【例文あり】フリーランスの営業メールの書き方・送り方を状況別に紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

仕事を獲得するための有効な手段として、多くのフリーランスが活用している営業メール。大きな手間がかからない一方で、期待する成果を挙げるには、ポイントや注意点を確実に押さえることが重要です。

そこでこの記事では、フリーランスが使える営業メールの例文を状況別に紹介します。文面を作る際のポイントやメールを送る時の注意点も解説するので、案件獲得に課題を感じている方はぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

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フリーランスにとっての営業メールの重要性とメリット・デメリット

営業メールは、フリーランスが仕事を得るための手段として重要な選択肢の1つです。現在はWeb広告やマッチングサービスの活用、ポートフォリオサイトでの発信などさまざまな営業方法はありますが、メールはクライアント候補に直接アプローチでき、工夫次第で開封してもらえる確率も高められるため、いまだに有効な方法であるのは間違いありません。

フリーランスが仕事の獲得に営業メールを活用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・直接訪問するよりも手間がかからず手軽に連絡できる
・仕事の合間など隙間時間を利用できる
・電話のように相手の作業を中断させる心配がない
・資料など必要となるものを添付できる
・一度に多くのアプローチができる
・他のメールに埋もれて注意を払ってもらえない恐れがある
・相手の反応など効果の感触を確かめにくい
・文章のみでのコミュニケーションは誤解を生むリスクがある

営業メールの書き方や送り方次第で相手に与える印象が大きく変わり、成果にも影響します。次章以降で、より成果を出すためのポイントや注意点について解説します。

なお、営業メール以外のフリーランスの営業方法については、以下の記事をご参照ください。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

効果的な営業メールの文面を作るためのポイント

効果的な営業メールの文面を作るための主なポイントは、次の通りです。

  • 相手の目線に立って文面を考える
  • Gmailなどフリーメールはできるだけ避ける
  • 開封されやすい件名にする
  • 見やさすさ・分かりやすさを意識する
  • 次のアクションへ誘導する

以下、それぞれについて順に解説します。

相手の目線に立って文面を考える

読んでもらったうえで成果へつながるメールを仕上げるには、相手の目線に立って文面を考えることが大切です。

フリーランスの営業メールで自分の経験やスキルをアピールすることは大事ですが、そればかりがあまりに強調されてしまうと、いかにも売り込もうとしている印象になることがあります。この場合、最後まで読んでもらえないばかりか、マイナスの印象を与えてしまい、逆効果となりかねません。

相手が知りたいことを念頭に、「自分がどのように相手の困りごとに役立てるか」を伝えることが重要です。

Gmailなどフリーメールはできるだけ避ける

フリーランスが営業メールを送る際には、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールはできる限り避け、独自ドメインのメールアドレスを使用することをおすすめします。

フリーメールのアドレスは誰でも簡単に取得できるうえ、迷惑メールの送信元として使われることもあるため、信頼性が低いとして開封せずに破棄してしまう人もいるからです。費用をかけて取得した独自ドメインからのメールであれば、そのようなリスクを抑えられます。

フリーランスのメールアドレスの決め方は?ドメイン例や作り方の手順

開封されやすい件名にする

フリーランスの営業メールは、開封されやすいよう件名に工夫を施し、注意を惹くことが重要です。

営業メールは開封して読んでもらえるかどうかが肝心です。ただ漠然と送るだけでは、他のメールに埋もれて注意を払ってもらえず、そもそも開封されない恐れがあります。

開封される確率を高めるには、件名に要件や名前を盛り込むというのも手です。「誰から」「どのような内容」であるかが一目で分かるうえ、「迷惑メールではない」というアピールにもつながり、開封率アップが期待できます。

見やさすさ・分かりやすさを意識する

フリーランスの営業メールでは、分かりやすい文面にすることはもちろん、適度な改行や箇条書きを使用して見やすさを意識することも重要です。

仕事を獲得したいという気持ちが強すぎると文字が多めになることもありますが、「シンプルで伝わりやすい文章」と「すっきりした見栄え」を心掛け、無理なく読み進められるようにしましょう。内容ごとに段落を分け、小見出しをつけるといった工夫も有効です。

次のアクションへ誘導する

フリーランスの営業メールは、仕事の獲得が主な目的となるため、最終的にコンバージョンへつながるような工夫を施すことが重要です。メールの末尾に電話番号やメールアドレスを明記したうえで連絡を促すような案内文を添えておくと、成功率が高まります。

メールを読んでもらうだけに終わってしまうのをできる限り避けるため、必ず次のアクションへ誘導することを忘れないようにしましょう。

【状況別】フリーランスの営業メールの例文

ここでは、フリーランスの営業メールの具体的な例文について、次の3パターンに分けて紹介します。

  • 募集がない企業に新規営業する場合
  • 募集案件に応募・提案営業する場合
  • 既存クライアントに単価交渉する場合

なお、ここで紹介する例文は、必要な箇所をコピーしてそのまま使用することも可能です。ぜひ有効活用してください。

募集がない企業に新規営業する場合

(件名)
貴社「○○」についてのご提案|○○(名前)

(本文)
突然のメール失礼いたします。
○○(職業・肩書など)の○○と申します。

この度、貴社のWebサイトを拝見し、ビジネスの発展に貢献できるのではないかと考え、連絡いたしました。
もし、以下のような課題やご要望をお持ちでしたら、お力になれるものと存じます。

・サイトのアクセス数が伸び悩んでいる
・狙った検索キーワードで上位表示されない
・問い合わせ数をもっと増やしたい

私は現在、さまざまな業種・業態のWebサイトやWebシステムを幅広く手掛けてきた経験を活かし、Webマーケティングの支援を行っています。

【経歴】
○○年:株式会社○○入社、エンジニアとしてWebシステムの開発に従事
○○年:○○株式会社に転職、Web広告運用などのマーケティング業務に従事
○○年:経験を活かしてWebマーケターとして独立

【実績】
○○を取り扱うスタートアップにて、新規サイトを月間PV○○・年間売上○○円まで成長させる
○○業の上場企業にて、既存ECサイトの月間PVを○○から○○へ、売上を○倍にアップさせる

その他の実績や貴社への具体的な提案については、添付ファイルにまとめておりますのでご覧くださいませ。
なお、ご相談やお見積もりは無料で承ります。少しでもご興味がございましたら、このメール(XXX@XXXXX.com)にご返信いただくか、03-XXXX-XXXXまでお電話ください。

ご連絡をお待ちしております。

募集がない企業に新規営業する場合には、自分が先方の何に対して役に立つのかを明確にすることが重要です。

さらに、その根拠として具体的な実績とともに、詳細な提案内容を添付ファイルなどで伝える必要があります。

募集案件に応募・提案営業する場合

(件名)
貴社の「○○」募集について|○○(名前)

(本文)
突然のメール失礼いたします。
○○(職業・肩書など)の○○と申します。

この度、貴社の「○○」募集に応募するため、連絡いたしました。
経歴や実績などを以下にまとめましたので、ご参照くださいませ。

【経歴】
○○年:○○大学○○学部卒業
○○年:株式会社○○入社、エンジニアとしてWebシステムの開発に従事
○○年:○○株式会社に転職、Web広告運用などのマーケティング業務に従事
○○年:経験を活かしてWebマーケターとして独立

【実績】
○○を取り扱うスタートアップにて、新規サイトを月間PV○○・年間売上○○円まで成長させる
○○業の上場企業にて、既存ECサイトの月間PVを○○から○○へ、売上を○倍にアップさせる

【自己PR】
私は、○○年に及ぶWebマーケター経験において、特に○○を得意としております。
○○業の上場企業を支援した際には、Webサイト経由の問い合わせ数が○倍にアップしたことで、パートナーとして○○賞をいただきました。
そのため、貴社Webサイトのアクセスや問い合わせ数の増加を実現し、ひいては売上のアップとビジネスの発展に貢献できるものと考えております。
詳細なポートフォリオおよび具体的な提案内容を添付ファイルにまとめましたのでぜひご覧くださいませ。
よろしくお願いいたします。

【報酬などの条件について】
御社のご希望や、具体的な役割・仕事内容を伺ったうえでご相談できればと存じます。

【連絡先】
メールアドレス:XXX@XXXXX.com
電話番号:03-XXXX-XXXX
連絡可能時間帯:平日○〜○時

ご連絡をお待ちしております。

募集案件に応募・提案営業する場合には、条件などの募集要項を読み込んだうえで先方について可能な限りリサーチを行い、ニーズに応えられる旨がしっかりと伝わる文面にすることが重要です。

報酬などの条件については先方に合わせるのが一般的ですが、募集要項に交渉可能の旨が提示されていたり、自分にアピールできる実績があったりする場合には、交渉しても問題ないでしょう。

既存クライアントに単価交渉する場合

(件名)
ご契約条件についてのお願い

(本文)
いつも大変お世話になっております。○○○○です。
本日は、○○案件のご契約条件について相談したいと考え、連絡いたしました。

私が○○案件に携わってから○年が経過し、先日、貴社の売上が前年度比で○○%アップしたとの報告をいただきました。
関係者として大変嬉しいのと同時に、私も少なからず貢献できたものと自負しております。今後、より一層の努力を重ねながら、貴社のさらなる発展に貢献していく所存です。

つきましては、ご契約料金の引き上げをお考えいただけませんでしょうか。引き上げていただいた際は、今以上の時間を貴社案件に割くことも検討いたします。お忙しいところ誠に恐れ入りますが、ご検討くだされば幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

既存クライアントに単価交渉する場合は、そのタイミングを見極めたうえで、単価アップの根拠を示しながら行いましょう。また、単価アップによるメリットに触れるなど、先方の都合にも配慮した文面にすることが重要です。

フリーランスエンジニアの単価交渉のやり方と4つのコツ【例文付き】

フリーランスが営業メールを送る時の注意点・マナー

フリーランスが営業メールを送る時の注意点やマナーには、主に次のようなものがあります。

  • 送信する時間帯・曜日に配慮する
  • 送信先に合わせて内容を変える
  • 返信の確認漏れがないようにする

以下、それぞれについて順に解説します。

送信する時間帯・曜日に配慮する

いつでも送信できるのがメールのメリットの1つですが、フリーランスが営業メールを成果につなげるには、送信する時間帯や曜日に配慮することが重要です。

まず時間帯ですが、通常業務で忙しくなるタイミングを避け、通勤時間帯に見てもらうことを狙うとよいといわれています。具体的には、午前8~9時頃、多くのビジネスマンが電車などでスマートフォンによるメールチェックや情報収集をしているタイミングです。そのほか、昼休みの時間帯も効果的でしょう。

また、曜日については、休日よりも平日のほうが開封率アップを期待できます。加えて、月曜日は週末に溜まったメールの処理に追われてしまう恐れがあるため、避けるのがおすすめです。

なお、適切な時間帯や曜日は業種・業態によっても異なります。担当者が確認しやすそうなタイミングをできる限りリサーチしておくことが大切です。

送信先に合わせて内容を変える

どのようなクライアントにも同じ文面で一斉送信するのではなく、先方の業種・業態やニーズなどに合わせて文面を調整することも、フリーランスの営業メールでは重要なポイントです。

本記事に掲載したような例文も、部分的に流用するのは大いに効果的ですが、あくまで雛形であることを意識して適宜調整を施さないと、成果につながりにくくなってしまうことがあります。先方の想いやニーズを考慮しながら、適切にアレンジすることが大切です。また、案件募集の際には、メール文面のフォーマットを指定しているケースもあるので注意しましょう。

返信の確認漏れがないようにする

フリーランスが送った営業メールに返信があった際には、できる限り迅速に対応するのが基本です。確認が漏れ、せっかく受けた返信を放置しないようにしましょう。そのような事態を避けるには、メールが届いた際にポップアップで通知する機能などを有効活用するのがおすすめです。

迅速に対応することで好感度を上げられるほか、実際の仕事においてもスムーズに対応できる印象を与え、案件受注の確率アップも見込めます。

フリーランスがメールを送る営業先を効率的に探す方法

フリーランスが営業メールを送るには、営業先となる企業を探したうえで、メールアドレスなどの情報を取得する必要があります。これらを効率的に進められる主な方法は、次の通りです。

  • 人脈を使う
  • 交流会・コミュニティなどに参加する
  • Web検索する

以下、それぞれについて詳しく解説します。

人脈を使う

フリーランスがメールを送る営業先を探すには、知人・友人をはじめ、勤務していた会社の同僚・上司など、まずは手持ちの人脈を活用する方法があります。また、過去のクライアントやパートナー、商談相手などに営業先となり得るところがないか、これまでに集めた名刺を改めて確認してみるのも有効です。

その結果、直接取り引きにつながらなくとも、そこからクライアントになりそうな別の企業や担当者を紹介してもらうことで、新たな営業先となるメールアドレスが獲得できます。

交流会・コミュニティなどに参加する

交流会やコミュニティに参加することも、フリーランスがメールを送る営業先を探す方法の1つです。交流会やコミュニティの大きなメリットは、異業種の人物も含めて幅広い人脈が構築できるところにあります。

数多くの人と名刺交換することで、営業先となるメールアドレスが効率的に獲得できるだけではなく、フリーランス同士でさまざまな情報交換ができたり、こちらから営業をかけずとも案件を紹介してもらえたりする可能性もあります。

フリーランスにおすすめのコミュニティ12選!選び方も紹介

Web検索する

インターネットでクライアントになりそうな企業を検索し、Webサイトで公開されているメールアドレスを取得するのも、フリーランスが効率的に営業先を探す方法です。

その際は、方針なく検索するのではなく、多くの関連企業が掲載されている業界団体のWebサイトを活用したり、転職サイトで人材を募集している企業の情報を参照したりすることをおすすめします。また、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSにおける企業公式アカウントを探してみるのも有効です。

まとめ

手軽なコミュニケーション手段として幅広く活用されているメールは、フリーランスが仕事を獲得するための営業ツールとしても有効です。ただし、効率的に成果をあげるには、そのメリットやデメリットを理解したうえで、文面のポイントや送る際の注意点を確実に押さえる必要があります。本記事を参考に、ぜひ営業メールを適切に活用し、仕事の獲得につなげてください。

なお、ITフリーランス向けエージェントサービスのITプロパートナーズでは、高単価かつ柔軟な働き方ができる案件を多数掲載しています。仕事を獲得したいフリーランスの方は、ぜひこちらもご活用ください。

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