こんにちは、ITプロマガジンです。
Rubyエンジニアを目指す方の中には、資格を取得すべきなのか疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?そこで今回の記事では、Ruby技術者認定試験の資格取得を目指す方向けに、
- Ruby技術者認定試験の概要や合格率、難易度
- 資格取得を目指すポイント
- 資格を取得の勉強法
についてわかりやすく解説していきます。
本記事を読めば、Ruby技術者認定試験の学習方法について知ることができ、効率的な勉強で資格取得を目指せるでしょう。後半では、資格取得のメリットについても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
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目次
Rubyの資格が取れる「Ruby技術者認定試験」とは?
試験の種類 | ・Silver ・Gold |
---|---|
運営団体 | Rubyアソシエーション |
資格区分 | Silver:Rubyの文法知識、Rubyのクラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識について、基本的な技術レベルを持つことを認定します。 Gold:Silverで求められる範囲(文法、オブジェクト指向、組み込みライブラリ、実行環境など)を更に掘り 下げた知識に標準添付ライブラリ知識やアプリケーション設計に必要となるクラスやオブジェクトに関する知識を追加し、Rubyによるプログラム設計技術を持つことを認定します。 (共に公式サイトより引用) |
公式サイト | https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/ |
Ruby技術者認定試験とは、「Rubyアソシエーション」によって運営されている資格試験です。
Rubyを扱える技術者の育成や、Rubyのさらなる発展に貢献していることから、今多くのエンジニアから注目を集めています。
資格取得はRubyに関する深い知識を持つ証になるため、就職や転職に有利な状況を作り、キャリアアップによる収入上昇にも期待ができるでしょう。
エンジニアとしてアピールできる有力な素材となることから、Ruby技術者認定試験を得ることで多くのメリットが実感できます。
Ruby技術者認定試験 Silver
受験料 | 16,200円 (学割適用価格8,100円) |
---|---|
試験時間 | 90分 |
受験環境 | コンピュータ試験(CBT:Computer Based Testing) |
解答方法 | 50問選択式 |
Ruby技術者認定試験にはSilverとGoldの2種類があり、初級と上級に分かれているのが特徴です。
最初に試験を受けることになるSilverでは、文法、組み込みライブラリ、オブジェクト指向から出題されます。
Rubyに関する基本的な技術レベルを持っているのかを試されるため、Silverの合格を目指すのなら基礎を固めることを優先しましょう。
初級ではありますが、しっかりと試験に合わせた学習を行うことで、Rubyの多くを知ることができます。
Rubyの技術者としてスタートラインに立つことができるため、今後仕事で利用する予定がある人はまずSilverの合格を目指しましょう。
Ruby技術者認定試験 Gold
受験料 | 16,200円
(学割適用価格8,100円) |
---|---|
試験時間 | 90分 |
受験環境 | コンピュータ試験(CBT:Computer Based Testing) |
解答方法 | 50問選択式 |
Ruby技術者認定試験のSilverに合格したなら、続いて上級者向けのGoldに挑戦することができます。
内容はSilverよりもさらに掘り下げられ、組み込み変数やコマンドラインオプションなどの実行環境、socketやdateなどの標準添付ライブラリが出題範囲に加えられているのが特徴。
基本的な試験方法に変化はありませんが、よりRubyに精通することが求められる試験内容となっています。
難易度が上がる一方で、取得後はRubyを用いた高いプログラム設計技術を持つ人材として扱われるため、就職等への良い影響が見込めるでしょう。
Goldの獲得にはSilverの合格が必須なので、あらかじめGoldまで取得する予定なら早めに試験内容を把握して学習を進めておくのがおすすめです。
Ruby技術者認定試験の合格率や難易度は?
Ruby Associationによると、Ruby技術者認定試験「Silver」と「Gold」の合格率は、共に75%と言われています。
問題数は50問のため38問以上が正解できれば、Ruby技術者認定試験の資格を取得できるでしょう。
SilverはRuby技術者認定試験の中で、最も簡単なRevel1として定義されており、基本的なRubyに関する知識が問われます。GoldはRevel2として定義され、Silverよりも難易度が高いですが、4段階で評価されているITSSのマップから考えると、Ruby初心者でも学習次第では十分に資格の取得を目指せるでしょう。
Ruby技術者認定試験の資格を取得するメリット
Ruby技術者認定試験の資格を取得すれば、以下3つのメリットがあります。
- 就職・転職が有利になる
- Rubyを体系的に学習できる
- 高収入を期待できる
メリットを押さえることで、継続的に学習する上でのモチベーションにも繋がるでしょう。
ここからは、具体的にそれぞれのメリットについて紹介します。
就職や転職が有利になる
Ruby技術者認定試験という資格は、エンジニアとして高い能力を持つ証明になり、就職や転職を有利に進められる可能性があります。
履歴書にはっきりとRubyの文字を書くことができるため、相手に技術者としてしっかりとした下地があることを印象付けられるでしょう。その印象は他の受験者との差別化につながり、自身をより良く見せるきっかけになるのです。
別業種からエンジニアを目指す人も、キャリアアップの一環として転職を考えている人も、Rubyを学ぶのならその成果を示せるように資格取得を優先していきましょう。
Rubyを体系的に学習できる
Ruby技術者認定試験では基本から応用までとRubyの知識が広範囲で出題されるので、体系的な学習が可能となります。
体系的なRuby学習によって、Rubyエンジニアとしての終業後もチームやクライアントと円滑なコミュニケーションができたり、安心して転職活動に望むことができます。
実践的な業務でもRuby技術者認定試験に向けた学習は、活かせられるでしょう。
高収入を期待できる
Ruby技術者認定試験の資格の取得によって、年収を上げられる可能性が高いです。
indeedによると、Rubyエンジニアの平均年収は約480万円であり、国税庁によると日本の平均年収である467万円と比較するとやや高い傾向になります。
またRubyエンジニアとしてキャリアを展開し、フリーランスとして独立できれば月単価90万円といった高単価案件の受注も十分に目指せるでしょう。
このようにRuby技術者認定試験は、単なる資格ではなく収入を上げられる可能性を秘めています。
Ruby技術者認定試験の資格取得に向けた勉強法
Ruby技術者認定試験への合格を目指すのなら、具体的な勉強法をいくつか知っておくことが必要です。
例えば以下のような方法が、Rubyについて学ぶための主なものとなるでしょう。
- 参考書
- 問題集
- 学習サイト
それぞれの方法にメリットがあるので、Ruby技術者認定試験の学習を行う際は、自分に合っているものを選択するのがポイントです。
自身の学習環境や目標にマッチしたものを探して、日々の勉強に活用していきましょう。
参考書
Rubyについて論理的に学ぶのであれば、「参考書」を使っての学習がおすすめされます。
書籍であれば比較的自由に勉強ができるので、仕事や家事の隙間時間を有効利用可能です。
Rubyの学びはじめにも打ってつけであるため、以下から魅力的な参考書を確認しておきましょう。
メタプログラミングRuby 第2版
プログラミングコードを書くためのプログラミングコードである「メタプログラミング」について学べるこちらの本も、Rubyについての実践的な知識を身につけるのに役立ちます。
自由かつ職場で直接的に活躍させられる技術を磨けるので、試験合格後の仕事にまで目を向けておきたい人におすすめの参考書です。
参考:Amazon
Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope-
Rubyについての仕組みを感覚的に学べる本書は、資格試験に役立つ知識の土壌を育ててくれます。
図版と短めのコードを用いた解説が主になっているので、学習に多くの時間を割けない人にぴったりの1冊です。
参考:Amazon
問題集
ある程度Rubyについての知識を持っているのなら、「問題集」を使って学習を行うことをおすすめします。
知識をより強固なものとし、試験での自信をつけることができるので、試験が近づいたときには問題集を中心とした勉強を行いましょう。
Ruby技術者認定試験合格教本 Silver/Gold対応 Ruby公式資格教科書
Ruby技術者認定試験のために作られた公式の参考書であるため、資格試験に関する内容の充実度は高いです。
巻末にSilverとGoldの試験に準拠した演習問題が160問収録されている問題集でもあるので、学習の成果を1冊の本で確かめることができます。
参考:Amazon
RUBY技術者認定試験 公式ガイド
こちらの本もRuby技術者認定試験の出題範囲に合わせた、模擬試験問題が100題収録されています。
2009年発売の本ですがその充実度は変わらず頼りになるため、特にSilverを受験する際には要チェックです。
参考:Amazon
学習サイト
インターネットの「学習サイト」を利用するのも、Ruby技術者認定試験に挑戦するときにはおすすめの手段となります。
気軽かつ無料で利用可能なものが多いので、試験対策としていくつか学習サイトも把握しておきましょう。
模擬問題集(Silver試験用)
Rubyアソシエーションの公式サイトでは、Silver試験用の模擬問題集が公開されています。
50問の解答にプラスして、ひとつずつ解説が付け加えられているので、くり返し利用することで足りない知識を補えるでしょう。
参考:GitHub
RubyExamination(REx)
リバティフィッシュ株式会社が提供する模擬問題集であるこちらは、合計300問が無料で利用可能です。
利用にはGithubのアカウント認証が必要なので、この機会に新規登録を行うこともおすすめされます。
Ruby技術者認定試験の合格を目指す際のポイント
Ruby技術者認定試験は、以下のポイントを押さえることで合格を目指せます。
- 参考書を熟読し理解する
- 問題集や過去問を繰り返し解く
- 実際にコードを書いてみる
特にこれからRubyの資格を取得したい方は、上記のポイントを押さえることで効率よく学習を進められます。
ここからは、具体的にそれぞれのポイントについて確認しましょう。
参考書を熟読し理解する
Rubyに関する基礎知識を網羅的に取得するためにも、参考書を使用するのは重要です。
参考書なしにRuby技術者認定試験の問題集を始めても、根本となる知識がないため正解できず、解答内容を見ても理解できないでしょう。解答内容だけの読み込みだけでは時間がかかり、非効率的な学習となってしまいます。
仕事で忙しい方は、就寝前や通勤時間などの隙間時間を活用し、参考書を読み込むといいでしょう。
問題集や過去問を繰り返し解く
参考書だけでなく、問題集や実際の過去問も解き学習を進めましょう。
問題を解く際は制限時間を意識することで、より本番環境に備えた学習ができます。
また問題集や過去問において大切なのは、問題を解くことではなく、不正解の問題に今度どう対処していくかです。解いた問題が多くても、同じ間違いばかり繰り返していては、正答率を上げることが難しいためです。
問題の数だけではなく、質にもこだわり学習を進めていきましょう。
実際にコードを書いてみる
実装も通してRubyの資格取得に向け、学習を進めましょう。
Ruby技術者認定試験では、Ruby言語に関する知識だけでなく、実際のプログラミングスキルも評価されます。コードを書く練習を通じて、Ruby言語の文法や機能について知り、実践的なスキルの習得を目指せるのです。
特にRuby技術者認定試験にはSilverだけでなく、Goldもあり今後のキャリアアップを目指せる資格を習得する上では、重要と言えるでしょう。
Ruby技術者認定試験に関するQ&A
Ruby技術者認定試験では、以下のような質問があげられます。
- 受験料や支払い方法は?
- 次回の試験日程はいつ?
- 申し込み方法は?
ここからは、上記の質問についてひとつ一つ解答していきます。
受験料や支払い方法は?
Ruby Associationによると、Ruby技術者認定試験の料金は16,500円(税込)です。
支払い方法は、以下の4つから選ぶことが可能です。
- クレジットカード決済
- コンビニエンスストア決済
- Pay-easy払い
- 受験チケット(バウチャー)
また、高校生や大学生といった学生の場合、学割が適用され8,250円(税込)となります。
適用条件もあるので、公式サイトを確認しておきましょう。
次回の試験日程はいつ?
Ruby技術者認定試験は、祝日や年末年始休業を除き、通年実施しています。
予約受付期間は随時であり、詳細はPROMETRIC公式サイトから確認可能です。
申し込み方法は?
基本的にRuby技術者認定試験は、PROMETRICのWebサイトから申し込みを行います。
試験会場は全国各地にあり、自分の好きな会場にて受験が可能です。
Ruby技術者認定試験の資格はエンジニアとしての将来を変える!
Ruby技術者認定試験は、Rubyの専門家として働きたい人や、就職先の範囲を広げたい人にとって、強い味方になってくれる資格です。
エンジニアとしての将来性を考えるのなら、魅力的な資格を取得して、自分の価値を高めていくことに挑戦してみましょう。
Rubyは国内だけでなく、海外でも発展する可能性があるプログラミング言語です。
Ruby技術者認定試験の取得は、今後もあらゆる事業を支えるRubyについて学ぶ最高の機会となるので、ぜひ概要を確認してみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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