤の経験を活かして転向を目指せます。WebエンジニアならLLMを組み込むアプリ開発、データエンジニアならRAGや機械学習のデータ基盤など、これまでの経験に近い領域が候補です。
小規模なAI機能を開発し、テストや改善の成果をポートフォリオにまとめましょう。文書検索ツールなら、回答の誤りを分析し、検索方法を調整した結果まで示すと実践力が伝わります。一方、開発実務そのものが未経験なら、プログラミングやGitの基礎を学び、まず開発経験を積むことが先決です。
まとめ
AIエンジニアの年収は、関連職業の公的統計や求人データから600万円前後が参考になります。さらに、専門性を活かして本番開発や技術判断まで担う仕事には、1,000万円を超える条件の求人もあります。自分の担当業務に近い募集と比べると、今の強みと次に積みたい経験を整理しやすくなるでしょう。
年収アップを目指す際は、現職で担当範囲を広げる方法に加え、転職や副業、独立も選択肢になります。ITプロパートナーズでは、AI開発を含むエンド直の案件や、週2〜3日から働ける案件を扱っています。専属スタッフが経験や希望条件に合う案件の紹介、契約交渉を支援しているため、副業やフリーランスとして収入を伸ばしたい方は、ぜひご相談ください。
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