CSSのフレームワークおすすめ15選!定番・軽量・レスポンシブ向けで紹介

こんにちは、「ITプロマガジン」です。

CSSフレームワークを使ってWebサイトを制作しようとしたものの、「どれを選べばよいか分からない」「最近のトレンドが気になる」と悩んでいる人は多いでしょう。デザイン面に加え、機能や軽量化などにこだわると、フレームワーク選びは難航しがちです。

本記事では、おすすめのフレームワーク15選を紹介します。代表的なCSSフレームワークの特徴やトレンド、選び方なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

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CSSフレームワークとは?

CSSフレームワークは、Webサイトに必要なパーツを取りそろえたツールです。あらかじめ準備されたスタイルやコンポーネントを組み合わせることで、おしゃれで機能的なWebサイトを効率的に制作できます。なお、プログラミングにおける他のフレームワークについても知りたい人は以下の記事もご覧ください。

プログラミングのフレームワークとは?機能や言語別の代表例一覧

CSSフレームワークを活用するメリット

CSSフレームワークは、Webサイト制作において多くのメリットをもたらします。開発の効率化からデザインの統一性確保、メンテナンスしやすさなどの観点から、ぜひ活用したいツールといえるでしょう。CSSフレームワークを活用するメリットを解説します。

統一感のあるデザインを作成できる

CSSフレームワークは設計理念が一貫しています。搭載されたスタイルやコンポーネントを活用すると、デザインに統一感のあるサイト制作が可能です。

複数のエンジニアがかかわるプロジェクトでも、フレームワークを指定すればデザインのばらつきを防げます。

サイト制作を効率化できる

一般的に使用される機能については、必要なコンポーネントがCSSフレームワーク内にあらかじめ整備されています。既存のコンポーネントを利用すると、ゼロからコーディングせずに済むため、大幅な時間短縮が可能です。

また、工程が減ると、開発に必要な期間を見積もりやすくなります。精度の高いスケジュールを組めれば、プロジェクトの進行がスムーズになるでしょう。

レスポンシブに対応できる

近年、多くのWebサイトがモバイル対応を重視する傾向にあり、レスポンシブに対応したCSSフレームワークは重宝されています。

技術的な経験が浅いエンジニアでも、フレームワークを使えばレスポンシブなWebサイトを制作できるでしょう。

メンテナンスをスムーズに行える

CSSフレームワークには一定の規則があるため、チームメンバーの誰もが理解しやすく、可読性の高いコードを記述できます。

複数のエンジニアが独自にコーディングした場合と比較すると、フレームワークを使用した方がWebサイトのメンテナンスがスムーズです。バグの発見や修正作業も効率的に行えるので、長期的なサイト運営においてフレームワークの利用は大きなメリットをもたらします。

コミュニティが充実している

主要なCSSフレームワークは、情報量が豊富です。学習サイトや掲示板などを閲覧すると、問題が発生した際にも迅速に解決方法を見つけられます。

開発中の課題を素早く解決できると、プロジェクトを円滑に進められるでしょう。情報量が多ければ、新しい技術の習得にかかる時間も大幅に削減可能です。

CSSフレームワークを活用するデメリット

CSSフレームワークには多くのメリットがある一方で、デザイン性やユーザーの利便性について気になる部分もあります。

デザインの差別化が難しい

CSSフレームワークを使ってWebサイトを制作すると、同一フレームワークを採用しているほかのWebサイトと、デザインが似通う傾向があります。スタイルやコンポーネントが同じものをベースにしているため、どうしても差別化は難しくなるでしょう。利用者数の多いフレームワークほど、オリジナリティを発揮しにくくなります。

デザインの独自性を重視するプロジェクトでは、高いカスタマイズ機能を備えたフレームワークを選択するか、オリジナル要素を積極的に取り入れましょう。

Webページが重くなる可能性がある

CSSフレームワークを使用する際は、Webページの重さにも注意しましょう。

CSSフレームワークには多種多様な要素が含まれており、実際のサイト制作では使用しないものも数多く存在します。しかし、スタイルやコンポーネントがパッケージ形式で提供されるフレームワークを選ぶと、使用しない要素まで一括で取り込んでしまいます。

Webページの重さはユーザー体験の悪化につながる問題です。対策として、読み込むファイル数の削減や画像の最適化など、CSSファイル以外の軽量化も併せて検討しましょう。

おすすめのCSSフレームワーク15選

タイプ種類
主要なCSSフレームワーク・Bootstrap
・Materialize
・Tailwind CSS
・Ant Design
・Pure.css
軽量のCSSフレームワーク・UIKit
・Bulma
・Milligram
・Foundation
・Primer
レスポンシブに強いCSSフレームワーク・Schema
・Tachyons
・INK
・Kathamo
・KNACSS

おすすめのCSSフレームワーク15選を、タイプ別に紹介します。

主要なCSSフレームワーク

まずは、多くの開発現場で使用される主要なCSSフレームワークを紹介します。初心者から上級者まで、幅広く活用できるでしょう。

Bootstrap

Bootstrapは、世界中のエンジニアから支持されるCSSフレームワークです。ボタンやフォーム、ナビゲーションといった基本的なコンポーネントが豊富に用意されており、組み合わせることで効率的にWebサイトを制作できます。

使用に際して複雑な設定や専門知識を必要としないので、Webサイト制作の経験が浅い人でも直感的にフレームワークを扱えるでしょう。なお、Bootstrapはレスポンシブデザインにも対応しています。

Materialize

Materializeは、Googleが提案したマテリアルデザインの思想をベースに持つCSSフレームワークです。シャドウ効果や立体感の表現、滑らかなアニメーション機能を活用したデザイン要素が特色で、ユーザーの目を引く動的なWebサイトの構築に適しています。

公式ドキュメントには詳細な説明とコードサンプルが豊富に掲載されているため、スムーズに操作方法を習得できるでしょう。また、Materializeもレスポンシブデザインに対応しています。

Tailwind CSS

Tailwind CSSは、ユーティリティファーストのCSSフレームワークです。HTMLのクラス属性に事前定義されたユーティリティクラスを記述していくことで、スタイリングを直接HTML上で完結できます。

詳細なデザイン調整やカスタマイズ作業をHTML上で直接行えるため、CSSファイルとの行き来が不要です。また、JIT(Just-In-Time)コンパイル機能を活用すると、実際に使用されていないスタイル定義を自動的に除去できるので、容量を最適化できます。

Ant Design

Ant Designは、Alibaba社によって開発されたCSSフレームワークです。Reactとの組み合わせを前提として設計されており、UI品質が重視されています。

TypeScriptとの親和性が高いため、大規模なプロジェクトや複数人での開発におすすめです。詳細なカスタマイズにも対応しやすく、プロジェクト固有のデザイン条件にも柔軟に対応できます。

Pure.css

Pure.cssは、LINEヤフー株式会社が開発した、シンプルさを重視したCSSフレームワークです。

フレームワーク初心者にとって理解しやすく、学習コストを抑えられるでしょう。また、既存のWebサイトに対して段階的な導入が可能であり、大きなリニューアルを行わずに部分的な改善のみで対応できます。

さらに、比較的軽量であるため、Webサイトの読み込み速度向上にも貢献可能です。

軽量のCSSフレームワーク

軽量のCSSフレームワークは、Webサイトの読み込み速度を重視したい場合におすすめです。軽量のCSSフレームワークの特徴を紹介します。

UIKit

UIkitはモジュラー式を採用した柔軟性の高いCSSフレームワークです。プロジェクトの要件に応じて必要な要素のみを導入できるため、軽量化できます。

テンプレートの完成度が高く、そのまま使用するだけでも洗練された外観のWebサイトを制作可能です。軽量性と見栄えのよさを両立させた点がUIKitの魅力といえます。

Bulma

BulmaはFlexboxを基盤として構築された、JavaScriptを使わないCSSフレームワークです。CSSのみで構成されているため、容量が抑えられています。

Vue.jsやReactといったフレームワークとの併用が容易な点も、Bulmaの特徴です。見た目に関する部分をBulmaで、動きに関する部分を別のフレームワークで実装するように、役割を分担できます。

Milligram

Milligramは、超軽量なCSSフレームワークです。圧縮後のファイルサイズは数KB程度に収まります。読み込み速度を高速化できるため、Webサイトのパフォーマンス向上に大きく貢献するでしょう。

また、ほかのフレームワークと比べると、Milligramが提供するスタイルやコンポーネントは必要最小限です。既存要素のリセット作業や上書き処理の手間を削減できるため、よりWebサイトの制作が効率化します。

Foundation

Foundationは、ZURB社が開発したCSSフレームワークです。大規模なプロジェクトでの採用実績が豊富で、高度なカスタマイズ機能を備えています。

電子メール開発専用の「Foundation for Emails」も提供されています。

Primer

Primerは、GitHubのデザインシステムを基盤として開発されたCSSフレームワークです。JavaScriptを使わずCSSのみで構成されているため、軽量性に優れています。

BEM(Block Element Modifier)に類似したクラス命名規則が採用されており、HTMLを見るだけでコンポーネントの構造や機能を直感的に理解可能です。明確な命名体系により、チーム開発における可読性とメンテナンス効率の向上が期待できます。

レスポンシブに強いCSSフレームワーク

レスポンシブに強いCSSフレームワークは、スマートフォンやタブレットでの使用が想定されるプロジェクトに向いています。レスポンシブに強いCSSフレームワークの特徴を見ていきましょう。

Schema

Schemaはレスポンシブ対応を前提として設計された、CSSコードの記述量を極力削減することにこだわったフレームワークです。必要性の高い要素に焦点を絞った構成により、プロジェクト全体でのCSS肥大化を防止できます。確認すべきコードが少ないためWebサイトの保守性を確保しやすく、独自カスタマイズも容易です。

Tachyons

Tachyonsも、CSSの記述量を抑えることを重視したフレームワークです。Rails、React、Angularといった主要なWebフレームワークと組み合わせやすく、多様なプロジェクトに対応できます。

INK

INKは、コードの分かりやすさに定評があるCSSフレームワークで、エンジニアに加えてデザイナーにとっても理解しやすい構造が特徴です。Sassによる詳細なカスタマイズが可能で、ブレークポイント、カラーパレット、フォントサイズ、クラス命名規則などの主要要素が、変数として体系的に管理されています。

Kathamo

Kathamoは、建築業界関連のプロジェクトで、頻繁に採用されているCSSフレームワークです。WordPressプラグイン開発に特化した機能も提供されているため、CMS環境での実装作業がスムーズに行えます。

KNACSS

KNACSSは、フランスで生まれたCSSフレームワークです。直感的で理解しやすいグリッドシステムが特徴で、複雑なレイアウトも効率的に構築できます。Webサイト全体を通じて、デザインに統一感と一貫性を持たせられるでしょう。

CSSフレームワークのトレンド

State of CSS 2023: CSS Frameworksの調査」によると、本記事で紹介しているフレームワークのなかでは、Pure.cssやTailwind CSSへの関心度が高いと分かりました。多くのエンジニアが、これらのCSSフレームワークを学びたい、再度使用したいと回答しています。また、Bootstrapの使用率は、2019年から安定している状況です。

弊社ITプロパートナーズでは、数多くのCSSフレームワークに関する案件を掲載しています。2025年6月現在、Bootstrapの案件数は「約20件」、Tailwind CSSの案件数は「約50件」です。

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CSSフレームワークの選び方

CSSフレームワークを選ぶ際は、学習コストや機能性、カスタマイズ性など、複数の観点から比較検討しましょう。

学習がしやすいか

新しく学習するCSSフレームワークを選ぶ際は、学習コストを重視しましょう。新しいツールを習得して使いこなすには、相当な時間を要するためです。

学習しやすいCSSフレームワークは、シンプルな仕組みになっています。一方、操作が複雑なフレームワークを選ぶと、独自の規則を覚える際に負担を強いられるでしょう。特に初心者には、BootstrapやPure.cssなどのフレームワークが適しています。

制作に必要な機能が搭載されているか

プロジェクトで求められる機能を提供できる、CSSフレームワークを選んでください。例えばレスポンシブデザインが求められるプロジェクトの場合は、SchemaやTachyonsなどがおすすめです。基本的なコンポーネントが豊富なものを求めるなら、Bootstrapもよいでしょう。

また、軽量化を意識して、不要な機能が過度に含まれていないかも検討が必要です。実際に使用しない機能でも、パッケージ化されたフレームワークの場合は一括で取り込まれます。

柔軟性やパフォーマンスは高いか

カスタマイズ性やファイル容量に配慮してCSSフレームワークを選ぶと、実用性の高いWebサイトを制作できます。カスタマイズ性に優れたフレームワークは、プロジェクトの要件変更にも柔軟に対応可能です。例えば、デザインの自由度を重視する場合は、Tailwind CSSのような高いカスタマイズ性を持つフレームワークが適しています。

なお、Webサイトの規模に合わない大容量のフレームワークは、ページの読み込み速度を低下させ、ユーザー体験に悪影響を与える可能性があるため気をつけましょう。

コミュニティが充実しているか

情報量が豊富でサポート体制が整っているフレームワークを選ぶと、開発中の問題を迅速に解決できます。公式サイトやコミュニティフォーラムなどで、開発者や利用者からの適切なサポートが得られるかを確認しておきましょう。

例えば、世間から注目されているPure.cssやTailwind CSSや、使用頻度の高いBootstrapなどのフレームワークは、コミュニティが活発です。

CSSフレームワークを使わないという選択肢もある?

プロジェクトによっては、CSSフレームワークの採用が推奨されないケースがあります。表示速度を最重視する場合や、完全にオリジナルなデザインを追求する場合は、ゼロベースで構築した方がより理想的な結果を得られるでしょう。

一方で、コーポレートサイトの制作など、開発効率の向上が重視される案件では、フレームワークの採用が推奨されます。フレームワークを積極的に活用することで、品質を保ちながら制作期間を短縮できるでしょう。

まとめ

CSSフレームワークは、Webサイトの制作を効率化します。統一感のあるデザインの実現やレスポンシブ対応、メンテナンスの容易さなど、フレームワークの活用により多くのメリットを得られるでしょう。

フレームワークの種類は豊富で、それぞれが異なる特徴を持っています。学習コストや機能性、カスタマイズ性、コミュニティの充実度などを総合的に評価し、プロジェクトに適したフレームワークを選択してください。

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