DX領域のフリーランスとして活躍するには?案件獲得方法や必要スキル

こんにちは、ITプロマガジンです。

デジタル技術の進歩や生産性向上を目指す機運によりDXの重要性は増しています。それと同時に、フリーランスのDX人材の需要も高まっています。現在DXに関わる仕事をしていても、フリーランスのDX人材がどのような働き方や仕事をしているか、イメージが湧かない方もいるでしょう。

本記事では、フリーランスのDX人材の仕事内容や働き方・将来性や具体的な案件例を紹介します。また、DX人材としてフリーランスになるメリット・デメリットなども解説しています。DX人材としてフリーランスになることに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

DXとは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは2004年にスウェーデンの大学教授によって提唱された、「IT技術の浸透によって生活をより良く変革させる」という概念です。ただし近年の日本では、「IT技術を用いて業務を革新する」というビジネス領域に特化した意味で使われることが多くなっています。

また、経済産業省は「DX支援ガイダンス」の中で、DXを以下のように定義しています。

「DXとは、売上・利益の増加、新しいビジネスの立ち上げなど、デジタルを活用して企業や組織の変革を通じた成長を目指すもの。」
引用元:DX支援ガイダンス | 経済産業省

このように、現在のDXはビジネス領域での取り組みを指すケースがほとんどで、DX人材とは「ITの専門知識を持ち、企業のDXを推進・サポートする人材」だと考えてください。

フリーランスDX人材の仕事内容や働き方

フリーランスのDX人材の働き方は多種多様です。ここでは、フリーランスで働くDX人材の一般的な仕事内容や働き方、ニーズや将来性について解説します。

DXの主な仕事内容

フリーランスのDX人材の仕事内容は、基本的には専門知識やスキルをもとに、外部フリーランスの立場から、クライアント企業のDX支援を行うことです。さらに具体的な仕事の内容についてはケースバイケースとなり、クライアント企業によって異なります。

企業全体のIT戦略の策定や立案といった上流に携わることもあれば、特定部門の特定業務プロセスのデジタル化といった、ワンポイント的なサポートを行うこともあるでしょう。例えば、戦略の立案に関わる場合、過去に行ったプロジェクトをもとに、クライアントのビジネスに適した具体的なIT戦略を提案します。特定業務のデジタル化であれば、システムの実装や運用のサポートなどが挙げられます。

フリーランスのDX人材が行う仕事は幅広く、特定の知識やスキルに限定されるものではありません。自分が持つITに関する知見やスキル、経験を駆使し、クライアントのDXに貢献することが仕事内容といえます。

DX領域における主な職種

前述の通り、フリーランスのDX人材が担う役割は案件によってさまざまです。そのため、DX領域における職種の種類も豊富です。主な職種としては、「IT人材白書2020」のDXに対応する人材の定義を参考にすると以下のようなものが挙げられます。

  • マネージャー
  • コンサルタント
  • 先端技術エンジニア(機械学習、ブロックチェーンなど)
  • UI/UXデザイナー
  • エンジニア
  • プログラマ など

例えば「DX推進計画の検討からサポートしてほしい」という案件では、コンサルタントのようにプロジェクトの上流から支援できる職種が適しています。一方、「DX推進に必要なシステムの開発が滞っている」といったケースでは、エンジニアやプログラマーが求められます。

DX領域でのフリーランスの働き方

フリーランスのDX人材の基本的な働き方は、特定の企業と長期間雇用契約を結ぶのではなく、主に業務委託契約や一時的な有期雇用契約という形でコミットするのが一般的です。

業務委託契約の主な契約形態は、準委任契約と請負契約の2つです。準委任契約は、定められた期間内で稼働時間に応じて報酬が発生します。つまり、制作物を完成させる義務はなく、業務の遂行自体に報酬が支払われるということです。一方、請負契約は、特定のプロジェクトや業務を完成させることで報酬が発生する契約です。完成が目的なので、制作物に不備があれば修正を求められることがあります。

以上のように、業務委託契約などで企業と仕事をするのが基本ですが、具体的な働き方は案件に応じて切り分けるのが一般的です。

フリーランスのDX案件の種類と収入目安

フリーランスのDX案件の主な種類は以下の4つです。

  • DX戦略の立案・策定
  • DX推進支援・管理
  • 技術コンサルティング
  • DX教育・トレーニング

それぞれ仕事内容や収入の目安を解説します。なお、収入の目安は弊社ITプロパートナーズの案件を参考にしています。

DX戦略の立案・策定

フリーランスのDX人材が手がける案件として、DX戦略の立案・策定があります。クライアントのビジネス目標に合わせたデジタル戦略を設計し、企業の成長をサポートするのが主な役割です。具体的な業務内容としては、ITインフラの最適化、業務プロセスの見直し、AIや自動化技術の選定などがあります。

例えば、業務プロセスの効率化が必要な場合、現状の業務フローを洗い出し、不要な作業を特定してAIやデジタルツールを適切に組み込むことで、生産性の向上を図ります。また、ITインフラの最適化では、クラウドサービスの導入やセキュリティの強化などが挙げられるでしょう。

DX戦略の立案・制定の案件は、週に2〜3日の稼働で月収70万〜90万円程度が目安になります。

DX推進支援・管理

フリーランスのDX人材としてDX推進支援・管理に携わる場合は、技術面や品質面でのサポートが主な仕事です。自ら直接実装やテストを行うよりも、プロジェクト全体や各メンバーの進捗を管理することが求められます。

例えば、AIの導入プロジェクトに参画する場合、AIの導入に伴う具体的な実装計画の策定や実装中の支援、テスト実施の準備などが挙げられます。

また、プロジェクトの進捗状況をチェックし、必要な場合は修正を行うこともあるでしょう。このように、実装やテストを直接手掛けるよりも、全体の進行をコントロールしながらDX推進を支援・管理していきます。

収入の目安としては、週3〜4日の稼働で月収70万〜80万円程度になります。

技術コンサルティング

DX案件の技術コンサルティングでは、クライアントに対して、利用できる基本的なITツールやインフラサービス、さらには最新のデジタル技術についての具体的なアドバイスを行います。IT業界のトレンドは変化が早く、さまざまなツールや技術手法が数多く存在します。そのなかから、クライアントの状況に応じた最適なツールや手法を選定し、有効に組み合わせて提案することが、技術コンサルティングの主な仕事です。

例えば、顧客データの収集や解析の効率化を実現したい場合、効果的な分析ツールを選定し、最適に活用するための設定や運用方法についても提案します。

収入の目安としては、週に3〜5日の稼働で月収80万〜100万円程度です。

DX教育・トレーニング

DX教育・トレーニングとは、社員のリテラシー向上を目指した活動のことを指します。DXの達成には、ただ技術を導入したりシステム化したりするだけでは不十分です。システムを使いこなすリテラシーが重要になります。クライアント企業に在籍する社員のスキルや知見の向上をサポートするのが、フリーランスのDX人材に求められる役割の1つです。

具体的には、手を動かしながら活用方法を学ぶワークショップの開催や、理解を深めるためのトレーニング資料の作成、一対一の指導などを含みます。

収入の目安としては、週に1〜3日の稼働で月収30万〜50万円程度です。

DX領域のフリーランス案件例一覧

DX領域のフリーランス案件の例を3つ紹介します。参考にするのは、ITプロパートナーズで募集されている案件です。

【PM】社内DXを推進するSE募集!

案件名【PM】社内DXを推進するSE募集
DXの案件単価DXの案件単価:〜70万円/月
勤務地リモート
スキル・ノーコードツールの使用経験
・社内データ統合、整理の経験
・PJ規模を問わず、DX推進の経験
職種・ポジションエンジニア・プロジェクトマネージャー

【Wストラテジックプランナー/フルリモート】DX事業でのストラテジックプランナー募集!

案件名【Wストラテジックプランナー/フルリモート】DX事業でのストラテジックプランナー募集
DXの案件単価DXの案件単価:〜90万円/月
勤務地リモート
スキル・デジタルマーケティングの基本的な知識
・論理思考力
・ドキュメント作成スキル
・コミュニケーションスキル
・プロジェクトマネジメント力
・Webサイトのパフォーマンス向上経験
職種・ポジションマーケター・ストラテジックプランナー

【コンサルタント】建設業事業会社での社DX推進支援!!

案件名【コンサルタント】建設業事業会社での社DX推進支援
DXの案件単価DXの案件単価:〜100万円/月
勤務地リモート
スキル・総合コンサルのシニアコンサル相当
・ドキュメンテーション、データ分析、コミュニケーションスキル
・戦略策定PJ経験
・DXプロジェクトの経験
・社内、社外との調整経験
・人事労務業務に関する理解
職種・ポジションコンサルタント・プロジェクトマネージャー

弊社ITプロパートナーズではこの他にも数多くのDX/IT系の案件を扱っています。フリーランスとして案件獲得を希望されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

DX領域でフリーランスになるために必要なスキルや経験

DX領域でフリーランスになるために必要なスキルや経験は以下の4つです。

  • デジタル戦略策定能力
  • テクニカルスキル
  • コミュニケーションスキル・調整スキル
  • 大規模・部門横断的なシステム設計・開発経験

それぞれ具体的に解説します。

デジタル戦略策定能力

DX領域のフリーランスになるには、クライアントのビジネス目標や業務プロセスに合わせたデジタル戦略を策定する力が求められます。この能力があることで、企業が目指す成果を実現させるためのツール・技術の選定や、ロードマップを示すことが可能です。

例えば、自社製品のオンライン販売の強化を目標とする場合、ECサイトの最適化やSNSを活用したマーケティングの強化、顧客の購入履歴の分析によるパーソナライズ化などが挙げられます。

必要な経験としては、コンサルティング経験やプロジェクトマネジメントの経験、システムの実装経験などです。デジタル戦略を策定するための、広い知見や経験が求められるでしょう。

テクニカルスキル

フリーランスとしてDX推進に関わるには、デジタル技術に関する深い知識と経験が欠かせません。具体的には、プログラミング言語、Webアプリケーション開発、データベース管理、クラウドコンピューティング、AI、機械学習などが挙げられます。

例えば、PythonやJavaScriptなど複数の言語を使いこなせる能力や、データ分析、データベース管理のスキルや経験なども必要になるでしょう。

また、高度な予測モデルの作成や自動化タスクの開発などに役立つ、AIや機械学習の知識なども有効です。

以上のように、DX領域のフリーランスには、多様なデジタル技術に関するテクニカルスキルが必要になります。

コミュニケーションスキル・調整スキル

優れたコミュニケーションスキルと調整スキルも、DX領域のフリーランスに必要なスキルです。クライアントと明確かつ効果的にコミュニケーションを取る能力は、プロジェクトの目標を理解し、達成するために欠かせません。

例えば、Webサイトを改善したいと考えているクライアントの場合、「ページビューを増加させたい」「特定のキーワードでのランキングを上げたい」など、クライアントの望みを明確にできるようなコミュニケーションが必要です。

さらに、システムのエンドユーザーや、取引先、エンジニアチームといった異なるステークホルダー間での調整能力も重要になります。

このように、フリーランスでDXの仕事に関わるには、クライアントやステークホルダーとの良質なコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

大規模・部門横断的なシステム設計・開発経験

DX領域のフリーランスには、大規模で部門横断的なシステム設計・開発の経験も必要です。DXの実現は、単一のツール導入で完結するものではありません。部門全体の業務プロセスを変革し、デジタル戦略を具現化するための幅広い知識と経験が求められます。

例えば、CRM(顧客関係管理)システムを導入する場合、マーケティング部門、営業部門、カスタマーサポート部門といった複数の部門にどう影響を及ぼすのか、広い視野を持ってシステム設計・開発を進める必要があります。

以上のように、大規模なシステム開発の経験や複数の部門をまたいでの開発経験は、DX人材のフリーランスとして大変役に立つ経験です。

あわせて知っておきたいDX人材に重要なコンピテンシー

フリーランスのDX人材として活躍するためには、ここまで紹介してきたスキルや経験に加えて企業が求めるDX人材のコンピテンシーも把握しておきましょう。「IT人材白書2020」では、DXに対応する人材の適性として以下のようなものを挙げています。

  • 不確実な未来への創造力
  • 臨機応変・柔軟な対応力
  • 社外や異種の巻き込み力
  • 失敗した時の姿勢・思考
  • モチベーション・意味づけする力

それぞれの内容について、以下で詳しく見ていきましょう。

不確実な未来への創造力

不確実な未来への創造力とは、新しい分野に臆せず取り組み、自分なりの未来を描きながらチャレンジする姿勢のことです。IT分野は技術発展のスピードが速く、遠い先の未来を予測するのは簡単なことではありません。そのため、最新情報を逃さずキャッチアップし、新しいものを積極的に取り入れる姿勢が求められます。

臨機応変・柔軟な対応力

DXの推進やシステム開発などのプロジェクトは、当初の計画通りに進まないケースも珍しくありません。そのため、状況の変化やトラブルに臨機応変に対応できる、柔軟な思考や対応力が求められます。当初の計画にこだわり過ぎず、状況に応じて適切な判断や行動をする力も、DX人材には重要です。

社外や異種の巻き込み力

DXでは事業や業務プロセスを大きく改革することになるため、経営層や現場の従業員、取引先など幅広い関係者を巻き込みながらプロジェクトを進める必要があります。時には対立や抵抗が生まれることもあり、社内だけでなく社外も含めさまざまな立場の関係者と関わりながら仕事を進めなければなりません。そのためには、積極的に関係者を巻き込みながら自分の成長にもつなげる受容力も求められます。

失敗した時の姿勢・思考

DXは簡単に実現できるものではなく、失敗することもあります。そのためDX人材は、失敗を恐れずプロジェクトを進め、たとえ失敗してもそれを糧として次につなげなければなりません。失敗の原因究明や対策は必要ですが、一時的な失敗に固執し過ぎるとプロジェクトがスムーズに進まなくなるため、失敗した時の姿勢・思考も重要なポイントです。

モチベーション・意味づけする力

DXの計画立案や推進では、企業が抱える課題を明らかにして、それをIT技術によってどのように解決するかを提示する必要があります。そのため、自ら積極的に課題と解決策を見つけ、前向きに取り組むモチベーションや意味づけする力も大切です。このように、DX人材には主体性や好奇心も求められます。

DX人材がフリーランスとして独立するメリット

DX人材がフリーランスとして独立するメリットは、以下の5つです。

  • 収入アップが期待できる
  • 得意分野を活かして活躍できる
  • 責任ある仕事に携われる
  • 比較的自由な働き方がしやすい
  • 案件が見つかりやすい

それぞれ解説します。

収入アップが期待できる

DX人材の独立は、フリーランスの特性と自分のスキルを上手く活用することで、収入の増加が見込めます。

フリーランスの利点は、会社員と違い、企業が支払う報酬全額が自分の収入として受け取れることです。つまり、仕事の成果やスキルが、直接的に収入へ連動することを意味します。

さらにフリーランスでは、自分のスキルや実力を活かして高単価な案件を選ぶことが可能です。例えば、データ分析の専門家であれば、そのスキルが必要な案件のなかで、最も条件の良い案件を選び、収入を上げられます。

DX領域のフリーランスは、自分の能力を最大限に発揮し、収入アップを実現できる可能性が高いといえます。

得意分野を活かして活躍できる

DX人材がフリーランスになると、自分の得意分野を最大限に活かせるメリットがあります。業務効率化や生産性向上といったテーマに基づくDX案件は多岐にわたり、対象となる業務領域も非常に幅広いです。そのため、フリーランスとして働くDX人材は、自分自身が過去に経験してきた分野に近い、スキルや経験を最大限に活かせる案件を選択することが可能になります。

例えば、過去に小売業界で働いていた場合、経験を活かして小売業向けの生産性向上案件に参加できるでしょう。自分のスキルや経験を直接的に活かすことで、より深い理解と効果的な提案が可能になります。

責任ある仕事に携われる

DXは、企業の事業プロセスのデジタル化という大きなテーマです。そのため、フリーランスのDX人材には、専門性を活かした包括的なサポートが求められることが多くなります。この役割は、自分のスキル・経験を最大限に引き出す貴重な機会といえます。

例えば、DXによる業務改革を行う案件であれば、企業の現状を理解し、必要なデジタル技術を導入するための戦略を策定する仕事です。また、戦略が適切に実行されるための指導や調整も必要になるでしょう。このような、事業の成功に直結する責任ある仕事に挑戦できるメリットがあります。

比較的自由な働き方がしやすい

DX人材のフリーランスの仕事は、在宅・リモートワークで参画できる案件が多くあるので、自分の時間を比較的自由に使えます。例えば、朝型人間なら早朝に集中して仕事ができ、夜型人間なら深夜に仕事をすることも可能です。自分自身が最もパフォーマンスを発揮できる時間帯に仕事ができます。

その一方で、クライアントの都合に合わせることも大切な業務の一部です。トラブルが発生した場合、問題解決に向けた迅速な対応が求められます。

DX人材のフリーランスとして働くことは、高い自由度と共に、クライアントのためにパフォーマンスを発揮するという重大な責任を伴います。

案件が見つかりやすい

フリーランスとして収入を得るためには案件を見つける必要がありますが、業種によってはなかなか希望の条件に合う案件が見つからないケースもあります。その点、DX関連の案件は数が多いのも大きなメリットです。

参考情報ですが、ITプロパートナーズで「DX」と検索すると200件以上の案件がヒットしました。(2024年8月時点)

DX推進に取り組みたいと考える企業は多く、IT分野に関する知識や経験を持った人材には多くのニーズがあります。そのため、DX人材なら「フリーランスとして独立したのに案件が見つからない」という事態に陥る可能性は低いでしょう。

DX人材がフリーランスとして独立するデメリット

DX人材がフリーランスとして独立する主なデメリットは、以下の3つです。

  • 会社員時代のネットワークが活かせない可能性がある
  • 自力で技術・トレンドの情報収集を行う必要がある
  • 経理・営業といったDX以外のノンコア業務も行う必要がある

各内容を詳しく解説します。

会社員時代のネットワークが活かせない可能性がある

DX人材がフリーランスとして独立すると、会社員時代に築き上げたネットワークが十分に活かせない可能性があります。フリーランスが仕事を受注する際は営業活動が主体となり、会社員時代のネットワークとは異なることが多いからです。

会社員時代に良好な関係を築いていた同僚や上司が、フリーランスとして独立した後でも引き続きビジネスパートナーになるとは限りません。これまで築いた人間関係が、フリーランスとして活かせない可能性があるのはデメリットといえます。

自力で技術・トレンドの情報収集を行う必要がある

自力での技術やトレンドの情報収集は、フリーランスとして独立するDX人材の重要な課題となります。企業の社員とは異なり、フリーランスのDX人材は、新しいテクノロジーや業界のトレンドを自ら学習しなければなりません。例えば、AIの最新研究やデータプライバシーに関する新しい法規制など、日々変わる情報を常に把握するためには、自ら情報収集をする必要があります。

企業の場合、情報収集を専門に行う部署やチームが存在し、社員全体で共有されることが一般的です。しかし、フリーランスになると、自分自身で情報を探し出し、分析、適応することが求められます。情報感度が高くなるという利点はあるものの、時間を割いて自分で学習しなければならないのはデメリットです。

経理・営業といったDX以外のノンコア業務も行う必要がある

フリーランスとしてのDX人材は、経理・営業などのノンコア業務も自分でこなす必要があります。正社員時代は専門性を発揮する業務に注力し、経理や営業などは専門部署が担当していたかもしれませんが、フリーランスでは自分でこれらを行うのが一般的です。

経理業務では、請求書の作成、税金の計算、確定申告などが必要です。また、営業活動では、新規案件への応募や契約交渉などがあります。これらは時間と労力を必要とし、DXの業務に集中する時間が削られる原因になるでしょう。

DX人材がフリーランスとして独立するためのステップ

DX人材がフリーランスとして独立するためには、以下のステップを踏む必要があります。

  • 企業でDXのプロジェクト経験を積む
  • 人脈を作っておく
  • フリーランスの届出をする

各ステップを解説します。

企業でDXのプロジェクト経験を積む

DX人材として独立するには、幅広いIT分野の理解が求められます。未経験者が全てを独学で習得するのは難しいため、実際にSIerやIT系コンサルティング会社でプロジェクトに携わり、深い知識を得たうえで独立するのが一般的です。

例えば、企業のDXプロジェクトに参画し、データ分析やAI活用の手法を学ぶことなどが挙げられます。こうした実戦経験は、フリーランスとして活動する際に役立つスキルとなるでしょう。そのため、プロジェクトでの実務経験は、DX人材として独立するために必要なステップといえます。

人脈を作っておく

フリーランスのDX人材として成功するには、人脈作りが重要です。業界の人脈を持っておくことで、仕事の紹介やスカウトを受けられる可能性があり、継続的な仕事の獲得につながります。

フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によれば、「直近1年間で仕事獲得につながったことのあるもの」という質問に、「人脈(知人の紹介含む)」と答えた方が「70.6%」という結果が出ています。

リアルでの人脈だけでなく、イベントやセミナー、オンラインコミュニティなどで人脈を広げることで、独立後に安定して仕事を獲得できる可能性が高くなるでしょう。

また、可能であればフリーランスとして独立する前に、会社員時代に副業をしておくこともおすすめします。「副業の経験でフリーランスとしてやっていけるか?」を確認するようにしましょう。

DX領域で副業するには?案件の種類や必要スキル、おすすめサイト

フリーランスの届出をする

フリーランスへの独立は、適切な準備と手続きが必要になります。まず、フリーランスとしての仕事獲得に対する具体的な見込みが立ち、独立後の手続きに必要な準備が整った時点で会社を退職します。

次に、個人事業主になる場合は、税務署への開業届と青色申告承認申請書の提出、社会保険の手続きを行います。企業として独立する場合は、法務局で法人設立登記を行い、法人化をしてください。これらのステップを踏むことで、DX人材のフリーランスとして活動できます。

フリーランスに開業届は必要?提出のメリット・デメリットやタイミング

フリーランスDX人材の案件獲得におすすめエージェント

フリーランスDX人材の案件獲得におすすめのエージェントは以下の3つです。

  • ITプロパートナーズ
  • レバテックフリーランス
  • Midworks

それぞれの特徴や強みを解説します。

ITプロパートナーズ

弊社ITプロパートナーズは、IT起業家やフリーランスの自立をサポートする案件紹介サービスです。ベンチャー企業から大手企業まで、多様なDX案件を取り揃えています。例えば、社内システムの開発やAIを活用したDX推進プロジェクトなどが挙げられます。

週2日から・フルリモートで働ける案件もあり、エンド直での契約なので比較的高単価なのも魅力です。さらに、トレンド技術を取り入れた案件も多く、スキルアップにもつながる利点もあります。

また、専属エージェントが希望の条件にマッチした案件を紹介するほか、面談の調整や業務開始後の定期的なサポートなども行います。DX人材のフリーランスとして、安定した収入を得たい方や、自分の得意分野を活かしたい方に利用していただきたいサービスです。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、ITエンジニア案件を中心に、フリーランスの案件獲得をサポートするサービスです。DX領域の案件としては、DXに寄与するシステムの企画立案やプロジェクトの運営、システムの構築と運用サポートなど多岐に渡ります。

レバテックフリーランスは他社を挟まずに案件を紹介してくれるので、単価が高いのが特徴です。また、ITに特化した専門家がマッチングをしてくれるので、ニーズのズレが発生しにくく、自分のスキルに適した案件の獲得が期待できます。

企業からのスカウト機能や、平均単価や直近の追加案件数が確認できるダッシュボード機能など、魅力的な機能も備えているサービスです。

Midworks

引用元:Midworks

Midworksは、IT系のフリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。エンジニアとクライアントの間に立ち、双方の要望をヒアリングしてマッチングを行います。DX領域の案件も数多く募集しており、ECサイトの開発やDXプラットフォームの開発など、その種類はさまざまです。

公開案件数は3,300件以上にのぼり、非公開案件も多く募集しています。また、案件継続のサポートもしてくれるので、不安定になりがちなフリーランスにとって魅力的なサービスといえます。

フリーランスのDX人材が高収入を目指すポイント

フリーランスのDX人材が高収入を達成するには、上流工程への参画や、大規模案件の獲得を目指すことが重要です。要件定義や設計といった上流工程は、開発や実装に比べて高単価な案件が多い傾向にあります。また、企業全体のDXや、複数の部門間をまたぐような、複雑、大規模な案件も単価が高くなります。

ただし、これらの案件に対応するには、一定以上のスキルと経験が不可欠です。例えば、複数部門の業務フローを理解し、全体最適化の視点から設計を行うためには、幅広いITの知識やコミュニケーションスキル、リーダーシップなどが求められます。

以上のような観点から実践を積み重ねることで、フリーランスのDX人材としての価値を高め、高収入を実現できるでしょう。

フリーランスDX人材の需要・将来性

最後に、フリーランスDX人材を取り巻く環境を踏まえながら、今後の需要や将来性について紹介します。

2025年の崖について

2025年の崖とは、経済産業省が公開した「DXレポート」の中で言及されている問題です。

日本企業の業務システムは過剰なカスタマイズによって複雑化・ブラックボックス化していて、高額なシステム管理費がかかっているケースが少なくありません。これにより、2025年以降に最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性が指摘されていて、この問題を2025年の崖と呼んでいます。

企業のDX人材の獲得状況

IPAの「DX白書2023」の中で、DX人材の獲得状況について言及されています。2021年度の調査では、DXを推進する人材について「大幅に不足している」と回答した企業が30.6%であったのに対して、2022年度の調査では49.6%にまで増加しました。

また、「やや不足している」と回答した企業は33.9%で、合わせると8割以上の日本企業がDX人材の不足を感じているということになります。

DX案件の将来性は高い

多くの日本企業がDXを推進する上での課題を抱えている一方で、思うようにDX人材を獲得できていない現状があります。結果としてDX人材を多くの企業が取り合う形になるため、今後もDX案件の数が減ることはないでしょう。

DX人材はこれからも安定した需要があり、将来性は高いといえます。企業の規模に関わらず外部人材にDX関連の仕事を依頼するケースが増えると考えられるため、フリーランスDX人材の活躍の幅はますます広がっていくでしょう。

まとめ

フリーランスのDX人材の仕事は、企業全体のIT戦略の策定や、特定業務のデジタル化など多岐に渡ります。どちらにしても、DXはプロジェクトの規模が大きくなる傾向にあり、ステークホルダーも多いので、デジタル技術に関する幅広いスキルや経験、コミュニケーションスキルなどが必要です。

その分、スキルを高めることで責任ある重要な仕事に参画でき、高収入も期待できます。独立を目指すのであれば、DXのプロジェクト経験を積み、業界の人脈を作っておくと、安定して案件を獲得できるでしょう。

また、DX人材のフリーランスとして働くなら、案件の獲得やフリーランスとしての活動をサポートする「ITプロパートナーズ」をご利用ください。あなたのスキルや経験に適した案件を紹介し、継続的なサポートを提供します。

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