Scalaの副業で稼ぐには？必要スキルや単価、案件獲得方法

こんにちは、ITプロマガジンです。

オブジェクト指向型言語と関数型言語両方の特徴を備えたScala。今、世界中の有名企業での導入が相次いでいることから、今後需要が増加するとの見込みにより、ITエンジニアの間で注目が高まっています。

本記事では、Scalaの基本や副業案件の特徴、案件獲得のために必要なスキル、案件獲得の方法、おすすめのエージェントサービス、今後の将来性などを解説します。ぜひ参考にしてください。

Scalaとは？基本をおさらい

Scalaとは、オブジェクト指向型と関数型両方の特徴を統合した「マルチパラダイムプログラミング言語」です。2001年にスイスで設計され、2004年にリリースされた比較的新しい言語で、現在も開発が進行しています。JVM（Java仮想マシン、Java Virtual Machine）上で動作し、Javaとの互換性が高いことから人気が高まり、世界のさまざまな企業で導入が進んでいます。

Scalaの副業案件の特徴

日本でもScalaを導入する企業が徐々に増えているため、エンジニア向け求人情報でもScalaの副業案件が見受けられます。Scalaの副業案件に見受けられる特徴を解説します。

高単価の傾向がある

公開されているScalaの副業案件を見ると、時給で5000円〜8000円程度、年収で700万円〜1,000万円程度の求人があり、高収入が見込めます。Scalaの副業案件は、ITエンジニア向け副業案件の中でも比較的高単価の傾向があるといえます。

なお、ITプロパートナーズで公開されているScalaの案件の中には、週2日稼働で月40万円〜100万円程度の収入が想定される案件があります。

Scalaは習得難易度が高く、扱えるエンジニアの絶対数が少ない点も、高単価傾向に影響を与えていると思われます。

リモート可の案件が多い

Scalaの副業案件は、リモートで参画可能な案件が多いです。自由な場所で働きやすい言語のため、副業しやすいといえるでしょう。

案件数は多くない

Scala自体の人気は高まっているものの、現時点では日本でScalaを導入する企業はまだ少数です。そのため、副業案件数そのものが少ない傾向にあります。

あとで詳しく触れますが、Javaとの互換性の高さなどのメリットから、Scalaそのものは将来性が高いといわれている言語です。今後、副業案件の件数は増加していくものと見込まれます。

なお、以下の記事ではプログラマー向けのおすすめの副業を紹介しているので、Scala以外の副業も検討されている方はぜひ参考にしてください。

プログラマーにおすすめの副業7選！稼ぐコツと案件獲得サイトも紹介

2024.08.25

Scalaの副業案件一覧

Scalaの副業案件には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。弊社ITプロパートナーズで掲載している案件例をいくつかご紹介します。

【Scala/DB設計/DMP構築】受諾案件チームを開発力でリードしてくださるエンジニア様募集

【Java/Scala】注目のEdtechプロダクトに関わる、エンジニア様募集

【Java/Scala】教育コンテンツの企画、改善を支えるエンジニア募集

Scalaの副業案件を獲得するために必要なスキル

Scalaの副業案件では、どのようなスキルを備えた人材を募集しているのでしょうか。Scalaの副業案件を獲得するうえで必要とされる主なスキルをご紹介します。

Scala・Javaの知識・スキル

Scalaの基本文法や機能に対する理解と知識、プログラミングスキルが必要です。

ScalaはJavaと基本的な記述方法は類似しており、Javaの後継といわれるほど互換性が高いため、JavaからScalaへの変換に際し、Javaの文法や機能に関する理解・知識も求められます。

また、Scalaとの関りが深いＣ#やC++、GOなどのプログラミング言語に対する知識も必要とされます。

システム設計のスキル

システム設計のスキルは、Scalaなど扱う言語を問わずエンジニアに必須のスキルです。

システム設計には、クライアントの要望をもとにシステムに必要な機能を落とし込む要件定義、システム全体の設計と骨組みを作る基本設計、各プログラムの詳細な設計を行なう詳細設計などの各行程があります。

それらの各工程で必要とされる知識や技術があれば、クライアントとのコミュニケーションや開発チームとの連携がスムーズに進みます。

データベースの知識

システム開発で必要となるデータベースの知識も必須です。

Microsoft SQL ServerやOracle Database、MySQL、PostgreSQLなどのデータベース管理システムを操作できる知識と技術、SQLを扱う知識を身に付けておく必要があります。

オブジェクト指向と関数型プログラミングの知識

Scalaは、オブジェクト指向言語と関数型言語両方の特徴が統合されたプログラミング言語のため、オブジェクト指向・関数型双方でのプログラミング知識も必要です。

オブジェクト指向プログラミングは、現在主流となっているプログラミング手法です。関連するデータの集まりと処理手順をオブジェクトという一つの単位で定義し、オブジェクトの組み合わせによりプログラムを記述する方法です。ScalaのほかにJavaやJavaScript、Ruby、PHP、C++、Swift、VBAといった言語は、すべてオブジェクト指向言語に該当します。

一方の関数型プログラミングは、数学的な関数を主軸とした手法です。関数の組み合わせで新しい関数を作り、プログラムを記述していきます。ScalaのほかにHaskell、Erlangなどの言語があります。

フレームワークのスキル

開発現場でよく使われるScalaのフレームワークの知識を学んでおくことも重要です。

フレームワークとは、Webアプリケーション開発において、開発プロセスを効率化し、コードの品質や安全性を向上させるための土台として用いられるソフトウェアを指します。

Scalaのフレームワークには、Play FrameworkやSpring Boot、Finatra、Liftなどがあります。これらに精通していると、開発案件でのさまざまな要求に対応できるようになり、案件獲得の可能性も広がります。

Scalaの副業案件を獲得する方法

フリーランスエンジニアがScalaの副業案件を獲得するには、いくつかの方法があります。各方法の詳細を確認していきましょう。

副業・フリーランスエージェント

現在はフリーランスとして、あるいは副業案件で働くITエンジニアが多いことから、案件の紹介を仲介してくれる副業・フリーランスエージェントが多数存在します。

副業・フリーランスエージェントでは、専任の担当者がエンジニアのスキルや経験、希望条件に合わせて案件を紹介してくれるので、自分で求人情報を探す手間が省けます。

クライアントとの契約時や契約中、契約後のさまざまなやり取りや交渉も担当者が肩代わりしてくれるので、エンジニア側はただ業務に集中できるのもメリットです。

副業エージェントおすすめ21選【職種・目的別で徹底比較】

2024.11.01

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトも、副業・フリーランス案件を獲得するうえで有効な手段です。

クラウドソーシングサイトでは、クライアントが登録している膨大な案件のなかから条件を設定して、希望の案件を見つけられます。登録しておいたプロフィールやポートフォリオの情報に基づき、クライアント側からスカウトが来ることもあります。

未経験でもOKの案件が多いのも、クラウドソーシングサイトの魅力です。一方で、単価相場は副業・フリーランスエージェントよりも低い傾向があります。

SNS・ポートフォリオ

案件獲得の幅を広げるには、TwitterやFacebookなどのSNSにアカウントを作成して情報発信するのも一つの手です。

自己のSNSアカウントで専門分野や保有スキルなどの情報、これまでの実績をまとめたポートフォリオを公開し、Scalaを扱うエンジニアを探しているクライアントに直接アプローチします。あるいは、活動内容に興味を持ったクライアントから直に声がかかる場合もあります。間に仲介者を挟まない分、クライアントとの直接的なやりとりが可能です。

知人・取引先からの紹介

知人・取引先からの紹介も、案件を獲得するうえで手堅い方法です。

クライアント企業側としては信頼できる第三者からの紹介なので安心感があり、交渉をスムーズに進めやすい利点があります。スキルレベルも把握できるので、発注検討男系でミスマッチを減らせる効果が期待できます。

Scalaの副業案件獲得におすすめのサービス

ここでは、数ある副業・フリーランスエージェントの中からおすすめのサービスを3つご紹介します。

ITプロパートナーズ

2,000社以上の企業をクライアントにもつITプロパートナーズの強みは、週2・週3の副業向け案件が多いことや、リモート案件やフレキシブルな案件も充実している点です。自由な働き方を望むフリーランスエンジニアには利用価値が高いサービスといえます。紹介される案件もエンド直なので高単価案件が多いのも特徴です。

クライアントにスタートアップやベンチャー系が多いことから、最新トレンドの技術にかかわる案件も多く揃っています。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、業界有数の登録者数を誇るIT・Web系エンジニア専門のフリーランスエージェントです。

クライアントとの直接取引により高単価案件が充実している点や、利用者の75％以上がフルリモートで参画している点、フリーランスIT業界に精通した専門担当者によりマッチング度の高い案件紹介が受けられる点が魅力です。

税務関連サポートやヘルスケアサポート、正社員に戻りたいと思ったときの求人紹介など、福利厚生面のサービスも充実しています。

OffersJobs

OffersJobsは、ハイクラスエンジニア開発人材に特化した副業・転職求人サイトで、週1から参画できる副業案件から、正社員の求人まで、幅広い働き方に対応しています。

業務委託案件の約半分は週1・2稼働・リモートOKの内容で、時給5,000円以上の案件も多数掲載されています。

運営側が経歴書作成を代行してマイページへの反映まで行ってくれる点や、上場企業やテックスタートアップなど、さまざま業種・規模の求人が揃っているのも魅力です。

Scalaの副業の将来性が高い理由

Scalaの副業に高い将来性が期待できる点はすでに述べましたが、どのような理由からでしょうか。2つのポイントを解説します。

Javaの後継言語として注目されている

ScalaはJavaとの高い互換性があり、短いコードで処理を実現できるため、効率的に開発を進められます。Javaライブラリの利用が可能でJavaコードからそのまま書き換えられる点や、Webサービスやスマートフォンアプリ、ゲーム、データ分析など開発領域も幅広いことから、Javaの後継言語として期待されている言語です。

今後もWeb系開発をはじめ、幅広い分野で利用が拡大していくと予想されます。なお、Javaを使った副業も検討されている方は以下の記事を参考にしてください。

Javaの副業で稼ぐには？週1・土日や初心者向け案件の取り方

2024.10.15

有名企業がScalaを使用して開発を行なっている

Scalaは、TwitterやLinkedIn、ChatWork、SmartNews、PayPayなど、国内外の有名企業が使用しています。

こうした流れを受けて、今後Scalaを採用する企業が増えるのに伴い、副業案件も増加していくものと予想されます。

Scalaは習得難易度が高い言語であることから、現時点でScalaを扱えるエンジニアの絶対数も少ないため、国内での需要の高まりを見越して今から習得しておくのがおすすめです。

Scalaの副業を始める際の注意点

Scalaの副業を始めるにあたって、どういった点に注意すべきでしょうか。4つのポイントから見ていきます。

副業可能か本業の会社に確認する

副業が可能かどうかは、企業によって方針が異なります。情報漏洩や本業に支障をきたすリスクを踏まえ、禁止しているケースも少なくありません。勤務先企業の就業規則を調べて、副業OKかどうかを確認しましょう。

仮に副業が禁止されている会社で副業を請け負っていた場合、雇用契約に違反しているとして、戒告や減給などの制裁が科せられるほか、最悪解雇される恐れもあるので必ず副業が可能か事前に確認しましょう。

平日の夜や土日祝に完結できる案件か確認する

副業は、本業と稼働時間の被らない平日の夜や、土日・祝日での稼働で完結できる案件かどうかを確認しましょう。

本業の時間に副業を行うのは、多くの場合就業規則違反になりますので、副業の時間を取れるかどうかも事前に確認する必要があります。

本業に支障が出ない範囲で行う

副業は本業に支障がない範囲で請け負うのがベストです。

副業に時間が取られると本業に割ける時間が削られてしまい、会社に迷惑をかけることになります。副業を増やしすぎると気力も体力も相当削られるため、身体的にも精神的にも無理が生じます。

どちらも共倒れとなってしまうことがないよう、あくまで本業が主であることを鉄則に、バランス重視で副業を受注しましょう。

確定申告が必要な場合がある

副業案件で年間20万円を超える収入がある場合、確定申告が必要になります。

確定申告を怠って追徴課税が課せられては元も子もありませんので、副業で発生する収入はきちんと管理しましょう。

まとめ

Scalaは有名企業が次々と導入していることもあり、世界中で注目が高まっているプログラミング言語です。日本国内ではまだ導入企業が少なく、案件数そのものも多くないものの、高単価案件が多く、今後は需要が高まると予想されます。

習得難易度も高いので扱えるエンジニアが少なく、今後の需要の高まりと将来性の高さを見越して、今がScalaの副業にチャレンジする良い時期かもしれません。

副業を始める際は、本業に支障が出ない範囲で請け負うのが賢明です。副業・フリーランスエージェントなどのサポートも活用しつつ、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。

この記事を書いた人

ITプロマガジン

ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。