Go言語の人気フレームワークおすすめ12選!特徴やメリットも徹底比較

こんにちは、 ITプロマガジンです。

システムやスマートフォンのアプリケーションを動かすにはプログラミングが必要です。その中で代表的なプログラミング言語として「Go言語」があります。しかし、Go言語やフレームワークを使用している人も多い中、初心者や自分が使用していないフレームワークについては詳しく知らない人もいると思います。

そこで今回は、

  • Go言語の人気フレームワークの特徴
  • フレームワークを使用する上でのメリット・デメリット

について詳しくお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

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Go言語とはどのような言語なのか

まず初めに、Go言語について少し概要を紹介したいと思います。

Go言語の開発元はGoogleです。Googleは皆さんもよくWebサイトやスマートフォンで検索をする際によく使われてるでしょう。

その検索においては、素早く調べたい内容に対して結果を素早く返答するというところが検索機能で重要なポイントになります。

Googleはこれらの検索機能では十分な技術をもっており、検索機能で培った素早い処理と検索処理で必要なシンプルな処理という2つの要素を盛り込んだものがこのGo言語です。

Go言語はWebサービスの開発をはじめ、スマートフォンのアプリ開発、最近話題のドローン開発といったものにも適用されていますが、それぞれの開発を手軽に行うためのフレームワークも準備されています。

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Go言語の人気フレームワーク12選

この項目では、Go言語の人気フレームワークを12個厳選し、それぞれの特徴などについて紹介していきます。

  • Echo
  • Revel
  • Fiber
  • Gin
  • Beego
  • Goji
  • iris
  • Aero
  • Kit
  • Kratos
  • Mango
  • Gorilla

Echo

Echoは、Go言語でWebアプリケーションを作るための人気フレームワークで、特に「軽くて速い」ことで知られており、初心者でも使いやすい設計になっています。

主な特徴としては、URLとプログラムを結びつける機能(ルーティング)が高速で、多くのアクセスが集中しても素早く処理できることです。また、ユーザー認証やアクセスログの記録といった、多くのWebアプリケーションで必要になる機能を簡単に追加できる仕組み(ミドルウェア)も充実しています。

セキュリティ面でも優れており、HTTPSという安全な通信方式を自動で設定してくれる機能があります。リアルタイムでデータをやり取りする機能(WebSocket)も標準で使えるため、チャットアプリのような双方向通信が必要なサービスも作れます。

公式ドキュメントが充実しているため、困った時に参考にできる情報も豊富なので、Go言語でWeb開発を始めたい人におすすめできるフレームワークです。

Revel

Revelは、Go言語の中でも「全部入り」タイプのフレームワークです。Web開発に必要な機能が最初からほぼすべて含まれているため、一から機能を組み合わせる必要がありません。Ruby on Railsという有名なフレームワークの考え方を取り入れており、効率的に開発を進められる工夫がたくさんあります。

例えば、開発中にコードを書き換えると、サーバーを再起動しなくても自動的に変更が反映される「ホットリロード」機能があります。これにより、試行錯誤しながら開発する際の待ち時間が大幅に削減されます。

多言語対応の仕組みも標準で用意されており、日本語や英語など複数の言語に対応したWebサイトを作ることができます。

ただし、機能が多い分、最初は覚えることも多いため、Go言語の基本をある程度理解してから使い始めた方がよいでしょう。

Fiber

Fiberは、Node.jsというJavaScript環境で人気のExpress.jsというフレームワークに似た使い方ができるGo言語のフレームワークです。JavaScriptの経験がある開発者にとっては、親しみやすい書き方でGo言語のWebアプリケーションを作ることができます。

最大の特徴は「処理速度の速さ」で、通常のGo言語の標準機能よりもさらに高速に動作します。メモリの使用量も少ないため、たくさんのユーザーが同時にアクセスしても、サーバーに負担をかけずに処理できます。

URLのパターンを設定する機能も直感的で、例えば「/users/:id」のように書くだけで、ユーザーIDを含むURLを簡単に扱えるようになります。

画像やCSSファイルなどの静的ファイルを配信する機能も優れており、自動的にファイルを圧縮したり、ブラウザのキャッシュを活用したりして、Webサイトの表示速度を向上させることができます。

リアルタイム通信機能も標準でサポートしているため、オンラインゲームやチャットアプリなど、即座にデータのやり取りが必要なサービスも作れます。

Gin

Ginは、Go言語のWebフレームワークの中でも特に人気が高く、APIサーバーの開発でよく使われています。APIとは、プログラム同士がデータをやり取りするための仕組みのことで、スマートフォンアプリとサーバーの通信などでも使われています。

Ginの魅力は、シンプルで分かりやすい書き方ができることです。例えば、「/hello」というURLにアクセスしたときに「Hello World」と返すプログラムは、わずか数行で書けます。それでいて処理速度は非常に速く、1秒間に数万件のリクエストも処理できる性能を持っています。

JSONというデータ形式の扱いが特に得意で、スマートフォンアプリやWebアプリケーションとのデータのやり取りが簡単にできます。エラーが発生してもアプリケーション全体が止まらないような仕組み(パニックリカバリー)も備えているため、安定したサービス提供が可能となっています。

Beego

Beegoは、Webアプリケーション開発に必要なものがすべて揃った「統合開発フレームワーク」です。データベースとのやり取り、キャッシュ(一時保存)機能、ログ記録、設定管理など、大規模なWebサービスを作るために必要な機能が最初から含まれています。

特徴的なのは、作ったAPIの仕様書を自動的に生成してくれる機能です。プログラムを書くだけで、どんなデータを送受信するのかを説明した文書が自動的に作られるため、チーム開発での情報共有が楽になります。

また、管理画面を自動生成する機能もあり、データの追加・編集・削除といった基本的な操作画面をすぐに用意できます。

定期的に実行したい処理(例:毎日午前3時にデータをバックアップする)を簡単に設定できる機能も備えています。
ただし前述の「Revel」と同様、多機能な分学習することも多いため、小規模なプロジェクトよりも中〜大規模なプロジェクトに向いているフレームワークと言えるでしょう。

Goji

Gojiは「シンプル・イズ・ベスト」を体現したようなフレームワークです。必要最小限の機能だけを提供し、Go言語の標準的な書き方を大切にしています。余計な機能がない分、動作が軽快で、フレームワークの仕組みを理解しやすいという利点があります。

特にURLとプログラムを結びつける機能は高速で、柔軟な設定が可能です。リクエストごとにデータを保持する仕組み(コンテキスト)もシンプルに実装されており、ユーザー情報などを効率的に管理できます。

サーバーを安全に停止・再起動する機能も標準で備わっているため、メンテナンス時にユーザーに迷惑をかけずに済みます。
小規模なWebサービスやマイクロサービス(機能ごとに分割された小さなサービス)の開発に適しているため、そういった開発の際に活用するとよいでしょう。

iris

irisは、機能が豊富で、様々な種類のWebアプリケーションを作れる万能型のフレームワークです。MVC(モデル・ビュー・コントローラー)という、プログラムを整理して書くための設計パターンをサポートしており、大規模なアプリケーションでもコードを整理しやすくなっています。

リアルタイム通信機能が充実しており、WebSocketやServer-Sent Eventsという技術を使って、サーバーからブラウザに即座にデータを送ることができます。これにより、株価表示システムやオンラインゲームなど、常に最新の情報を表示する必要があるサービスを作れます。

セッション管理(ユーザーのログイン状態を保持する機能)も強力で、様々な保存方法に対応しています。

こちらも多機能なフレームワークとなっている分、すべての機能を使いこなすには時間がかかりますが、必要な機能だけを選んで使うこともできるため、プロジェクトの規模に応じて柔軟に活用できます。

Aero

Aeroは、最新の技術を積極的に取り入れた、新しいタイプのフレームワークです。HTTP/2という新しい通信規格に対応しており、スマートフォンなどのモバイル環境でも高速に動作します。画像を自動的に最適化する機能も搭載されており、デバイスに応じて適切なサイズの画像を配信できます。

また、プッシュ通知(サーバーからスマートフォンに通知を送る機能)をサポートしているため、最新のWebアプリケーションを作ることができます。コンポーネント(部品)単位で開発する方式を採用しており、ボタンやメニューなどのUI部品を再利用しやすい設計になっています。

Aeroは、パフォーマンスを重視した設計になっており、ファイルの自動圧縮や効率的なキャッシュ機能など、Webサイトを高速化するための機能が充実している点も特徴です。ただし、まだ新しいフレームワークのため、日本語の情報が少なく、ある程度Go言語に慣れた人向けのフレームワークと言えるでしょう。

Kit

Kitは、マイクロサービスと呼ばれる設計手法に特化したフレームワークです。マイクロサービスとは、大きなシステムを小さな独立したサービスに分割して開発・運用する方法で、大規模なシステム開発でよく使われています。

通常のWebフレームワークとは異なり、サービス間の通信、エラー処理、監視などの機能に重点を置いています。例えば、あるサービスが一時的に使えなくなっても、システム全体が止まらないようにする仕組み(サーキットブレーカー)や、どのサービスがどこにあるかを自動的に見つける機能(サービスディスカバリー)などが用意されています。

HTTP通信だけでなく、gRPCという高速な通信方式にも対応しており、サービス間で効率的にデータをやり取りできます。システムの状態を監視する機能も充実しており、どこで問題が起きているかを素早く見つけることも可能です。

大企業のシステム開発でよく使われており、信頼性の高いマイクロサービスを構築したい場合に適したフレームワークです。

Kratos

Kratosは、中国の大手動画サイトbilibiliが開発したマイクロサービス向けのフレームワークです。クラウド環境での動作を前提に設計されており、最新のクラウド技術との相性が良いのが特徴です。Protocol Buffersという効率的なデータ形式を使い、HTTPとgRPCの両方の通信方式に対応しています。

また、コード生成ツールが充実しており、設計書から自動的にプログラムの雛形を作ってくれるため、決まりきった部分のコーディング作業を省略できるという利点もあります。エラーが発生した際の復旧機能も備わっていることから、Kratosを活用することで安定したサービス運用が期待できるでしょう。

Mango

Mangoは、必要な機能を自由に組み合わせて使える、カスタマイズ性の高いフレームワークです。レゴブロックのように、必要なパーツだけを選んで組み立てることができるため、プロジェクトの規模や要件に応じて柔軟に対応できます。

具体的には、以下のような利点があります。

  • 環境変数(サーバーの設定情報)を使った設定管理が簡単であるため、開発環境と本番環境で異なる設定を使い分けることが容易
  • 依存性注入という仕組みにより、プログラムの部品を差し替えやすいことから、テストしやすいコードを書ける
  • エラー処理とログ記録の仕組みが統一されていて、問題が発生した際の原因究明が効率的に実施できる

このような特徴から、中規模のWebアプリケーション開発に適しており、プロジェクトの成長に合わせて拡張できる柔軟性が魅力です。

Gorilla

Gorillaは、Web開発に必要な機能を個別のパッケージ(部品)として提供するツールキット型のフレームワークです。必要な機能だけを選んで使えるため、プロジェクトに最適な組み合わせを作ることができます。

gorilla/muxというURLルーティング機能は特に人気が高く、複雑なURLパターンも柔軟に扱えます。例えば、特定のドメインだけで動作するルートを作ったり、URLの一部を変数として受け取ったりすることが簡単にできます。
各パッケージは独立して使えるため、既存のプロジェクトに少しずつ導入することも可能で、段階的な移行がしやすいのも特徴です。

Go言語のフレームワークを利用するメリット

Go言語には様々なフレームワークがあり、それぞれに特徴があります。

しかしながら、利用する場合にはそのフレームワークの特性に合わせて利用していく必要があります。

ですので、Go言語のフレームワークを使用する上で得られるメリットについてご紹介します。

作業効率が上がる

Go言語のフレームワークを使用することで、開発期間の短縮や開発コストの削減ができ作業効率が上がります。

フレームワークは予め機能が用意されているものです。よって必要な機能を一から作ることなくフレームワークを利用しながらアプリケーション開発ができるのは大きなメリットの一つです。

バグが少なくなる

コーディングやチームでの開発工程がフレームワークによって減ることでバグを減らすことができます。

処理性能やセキュリティ面を意識したもの、あるいはWeb通信に互換性のあるフレームワークを組み合わせながら構築していくことで、アプリケーション自体をシンプルな作りにすることもできるのもバグを減らすことができる理由の一つです。

統一性を保持できメンテナンスし易くなる

エンジニアによってコードの書き方は多少なりとも違ってきます。フレームワークを使用することで統一性を保ち開発を進めることができます。

開発チーム全体でフレームワークによりルールができているので結果、メンテナンスしやすくなるというわけです。

Go言語のフレームワークを利用するデメリット

Go言語のフレームワークを使用することにはもちろんデメリットも存在します。

詳しく解説していきます。

習得するのに時間がかかる

そもそもGo言語のフレームワークを習得するには時間がかかります。

Go言語のフレームワークだけでも種類は様々です。それぞれの特徴や使い方を知った上で開発に適したフレームワークを使用しなければなりません。

また、基本的にGo言語に関する日本語の情報は少なく、英語で作成されたドキュメントを読んで理解する必要があるのも学習時間がかかる要因でもあります。

費用がかかる場合がある

フレームワークには無料なものはありますが、機能を必要最小限にとどめていることから、フレームワークに備わっていない機能は作り込みが必要となり結果的に開発費用がかかる場合があります。

事前にどれほどのコストがかかるのか、むしろフレームワークを使用しない方がコストがかからないかを見極めてから使用する必要があります。

Go言語フレームワークの将来性

Go言語のフレームワークは、今後ますます重要になることが予想されています。2025年現在、多くの企業がクラウド環境でのシステム開発を進めており、Go言語はその中心的な役割を担っています。特にマイクロサービスやコンテナ技術との相性が良いため、需要は継続的に増加しています。

実際に、メルカリやヤフーといった日本の大手IT企業でも、大量のアクセスに耐えられるシステムを作るためにGo言語のフレームワークが選ばれています。DockerやKubernetesといった重要なツールもGo言語で作られており、これらのツールと連携するシステムを開発する際にも、Go言語の知識が役立ちます。
エンジニアとしてのキャリアを考えても、Go言語フレームワークのスキルは価値が高まっています。Go言語を使える開発者の需要は高く、フレームワークも使いこなせるようになれば、より多くのプロジェクトで活躍できるようになるでしょう。

まとめ

以上、Go言語における人気フレームワークについて解説してきました。

Go言語は、Googleが開発したシンプルで高速なプログラミング言語として、多くの企業で採用されています。本記事で紹介した12のフレームワークは、それぞれ異なる特徴を持っており、作りたいものに応じて選ぶことができます。

フレームワークを選ぶ際は、プロジェクトの規模、チームメンバーのスキル、必要な機能、将来的な拡張性などを考慮することが大切です。Go言語とそのフレームワークは今後も発展を続けるため、継続的に学習していくことで、より良いWebサービスやアプリケーションを作れるようになるでしょう。

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