Oracleとは?データベースの特徴や将来性などわかりやすく解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

オラクルとは会社名でもあり、オラクル社の製品である『Oracle Database』でもあります。『Oracle Database』は、世界的なシェアを誇り、多くの大手企業や官公庁が採用するデータベースです。

本記事では、Oracle社の概要や『Oracle Database』の特徴について解説し、ほかのデータベース製品との比較も行います。Oracleエンジニアとしての価値を高める、ORACLE MASTER認定資格の取得メリットや勉強方法まで解説するので、ぜひ参考にしてください。

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Oracle(オラクル)とは?

Oracle(オラクル)は、業務向けソフトウェア領域に特化したアメリカ発祥の企業で、1977年の設立以来、データベース分野をリードし続けています。同社が開発・展開するビジネス向けデータベース製品のひとつが、『Oracle Database』です。

Oracle社の概要

ラリー・エリソンが1977年に設立したOracle社は、IT業界の主要企業として発展しています。

エリソンは「アンペックス」というエレクトロニクス企業でプログラマーとして働いていた時期に、同僚と「SDL(Software Development Laboratories)」を立ち上げました。この会社が、現在のOracle社の始まりです。

Oracle社は、データベース製品に加え、ERPなど多様な業務用ソフトウェアを開発・展開しています。本社はアメリカにありますが、日本には1985年に子会社が設立されました。

Oracle Databaseとは

『Oracle Database』は、企業や政府機関の情報システムに広く採用されている大規模なデータベースです。世界中のさまざまな組織が『Oracle Database』を使用しています。

『Oracle Database』の特徴は、Windows、macOS、Linuxなど異なるプラットフォーム上で同じように動作する汎用性の高さ。多様なIT環境を持つ組織でも円滑に導入できるでしょう。

Oracle Databaseのシェア率

DB-Engines Ranking」の調査によれば、『Oracle Database』は2012年以降、データベース市場で長期にわたってトップクラスの評価を維持し続けています。

MySQLやSQL Serverなどの競合製品も一定の支持を集めていますが、近年は若干勢いが鈍化。『Oracle Database』は、今後も人気を保ち続けると予想されます。

RDBMS・SQL言語とは?

『Oracle Database』は、データベースのなかでも「RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)」と呼ばれるカテゴリーに該当します。

RDBMSの特徴は、データをExcelのような表形式(行と列)で整理し保存すること。表形式の構造により、大量のデータを効率的に管理できます。

また、データベースを操作するために用いられるのが「SQL言語」です。SQL言語は、『Oracle Database』以外にも、多くのデータベースシステムで採用されています。

Oracle Databaseの特徴・メリット

それではここからは具体的に『Oracle Database』とはどのような機能を持っているのか、どのような特徴があるのか下記4つを説明いたします。

  • レベルロック
  • 読みとり一貫性
  • 堅牢性
  • 移植性

oracle(オラクル)の特徴を見ていきましょう。

1. レベルロック

まず1つ目の特徴は行レベルロックです。表形式に慣れていないと「行」が何か分からないと思いますので、まずはそこから説明していきます。

まず2次元の表、エクセルみたいな表を思い浮かべてみてください。例えばその表の名前を「ユーザー情報一覧」とすると、「行」は各ユーザーの情報がまとまって見れる横の列の事を指します。

「名前」「性別」「生年月日」といったユーザー情報の種類が書かれている縦の列は「列」といいます。

このいい方はフィールドだったりカラムだったり色々と呼び方がありますが、ここでは行と列で区別します。

では、この行レベルロックとは何かというと、多くのユーザーからのリクエストを同時に処理するための機能です。データベースへの処理の事をリクエストといいますが、このリクエストが複数のユーザーからまとめて来る事ももちろんあります。

もしもこの行レベルロックが無い場合、先ほどの例でいうと「ユーザー情報一覧」という表にリクエストしている人が多いと、リクエストをまだしていない人の行までロックされる事があるのです。

これをロック・エスカレーションといいますが、『Oracle Database』ではその問題を解決しています。

これが1つ目の特徴になります。

2. 読みとり一貫性

2つ目は読み取り一貫性です。

これはリクエストしたデータベースの情報を読み取り時点で保証する機能となっています。

ユーザーがデータベースの情報を取得する際に、ほぼ同時に管理者がその情報に何らかの変更を更新してしまうと、更新前の情報と更新後の情報の両方を取得するダーティ・リードと呼ばれる現象が発生してしまいます。

『Oracle Database』ではダーティ・リードが発生しないように、更新前データのみを取得するようにしています。

3. 堅牢性

3つ目は堅牢性です。『Oracle Data Guard』と呼ばれる、災害時やデータ破損時などあらゆる障害からデータベースを保護し、サービスの継続を可能にするシステムが構成されています。

通常時に利用しているデータベースが全て失われた時のためにスタンバイ用のデータベースを構築していて、データが失われた後のバックアップにかける時間がほとんどなく運用を継続してできるようにしています。

普段から問題が発生した時の事を考えて設計されているわけですから、開発者やサービス提供者としては非常に評価したい特徴と言えます。

4. 移植性

4つ目は移植性です。

『Oracle Database』のエンジン・コアAPIなどは全てC言語で書かれていて、そのほかのツールに関しても基本的にC言語です。

そのため多くのプラットフォームへの移植が容易に行えるため、幅広い運用が可能になっています。

『Oracle Database』の特徴や良さはほかにも多く存在しますが、ここではこの4つを紹介いたしました。データベースとして活用するうえで欠かせない機能から、障害時に対しても安心できるサポートまでありと、多くの人が『Oracle Database』を利用するのも頷けますよ。

Oracle Databaseの主な機能

『Oracle Database』の主な機能を解説します。

  • データウェアハウス機能
  • 機械学習機能
  • 複数言語に対応
  • 統合管理機能
  • 可用性を最大化する機能
  • セキュリティ機能

データウェアハウス機能

データウェアハウス機能は、連携させたシステムから収集したデータを集約し管理する仕組みです。膨大な情報を重複なしに効率的に保存することで、データの効果的な活用と迅速な分析処理が可能になります。

『Oracle Database』は、データウェアハウス機能を効果的に活用するために「Oracle Multitenant」を採用。また、重要なデータをインメモリ化して分析クエリを高速化するのが「Oracle Database In-Memory」です。

機械学習機能

前述のように、『Oracle Database』はRDBMSというカテゴリーに分類されます。ポイントは、『Oracle Database』のデータベースエンジンに、機械学習機能が直接組み込まれているという点です。

従来のRDBMSの強みに機械学習機能を組み合わせることで、より高精度かつ高速な分析が可能になります。

複数言語に対応

複数言語に対応可能な『Oracle Database』は、開発環境や技術スタックが多様化する近年のビジネス環境に対して、導入しやすいデータベースです。

『Oracle Database』は、SQL言語を基本としながらも、Python、C/C++、Java、Rubyなど、多様なプログラミング言語によるアクセスと操作がサポートされています。

開発者が得意とする言語やプロジェクトに最適な言語で『Oracle Database』を利用できると、生産性が大幅に向上するでしょう。

統合管理機能

『Oracle Database』の「Oracle Enterprise Manager」は、複数の管理機能を、単一のプラットフォームに統合して管理します。管理機能は、データベースの監視・パフォーマンスの調整・リカバリ・バックアップなどです。

単一のプラットフォームでデータベースを管理できると、作業効率が向上し、運用コストが削減されます。

可用性を最大化する機能

『Oracle Database』の「Oracle RAC One Node」と「Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)」は、可用性を最大化します。障害発生時でもサービスの継続性が確保され、緊急時にも安定したデータベース運用を実現できるでしょう。

また、データベースの処理能力を増強したい時には、サーバーの台数を増やして対応可能です。

セキュリティ機能

『Oracle Database』には高度なセキュリティ機能が搭載されているため、データ侵害のリスクを軽減しつつ、コンプライアンス要件を満たすことが可能です。

暗号技術、データマスキング、アクセス権の制限、操作状況の監視などを通じて、『Oracle Database』は格納されたデータを守ります。

Oracle Databaseとほかのデータベースを比較

Oracle Databaseとほかのデータベースについて、以下の比較表をご覧ください。

OracleSQL ServerMySQLPostgreSQL
プラットフォームWindows
macOS
Linux
など
WindowsWindows
macOS
Linux
など
Windows
macOS
Linux
など
価格有償有償有償・無償無償
機能複雑な処理も可能複雑な処理も可能簡易的な処理が可能ある程度複雑な処理も可能
サポート体制

以下、それぞれの特徴を詳細に解説します。

SQL Server

Microsoft社が提供するSQL Serverは、Windows環境にのみ対応可能なデータベースです。直感的なインターフェースにより初心者でも操作しやすく、Microsoft製品との統合性が高いのが特徴です。C#などのMicrosoft開発言語との連携がスムーズで、複雑な処理にも対応可能な堅牢性を持ちます。

MySQL

Oracle社から提供されるMySQLは、『Oracle Database』と同じくRDBMSアーキテクチャを採用しています。

『Oracle Database』は、大規模な組織に適したデータベースです。一方、MySQLは、簡易的な処理を中心に設計されていますが、小規模な組織から大規模な組織にまで幅広く採用されています。MySQLには無償版もあるため、コスト効率を重視したい時も検討するとよいでしょう。

PostgreSQL

完全無償のオープンソースデータベースであるPostgreSQLは、公式サイトからのダウンロードで容易に導入できます。ある程度複雑な処理に対応でき、オープンソースコミュニティによる継続的な改善が行われています。

ORACLE MASTER認定資格とは?取得するメリットや勉強方法

Oracle社は、ORACLE MASTER認定資格を提供しています。資格取得のメリットや勉強方法などを解説します。

ORACLE MASTERを取得するメリット

ORACLE MASTERは、Oracleエンジニアを目指す人にとって価値のある資格です。勉強を通じて世界的に広く採用されている『Oracle Database』の体系的な知識を習得でき、技術者としての基盤を確実に固められます。

身につけたスキルは実務で役立つので、転職や就職、案件獲得においてアピール材料として活用しましょう。

ORACLE MASTERの勉強方法

ORACLE MASTERには、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」というように、4段階のレベルが設定されています。最も初級である Bronze レベルなら、市販の参考書や学習サイトで独学すれば十分取得できるでしょう。

しかし、Silver以上のレベルになると、実務経験がない状態での合格はハードルが高くなります。資格取得に向け、Oracle社が公式に提供する「Oracle University」のトレーニングプログラムをチェックしましょう。無償セミナーや試験の体験会に参加することで、試験傾向を把握し、より的確な対策が可能になります。

Oracle Databaseの将来性

『Oracle Database』の将来性が期待できる理由を解説します。実際のOracle案件の事例も見ていきましょう。

クラウド化やAI(人工知能)統合により将来性は明るい

クラウド化への移行を決断する組織が増えるなか、『Oracle Database』の将来性を心配する声もありました。しかし、Oracle Cloudの登場により、オンプレミスと変わらぬ信頼性をクラウド環境でも提供できるようになっています。

また、AI統合は、データベースやデータベースエンジニアの価値をさらに向上させました。『Oracle Database』の専門知識を持つエンジニアの需要は依然として高く、将来は明るいといえるでしょう。

Oracle案件の需要も高い

『Oracle Database』の需要の高さに付随して、フリーランス案件の需要も高まっています。Oracle案件は単価の相場が高いため、高いスキルを持って独立すれば収入アップが期待できるでしょう。

弊社ITプロパートナーズでもOracle案件を取り扱っており、例えば以下のような案件があります。

案件名【PHP/Laravel】メッセージプラットフォーム開発の業務委託案件・フリーランス求人
Webサイト制作の案件単価〜600,000円
勤務地基本リモート一部出社
スキルPHP,Laravel
職種・ポジションバックエンドエンジニア

リモート案件が豊富で、フルタイムの案件だけではなく週2・3日から参画できる案件もあります。Oracle案件で効率よく稼ぎたい人は、ぜひITプロパートナーズへの登録をご検討ください。

まとめ

『Oracle Database』は、世界的に高いシェアを誇るデータベースです。ほかのRDBMSと比較すると、対応するプラットフォームの幅広さや処理能力、サポート体制などにおいて優位性があります。

『Oracle Database』は将来にわたって需要が期待でき、Oracleエンジニアの将来も明るいでしょう。Oracleエンジニアとして案件をお探しの際は、ぜひITプロパートナーズをご利用ください。

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