プログラマーは激務って本当?激務になりやすい5つの理由と実態

こんにちは、ITプロマガジンです。

これからプログラマーを目指す人の中には、「プログラマーは激務」と聞いて不安に感じている人もいるのではないでしょうか?そこで今回の記事では、プログラマーが激務なのか知りたい方向けに、

  • プログラマーの仕事事情
  • プログラマーが激務と言われる理由

についてわかりやすく解説していきます。

本記事を読めば、プログラマーの仕事の実態が理解でき、目指すべきなのか判断できるはずです。後半では、プログラマーの魅力についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

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プログラマーは激務って本当?実態を紹介

結論からいうと、プログラマーの仕事は残業時間をベースに考えると一般的であり激務な業種ではありません。

総務省のデータによると、プログラマーの平均的な残業は13時間程度と言われています。(SEは14時間程度)

同じく厚生労働省のデータによると、日本人の男性会社員の残業は14時間程度であり、ここと比較しても、プログラマーの業務時間は一般的と言えます。

しかしプロジェクトの要件に基づいたソフトウェアの開発や保守など、複雑なタスクが含まれていることが多いため、一定のストレスやプレッシャーが伴うことがあります。またプログラマーの仕事は、その人自身のスキルや働き方、プロジェクトの規模や難易度、管理方法などによって異なるため、一概に激務かどうか判断するのが難しいでしょう。

では、プログラマーに「激務」というイメージがあるのはなぜでしょうか?それはプログラマーの仕事内容に起因します。プログラマーの仕事が激務になりやすい理由について解説していきましょう。

プログラマーの仕事が激務になりやすい5つの理由

プログラマーの仕事が激務になりやすい理由として、以下の5つがあげられます。

  • ①納期による残業
  • ②休日出勤がある
  • ③労働時間に対して給料が少ない可能性がある
  • ④日々勉強を行う必要がある
  • ⑤プログラミング以外の仕事もある

ここからは、それぞれの理由について具体的に確認しましょう。

①納期による残業

プログラマーは、クライアントから依頼されたプロジェクトの納期を厳守する必要があるため、残業が発生します。特にスケジュール管理を行っていなかったり、上流プレイヤーの組織マネジメントが徹底されていなければ、残業時間が増えることもあります。

しかし残業はプログラマーに限らず多くの会社で発生するものであり、大切なのは残業時間です。

プログラマーの平均的な残業時間は前述の通り13時間程度であり、納期がある業務だと増加傾向にあります。実際に、厚生労働省によると、プログラマーの残業が80時間を越えているのは、1ヶ月間のプロジェクトにおいて、平均で1.41回とされています。

このようにプロジェクトの納期がある際に残業が長くなることから、激務と言われているのです。ただ、プログラマーは常に残業ばかりの業務ではないため、やはり一概に激務とは言えないでしょう。

②休日出勤がある

プログラマーは、急なシステム障害が発生したり、プロジェクトの期限が迫っていたりすると、休日も働くことがあります。

しかし労働基準法では、毎週少なくとも1回、あるいは4週を通じて4日以上の休日を定めるという規定があります。また労働者が法定休日に働く場合、割増賃金(35%割増)を支払う義務があるといった法律があるのです。

このような労働基準法の規定に違反する会社であれば、激務に該当すると言えるでしょう。

③労働時間に対して給料が少ない可能性がある

プログラマーは、大きなプロジェクトに参画したとしても、成果が給料に反映するわけではありません。

プログラマーというIT業界は、多重請けの構造社会と言われています。大型案件にプログラマーとして業務に携わっていても、下請けであれば契約金額も小さくなってしまいます。

そのためプログラマーはいくら業務に注力し時間を割いたとしても、想像を下回る給料しかもらえない可能性があるのです。ただ残業が増えればその分給料が上がり、場合によっては、基本給の倍になることもあります。

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④日々勉強を行う必要がある

プログラマーは他業種と比較すると、休日でも勉強が必要とされることが多いです。なぜならプログラマーのようなIT業界では、新しい技術や開発ツールが続々と登場しているため、常に最新の技術やトレンドを把握しなければいけないからです。

もし定期的にIT関連の情報をキャッチアップしなければ、最新の技術を扱えずプログラマーとしての自身の価値が下がってしまいます。

勉強や納期に追われる可能性があることから、プログラマーは激務と感じる方もいるでしょう。

⑤プログラミング以外の仕事もある

プログラマーは、単に実装することだけが仕事ではありません。

就業先によっては、打ち合わせを行ったり設計などコードを打つ以外の仕事もあり、激務なことも珍しくありません。

また、クライアント先がITに疎い場合、分かりやすく説明するなどのコミュニケーションスキルが必要とされ、単純業務をこなすだけではないのです。その結果、業務量が多くなり、激務と感じる方もいるでしょう。

プログラマーの具体的な仕事内容をおさらい

ここで、プログラマーの具体的な仕事内容をおさらいしておきましょう。プログラマーの仕事内容は主に以下の4つです。

  • ①打ち合わせ
  • ②コーディング
  • ③テスト
  • ④書類の作成

それぞれどんなことをするのか解説していきます。

①打ち合わせ

プログラマーの仕事で打ち合わせというと首を傾げられる方もおられるかもしれませんが、そもそも企業でプログラムを作るのは開発規模が大きく1人では開発・管理しきれないためです。

そのため、誰がどの部分をどれくらいの期間をかけて作るのか、といったことやさらに細かい点を打ち合わせる必要があります。

打ち合わせには1時間、内容によってはそれ以上の時間をとられることもあります。

そして、この打ち合わせでは共通の認識を持つために、担当する部分について相手に理解してもらう必要があるのです。

ここまで行くと若干、SE(システムエンジニア)の仕事の領域になるかもしれませんが、説明の資料を作ったり、質問に応対するために周辺技術や細かな定義を確認しておく必要もあります。

現場ではプログラマーとSEの境界はあいまいでプログラマーにSEレベルの業務を求められることもあります。ただ仕事の全体の割合としては全体の1割~2割くらいでしょうか。

まとまった時間は取られるものの、それほど多くはないです。

②コーディング

いわゆるプログラマーの仕事というと、これでしょう。具体的にはC言語やJava、Visual Basicといったプログラム言語を使ってソフトを作ることです。

一言でいうと簡単なようですが、企業でソフト開発をしようとすると、ただプログラム言語の書き方を守って動くものを作るというだけではなくバグ(不具合)を抑制するための書き方や細かなマイルールがあることが多いです。

やはりイメージになるだけあり全体の割合としては3割~4割くらいかと思われます。

③テスト

プログラムを作った後は、ソフトが正しく動くかどうかのテストが必要になります。

このテストもどのように確認していくかというと、細かな議論に発展する内容ですが作ったプログラムによっては、コーディングの時間に対してテストの時間のほうが長いということもざらにあり得ます。

そもそもソフトが正しく動くかどうかを保証するためには1つ1つ試さなければなりません。ですが普段、道を歩いていると普通に見かけるジュースの自動販売機でさえ使い方は非常に多いです。

例えばお金の入れ方、1つとっても120円を入れるのに100円→10円→10円と入れたり10円→100円→10円、10円→10円→100円と3パターンがあります。

そこに50円を混ぜたり1000円を使ったりとお釣りと商品の数などと考え出すとパターンは何千、何万と非常に多い数になります。仕事の割合としてはコーディング同様に3~4割くらいになります。

④書類の作成

分類できる主な内容の最後の1つとしては地味ですが書類の作成です。これは上の3つに関わってくる部分も多いです。

例えば、スケジュールに対する進捗状況を示した報告書だったりテストを実施してテストの概要等を記載して内容を説明した文書を作成したりソフトの使い方の概略を示したマニュアルなど必要に応じて作成しなければなりません。

割合としては1割~2割程度です。

上記のまとめとしましては、やはり企業でソフトを作るということはチームのメンバーの連携や、次回の開発のために必要な資料を残したりする必要がでてきますので、実際のソフトを開発する時間に加えて多くの時間を要します。

もちろん信頼性が高まったり、次の開発で流用できるというメリットもあります。

激務とされるプログラマーとして働くメリット

働き方や状況次第では激務とされるプログラマーですが、メリットも存在します。

  • 手に職をつけられる
  • 自由な働き方を実現しやすい
  • フリーランスとしても独立しやすい

プログラマーは自分のキャリアの可能性を広げられる魅力的な職業なのです。ここからは、具体的にそれぞれのメリットについて確認しましょう。

手に職をつけられる

プログラマーとして働くことで、手に職をつけることができます。手に職をつけられるとは、仕事に就くために必要な技術や資格を獲得できることを言います。

プログラマーはプログラミング言語に関する技術をもち、プログラミングスキルは現在社会において、ますます需要が高まっています。

そのためプログラマーは、多くの情報技術産業やITサービス産業などで必要とされており、今後の働き先を広げることも可能です。

また金融業界や医療業界、製造業界など、様々な業界でシステム開発やデータ分析などに活用されていることから、特定の業界にとどまらず、あらゆる分野で活躍できるでしょう。

自由な働き方を実現しやすい

プログラマーは、他の業界と比較すると自由な働き方を実現しやすいです。

基本的にパソコンとネット環境さえあれば、業務を遂行できるので、場所に拘束されることがありません。例えば、会議といったプログラマーのコア業務以外も、zoomなどのWeb会議ツールを活用して、進められます。

働く場所に囚われないことで、リモートワークやフレックスな時間での業務が可能となり、ストレスフリーな働き方を目指せます。

フリーランスとして独立もしやすい

プログラマーはフリーランスとして、独立も目指しやすい職業です。

フリーランスとして働くことで、自分のスキルや得意分野に合わせて、最適な仕事を選ぶことができます。自分が本当にやりたい仕事を選ぶことができることから、比較的やりがいを感じながら働けるでしょう。

働き方やスケジュールを自由に決められるのもフリーランスのメリットです。自分自身が生産性が高い時間帯や場所を把握し、柔軟に仕事を進めることもできるのです。

またスキルや経験年数によっては、正社員プログラマー以上の収入を目指せ、年収1,000万円も夢ではありません。

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まとめ

入社したての若手のうちは問題ないかもしれませんが個人の趣味の時間を確保したり結婚して家族を持ったりすると家族サービスの時間を過ごしたりすることは難しくなるでしょう。

また、激務によって生活リズムは崩れやすく体調に問題をきたす可能性も高くなります。

企業で務めることも選択肢の一つですが将来のことも考えると企業や個人事業主という選択肢も自分にとって、どういうメリットがあるかデメリットがあるか見つめなおすだけでも十分に意味のあることだと思います。

開発の合間など落ち着いたときに少し本編を思い出していただければ幸いです。

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